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■　各ポジションにタレントを揃えたモンテディオ山形

Jリーグのストーブリーグは終盤戦に突入したがJ2の山口は早くも2021年の全体練習がスタートした。J2は12月20日(日)が最終節だったが山口は1月12日(火)に全体練習が始まったので3週間ほどしかオフ期間が無かったことになる。短いオフ期間中に移籍を決断して引っ越しなども行って新しいチームに合流した選手はたくさんいるだろう。「仕方がない。」というしかないが極めて忙しいオフになったと言える。

現時点でも「移籍の噂が流れているが正式決定はされていない選手」は何人かいる。また、「契約満了になったものの移籍先が決定していない選手」はたくさんいるので、当分の間、Jリーグは移籍話で盛り上がると思うがJ2の22クラブの中で最もいい補強が出来たのは山形だろう。石丸監督になって2年目になるが主力の流出を最小限に抑えつつ、各ポジションにタレントを加えてクラブ史上最高のオフになった。

大黒柱のMF中村駿(→湘南)の移籍は当然のことながら痛いがMF國分伸(北九州)、MF山田康(水戸)、MF藤田息(松本山雅)の3人を獲得した。MF岡崎建もいるので「MF中村駿の穴も何とか埋まる。」と考えられる。FWヴィニシウス・アラウージョやDF熊本など評価の高かった選手の引き止めに成功したのも大きい。MF渡辺凌(→FC東京)とMF前川(→北九州)も抜けたが「J2屈指の陣容になった。」と言える。

その他で獲得したのはGKビクトル(SC相模原)、MF堀米勇(千葉)、MF中原輝(熊本)、FW林誠道(FC今治)、DF山崎浩(愛媛FC)、DF瀧澤(水戸)など。GKビクトルとGK櫛引のポジション争いはハイレベルである。同じくMF堀米勇とMF中原輝のポジション争いも面白い。FW大槻周(→千葉)も抜けたのでFWヴィニシウス・アラウージョにかかる期待と負担は相当に大きくなる。彼が2021年の山形のキーマンになるだろう。

■　昇格1年目からの躍進はあり得る。

昇格1年目の秋田も素晴らしい補強が出来た。山形の補強と比較しても大きくは見劣りしないレベルである。「J2の22クラブの中では山形と秋田の2チームの補強が非常に良かった。」と言える。こちらはCBのDF韓浩康(→横浜FC)が流出したが主力の流出は彼くらい。GK田中雄やMF江口やFW中村亮やDF千田やMF沖野など評価を高めた主力の引き止めに成功した上で即戦力クラスの選手をたくさん獲得した。

「同じJ3の舞台で戦っていた選手を積極的に獲得した。」と言える。MF普光院(沼津)、FW武(富山)、MF才藤(SC相模原)、FW吉田伊(長野)、MF稲葉(富山)などはJ3のクラブからの引き抜きになる。MF才藤は同じタイミングでJ2に昇格するSC相模原からの引き抜きになるが「同期昇格組の主力を引き抜く。」というのはなかなかエグイ補強である。懸念のストライカーのポジションにFW武を獲得できたのも大きい。

「昇格1年目の地方クラブであることを考えるとこれ以上ないほどの補強が出来た。」と言える。2021年のJ2は戦力的に飛び抜けたクラブが存在しないので大混戦になることが予想されるが「このチームがJ1に昇格することはほぼあり得ない。」と思うのは3チームくらいである。逆に「このチームがJ3に降格することはほぼあり得ない。」と思うのも5チームくらいである。どこが昇格してもどこが降格しても不思議はない。

大型補強を敢行したことを考えると「秋田が自動昇格を達成しても何ら不思議はない。」と言える。2020年のJ3を圧倒的な戦いを見せて制した勢いを持続させることが出来るのであれば「昇格1年目でのJ1昇格」は夢物語ではない。唯一の不安要素はDF韓浩康の穴になる。ベテランのDF加賀、大卒2年目のDF饗庭、新加入で190センチのDF増田(藤枝MYFC)などの争いになると思うが現時点では決め手に欠ける。

■　ラストピースは電撃移籍のMF山口一真

降格2年目となる松本山雅も「クラブ史上最高のオフになった。」と言える。こちらはMF塚川(→川崎F)とMF杉本太(→福岡)が流出して攻撃の中心であるMFセルジーニョも退団する可能性が高まっている。契約満了となったボランチのMF藤田息(→山形)も抜けるのでマイナスも少なくないが期限付き移籍のDF下川陽(金沢)の回収に成功。期限付き移籍だったMF前貴之とMF佐藤和を完全移籍で獲得できたのも大きい。

その上でFWルカオ(金沢)、DF星キョーワァン(横浜FC)、DF外山(水戸)、FW戸島(大宮)、MF河合秀(FC琉球)、FW鈴木国(北九州)、MF田中パウロ淳一(山口)、MF平川怜(FC東京)、、MF小手川(大分)などを獲得した。サイズとパワーを持った選手をたくさん獲得しているので意図を感じる補強になった。これだけでも十分だったが1月13日(水)にMF山口一(水戸)の獲得を発表した。攻撃の中心になれる選手をゲットした。

MF山口一の加入が決まるまでは「いい選手をたくさん獲得できたが攻撃の軸になれる選手が欲しい。」という印象だった。MFセルジーニョやMF塚川やMF杉本太など違いを生み出せる選手が抜けたことが大きなマイナスになる可能性もあったが2020年のJ2でベストイレブン級の働きを見せたMF山口一を移籍市場の土壇場でゲットした。もちろん、大怪我で長期離脱中なので前半戦の出場は難しいが大きな補強である。

MF山口一の獲得に成功したことで「山形や秋田と比べても大きくは見劣りしない補強が出来た。」と言える。山形にも同じことが言えるが2020年のリーグ戦の終盤に良い戦いを見せたことが移籍市場でプラスに作用したと考えられる。2020年は序盤から低迷して最終的には13位だったが「十分にJ1復帰を狙える陣容になった。」と言える。これだけの補強を行ったので続投が決まった柴田監督にはプレッシャーがかかる。

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受付期間(J2編)

　2021年1月9日(土)～～2021年2月25日(木)まで

　　　→　J1の開幕戦(2月26日)の前日までです。
　　　→　不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
　　　→　順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
　　　→　同ポイントで並んだときは投稿時期が早かった人が上の順位になります。

　　　→　早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
　　　→　誤字・脱字・抜け・漏れにはくれぐれもご注意ください。
　　　→　たくさんの予想が集まった方が面白いので気軽に参加してください。

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