■ 山口時代の2015年に頭角を現した。2015年にJ3に昇格してきた山口は爆発的な攻撃力を見せて「昇格初年度でJ3制覇」という偉業を成し遂げた。わずか1年でJ2昇格を果たしたがこのときの中心選手の1人がボランチのMF小塚になる。この年はJ3で33試合に出場して6ゴール13アシストを記録する大活躍を見せた。FW岸田を中心にMF福満、MF島屋、MF小塚などが絡んだ山口の攻撃陣の破壊力は「J3史上最高」と言える。36試合で96得点を奪っている。
大きな期待を受けて新潟に復帰したが2016年はJ1で6試合の出場のみ。2017年は山口に再レンタルされてJ2で39試合で8ゴール8アシストを記録した。オフに甲府に完全移籍となったがJ2で31試合で6ゴール11アシストを記録した。甲府での活躍が評価されて昨オフに大分に完全移籍となったがJ1で31試合で1ゴール5アシスト。J1通算で8試合の出場のみだった選手がようやくJ1で存在感を発揮することが出来た。
昨シーズンまでのMF小塚は「J2やJ3では活躍できるがJ1では活躍できない選手」というレッテルを貼られていたのでこの1年で評価は大きく変わった。コンビネーションサッカーで「J1残留」を達成した大分の攻撃の中心として好プレーを続けているのでプレーヤーとしての価値は大きく高まった。大分ではシャドーの位置で起用されているが山口時代はボランチで活躍。2列目でもボランチでもプレーすることが出来る。
テクニックがあって意外性溢れるプレーが魅力となる。「見えているところが普通の選手は全く違っている。」というのが彼のプレースタイルの大きな特徴になる。上野監督時代の山口の選手というとDF小池龍(ロケレン)が大出世を果たしたがMF福満はC大阪、MF島屋は鳥栖、MF庄司は仙台で力を出し切れなかった。意外とJ1で活躍できない選手が多かった中、MF小塚は新天地の大分で爪痕を残すことに成功した。