クリス・ヘッジズ

2023年11月12日 (日)

ガザの子どもたちへの手紙 - 朗読:ユーニス・ウォン

クリス・ヘッジズ

英語記事朗読:ユーニス・ウォン

 

 クリス・ヘッジズはガザ国境に旅し、そこで暮らす子供たちが爆撃と貧困から体験している長年の絶えざる恐怖と窮状を説明している。自分の努力が殆ど無視されていると感じながらも、彼はこの暴行を止める試みで彼らの話題を報じ続けている。


 本記事は11月8日に公開

 
ガザの子供たち - ミスター・フィッシュ画


 いとしい子よ

 

 今は真夜中を過ぎています。暗闇の中を時速数百キロで大西洋上空10キロの高さを私は飛んでいます。私はエジプトに向かっています。ラファでガザの国境に行きます。私はあなたのため行くのです。

 

 あなたは飛行機に乗ったことがありません。あなたはガザを離れたことがありません。密集した通りや路地しか知りません。コンクリートのあばら家。皆さんが知っているのはガザを包囲する兵士が巡回している防護壁と柵だけです。あなたにとって飛行機は恐ろしいものです。戦闘機。攻撃ヘリ。無人偵察機。彼らはあなたの上を旋回します。彼らはミサイルや爆弾を投下します。耳をつんざくような爆発音です。地面が揺れます。建物が倒壊します。死者。叫び声。くぐもった声が瓦礫の下から助けを求めます。止まりません。昼も夜も。砕けたコンクリートの山の下に閉じ込められたあなたの遊び仲間。あなたの学友。あなたの隣人。あっという間に消えました。掘り出されると粉塵まみれの顔とぐったりした体が見えます。私は記者です。これを見るのが私の仕事です。あなたは子供です。こんなものは決してあなたが見るべきものではありません。

 

 死の悪臭。壊れたコンクリートの下で腐敗した死体。息を止めます。布で口を覆います。歩く速度が速まります。あなたの近所は墓場になっています。馴染みがあるものは全て消えました。あなたは驚いて見つめます。自分が一体どこにいるのかあなたは疑問に思います。

 

 あなたは恐れています。爆発に次ぐ爆発。あなたは泣きます。あなたはお母さんやお父さんにしがみつきます。耳をふさぎます。ミサイルの白い光を見て爆風を待ちます。なぜ彼らは子供を殺すのでしょう? あなたは何をしたのでしょう? なぜ誰もあなたを守ってくれないのでしょう? あなたは怪我をするでしょうか? あなたは手や足を失うのでしょうか? 失明したり、車椅子に乗ったりするでしょうか? あなたはなぜ生まれたのでしょう? 生まれたのは何か良いことのためだったのでしょうか? それとも、このためだったのでしょうか?あなたは成長するのでしょうか? あなたは幸せになるのでしょうか? 友達がいなかったらどうなるのでしょう? 次は誰が死ぬのでしょう? あなたのおかあさん? あなたのお父さん? あなたの兄弟姉妹? 知り合いの誰かが怪我をします。もうすぐ。知り合いの誰かが死にます。もうすぐ。

 

 夜は暗闇の中で、あなたは冷たいセメントの床に横たわります。電話が切れます。インターネットは使えなくなっています。あなたは何が起きているのか分かりません。閃光が走ります。爆風による震盪の波がきます。悲鳴が聞こえます。それは止まりません。

 

 お父さんやお母さんが食べ物や水を探しに行っている間、あなたは待っています。お腹のあのひどい感覚。彼らは戻ってくるでしょうか? また会えるでしょうか? 次はあなたの小さな家でしょうか? 爆弾はあなたに命中するでしょうか? これはあなたにとって地球上最後の瞬間でしょうか?

 

 あなこは塩辛い汚い水を飲みます。それであなたはとても具合が悪くなります。お腹が痛い。お腹が空いています。パン屋が破壊されます。パンはありません。1日1食食べます。パスタ。キュウリ。すぐにこれらはごちそうのように思えるでしょう。

 

 あなたは、ぼろきれでできたサッカーボールで遊ぶことはありません。あなたは古新聞で作った凧を揚げることはありません。

 

