サッカーコラム J3 Plus+　

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【冬の移籍市場】 12段階のプレーヤー別の補強評価 (水戸ホーリーホック編) (2019年-2020年) | | |　

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FW 山谷侑士 (横浜Fマリノス→水戸ホーリーホック)　・・・　B-

→　横浜FMユース出身のCF。プロ1年目ながらJ1で3試合に出場した。177センチなのでCFとしては標準よりも少し下のサイズになるがすべての能力が高い万能型のフォワードになる。左足のシュートにも定評がある。フォワードの軸だったFW小川航は水戸を離れる可能性が高いのでチャンスはありそうだ。1つ上の学年になるFW町野は北九州で結果を残しながら契約満了になっているのでFW山谷にも結果が求められる。

FW 中山仁斗 (ジュビロ磐田→水戸ホーリーホック)　・・・　B+

→　2014年にJ3の鳥取でキャリアをスタートさせた。2016年は山口で11ゴールを記録。2017年と2018年は山形でプレーした。昨オフに磐田に個人昇格を果たしたが14試合で2ゴール1アシスト。FW川又の離脱によって先発の機会が回ってきたが力不足は否めなかった。J2に戻ることになったがサイズがあって左足のシュートは精度が高い。水戸ではフォワードの軸として起用される可能性が高い。いい補強と言える。

MF 山田康太 (名古屋グランパス→水戸ホーリーホック)　・・・　A-

→　横浜FMユース出身。5月に行われたU-20W杯の本大会では左SHの定位置を獲得。ベスト16入りに大きく貢献した。横浜FMで出場機会に恵まれずに夏に名古屋に期限付き移籍したが名古屋でもチャンスはなかった。水戸に期限付き移籍することになったが主力の流出が続いているので大きなチャンスと言える。チームの中心として活躍する可能性がある。万能型のミッドフィールダーで全ての能力が標準以上になる。

FW 深堀隼平 (名古屋グランパス→水戸ホーリーホック)　・・・　B-

→　名古屋U18出身。1年目の2017年はJ2で2試合、翌2018年はJ1で4試合に出場した。今年の1月にポルトガルのヴィトーリアに期限付き移籍して8月に名古屋に復帰。33節と34節は途中出場を果たした。178センチなのでJリーガーとしては標準的なサイズになるが身体的な能力が高い。「50メートルは5秒台」とも言われている。まだポテンシャルを発揮できていないがJ2で出場機会を得て大化けする可能性はある。

DF 河野諒祐 (Y.S.C.C.横浜→水戸ホーリーホック)　・・・　B+

→　湘南の下部組織出身。2013年にトップ昇格を果たした。2014年は期限付き移籍先の福島でプレーしたがオフに湘南との契約も満了となった。2015年～2017年まではヴェルスパ大分でプレーして2018年と2019年はY.S.C.C.横浜に所属した。いろいろなポジションでプレーできるが今シーズンは右SBで起用された。技術が高くてサイドで攻撃の起点になることが出来る。知名度は高くないがJ3では屈指の右SB。

MF 奥田晃也 (Y.S.C.C.横浜→水戸ホーリーホック)　・・・　B+

→　2017年にY.S.C.C.横浜に加入すると2017年は26試合で4ゴール3アシスト、2018年は30試合で4ゴール5アシスト、2019年は33試合で6ゴール6アシスト。3年連続で結果を残した。181センチとサイズに恵まれており、体格を生かしたボールキープやドリブルが武器となる。シュート精度もまずまず高い。「J3では指折りのアタッカー」だったのでJ2のクラブが目を付けるのは当然の話である。J2でどこまでやれるか？

MF 安東輝 (松本山雅→水戸ホーリーホック)　・・・　C+

→　JFAアカデミー福島の3期生。MF金子翔(清水)やDF小池龍(ロケレン)などが同学年になる。2014年と2015年はJ3の福島、2016年はJ2の金沢でプレー。金沢では19試合に出場するなどブレイクしかけた時期もあったが2017年は湘南で2試合の出場のみ。2018年は松本山雅で1試合の出場に終わった。今シーズンは全て途中出場で8試合に出場した。フィジカルが強くてボール奪取力の高さには定評がある。

GK 牲川歩見 (アスルクラロ沼津→水戸ホーリーホック)　・・・　A-

→　磐田U-18出身で195センチの大型キーパー。2016年1月に行われたU-23アジア選手権のときは第3キーパーとして帯同。優勝メンバーの1人になった。磐田では出番に恵まれずに2016年は鳥栖、2017年は群馬に所属。群馬では11試合に出場したがミスが目立った。評価を落としてしまったが2018年に沼津に移籍すると正キーパーとして活躍。評価を大きく高めた。「J3で屈指のキーパー」と言える選手に成長した。

DF 前嶋洋太 (カターレ富山→水戸ホーリーホック)　・・・　B+

→　横浜FCのユース出身。MF齋藤功が同学年になる。横浜FCでは出場機会に恵まれずに2018年に富山に期限付き移籍したが2018年は29試合で7ゴール2アシストと活躍。今シーズンも32試合で2ゴール6アシストと結果を残した。攻撃型の選手だったが2018年は左WB、2019年は左SBで起用された。左サイドから仕掛けて右足でシュートを放つプレーが18番になった。水戸に期限付き移籍することになった。

