総評 (第4節)→ J2の第4節は3月20日(日・祝)に行われた。開幕3連勝と好スタートを切ったC大阪はアウェイで山形と対戦したがアディショナルタイムに突入する寸前の後半45分にMFソウザのパスを受けた途中出場のFW田代有が決勝ゴールを決めて1対0で勝利。開幕から4試合連続で1対0で勝利して単独首位に立った。大熊監督のチームらしい手堅いサッカーで勝ち点「3」を積み上げており、この日は選手層の厚さを見せつけた。
昇格候補同士の直接対決となった松本山雅 vs 千葉は1対0でアウェイの千葉が勝利。千葉は3勝1敗。4位と好位置に付けている。敗れた松本山雅は1勝2敗1分け。対照的に14位と苦しんでいる。同じく昇格候補同士の直接対決となった清水 vs 札幌は2対0でアウェイの札幌が逃げ切った。トリプルボランチを採用した札幌の四方田監督の巧みな采配が光った。清水はホームでは開幕から3試合連続勝ちなしとなった。
C大阪と全く同じで開幕から3試合連続で1対0の完封勝利を飾って首位タイだった熊本はアウェイで北九州と対戦したが後半44分にMF清武弘が同点ゴールを決めて1対1のドロー。無敗をキープした。好スタートを切った群馬 vs 讃岐は2対1でアウェイの讃岐が逆転勝利。讃岐は3勝1分けで勝ち点「10」。2位と素晴らしい位置に付けている。リーグ2位タイとなる7ゴールを挙げており、得点力不足が解消されつつある。
熱い試合になったのは水戸 vs 岡山。2点を追う水戸が2ゴールを挙げて土壇場で2対2に追いついたが直後にCBのDF岩政が起死回生の勝ち越しゴールを決めて3対2でアウェイの岡山が競り勝った。岡山は2勝2分け。無敗をキープしている。岡山はここまでの4試合で計8ゴール。得点数はリーグ最多と攻撃陣が頑張っている。4節終了時点で京都・愛媛FC・山形・水戸・金沢・徳島の6チームが未勝利のままとなっている。
ベストゴール (第4節) 5位 : FW 田代有三 (セレッソ大阪)
4位 : MF 山本真希 (ジェフ千葉)
3位 : DF 岩政大樹 (ファジアーノ岡山) ・・・ 自身1点目
2位 : MF 小手川宏基 (ギラヴァンツ北九州)
1位 : FW 中島裕希 (町田ゼルビア) ・・・ 自身1点目
→ J2の4節で生まれた総ゴール数は「23」。3節は「20ゴール」だったのでやや増加した。この中で1位に選んだのはFW中島裕(町田)の自身1点目のゴール。バイタルエリアでボールを受けると相手キーパーにタイミングを図らせない絶妙な間合いからコース隅にシュートを突き刺した。2位はMF小手川(北九州)の先制ゴール。ややアウトにかかった美しい軌道のシュートだった。MF小手川はシュートの上手な選手である。
3位はDF岩政(岡山)の自身1点目のゴール。後半48分の劇的な決勝ゴールも捨てがたいがロングスローから生まれた後半7分の先制ゴールをチョイスした。4位はMF山本真(千葉)の決勝ゴール。ハーフボレー気味のシュートだった。5位は後半45分に生まれたFW田代有(C大阪)の決勝ゴール。エリア内で相手の人数が多くてスペースがあまり無い中でMFソウザから見事なパスが通ってFW田代有のトラップも完璧だった。
ベストイレブン (第4節) GK 高木義成 (FC岐阜)
DF 田村直也 (東京ヴェルディ)
DF 岩政大樹 (ファジアーノ岡山) ・・・ MVP
DF ハリロヴィッチ (横浜FC)
DF 福森晃斗 (コンサドーレ札幌)
MF 山本真希 (ジェフ千葉)
MF 水野泰輔 (FC岐阜)
MF 片山瑛一 (ファジアーノ岡山)
MF 小野瀬康介 (横浜FC)
FW 中島裕希 (町田ゼルビア)
FW レオ・ミネイロ (FC岐阜)
→ J2の4節のMVPに選んだのは先制ゴール&勝ち越しゴールの大活躍を見せたDF岩政(岡山)。左WBのポジションで3アシストの離れ業を演じたMF片山瑛(岡山)、2ゴールのMF小野瀬(横浜FC)とFW中島裕(町田)が次点。キーパーはアウェイで清水を完封したGKク・ソンユン(札幌)もベストイレブンの有力候補だったが決定的なピンチを好セーブで防いで試合の流れを呼び込んだGK高木義(FC岐阜)を選出した。他にキーパーではGK佐藤優(千葉)、GK南(横浜FC)、GK菅野(京都)、GK清水慶(群馬)を評価した。
最終ラインの選手ではDF増川(札幌)、DFイ・ジュヨン(千葉)、DF小池龍(山口)、DF染谷(京都)、DFエブソン(讃岐)、DF武田有(讃岐)、DF田向(水戸)、DF井林(東京V)、DF田代雅(FC岐阜)、DF馬渡(金沢)、DF作田(金沢)、DF山下(C大阪)、DF丸橋(C大阪)を評価した。ベストイレブンに選んだのは上記の4人。DF岩政(岡山)は文句なし。プレイスキッカーを任されて2つのゴールに絡んだDF福森晃(札幌)も文句なし。他には完封勝利に大きく貢献したDF田村直(東京V)とDFハリロヴィッチ(横浜FC)をチョイスした。
中盤の選手ではMF深井一(札幌)、MF前寛之(札幌)、MF長澤(千葉)、MF佐藤謙(横浜FC)、MF小野寺(長崎)、MF高橋駿(群馬)、MF加地(岡山)、MF押谷(岡山)、MF内田航(水戸)、MF高木善(東京V)、MF田森(FC岐阜)、MF鈴木崇(町田)、MF森村(町田)、MF可児(金沢)、MF山田拓(山形)、MF川西(山形)、MFソウザ(C大阪)、MF井上翔(北九州)、MF小手川(北九州)を評価した。開幕3連敗スタート&ミロシュ・ルス監督が休養という窮地に陥ったチームを救う2ゴールを挙げたMF小野瀬(横浜FC)はMVP級の活躍を見せた。
最後にフォワードはFW都倉(札幌)、FWイバ(横浜FC)、FW常盤(群馬)、FW木島徹(讃岐)、FW三島康(水戸)、FW宮本(水戸)、FW平本(東京V)、FW高木大(東京V)、FW風間宏矢(FC岐阜)、FW瀧谷(FC岐阜)、FW戸島(町田)、FW田代有(C大阪)、FW齋藤恵(熊本)、FW巻(熊本)、FW清武功(熊本)を評価した。今節はFW平本、FW高木大、FW宮本、FW田代有、FW齋藤恵、FW巻など途中出場した選手の活躍が目立った。流れを変える働きを見せたり、直接的にゴールに絡んだ選手が多かった。ベンチワークも巧みだったと言える。
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