サッカーコラム J3 Plus+　

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【J1・J2・J3】 12段階の個人別の戦力補強の評価 (2019年・夏の移籍市場) (その7) | | |　

61人目： FW カン・スイル (ラチャブリFC→東京ヴェルディ)　・・・　A-

→　父親がアメリカ人、母親が韓国人になる。2015年に韓国代表に選出されているが数々のトラブルを起こしており、無類のトラブルメーカーとしても知られている。2017年にJ2の群馬でプレーして22試合で10ゴールを挙げている。素行面が心配されたが大きな問題は生じなかった。リーチの長さを生かしたポストワークと正確なシュートが武器。身体的な能力も高い。力のある選手であることに疑いの余地はない。

62人目： MF 清本拓己 (江原FC→藤枝MYFC)　・・・　B-

→　高校を卒業した後はオランダに渡って2013年にFC岐阜に加入。テクニックの高さが特徴。2014年にラモス監督が就任したがラモス監督の評価は高かった。ただ、FC岐阜時代は絶望的に得点力がなかった。シュートを外す場面が目立ったが大分で覚醒。2015年にはJ3で33試合に出場して7ゴールを記録。J2復帰に大きく貢献した。トリッキーなプレーが出来る選手で攻撃の時にアクセントを加えることが出来る。

63人目： DF ヨン・ジェミン (釜山アイパークFC→鹿児島ユナイテッド)　・・・　B+

→　各年代の韓国代表を経験しているエリートCBになるが転機になったのは2016年のU-23アジア選手権の決勝の日韓戦だと思われる。キャプテンマークを巻いてプレーしているが途中出場したFW浅野拓に翻弄されてまさかの大逆転負け。これで彼の評価は急落したようだ。その後、所属クラブでも出場機会に恵まれていないが日本行きが再浮上のきっかけになる可能性はある。能力が高いのは間違いないところ。

64人目： DF 福森直也 (大分トリニータ→清水エスパルス)　・・・　B-

→　2015年に大分に加入すると2016年からは主力として活躍。精度の高い左足を駆使したフィードと高さを生かした空中戦を武器に大分のJ1復帰にも大きく貢献した。左ストッパーで大きな存在感を発揮していたが今シーズンの途中でポジションを失った。難しい立ち位置になっているが「貴重な戦力の1人」である。驚きの移籍となった。希少価値の高い選手になるが「左SBでプレーできるのか？」は不明。

65人目： DF 川口尚紀 (アルビレックス新潟→柏レイソル)　・・・　A-

→　片渕監督のときは右SBの1番手だったが吉永監督の評価はあまり高くないようで監督交代後はベンチスタートが多くなっている。柏はレギュラーの右SBのDF小池龍の移籍が確実。DF田中陸やDF田上では心もとないことを考えるとすぐにDF川口尚のような実力者を獲得できたのは大きい。伸び悩んだ感はあるが縦への推進力を持った選手で身体的な能力も高い。右SBのレギュラーとして起用されるだろう。

66人目： MF ドゥトラ (コリンチャンス→清水エスパルス)　・・・　B+

→　2010年にJ1だった京都に加入。「カカー2世」とも呼ばれて鳴り物入りで加入したが期待に応える働きは出来ず。チームはJ2降格となった。特大のポテンシャルを秘めながら生かしきれなかったが186センチとサイズに恵まれており、ハマったときの爆発力や推進力は目を見張るものがあった。2012年は鹿島でプレー。あれからかなりの年月が経過しているがどんな選手になっているのだろうか・・・。

67人目： GK 小泉勇人 (ザスパクサツ群馬→ヴァンフォーレ甲府)　・・・　C-

→　J2の甲府はGK河田、GK岡西、GK岡という3人のキーパーを擁しているがGK岡は長期離脱中。GK河田が出場停止だった21節の柏戦(A)は甲府U-18のGK水上をベンチに入れて戦うなどキーパーが不足している状況。ということもあってGK小泉を期限付き移籍で獲得した。鹿島ユース出身で2018年の後半戦はJ3の盛岡でプレー。J3で12試合に出場するなど経験を積んだ。192センチの高さは武器となる。

68人目： DF 小林友希 (ヴィッセル神戸→町田ゼルビア)　・・・　A-

→　各年代の日本代表を経験してきたエリートCB。年代別代表ではDF瀬古(C大阪)とCBコンビを組むケースが多かった。登録身長は185センチになるがそこまでのサイズはないと思われる。183センチあたりだと思うがいずれにしても左足のキックの精度の高さは折り紙付きである。神戸は今夏に2人の外国人CBを獲得しているのでこのタイミングで修行に出るのは賢明な判断と言える。いい経験になるだろう。

69人目： MF 後藤京介 (ヴァンフォーレ甲府→ザスパクサツ群馬)　・・・　A-

→　樋口監督の下、攻撃的なサッカーを展開したY.S.C.C.横浜の絶対的なゲームメ―カーとして活躍。「J3屈指のボランチ」と評価されてJ2の甲府に個人昇格を果たしたがほとんど出場機会はなかった。力的には十分にJ2でもやれる実力を持っているので甲府でここまでチャンスを得られなかったのは不思議に感じるがJ3では実績がある。左足のパスの精度の高いボランチなので大きな戦力になる可能性は高い。

70人目： DF 石田崚真 (ジュビロ磐田→レノファ山口)　・・・　C+

→　2017年と2018年はJ2の金沢でプレー。2017年は41試合で8アシストを記録する活躍を見せたが2018年はDF毛利(金沢→湘南)との競争に敗れた。3年ぶりに磐田に復帰したがチャンスは限られた。4バック向きの選手なのでWBだと持ち味を発揮しにくい。山口も基本は3バックなので良さは出しにくい環境と言える。MF前貴之とMF川井という専門家に加えてMF高木大もいるのでやや不可解な補強と言える。

表1. プレーヤー別の移籍の評価 (2019年の夏の移籍市場)

分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	6	8	14	7	6	0	2	0	0	0	0
J1	札幌
	仙台				1	1	1
	鹿島			1		1
	浦和		1					1
	東京				1
	川崎F									1
	横浜FM		1	1	1		1
	湘南			1				1
	松本					1	2	2
	清水					2	1
	磐田			1		4
	名古屋					1
	G大阪		2		1		1	1
	C大阪					1
	神戸			1	2	1
	広島					2
	鳥栖			1	1		1			1
	大分				1			1
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	7	17	14	6	7	5	0	0	0	0	0
J2	山形					1	1
	水戸		1		2				1
	栃木SC			1		2	1		1
	大宮					1
	千葉				1
	柏				3	1	1
	東京V			1	2	1
	町田				2
	横浜FC			1		1
	新潟						1
	金沢					1
	甲府					1			1
	FC岐阜			2	1			1
	京都			1				1
	岡山			1				1	1
	山口				1			1
	徳島				1
	愛媛FC					1
	福岡		1		2		1
	長崎		1		1
	鹿児島					2	1	1	1
	FC琉球		1		1	2		2
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	0	0	2	5	7	4	2	1	0	0	0	2
J3	八戸
	岩手						1							2
	秋田
	福島
	群馬				1		1		2
	YS横浜
	相模原				1		1	1		1
	長野					1		1
	富山					2
	藤枝						2	1
	沼津							1
	鳥取						1
	讃岐
	北九州					2	1
	熊本
	合計	0	8	13	27	33	20	17	7	3	0	0	0	2