 あなたは外国人記者を見たことがあります。私たちはPRESSと書かれた防弾チョッキを着ています。ヘルメットを着用しています。私たちはカメラを持っています。私たちはジープを運転します。私たちは爆撃や銃撃の後に現れます。私たちはコーヒーを飲みながら、大人と長い時間話をします。そして我々は姿を消します。通常、私たちは子どもにはインタビューしません。しかし私は皆さんが私たちの周りに群がった時にインタビューをしたことがあります。笑って。指さして。写真を撮ってと我々に要求します。

 

 私はガザでジェット機に爆撃されたことがあります。私は他の戦争でも爆撃されました。あなたが生まれる前に起きた戦争で。私もとても怖かったです。今でも夢を見ます。ガザの写真を見ると、雷鳴と稲妻の力と共にこれらの戦争を思い出します。私はあなたのことを考えています。

 

 私は連中の物語を伝えようとしました。毎週、毎月、毎年、何十年も、連中が人々に対して残酷なことをする時、人々の自由と尊厳を否定し、人々を辱め、野外牢に閉じ込める時、まるで獣のように人々を殺す時、連中は頭に血が上っていると世界に伝えようとしました。連中は自分にされたことを他の人にもするのです。それを何度も何度も私は言いました。それを私は7年続けました。耳を傾けてくれる人はほとんどいませんでした。そして、この今です。

 

 とても勇敢なパレスチナ人ジャーナリストたちがいます。この爆撃が始まって以来、39人が殺害されました。彼らは英雄です。病院の医師や看護師もそうです。国連職員もそうです。そのうち89人が死亡しました。救急車の運転手や医療従事者もそうです。コンクリートの塊を手で持ち上げる救助隊もそうです。爆弾からあなたを守ってくれるお母さんやお父さんもそうです。

 しかし我々はそこにはいません。今回は。中に入れないのです。我々は閉め出されているのです。

 

 世界中から記者がラファの国境検問所に向かっています。私たちが行くのは、この虐殺を見て何もしないわけにいかないからです。160人の子供を含む何百人もの人々が一日に亡くなっているからです。この大量虐殺を止めなければならないからです。我々にも子供がいるから行くのです。あなたのように。貴重で。あどけなく。愛しい子が。あなたに生きてほしいから行くのです。

 

 いつかあなたに会える日が来るよう私は願っています。あなたは大人になります。私は老人になりますが、あなたにとって私は既にとても年をとっています。夢の中で、私はあなたが自由で、安全で、幸せなのを見るでしょう。誰もあなたを殺そうとはしません。爆弾ではなく人でいっぱいの飛行機で飛ぶのです。強制収容所に閉じ込められることはありません。あなたは世界を見るでしょう。あなたは成長し、子供を産むでしょう。あなたは年をとるでしょう。あなたはこの苦しみを思い出すでしょうが、それは苦しんでいる他の人々を助けなければならないことを意味するのを知るでしょう。これが私の希望です。私の祈りです。

 

 我々はあなたを裏切りました。我々はひどい罪悪感を抱えています。我々は試みました。でも十分には努力しなかったのです。我々はラファに向かっています。多くの我々が。記者が。ガザ国境外で我々は抗議します。我々は記事を書き撮影します。これが我々の仕事です。たいしたことではありません。でも、それでも、ちょっとしたものです。またあなた方の話題を伝えるつもりです。

 

 もしかしたら、あなたの許しを乞う権利を得るのに十分かも知れません。

 

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記事原文のurl:https://chrishedges.substack.com/p/letter-to-the-children-of-gaza-read#details

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 Alex Christoforou「イスラエルによるガザ民間人爆撃は正当化できない。」とマクロンは攻撃支持から変化。

 

Macron vs Netanyahu. EU running out of ammo, €50B loan to Elensky. Orban, US blocked peace deal. 44:37

 

 ミアシャイマー教授youtube鼎談

US Military has Overextended Itself - John Mearsheimer, Alexander Mercouris and Glenn Diesen 1:31:50

 

 耕助のブログ

No. 1972 イスラエルの行動は自己防衛ではない

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

岸田内閣の支持率減が加速 ①30%割れJNN、朝日、共同、時事、毎日、幾つかの社では2012年以来最低、②ここにきて急落、11月JNNは前月比-10.5、③内閣支持率+自民党支持率が50%割れだと政権の危機という「青木方式」が幾つかで実現

2023年10月16日 (月)

イスラエルは一体何を期待しているのか?

