■ 一気に若返った開幕3連勝の横浜FCJ2は3節が終了したが新潟・徳島・大分・水戸・金沢・大宮・長崎・FC琉球の8チームが未勝利となる。J1も3節を終えた時点でたくさんのチームが未勝利なので「初勝利が遠いチームが多い。」というのが今シーズンのJリーグの特徴になるが若手の台頭が目立つ序盤戦になっている。パリ五輪代表チームの活動が本格的にスタートしたがJ1ではFW鈴木唯(清水)、FW細谷(柏)、FW北野颯(C大阪)などが輝きを放っている。
2021年の東京五輪が終了してパリ世代の若手に注目が集まっているがJ2も若手の台頭が目立つ。開幕3連勝を達成して首位スタートを切った横浜FCは育成力に定評のある四方田監督を招聘して一気に若返った。ここまでの平均年齢は23歳代という若手軍団になったがMFイサカ・ゼインとMF高木友の両WBが奮闘している。札幌時代と同様で「3-4-2-1」を採用しているので攻撃力の高いWBが必要である。
川崎Fからの期限付き移籍となるMFイサカ・ゼインは川崎Fでの2年間はJ1で1試合のみ。同期のMF三笘とMF旗手が躍動する中、つらい時期を過ごしたが横浜FCでは右WBの定位置を確保した。スピードのあるサイドアタッカー系の選手だったがプロ入り後は右SBにチャレンジして3バックの横浜FCでは右ウイングバックが主戦場になった。SBになると守備の負担が大きくなることを考えると右WBの方がベターと言える。
大卒2年目のMF高木友も攻撃力に長けた選手である。法政大の頃から大きな注目を集める「大学屈指の左SB」だったが若返った横浜FCの中で重要な戦力になっている。守備面は課題と言えるがJ2屈指の左SB/WBに育つ可能性は高い。横浜FCはGKブローダーセン、FWフェリペ・ヴィゼウ、FWサウロ・ミネイロも1997年生まれになる。MF高木友は1998年生まれになるがこの年代の選手が一大勢力になっている。