キーパー→ 森保JAPANは大半のポジションはレギュラーが確定しているが「直前まで誰が起用されるのか分からない。」と言えるのはキーパーとボランチになる。ボランチはMF柴崎岳(ラ・コルーニャ)が軸になっているがその相方は決まっていない。アジア杯のときはMF遠藤航(シュツットガルト)やMF塩谷(アル・アイン)が起用されて、コパ・アメリカのときはMF板倉(フローニンゲン)やMF中山雄(ズヴォレ)が抜擢された。
五輪世代のMF渡辺皓(横浜FM)とMF松本泰(広島)もコパ・アメリカのメンバーに選出されている。五輪代表ではボランチの中心候補になるが、ここに来てMF橋本拳(FC東京)の評価が急上昇している。先日のパラグアイ戦(H)でスタメン出場を果たした。ボランチのポジションのレギュラー争いも熾烈を極めてるがキーパーもGK権田(ポルティモネンセ)とGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)を中心に競争は激しい。
アジア杯のときはGK権田が1番手、GKシュミット・ダニエルが2番手、GK東口が3番手だった。何だかんだで準優勝に貢献したGK権田が定位置確保に大きく前進したかに思えたが197センチのGKシュミット・ダニエルに対する森保監督の期待は大きい。6月の2連戦のときはGKシュミット・ダニエルが2試合共にスタメン出場。2試合とも無失点に抑える活躍を見せたが先日のパラグアイ戦(H)ではGK権田が起用された。
両選手とも今年に入ってからJリーグを飛び出して海外リーグに挑戦しているが「欧州でどこまで自身の評価を高めることが出来るか?」である。サイズ的にはGK権田も187センチあるのでサイズに恵まれているが、GKシュミット・ダニエルはさらに10センチも身長が高い。高さを考えるとGKシュミット・ダニエルが1番手におさまる可能性が現状では高いが30才のGK権田は今がキーパーとしては全盛期と言える。
2人に続くのはベテランのGK川島(ストラスブール)になる。3月で36才になったがコパ・アメリカのときに久々に代表に復帰して好プレーを見せた。キーパーのポジションは特殊なので「3rdキーパーに経験豊富なベテランを招集する。」というのは常套手段である。GK川島は人格者としても知られているので彼がいるとGK権田やGKシュミット・ダニエルも安心できると思うが定位置奪回の可能性もゼロではない。
安定感に欠けるところはあるが経験値は現役の日本人キーパーの中では図抜けており、爆発力も魅力となる。当然のことながら、本人は3rdキーパーに甘んじるつもりは一切ないだろう。ハリルJAPANのときも代表から遠ざかった時期があったが復活して最終的にはロシアW杯の本大会でもゴールを守った。「GK川島を蹴落とすキーパーの出現」が待たれるが中堅世代や若手世代にとっては高い壁である。
今回のW杯予選に選出された3人のキーパーの間に割って入る可能性があるのはGK中村航(柏)だろう。今シーズンはJ2が主戦場になっており、代表戦があるときもJ2の試合は休むことなく続けられるので「代表に呼びにくい状況」になっているがJ2では年間MVP級の活躍を見せている。首位を独走する柏の守護神として安定したプレーを続けていることを考えると「早期の代表復帰」を期待する人は多いだろう。
アジア杯のときに3rdキーパーを務めたGK東口(G大阪)も当然のことながら正キーパー候補になる。森保JAPANも当初はGK東口が起用されるケースが多かったことを考えると森保監督の評価は相当に高いと言える。若手ではコパ・アメリカの初戦でフル代表デビューを果たしたGK大迫(広島)に期待が集まる。高卒2年目ながら広島で定位置を確保。東京五輪のときの正キーパーとしても活躍が期待されている。
ここまでに挙げた6人以外で森保JAPANになってからフル代表に選出されているのはGK小島亨(大分)になるが所属の大分でなかなか出場機会を得られない。五輪代表ではずっと1番手のキーパーとして起用されてきたので森保監督の評価は高いが現状では「フル代表レベル」とは言えない。フィード力は大きな武器となるが「所属クラブで定位置を確保すること」が先である。Jリーグで試合経験を積みたい。
J1の半数ほどのクラブは「外国人キーパーが定位置を確保している状態」なので日本代表候補と言えるキーパーは少ないが首位を走るFC東京の守護神のGK林彰洋はハリルJAPANの時に何度か代表に招集されている。今シーズンのここまでのパフォーマンスを考えると一度も森保JAPANに選出されていないのが不思議に思うほどである。195センチという高さは大きな武器で、安定感のあるキーパーになってきた。
GK西川(浦和)も森保JAPANになってからは代表に選出されていない。言うまでもなく、広島時代は森保監督の元でプレーして2012年と2013年の連覇に大きく貢献した。森保監督のサッカーを熟しているキーパーであり、フィード力は日本人屈指と言えるので、森保JAPANが発足した当初は「新生・日本代表の正キーパーの最有力候補」と言われていた。同じように一度も招集されていないのは不思議に感じるところである。
その他のキーパーで、今後、森保JAPANのキーパー候補として名前が挙がってくる可能性があるのはGK櫛引(山形)だろう。ハリルJAPANのときにキーパー候補合宿に選出された経験があるが不遇の時期を乗り越えて今シーズンはJ2の山形でハイパフォーマンスを見せている。若手世代ではこれからの4年間でGK若原(京都)やGK谷(G大阪)などU-20世代のキーパーが代表のレギュラー争いに絡んでくる可能性がある。
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