我々のウェブサイトを閉鎖させることを狙う巨大資本
Paul Craig Roberts
2016年12月8日
巨大資本と巨大資本に支配されているアメリカ政府が、インターネット上で真実を語るサイトを閉鎖させようとしている。トランプが核大国間の緊張を緩和しようとしている中、怪しげなインターネット・サイトPropOrNotが作成したリストの200サイトが、トランプの邪魔になっている。トランプが“ロシアの脅威”を教えられて、説得されるか、反政府の主張をするウェブサイトが、“イスラム教の弁護者”に格上げされ、トランプのイラン嫌悪の将官連中の怒りを浴びるかのどちらかだ。
当サイト、www.paulcraigroberts.orgは、閉鎖対象標的サイトの一つだ。最近報告させて頂いたが、売女マスコミによって、ニュースとして報じられる公式プロパガンダと一致しないものは、偽ニュースの流布、あるいは、アメリカ合州国に対し、ロシア、あるいはイラン(間もなく中国とも)と共謀している証拠にあたるとして、真実を語る人々のサイトを閉鎖するのに利用されかねない、省庁間行政府委員会を設置する法律を、アメリカ下院は、既に成立させている。
どうやら、トランプはロシアとは和平を望んでいるが、イランとは戦争を望んでいるようだ。ロシアが、アメリカがイランと戦争をするのは許すまいから、これは矛盾している。だから、もしトランプと彼の将官たちがそれに固執すれば、アメリカとロシア間の緊張が緩和することはなくなり、その延長として、中国との緊張もそうなる。
もし、これが結果であれば、ヒラリーなら確実にしたであろうように、トランプも地球を吹き飛ばすことになる。
もし、トランプが、ロシアと中国との緊張を緩和しないのであれば、彼を選ぶ意味は皆無だった。
アメリカ合州国政府は実に犯罪的な組織なので、真実を死ぬほど怖がっている。アメリカ政府と、一握りの権力集団の管理者連中のかめにウソをつく連中は繁栄する。真実を語る人々は不法に厳しく迫害される。マニング、スノーデン、アサンジ、キリアコウ、ビニーなどなど。そして、迫害すべき200ウェブサイトのリストができたわけだ。
ジョージ・W・ブッシュ政権の金言“人は我々の味方か、敵かのいずれかだ”は新たな段階に移行したのだ。読者の皆様は、出来立てのウェブサイト、PropagandaOrNot (PropOrNot)が、本当のニュースと独自の分析を提供しているウェブサイトのリストを作成し、それに“ロシアの手先”とレッテルを貼っていることはご承知だ。言い換えれば、もし真実を語ると、アメリカではなく、ロシアのために尽くすことになる。アメリカに尽くすためには、ウソをつかねばならないのだ。
真実を語っているかどで、PropOrNotは、連中の残飯バケツに私を放り込んだ。http://theswillbucket.com/?p=5567
PropOrNotは、当ウェブサイトが“PropOrNotプロパガンダ鑑定サービスによって、ロシア・プロパガンダを読者に向けて、繰り返したり、おうむ返しにしたり、参照したりしていることが明らかになった。こうしたサイトは、YYYで詳しくあげられている。詳細情報については、propornot.comを参照のこと。” http://i0.wp.com/theswillbucket.com/wp-content/uploads/2016/12/PCRoberts_PropOrNot.jpg
ワシントン・ポストの売女記者クレイグ・ティンバーグが、怪しげで無名なPropOrNotウェブサイトのばかげた非難を宣伝する、無責任で名誉毀損の記事を書いた。売女記者ではあるが、本物のジャーナリストではないティンバーグは、PropOrNotによる名誉毀損の非難の背後にいる人々や資金を明らかにしそこねている。彼は連中の非難が、あたかも真実であるかのように報じている。
素晴らしいウェブサイトwww.wallstreetonparade.comの運営者、パムとルス・マーテンスは、アメリカで真実を語ることを犯罪にようとしている堕落した勢力を特定するために、PropOrNotを調査した。
ウェブサイト責任者たちは、オフショア租税回避企業など複数の隠れ蓑の背後に隠れているので、見つけ出すのは容易ではなかった。ともあれ二人はこういう発見をした。
