« イスラエルがイランを攻撃した場合、ロシアは傍観者にとどまるつもりはない | トップページ | ガザの状況はトランプ政権下で悪化する。ハリス政権下では更に悪化する。 »

2024年10月27日 (日)

ジャーナリズムに対する戦争を続けるイスラエル



イスラエルは真実を憎む。だからこそ、あらゆる機会を利用してジャーナリストを殺害し、ガザへの立ち入りを阻止している。真実には顕著な反イスラエル的偏向が伴う傾向があるためだ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年10月24日

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。

 水曜夜、イスラエル空爆が、レバノンのニュース放送局アル・マヤディーンの事務所を破壊し、報道機関に対するイスラエルによる史上未曾有の軍事攻撃が継続された。

 また、ジャーナリズムに対するイスラエルの戦争の継続として、イスラエル国防軍は、イスラエル軍がガザで発見したとする文書を証拠として挙げ、実際はハマスとパレスチナ・イスラム聖戦のメンバーだと主張するアルジャジーラ記者六人の氏名を公表した。これら主張は、これらジャーナリストを正当な軍事目標とすることになる。

 アルジャジーラはこれら主張には根拠がないと非難し「これら捏造された告発は、この地域に残る数少ないジャーナリストを沈黙させ、それにより戦争の厳しい現実を、世界中の視聴者から隠そうとする露骨な試みだと当放送局は見ている」と声明で述べた。

 過去一年間にイスラエルが量産した山のような嘘の後、独立して検証可能な証拠が山ほどない限りは、イスラエルが主張するいかなるものも信じる理由がないのは当然だ。欧米諸国の報道機関が、これら主張をもっともらしいものとして扱っている事実は、連中のプロパガンダ的本質の証拠だ。

 殺したい人は皆ハマスだとイスラエルは主張する。ジャーナリストもハマス、病院もハマス、国連もハマス、救援トラックもハマス、学校もハマス、モスクもハマス、水道インフラもハマス、民間の家も全てハマス、そしてガザの女性や子どもの背後にはハマスが隠れている。この決まりの唯一の例外はレバノンで、その場合は、イスラエルが殺したい人全員ヒズボラだ。

 イスラエルは真実を嫌悪している。だからこそ、あらゆる機会を利用してジャーナリストを殺害し、ガザへの立ち入りを阻止している。真実には、顕著な反イスラエル的偏向が伴う傾向があるからだ。

 最近、ベイルートの病院地下にヒズボラの秘密バンカーがあるとイスラエルが発表した時、マスコミは直ちに記者団を派遣し調査させた。ガザのようにはレバノンへのマスコミ立ち入りをイスラエルは阻止できないからだ。BBCスカイニュースなどの欧米メディアでさえ病院に入り、医療スタッフにインタビューし、イスラエルの主張を裏付ける証拠は見つからず、病院スタッフ全員が敷地内にヒズボラのバンカーは存在しないと否定したと報じた。そして、機会があれば、これらのメディアはヒズボラの痕跡があれば熱心に報道したに違いない。

 犯罪組織は暗闇の中で活動する必要がある。目に見える形で、批判的報道や都合の悪いビデオ映像がある中では活動できない。だからこそマフィアは目撃者を殺害する。だからこそアメリカ戦争機構の内部は政府の秘密に包まれている。だからこそジュリアン・アサンジは5年間、厳重警備の刑務所で過ごした。だからこそ自国の犯罪に関して真実を語るジャーナリストを殺害し妨害するためイスラエルはあらゆる手を尽くす。

________________

 これらの記事を音声で聞きたい場合、SpotifyApple PodcastsSoundcloud、またはYouTubeで聴取できます。私の記事は完全に読者に支えられているので、この記事を気に入っていただけた場合、ご希望に応じてチップ入れにお金を入れられる選択肢がここにいくつかあります。記事の映像版を見るには、こちらをご覧ください。毎月の記事のペーパーバックを購入するには、こちらをご覧下さい。私の記事は全て、海賊版を作成したり、あらゆる方法、形状、形式で自由に使用したりできます。再配布、翻訳、商品への使用など、ご希望どおり使用可能です。私が公開する記事を確実に読む最良の方法は、Substackのメーリングリストに登録することです。これにより、私が公開する全ての記事についてメール通知が届きます。全ての記事は、夫のTim Foleyとの共著です。



ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/10/24/israel-continues-its-war-on-journalism/

----------

 Alex Chrisoforou YouTube 冒頭はイスラエルのイラン爆撃を支持するスターマー首相
Israel strikes Iran, de-escalation messages. Putin, Kursk cauldron. Orban, EU will taste defeat 43:24
 東京新聞 社説・意見ページ「水島朝穂の新聞への直言」の一部を引用させて頂く。  
「被団協の蓑巻代表委員が(パレスチナ自治区)ガザで子どもが血をいっぱい出して抱かれている。80年前の日本と重なる」と発言したことを、イスラエルの駐日大使は「不適切かつ根拠にかける」と強調した。・・・中略・・・イスラエルがガザで行っていることは、民間人に対する国際人道法違反の一方的殺戮であり、自衛権行使を正当化する均衡性を欠いている。核による無差別攻撃を受けた被爆者が、当時の状況を語る口を封じてはならないだろう。」
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
イスラエル軍は26日、イランによる今月1日のミサイル攻撃への報復として、イランに「精密攻撃」を加えたと発表した。軍報道官は、ミサイル製造工場などを標的、核施設や石油施設攻撃も検討していると報じられていたが、米国の強い反対を受け、今回は見送った形。
 植草一秀の『知られざる真実』
決戦の投票日に取るべき行動

« イスラエルがイランを攻撃した場合、ロシアは傍観者にとどまるつもりはない | トップページ | ガザの状況はトランプ政権下で悪化する。ハリス政権下では更に悪化する。 »

マスコミ」カテゴリの記事

イスラエル・パレスチナ」カテゴリの記事

Caitlin Johnstone」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« イスラエルがイランを攻撃した場合、ロシアは傍観者にとどまるつもりはない | トップページ | ガザの状況はトランプ政権下で悪化する。ハリス政権下では更に悪化する。 »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