 より高レベルの暴力が最終的にパレスチナ人の願望を打ち砕くとイスラエルは確信している。それは間違っている。

クリス・ヘッジズ
2023年10月10日

 ハマスや他のパレスチナのレジスタンス組織によるイスラエル人の無差別銃撃、民間人誘拐、イスラエルへのロケット弾の集中砲火、戦車から自動機関銃の巣までの様々な標的へのドローン攻撃は、イスラエル占領者のおなじみの言語だ。シオニスト民兵が歴史的パレスチナの78%以上を占領し、約530のパレスチナの村や都市を破壊し、70回以上の虐殺で約15,000人のパレスチナ人を殺害して以来、イスラエルはパレスチナ人にこの血まみれの暴力の言葉を語ってきた。1947年から1949年の間に約750,000万人のパレスチナ人が民族浄化され、1949年にイスラエル国家を創設した。

 これら武力侵攻に対するイスラエルの対応は、ガザに対する大量虐殺攻撃になるだろう。イスラエル人が殺されるたびに、イスラエルは何十人ものパレスチナ人を殺すだろう。土曜日の朝700人のイスラエル人が死亡した「アルアクサ洪水作戦」開始以来、イスラエルによる空襲で既に何百人ものパレスチナ人が死亡している。

 日曜日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエルは「全てのハマスの隠れ場所を瓦礫に変える」ので「今すぐ立ち去る」ようガザのパレスチナ人に警告した。

 植民者が占領者を征服するために使う暴力が多ければ多いほど自身が怪物に変わる。

 しかし、ガザのパレスチナ人はどこへ行くつもりだろう? イスラエルとエジプトは国境を封鎖している。イスラエルに支配されている空路や海路による出口はない。

 無辜の人々に対する集団的報復は植民地支配者が採用するおなじみの戦術だ。先住アメリカ人に対して、後にフィリピンやベトナムで、我々はそれを利用した。ドイツはナミビアのヘレロやナマクアに対してそれを利用した。イギリスはケニアとマラヤで。ソビエト連邦、東部、中央ヨーロッパ占領地域でナチスはそれを利用した。イスラエルも同じ作戦帳に則っている。死のための死。残虐行為のための残虐行為。しかしこの不気味な踊りを開始し、死体の山をより高い死体の山と換えるのは常に占領者なのだ。

 どちらか側の戦争犯罪を擁護するためこれを言っているわけではない。攻撃を喜んでいるわけではない。7年間紛争を取材したイスラエル占領地で、暴力を嫌悪するのに十分な暴力を私は見てきた。しかし、これは全ての入植者植民地プロジェクトに対するおなじみの非難だ。暴力によって据えられ維持されている政権は、暴力を生む。ハイチ解放戦争。ケニアのマウマウ。南アフリカのアフリカ民族会議。これら蜂起は常に成功するわけではないが、おなじみのパターンに従う。全ての植民地化された人々と同様、パレスチナ人は国際法の下で武力抵抗の権利を持っている。

 パレスチナ人との公平な和解にイスラエルは決して何の関心もなかった。イスラエルはアパルトヘイト国家を建設し、民族浄化のスローモーション作戦でパレスチナの土地の益々広大な地域を着実に吸収した。2007年、イスラエルはガザを世界最大の野外刑務所に変えた。

 イスラエルや世界は一体何を期待しているのだろう? 半数は失業中のガザの230万人を、世界で最も人口密度の高い場所の一つに16年間閉じ込めるにはどうすれば良いのだろう。半分が子供の住民の生活を自給自足レベルまで下げる。基本的医薬品、食料、水、電気を奪う。戦闘機、大砲、機械化部隊、ミサイル、艦砲、歩兵部隊を使用して、非武装民間人を手当たり次第に虐殺して、暴力的な反撃を予想しないのだろうか? 現在イスラエルはガザへの空爆の波を実行し、地上侵攻を準備しており、通常一日2〜4時間しか稼働していないガザの電力を遮断している。

 イスラエルに潜入したレジスタンス戦士の多くは確実に自分達は殺されると知っていた。しかし他の解放戦争のレジスタンス戦士同様、どのように生きるか選ぶことができないなら、どのように死ぬか選ぶと決めたのだ。

 私は第二次世界大戦のワルシャワゲットー蜂起で武装抵抗に参加したアリナ・マーゴリス・エデルマンの親友だった。彼女の夫、マレク・エデルマンは蜂起の副司令官で、戦争を生き延びた唯一の指導者だった。ナチスは40万人のポーランド系ユダヤ人をワルシャワゲットー内に封じこめた。飢餓、病気、無差別な暴力によって、何千人もの閉じ込められたユダヤ人が亡くなった。残りのユダヤ人をナチスが絶滅収容所に輸送し始めた時、レジスタンス戦士が反撃した。誰も生き残るとは期待していなかった。