PropOrNotは、ニュー・メキシコ州サンタフェにエージェント住所がある。エージェント住所は、“彼らの本当の正体を秘密にしておきたい有限責任会社設立用の仮想住所として機能する。それに関係する何十もの企業も、同じ住所にある。ニュー・メキシコ州の州務長官のもとにある企業登録オンライン・アーカイブに、対応する企業が載っているはずだ。ところが、プロパガンダやら、PropOrNotやら、YYYやらという言葉の企業は、ニュー・メキシコ州の企業登録には存在せず、PropOrNotが全く違う名前で登録して、正体を隠す二重の隠れ蓑の仕組みを利用していることを示唆している。”
あきらかに、PropOrNotの黒幕連中は、自分たちの背信を大いに恥じているか、それとも連中が余りに有名なので、一体誰が、真実をウソで置き換えようと固く決心しているか、アメリカ国民が知ることができなくするために、隠して置きたいのだ。
実際、著名な連中だ。マーテンス夫妻は、PropOrNotの背景が、億万長者コーク兄弟、リンド・アンド・ハリー・ブラドリー財団、サラ・スカイフ財団(富豪メロン家の財産)、エクソン・モービルや、“全国的な論議を、ウオール街の権力と腐敗以外の他の話題に大いに逸らしたがっている二大ウオール街巨人”シティーグループとゴールドマン・サックス、とつながっているクリス・マーフィーと、ロブ・ポートマン上院議員と,つながっていることを発見した。
マーテンス夫妻の記事をお読み願いたい。 http://wallstreetonparade.com/2016/12/whos-behind-propornots-blacklist-of-news-websites/ これは重要な記事だ。圧倒的大多数のアメリカ人に、いかに不利な方向で、金というものが動くのかを示している。
一体どのような勢力が、アメリカでも、 欧米世界全てにおいても、真実を閉め出そうとしているかおわかりだろう。このような権力に、私が一体どのように戦えるだろう? 「Naked Capitalism」がしたように、ワシントン・ポストを名誉毀損訴訟するため、弁護士一人雇う余裕さえ私にはない。CounterPunchは、どうにかして、リスト掲載を免れた。おそらく、CPには無料奉仕してくれる弁護士たちがいるのだ。読者に戦う弁護士がおられるなら、ベゾスが所有している新聞に対する訴訟で得られる損害賠償金を山分けしたいと思う。
IPE用に十分な資金があれば、読者の皆様へのこうした支援のお願いは不要だろう。
そこで取り引きだ、ベゾスの何十億ドルもの財産を狙おう。名誉毀損のかどで、このウェブサイトにために裁判を起こし、損害賠償金は半々にするのだ。
弁護士が体制と戦うのは高くつくので、応じる人は誰もいるまいと思う。もし弁護士が訴訟で勝てれば、金にめぐまれる。もし弁護士が訴訟で負ければ、連中はおわりだ。一握りの支配層は決して許さない。破壊する。
リスクを最小化する方法は、おそらくリストの200サイトを代表する集団訴訟だ。この件で「Naked Capitalism」と連絡をとろうとしたが、多くのインターネットの組織同様「Naked Capitalism」は、広告主など以外は連絡ができないようになっている。元アメリカ財務次官補では「Naked Capitalism」と連絡がとれないのだ。デジタル時代の驚異は、やりとりが不可能になることだ。
このウェブサイトは読者中のわずかな割合の方々によって財政支援頂いている。このウェブサイトをお読みの400,000人全員が、月に1ドル寄付してくだされば、このウェブサイトを名誉棄損やハッキングから守るため、弁護士とエンジニアを雇うことができる。このウェブサイトお読みの400,000人が、年に1ドル寄付してくだされば、事業を開始して以来終始、CIA工作機関と疑われているあさましいワシントン・ポストを我慢しなくて済むのに十分だろう。
このウェブサイトを頼っておられる世界中の何百万人の読者が、年に1ドル寄付してくだされば、ベゾスと彼の偽ニュース新聞と戦って、ウソつき売女マスコミを倒産させることができるだろう。
私は戦う覚悟ができているのだが、わが軍はいずこ?
