■ 異次元のボール奪取力「現代屈指のボールハンター」というと、やはり、MF山口蛍(神戸)の名前が真っ先に頭に浮かんでくる。インターセプト数は2017年が30回、2018年が30回、2019年が43回。3年連続でJ1最多となる。ちなみに各年度の2位だった選手の数字を挙げると、2017年はMF小椋(甲府)とMF青山敏(広島)の18回、2018年はMF田口(磐田)の24回、2019年はMF竹内涼(清水)の20回。1人だけ異次元の数字を叩き出している。
「アプローチの早さ」、「カバーエリアの広さ」、「ボールを奪い切る力」はいずれもJリーグでナンバー1と言える。文句なしでJリーグでナンバー1のボールハンターと言える。1990年10月6日生まれなので「もうすぐ30才」になるが円熟期を迎えており、守備面だけでなく攻撃面での貢献度も非常に高い。2014年と2018年のW杯のメンバーに選ばれているが日本代表に復帰して何ら不思議はないプレーを続けている。
外国人選手ではMFレオ・シルバ(鹿島)のボール奪取力は言うまでもなくJリーグ屈指である。今年の12月24日で35才になるので「大ベテランの域」に入っているが身体的な能力が落ちた印象は全くなくて相変わらずの奪取力で中盤を支えている。2013年~2016年まで新潟でプレーして2017年から鹿島でプレーしているので今シーズンが終了すると在籍期間はどちらも同じ4シーズンになる。来日8年目になる。
大黒柱だったMF山口蛍が流出した後もC大阪はJ1で上位争いを繰り広げているが「後釜」として加入したMFレアンドロ・デサバト(C大阪)のボール奪取力はMF山口蛍と比べても大きくは見劣りしないレベルである。「穴を作らないポジショニングのセンス」は明確にMF山口蛍よりも上なので彼が加入してC大阪の中盤の守備はより強固になった。ファールをすることなくボールを奪い切るプレーは芸術的と言える。
→ 2020/02/11 【セレッソ大阪】 生で観てMFレアンドロ・デサバトを「凄すぎる。」と感じた件