サッカーコラム J3 Plus+　

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【J1・J2・J3】 12段階の個人別の戦力補強の評価 (2019年・夏の移籍市場) (その13) | | |　

121人目： FW 山田寛人 (セレッソ大阪→FC琉球)　・・・　A-

→　各年代の日本代表で活躍してきた世代を代表するストライカーの1人。181センチなのでサイズに恵まれているが武器となるのは裏に抜け出すときのスピードとドリブルになる。足元の技術が高くて柔らかいプレーが出来る。C大阪U-23では15試合で8ゴールと結果を残している。タフさや力強さには欠けるが素材は一級品である。CFのFW鈴木孝とFW和田凌が揃って抜けたFC琉球はいい補強が出来たと言える。

122人目： DF 下口稚葉 (ファジアーノ岡山→長野パルセイロ)　・・・　C+

→　珍しい福井県出身のJリーガー。プロ2年目の2018年はJ2で12試合に出場。貴重な戦力になったが今シーズンはスタメンで起用されたのは1試合だけ。8試合の出場にとどまっている。守備的なポジションであればどこでもこなすユーティリティー性が最大の特徴になる。SBでもボランチでもCBでもプレー可能。ポジティブに表現すると使い勝手のいい選手である。明るい性格なのでムードメーカーになることが出来る。

123人目： MF 中坂勇哉 (ヴィッセル神戸→京都サンガ)　・・・　C+

→　2016年は12試合で1ゴール、2017年は14試合で2ゴール。J1でもコンスタントに出場機会を得て年代別代表にも選出されたがやや伸び悩んでいる。スペイン3部のCFペララーダに期限付き移籍した時期もあったがスペインでも3試合の出場のみだった。J2昇格を狙う京都に育成型期限付き移籍となったがテクニックがあって勝ち気な性格も魅力。若い選手が多い京都で輝きを取り戻すことが出来るだろうか？

124人目： FW 大垣勇樹 (名古屋グランパス→いわてグルージャ盛岡)　・・・　B-

→　興国高出身のスピードスター。卒業時は名古屋・大宮・湘南・G大阪・広島・清水などが興味を示して、ドイツのデュッセルドルフの練習にも参加したと報じられている。大争奪戦が繰り広げられたが名古屋入りを決断した。期待値は高かったがJ1の試合には絡めなかった。トレーニングのときはSBやCBでプレーする機会もあったという。岩手の攻撃陣は若手主体なので良い経験を積んで、かつ、結果も残したい。

125人目： DF ダニエル・サンチェス (ベティス→FC琉球)　・・・　C+

→　20才の大型CB。リオデジャネイロ出身になるがブラジルとポルトガルの二重国籍となる。動画を見る限りでは左利き。華奢な印象はあるが、当然、185センチという高さは目立つ。左足のキックの精度に自信を持っているようでゴール前のFKのチャンスでプレイスキッカーを任されるシーンもあった。経験値は不足しているので即戦力として活躍する可能性はあまり高くないと思うが将来性の高い選手を獲得できた。

126人目： DF 中川創 (柏レイソル→SC相模原)　・・・　B-

→　年代別代表を経験している世代有数のCB。プロ1年目の2018年はJ1でも1試合に出場した。飛躍が期待されたプロ2年目だったがDF染谷やDF鎌田などベテランCBの活躍もあって出番に恵まれず。今夏はDF山下(C大阪)も加入したのでいいタイミングでの期限付き移籍と言える。184センチとサイズに恵まれており、足元の技術も非常に高い。将来の柏の最終ラインの要になれる選手である。期待値は高い。

127人目： DF クレビーニョ (フラメンゴ→東京ヴェルディ)　・・・　B+

→　U-17ブラジル代表に選出された経験のある右SB。「攻撃力のあるSB」を必要としていた東京Vにとっては補強ポイントに合った選手を獲得することが出来た。29節の水戸戦(A)でJリーグデビューを果たすといきなりFW小池純のゴールをアシストする活躍を見せたが2対0になった後は守備の部分で苦労した。彼のところを突かれる場面が目立った。守備の不安は拭えないのでどういう風に使うのか？は興味深い。

128人目： DF チェ・ジヒョク (金浦FC→SC相模原)　・・・　C+

→　韓国の金浦FCというクラブから加入した24才のディフェンダー。動画を見る限りでは「右SBの専門家」である。右足のキックの精度は高くてクロスやロングパスの精度はまずまず高い。また、サイドを駆け上がったときの迫力はなかなかのレベルである。ちなみに金浦FCというのは日本ではあまり聞かないクラブ名である「キンポ(キムポ)市」は韓国の北西部にある。韓国の首都であるソウルのすぐ近くになる。

129人目： MF 浅野雄也 (水戸ホーリーホック→サンフレッチェ広島)　・・・　B+

→　広島で活躍した日本代表のFW浅野拓の弟。開幕の時点ではそこまで大きな注目を集めていたわけではなかったがJ2屈指のスピードと馬力を生かして快進撃を続ける水戸で活躍。評価を高めた。ドリブルで仕掛けて左足でシュートを放つプレーを得意にしている。広島に完全移籍となったが今シーズンの後半戦は「水戸への期限付き移籍」となる。引き続いて水戸でプレーすることになったのは水戸にとっては朗報。

130人目： FW ジャイルトン・パライバ (ゲンチレルビルリイ→東京ヴェルディ)　・・・　A+

→　2012年～2017年までは中国でプレーしたブラジル人。166センチなのでサイズには恵まれていないがボックス内で仕事のできるストライカーである。シュート精度が高くてこぼれ球への反応も鋭い。動画を見る限りでは最前線で仕事をするタイプと言える。ベテランのFWレアンドロが新生・東京Vのサッカーにフィットし始めていることを考えるとウイングでの起用も考えられる。主力候補として期待が集まる。

表1. プレーヤー別の移籍の評価 (2019年の夏の移籍市場)

分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	6	8	14	7	6	0	2	0	0	0	0
J1	札幌
	仙台				1	1	1
	鹿島			1		1
	浦和		1					1
	東京				1
	川崎F									1
	横浜FM		1	1	1		1
	湘南			1				1
	松本					1	2	2
	清水					2	1
	磐田			1		4
	名古屋					1
	G大阪		2		1		1	1
	C大阪					1
	神戸			1	2	1
	広島					2
	鳥栖			1	1		1			1
	大分				1			1
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	7	17	14	6	7	5	0	0	0	0	0
J2	山形					1	1
	水戸		1		2				1
	栃木SC			1		2	1		1
	大宮					1
	千葉				1
	柏				3	1	1
	東京V			1	2	1
	町田				2
	横浜FC			1		1
	新潟						1
	金沢					1
	甲府					1			1
	FC岐阜			2	1			1
	京都			1				1
	岡山			1				1	1
	山口				1			1
	徳島				1
	愛媛FC					1
	福岡		1		2		1
	長崎		1		1
	鹿児島					2	1	1	1
	FC琉球		1		1	2		2
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	0	0	2	5	7	4	2	1	0	0	0	2
J3	八戸
	岩手						1							2
	秋田
	福島
	群馬				1		1		2
	YS横浜
	相模原				1		1	1		1
	長野					1		1
	富山					2
	藤枝						2	1
	沼津							1
	鳥取						1
	讃岐
	北九州					2	1
	熊本
	合計	0	8	13	27	33	20	17	7	3	0	0	0	2