Dr. Paul Craig Roberts
Paul Craig Robertsは元経済政策担当の財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニュー ズ・サービスと、クリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/
記事原文のurl:http://www.paulcraigroberts.org/2016/12/08/big-money-intends-to-shut-down-our-website-paul-craig-roberts/
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キオスクのスタンドで「蓮舫代表 都議選で小池との連携模索」という見出しに、早とちりして、共産党小池晃副委員長のことかと驚いた。
何のことはない、東京威信知事だった。幽霊の正体見たり補完新党。
自民党が7人の偽侍を除名したのは、対立茶番を演じ、都議選で当選させる狙いだろう。
7人の侍、所詮は本籍自民党。小池新党など大阪威信と同じで、自民党補完勢力以外の何者でもあるまいに。
岩波書店の月刊誌『世界』一月号
「アメリカのない世界」西谷修立教大学特任教授の文に、アメリカ合州国(私はこう表記しています)という記述を見て驚いた。
〈Brexitを読み解く〉問題は英国ではなくEUだ――大衆は政治に変化を求めている
伊東光晴(京都大学名誉教授)の記事に納得。大勢の意見に率直な疑問をぶつけ、解説して見せる見事さ。『アベノミクス批判――四本の矢を折る』の鋭い舌鋒を思い出す。本書のように、経済をしっかり抑えた政策論でなければ、説得力はない。
ワシントン・ポストのオーナー氏が支配する巨大通販サイトをみると『アベノミクス批判――四本の矢を折る』「著名な著者の書だが読むに値しない駄書 - 折損ねの四本の矢」という的外れ罵詈雑言がある。ワシントン・ポストお得意偽ニュース記事の典型で読むに値しない。コメントが二つついている。いずれも難癖を批判する正論。あのサイト、『拒否できない日本』を長期間販売しなかった実績がある。宗主国に不都合な本を在庫しなかったのだ。以来、あのサイトで本を買ったことは、ほとんどない。
『アベノミクス批判――四本の矢を折る』の重みについては、著名なお二人、
朝日の水野和夫 (日本大学教授・経済学)による書評と、
『毎日新聞』の「今週の本棚:藻谷浩介書評と、インチキ難癖と比較すれば、一目瞭然。
服部茂幸『アベノミクスの終焉』(岩波新書,2014年8月)も素晴らしい本だ。
ある経済学者に「素晴らしい本だ」と言ったところ、「そう思わない」と一蹴された。理由はわからない。ともあれ、その経済学者を信じないことにした。
毎回読んでいる『世界』一月号中の連載記事で「メディアは今こそファクト・チェックに徹し政治の闇を暴くときである」という言葉を見て目が点。大本営広報にファクト・チェックを期待するのは正気と思えない。毎回の正論に感心しているだけに、残念。宗主国でも、大本営広報部は、偽ニュースをたれ流すために存在する組織。
『富国と強兵 地政経済学序説』中野剛志著を読み始めた。大著だが面白い。「地政学だけでは、世界覇権のゆくえはわからない。」と帯にある。
しかし、主流派経済学だけでは、まして世界覇権のゆくえはわからない。
主流派経済学のいい加減さを酷評する記述で、『経済学のすすめ――人文知と批判精神の復権』 佐和隆光著、を思い出した。
大本営広報部は決して下記のような記事は載せない。
植草一秀の『知られざる真実』
2016年12月11日 TPP批准強行は究極の安倍首相土下座外交
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日本から寄付できないリンクなら貼らずにおいてはどうでしょうか?
投稿: トーマス・シモンズ | 2016年12月13日 (火) 00時51分
>アメリカ合州国政府は実に犯罪的な組織なので、真実を死ぬほど怖がっている。
アメリカ文学史上最高の作家。ハーマン・メルヴィルの遺作は、ずばり『詐欺師、The Confidence-Man』ですからね。歴史的に何か暗示するものがありさうです。
投稿: ワタン | 2016年12月12日 (月) 08時29分