■ 昇格組のいわきFCに注目!2021年のJ3は昇格1年目の宮崎が快進撃を見せたがJ3は「昇格組が躍進するケースが極めて多いリーグ」である。2015年は山口がJ3を制覇して1年でJ2昇格を果たした。2016年の鹿児島も5位と健闘した。2017年の沼津は3位、2019年の八戸は10位、2020年のFC今治は7位だった。「JFLとJ3の実力差は小さくてJ3昇格を果たして勢いに乗るクラブがそのままJ3で躍進する。」というのがパターンになっている。
そういう意味ではJ3初昇格を果たしたいわきFCに対する期待と注目度は高いが、しかも、いわきFCはJFLを制覇している。前年のJFLの成績は4位だった山口、4位だった鹿児島、3位だった沼津、3位だった八戸、3位だったFC今治、2位だった宮崎とは違って、「JFL王者としてJリーグに挑戦するいわきFCがどこまでやれるのか?」は注目点に挙げられる。JFL王者がJ3に昇格するのは2013年の長野以来となる。
ユニークなチームとして知られているが「いわき市を東北一の都市にする」、「日本のフィジカルスタンダードを変える」、「人材育成と教育を中心に据える」というクラブビジョンを掲げている。青森山田高で活躍したチリ出身のMFバスケス・バイロン、2013年のU-17W杯の本大会に出場した広島ユース出身のGK白岡ティモシィなどを擁しているが「初年度のJ3で旋風を巻き起こす可能性はまあまあ高い。」と言える。