 戦後、シオニズムは、パレスチナ人の土地窃盗を正当化するため利用される人種差別主義イデオロギーだとエデルマンは非難した。彼はパレスチナ人側に立ち、彼らの武装抵抗を支持し、パレスチナ人指導者と頻繁に会った。彼はパレスチナ人への弾圧を正当化するためにイスラエルがホロコーストを利用することに激しく反対した。イスラエルはゲットー蜂起神話のおかげで有名になったが、ポーランドを離れることを拒否した蜂起唯一の生き残り指導者をのけ者扱いした。ユダヤ人が道徳的に優れていたり、永遠の犠牲者だったりするわけではないことをホロコーストとゲットー蜂起の教訓からエデルマンは理解していた。エデルマンによれば歴史は全ての人のものなのだ。パレスチナ人を含め、抑圧されている人々は、平等、尊厳、自由のために戦う権利を持っているのだ。

 「ユダヤ人であるということは、抑圧された人々と常に一緒にいることを意味し、決して抑圧者でないことを意味する」とエデルマンは言った。

 ワルシャワ蜂起は長年パレスチナ人に影響を与えてきた。パレスチナ解放機構(PLO)代表はポーランド蜂起の毎年恒例の記念でワルシャワゲットー記念碑に花輪を捧げていた。

 占領者を征服するため植民者が使う暴力が多ければ多いほど自分が怪物に変わるのだ。イスラエル民主主義を解体し、イスラエル国内に住む人々を含むパレスチナ人の大規模追放または殺害を求めるユダヤ人過激派や、狂信的シオニストや宗教的偏見を持った連中に現在のイスラエル政府は占められている。

 アイザイア・バーリンが「イスラエルの良心」と呼んだイスラエル人哲学者イェシャヤフー・レイボヴィッツは、教会と国家をイスラエルが分離しなければ、ユダヤ教をファシズムカルトに歪める腐敗したラビを生み出すと警告した。

 「社会主義にとっての国家社会主義と、宗教にとっての宗教的ナショナリズムは同じだ」と1994年に亡くなったレイボヴィッツは言っていた。

 特にエジプトのシナイ半島、ガザ、ヨルダン川西岸(東エルサレムを含む)、シリアのゴラン高原を占領した1967年戦争後の、やみくもな軍崇拝は危険で、民主主義の希望とイスラエルの究極の破壊をもたらしかねないことを彼は理解していた。

 「我々の状況は、第二のベトナム状況のように最終的解決の見通しなしに絶えずエスカレートする戦争に悪化するだろう」と彼は警告した。

 「アラブ人は働く人々に、ユダヤ人は管理者、検査官、役人、警察、主に秘密警察になるだろう」と彼は予見した。150万人から200万人の敵対的外国人を支配する国家は必然的に秘密警察国家となるが、これは教育や言論の自由、民主的制度を意味する全てにあてはまる。あらゆる植民地政権に特徴的な腐敗は、イスラエルにも蔓延するだろう。政権は、一方でアラブの反乱を抑制し、他方でアラブ人売国奴を獲得しなければならない。また、これまで人民軍だったイスラエル国防軍が占領軍に変貌した結果、堕落し、軍事総督となる指揮官が他国の同僚に似るのを恐れる十分な理由もある。」

 パレスチナ人の長期占領は必然的に「強制収容所」を生み出すと彼は見ていた。

 「イスラエルは存在するに値しないはずだし、維持する価値はない」と彼は言った。

 闘争の次の段階は既に始まっているイスラエルによるガザでの大規模虐殺作戦だ。イスラエルは、より高水準の暴力が最終的にパレスチナ人の希望を粉砕すると確信している。イスラエルは間違っている。イスラエルが与える恐怖はイスラエルが受ける恐怖だ。

著作権 © 2023 Robert Scheer

 クリス・ヘッジズはピューリッツァー賞受賞ジャーナリスト、ニューヨーク・タイムズ海外特派員を2019年間務め、同紙の中東支局長およびバルカン支局長を務めた。エミー賞にノミネートされたRTアメリカの番組On Contact司会者。最新刊は「America: The Farewell Tour」(2019年)。

記事原文のurl:https://www.commondreams.org/opinion/what-does-israel-expect

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 Alex Christoforou YouTube冒頭は中国王毅外交部長によるパレスチナ問題指摘
 イスラエルによる現地侵攻の遅延理由は「天候問題」か国際圧力か。イランの警告か。

Weather delay. China calls for ceasefire. Iran warns Israel/US. Arestovich, Elensky must go. 41:42

 耕助のブログ

No. 1944 イスラエル・パレスチナ紛争とは何か?

