■ もっとも偉大なイレブンフランス人のジャーナリストのジャック・ティベール氏が2005年1月に選出した、「サッカー史上、もっとも偉大なイレブン」は次のとおりである。
GK:レフ・ヤシン(ソ連)
DF:カフー(ブラジル)
DF:フランツ・ベッケンバウアー(西ドイツ)
DF:ジャチント・ファケッティ(イタリア)
MF:フランク・ライカールト(オランダ)
MF:ヨハン・クライフ(オランダ)
MF:アルフレッド・ディステファノ(アルゼンチン/スペイン)
MF:フェレンツ・プスカシュ(ハンガリー)
MF:ペレ(ブラジル)
MF:ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)
FW:ロナウド(ブラジル)
彼の話によると、「50年代はディステファノの時代」、「60年代はペレの時代」、「70年代はクライフの時代」、「80年代はマラドーナの時代」、「90年代はキング不在の時代」と表現されるらしい。
これにならって、今回は、「Jリーグ史上、もっとも偉大なイレブン」を考える。
■ ゴールキーパー部門 → 最終候補に挙げられるのは、シジマール(清水)、川口能活(横浜FM/磐田)、楢崎正剛(横浜F/名古屋)の3人か。川口は95年にJリーグにデビューすると、マリノスの初優勝に貢献。楢崎も、95年に森敦彦の不祥事にともなって、ルーキーイヤーからポジションを確保。ともに、10数年に渡って、日本トップクラスのGKとして活躍している。
川口と楢崎の貢献度は、非常に高い。ただ、ここでは、シジマールを選出したい。183cmと身長はそれほど高くはなかったが、『クモ男』と評されたリーチの長さと守備範囲の広さは出色だった。1993年シーズンには、実に731分無失点の記録を樹立。この記録は2006年に横浜FCのGK菅野孝憲に破られるまで、13年間Jリーグ記録であり続けた。地味なポジションであったゴールキーパーに注目を集めた功績は、計り知れない。
選出 → シジマール(清水)
■ ディフェンダー部門 → サイドバックとして名前が挙げられるのは、相馬直樹(鹿島/川崎F)。94年に鹿島に入団すると、すぐにポジションを確保すると、クレバーで安定感溢れるプレーを披露した。左サイドバックは、他にドゥトラ(横浜FM)らも候補ではあるが、相馬の実績とは比較にならない。
センターバックは豪華なメンバーが揃う。井原正巳(横浜M/浦和)、ペレイラ(V川崎)、ブッフバルト(浦和)、トーレス(名古屋)らが与えた影響も大きいが、ここでは、秋田豊(鹿島/名古屋/京都)と中澤佑二(東京V/横浜FM)を評価したい。鹿島のリーダーとして鉄壁のDFラインを築いた秋田と187cmを生かしたダイナミックな守備を見せる中澤を、歴代ベスト11から外すことは難しい。
絶対的な存在である相馬のいる左サイドバックと比べて、右サイドバックはやや人材難。平塚と鹿島でプレーした名良橋晃(平塚/鹿島)が第一候補だが、インパクトに欠ける感もある。他ポジションとの兼ね合いもあって、ディフェンダーは上記の3選手のみ選出した。
選出 → 相馬直樹(鹿島/川崎F) 選出 → 秋田豊(鹿島/名古屋/京都) 選出 → 中澤佑二(東京V/横浜FM)
■ ミッドフィールダー部門 → 問題の中盤は、まさしくカオス。それでも、ドラガン・ストイコビッチ(名古屋)とビスマルク(V川崎/鹿島)はオートマチックチョイス。ともに1990年のイタリアワールドカップメンバーで、全盛期の大半を日本で過ごした世界的な名手である。
ピクシーの愛称で親しまれたストイコビッチは、7年間、名古屋でプレーし、数多くの伝説を作ったJリーグ史上最高のプレーヤーであり、エンターテイナーである。試合中は、実質、フリーポジションであり、FWやMFといった表記で表すことに抵抗を感じるが、ここではMFとした。
優勝請負人といわれたビスマルクは、ヴェルディとアントラーズで、実に、5度、年間チャンピオンに輝いた。派手なプレーを見せるわけでないが、高い技術に裏打ちされた正確なボールコントロールで、指令塔役を担った。得点力も高かった。
この2人以外で忘れてはならないのが、ドゥンガ(磐田)、名波浩(磐田/C大阪/東京V)、藤田俊哉(磐田/名古屋)のジュビロトリオ。ジュビロ磐田の黄金時代の基礎を築いたといわれる元ブラジル代表のキャプテンであるMFドゥンガは、強烈なリーダーシップと厚いハートで若い選手のお手本となった。そのドゥンガの教えを受けて成長を重ねていった、名波と藤田のコンビは、史上最高といわれる2000年代初めのジュビロの中心を担った。
2トップと仮定すると、中盤の人数は必然的に5人となる。このまま、ストイコビッチ、ビスマルク、ドゥンガ、名波、藤田の5人を選出することも十分にありえたが、このポジションは熾烈であり候補は多い。
セレッソ一筋でチームを引っ張る森島寛晃(C大阪)、ミスターエスパルス沢登正朗(清水)、黄金世代の一員でJリーグ世代の申し子ともいえる小笠原満男(鹿島)と遠藤保仁(G大阪)、世界最高の右サイドバックといわれた98年リーグMVPのジュルジーニョ(鹿島)、94年のワールドカップ優勝メンバーで正確な左足を保持したジーニョ(横浜F)、そのジーニョと中盤を構成しゾーンプレスの申し子といわれた山口素弘(横浜F)、驚異的な得点能力で若いチームを引っ張ったベッチーニョ(平塚)らである。
しかしながら、ここでは6人目の候補として清水のMF伊東輝悦を挙げたい。Jリーグ創設当時の93年に地元のエスパルスに入団すると、以後、15年間、清水一筋でプレー。3年目にレギュラーポジションを獲得すると、それ以降は、ずっとチームの中心としてプレーし続けている。確かに、ドゥンガの貢献度も高いが、継続してリーグに貢献しているということを考えると、ベストイレブンから伊東輝悦を外すことはできないという結論に達した。
選出 → ストイコビッチ(名古屋) 選出 → ビスマルク(V川崎/鹿島) 選出 → 名波浩(磐田/C大阪/東京V) 選出 → 藤田俊哉(磐田/名古屋) 選出 → 伊東輝悦(清水)
■ フォワード部門 → フォワードは三浦知良と中山雅史の2トップとしたい。能力的には、FWエムボマ、FWエメルソン、FWウェズレイら彼ら以上の選手の名前も浮かぶが、2人の積み上げた功績は計り知れない。
カズはJリーグ史上最高のスタープレーヤー。彼なしでJリーグの成功はありえなかった。96年にはリーグ得点王に輝くなど、歴代通算得点は第2位である。一方、ゴン中山は、98年と00年と2度の得点ランキングトップ。常勝ジュビロのエースストライカーとして、トップを歩み続けた。
選出 → 三浦知良(V川崎/京都/神戸/横浜FC) 選出 → 中山雅史(磐田)以上。
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