■ 戦力を維持するのはかなり難しい。Jリーグのストーブリーグは終盤戦に突入した。新シーズンの全体練習がスタートしたクラブもいくつかあるが2021年のJ3は15チームによる2回戦総当たり方式となる。G大阪U-23とC大阪U-23が退会してJFLから宮崎がJ3に昇格して秋田とSC相模原は「悲願のJ2昇格」を果たした。最終節で惜しくもJ2初昇格を逃した長野、J2経験のあるFC岐阜・熊本・鹿児島・鳥取・富山などが昇格争いの中心になると考えられる。
今年に限った話ではないがJ3のクラブは「オフの補強で主力数名を引き抜かれて戦力ダウンした状態」で新シーズンを迎えるケースが多い。資金力の乏しいクラブがほとんどなので派手な補強を行うのは難しいがJ3でプレーすることに抵抗感を感じる選手は依然として少なくない。J1やJ2は平均すると70%ほどのクラブは「及第点以上の補強」が出来るがJ3のクラブは「ほぼ現状維持」でも勝ち組にカウントできる。
J3で目立った選手はすぐにJ2のクラブなどに引き抜かれるので戦力を維持するのはかなり難しいが「J3の15クラブの中で最も補強が上手くいったクラブ」というと降格して2年目となるFC岐阜だろう。MF粟飯原、DF甲斐、FW川西、MF富樫佑など有力選手はたくさんいるので草刈り場になる可能性はあったが主力は軒並み残留。その上で元・日本代表のMF本田拓(山形)など実績のある選手をたくさん獲得できた。
■ 最も充実したオフになったのはFC岐阜主力の流出と言えるのはSBのDF柳澤亘(→水戸)くらいである。期限付き移籍組ながら主力として活躍したGKパク・ソンス(→大邱FC)とDFイヨハ・理・ヘンリー(→鹿児島)もレンタル終了となったが流出は最小限に抑えることが出来た。期限付き移籍だったFW川西を完全移籍で獲得できたのも大きい。実績のあるMF吉濱(山口)、DF舩津(群馬)、DF服部康(松本山雅)あたりはほぼ間違いなく大きな戦力になるだろう。
もちろん、大幅に戦力がアップしたというわけではない。心配されるのはフォワード陣である。FW高崎(→サイゴンFC)が退団してFW前田遼が現役を引退したのでそもそもとして駒が不足している。新たに獲得したフォワードも実績の乏しいFW山内(山形)くらいなのでフォワードに関しては不安いっぱいと言えるがそれ以外のポジションは計算のできる選手をそろえている。J3の中では屈指の陣容になったと言える。
惜しくも5位で昇格を逃した鳥取も同様で有力選手をたくさん抱えていたので草刈り場になる可能性があったが予想に反して穏やかなオフになった。MFフェルナンジーニョが現役を引退してMF三沢(→京都)とDF井上黎(→岡山)が流出したのでマイナスは小さくないがJ2のクラブへの個人昇格も考えられたMF魚里やMF安藤一やFW田口裕あたりは早い段階で残留が決定した。同じく主力の流出は最小限にとどまった。
その上でMF永島(FC岐阜)、MF清永(山口)、DF杉井(金沢)、MF原田虹(川崎F)、MF谷口智(沼津)などを獲得した。サイズのある選手が必要だったことを考えると185センチの長身で、かつ、ボランチとCBの両方を高いレベルでこなせるDF谷口智を獲得できたのは大きいが今オフもどちらかというと実績の乏しい若手主体の補強になった。DF杉井やMF原田虹などがJ3で経験を積んでブレイクするようだと面白くなる。
■ 石崎監督を招聘したカターレ富山富山も勝ち組と言える。こちらもFW武(→秋田)、FW平松(→SC相模原)、MF大谷駿(→金沢)、MF稲葉(→秋田)などが抜けたのでマイナスは小さくないがそれでもFW吉平翼(藤枝MYFC)、DF鈴木翔(熊本)、MF姫野(藤枝MYFC)、MF大崎淳(栃木SC)、MF黒木聖(京都)、MF安藤由(藤枝MYFC)、GK西部(清水)、MF音泉(YS横浜)などの獲得に成功した。各ポジションを満遍なく補強できたので勝ち組にカウントできる。
何と言っても今オフ最大のニュースは「昇格請負人」と言われる石崎監督の招聘に成功したことである。藤枝MYFCでも好成績を残した名将にかかる期待は大きい。石崎体制ではありがちな話になるが教え子をたくさん獲得した。藤枝MYFCからFW吉平翼、MF姫野、MF安藤由の3人を獲得している。中でも大きな期待が集まるのは藤枝MYFCで11ゴールを挙げたFW吉平になる。エースとしてゴール量産が期待される。
運動量の豊富なMF姫野、「気持ちくん」というニックネームを持っているDF鈴木翔、J3では屈指のドリブラーであるMF音泉、富山県出身のMF大崎淳、40才の大台を迎えたベテランのGK西部など特徴を持った選手をたくさん獲得できた。大卒ルーキーのMF松岡大(国士舘大)にかかる期待も大きい。高校年代はC大阪U-18で活躍したが富山U-15で育った選手になる。下部組織出身の選手が活躍するようだと活気が生まれる。
他には昇格2年目のFC今治もまずまずである。FW林誠道(→山形)が流出したが主力は軒並み残留。その上でMF島村拓(C大阪)、MF平岡翼(栃木SC)、FW東家(福岡)、MF宮尾(YS横浜)、DF安藤智(愛知学院大)などを獲得した。YS横浜の攻守の要だったDF宮尾は即戦力の期待がかかるが大半の新加入選手は「実績は乏しいがポテンシャルの高そうな選手」である。可能性を秘めた選手をたくさん獲得することが出来た。
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→ 不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
→ 順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
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→ 早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
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