 日刊IWJガイド

「『イスラエルはパレスチナ人を屈服させ土地を諦めさせたいのです』! 映画『ガザ 素顔の日常』オンライン上映シンポジウム取材報告」

2023年8月18日 (金)

イスラエル・ロビーの役に立つ馬鹿、ロバートF.ケネディジュニア

クリス・ヘッジズ
2023/08/13


ケネディの約束-フィッシュ

 パレスチナ人弾圧という長い悪夢は些細な問題ではない。これは何十億ドルものアメリカの支援を得て入植者-植民国家がパレスチナ先住民に軍事占領、恐ろしい暴力、アパルトヘイトを押しつける白黒はっきりした問題だ。全くの無力に対する全能の力だ。

 軍隊も海軍も空軍も機械化軍隊も指揮統制も重砲もない閉じ込められた人々に対してイスラエルは、近代兵器を使用し、断続的な大規模虐殺行為が戦争だというふりをしている。ハマスや他のパレスチナ・レジスタンス組織がイスラエルに発射する粗末なロケット弾は、民間人を標的にしているので戦争犯罪で、イスラエルが混雑したパレスチナ人地区に投下する「殺害半径」が29メートルを超え、そして「爆発すると超音速の圧力波を生み出す」2,000ポンドの「バンカーバスター」Mark-84爆弾とはまるで比較にならない何千人ものパレスチナ人が死傷し、電力網や浄水場などの基本インフラが標的破壊された

 ガザのパレスチナ人は地球上で最も人口密集している野外刑務所の一つで暮らしているのだ。彼らはパスポートも旅行書類も拒否されている。

 栄養失調は占領地の風土病だ。2022年の世界銀行報告書によると、パレスチナ人口の「かなりの割合」が「視力、骨の健康、免疫機能に重要な役割を果たすビタミンA、D、Eが不足している」とのことだ。報告書は、ガザの6歳から23歳の50%以上と妊婦の半数以上が貧血で、「(ヨルダン川西岸の)妊婦の四分の一以上と、6〜23か月の子供の四分の一以上が貧血だ」とも指摘している。

 イスラエル封鎖の15年後、ガザの子供の88%がうつ病に苦しんでおり、セーブ・ザ・チルドレンの2022年の報告によると、2014年のガザでの三度目の大規模戦争後、51%以上の子供がPTSDと診断された。ガザの水のわずか4.3パーセントしか人の利用に適さないと考えられている。ガザのパレスチナ人は不衛生で過密な小屋に詰め込まれている。彼らはしばしば基本医療も欠如している。失業率は46.6%と世界で最も高い。

 イスラエル歴史家イラン・パッペ教授が述べている通り、イスラエル建国前から、シオニズムの狙いは、パレスチナ人を彼らの土地から追い出し、残った人々を基本的生存のための闘いに陥れることだった。

 1948年3月10日、男性11人の集団、ベテランのシオニスト指導者連中が、若いユダヤ人将校たちと共に、パレスチナ民族浄化計画に最後の仕上げをした。同じ夜、国の広大な地域からのパレスチナ人の組織的追放に備えるため、現地部隊に軍命令が発せられた。命令には、人々を強制的に立ち退かせるために使用する方法の詳細説明が付属していた。村や人口密集地を包囲し砲撃する。家、財産、商品に火をつける。住民を追放する。家を取り壊す。そして最後に追放された住民が戻ってくるのを防ぐため、瓦礫の中に地雷を埋める。基本計画に沿って、標的とする村と近隣の独自リストが各部隊に発行された。コードネーム、プランDだ(ヘブライ・アルファベットの4番目の文字Dalet)。

 計画が確定してからミッションを完了するのに6か月かかった。それが終わった時、パレスチナの先住民の半分以上、750,000万人以上が家を追われ、531の村が破壊され、11の都市地区が空になった。