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MF 福満隆貴 (水戸ホーリーホック→アビスパ福岡)　・・・　A+

→　山口で頭角を現したアタッカー。J3だった2015年は35試合で19ゴール10アシスト、J2だった2016年は40試合で5ゴール10アシストを記録した。2017年にC大阪に移籍すると初年度の2冠達成に大きく貢献したがJ1のリーグ戦ではトータルすると25試合で1ゴール2アシストにとどまった。今夏に水戸に期限付き移籍したが長谷部監督と一緒に福岡に移ることになった。J2であれば攻撃の軸になれる選手である。

MF 白井永地 (水戸ホーリーホック→ファジアーノ岡山)　・・・　B-

→　柏U-18出身。DF中谷進(名古屋)が同期になる。2014年に水戸に加入するとクラブ一筋でプロ6年目。J2通算で126試合に出場しており、今シーズンもJ2で40試合に出場するなど主力として活躍してきた。選手の入れ替えの激しい水戸の中では21年目のGK本間、8年目のDF細川に次いで3番目の在籍年数だったが移籍を決断した。派手さはないが堅実なプレーでチームに貢献できる。ボランチとSHでプレー可能。

DF 宮大樹 (水戸ホーリーホック→サガン鳥栖)　・・・　A+

→　186センチとサイズに恵まれた大型CB。2019年の前半戦は神戸でプレー。J1で11試合に出場したが夏に水戸に期限付き移籍となった。水戸では定位置を確保。12試合で2ゴールを挙げている。貴重な左利きの大型CBなので将来を嘱望されているが「このタイミングでの完全移籍」は驚きである。DF菊池流(山口)が加入してDF小林友(町田)もいるので弾き出される形になったが獲得できた鳥栖はラッキーである。

GK 村上昌謙 (水戸ホーリーホック→アビスパ福岡)　・・・　C+

→　2015年にJ3の山口に加入。2016年はJ2で12試合、2017年もJ2で14試合に出場している。昨オフに水戸に期限付き移籍。開幕からずっとセカンドキーパーという立ち位置だったが36節～41節までの6試合はスタメンでプレーした。がっちりした体格で安定感がある。特にハイボールの処理が安定している。いいキーパーではあるがこのタイミングでGK村上を獲得したのでGKセランテスは退団の可能性が出てきた。

MF 茂木駿佑 (水戸ホーリーホック→FC琉球)　・・・　B-

→　柏U-15から仙台ユースに進んで2015年に仙台のトップチームに昇格した。1年目からJ1で11試合に出場したがその後は停滞した。2018年の夏に水戸に期限付き移籍すると24試合で4ゴール1アシストを記録。完全移籍に切り替わった2019年は28試合で4ゴール4アシストだった。右足のキックの精度が高くて得点力はまずまず高い。プレイスキッカーとしても優秀な選手である。FC琉球で定位置を確保する可能性がある。

FW 清水慎太郎 (水戸ホーリーホック→ファジアーノ岡山)　・・・　B-

→　今シーズンは期限付き移籍先の水戸でプレー。37試合で8ゴール。自己最多のゴール数を記録した。夏にFW小川航が加入するとサブに回ったが前半戦はフォワードの軸として活躍した。2013年の途中から2014年まで岡山でプレーしているので古巣に復帰することになった。2013年は10試合で4ゴール1アシスト、2014年は32試合で5ゴール3アシスト。途中出場でも仕事のできる選手なのでいい補強になった。

DF 浜崎拓磨 (水戸ホーリーホック→ベガルタ仙台)　・・・　D+

→　2015年にJFLのFC大阪に加入。FC大阪で2年間プレーして2017年にJ2の水戸に個人昇格を果たした。2017年は19試合、2018年は12試合、2019年は6試合。出場機会は多くないがJ1の仙台に個人昇格することになった。右足のキックの精度が高くて「ピンポイントクロス」という明確な武器を持っているが仙台の右SB/WBはDF蜂須賀、DF飯尾竜、MF道渕がいるので人材は豊富。出場機会を得るのは難しいだろう。

MF 前寛之 (水戸ホーリーホック→アビスパ福岡)　・・・　S-

→　札幌U-18出身。水戸に加入して2年目になるが攻守の要となるポジションで大活躍。水戸の7位躍進の立役者になった。J2でベストイレブン級の活躍を見せて評価は急上昇しているが長谷部監督と一緒に福岡に移ることになった。「移籍先はJ1のクラブになるのでは？」と思っていたので福岡行きは驚きである。すべての能力が高い万能型のボランチになる。運動量が多くてチャンスシーンに絡む場面は多い。

DF 志知孝明 (水戸ホーリーホック→横浜FC)　・・・　A-

→　昨オフに水戸に加入。左SBにコンバートされたが39試合で5ゴール4アシスト活躍。J2でベストイレブン級の活躍を見せて評価が一気に高まった。もともとはアタッカーの選手だった。J3の福島のときはサイドハーフで起用されたが突破力があって左足のキックの精度が非常に高い。課題だった守備面も上達している。J1レベルでどこまで出来るのか？は興味深い。177センチ/70キロながら空中戦に強い。