 私がアラビア語話者として7年間、そのうち4年間ニューヨークタイムズ中東支局長として報じたこれらの政治的、歴史的事実は無視するのが困難だ。遠く離れていてさえ。

 ガザのハーン・ユーニス難民キャンプで、装甲ジープの拡声器越しにイスラエル兵が少年たちをアラビア語で罵倒するのを私は見た。その後、約10歳の少年たちがイスラエル人の車に石を投げた。兵士たちは発砲し、何人かを殺し、負傷させた。イスラエル語の語彙で、これは集中砲火に巻き込まれた子供ということになる。密集地域にF-16攻撃機が450キロの鉄破砕爆弾を投下した時、私はガザにいた。子供を含む犠牲者の遺体がきちんと並んでいるのを見た。これは爆弾製造工場へのピンポイント攻撃だった。パレスチナ人とイスラエル軍の間に緩衝地帯を作るためイスラエルがアパートや家を破壊するのを私は目撃した。家の瓦礫の中でキャンプしている貧しい家族に私はインタビューした。破壊はテロリストの住居の取り壊しになっている。学校や診療所、モスクの爆撃された残骸の中に私は立った。イスラエルが、パレスチナ人からの誤ったロケット弾や迫撃砲の発砲がこれらの死やその他の死を引き起こしたやら、攻撃された場所は武器庫や発射場として使用されていたと主張するのを私は聞いた。ガザで働いたことのある他の全ての記者と同様、ハマスが民間人を「人間の盾」として使用しているという証拠を私は見たことがない。皮肉なことに、イスラエル軍がパレスチナ人を人間の盾として利用している証拠があり、それをイスラエル高等裁判所は2005年に違法と見なした。

 イスラエルによる大きなウソ、グローセ・リューゲ利用には倒錯した論理がある。大きなウソは、イスラエルが引き起こそうとしている二つの反応、つまり支持者間の人種差別と犠牲者間の恐怖を醸成している。

 アメリカの政治過程に対するイスラエルの露骨な干渉に対し極めて生ぬるい抗議でイスラエルに逆らうことには支払うべき重い政治的代償がある。政治的な死の願望だ。パレスチナ人は貧しく、忘れられ、孤独だ。そして、これこそがパレスチナ人に対するイスラエルの扱いへの反抗が、脆弱で疎外された人々に代わって語ると主張する政治家が直面する中心的問題になる理由だ。イスラエルに立ち向かうには、ロバートF.ケネディジュニアを含む少数の人々が進んで支払っている政治的代償がある。しかし、あなたが立ち上がれば、便宜より原則を優先し「地に呪われたる者」のために戦い、誠実さのため、必要に応じて自分の政治的将来を犠牲にするのをいとわない人として傑出する。政治的、道徳的勇気のこの重要な試験でケネディは落第したのだ。

 ところが、イスラエル社会で最も退行的な極右分子が売り込むパレスチナ人の後進性に関する全てのウソ、あらゆる人種差別主義のお決まりの言葉、歴史のあらゆる歪曲、そして全ての卑劣なコメントをケネディは繰り返している。彼はイラン・パッペが「ファンタジー・イスラエル」と呼ぶ神話を売り込んでいるのだ。これだけでも進歩派候補としての彼の信用が傷つく。それは彼の判断と誠実さに疑問を投じる。それは彼をイスラエル政府が演奏する不気味な曲に合わせて踊るもう一人の民主党のペテン師にしてしまう。

 南アフリカのアパルトヘイトの道徳的な正しさを主張をするのと同じように「イスラエルの道徳的な正しさ」を主張するとケネディは誓っている。共和党世論調査員で政治戦略家フランク・ランツがまとめたイスラエル・プロパガンダ作戦の論点を、彼はほとんど一語一語繰り返しているのだ。イスラエル・プロジェクトに委託され、ニューズウィークに漏洩された「配布、出版不可」と書かれた112ページの研究だ。それは1,387人のパレスチナ人と9人のイスラエル人が殺された2008年12月と2009年1月のキャストレッド作戦直後の時期に書かれた。

 この戦略文書はイスラエル政治家とロビイストがイスラエルを売る方法の青写真だ。それはイスラエル政治家が言うことと、連中が真実だと知っていることとの間の大きな差を暴露している。それは外部世界、特にアメリカ人が聞きたいことを伝えるよう調整されている。この報告書はイスラエル・プロパガンダ機関に対処しようとする全ての人にとって必読だ。

 たとえば、この文書はイスラエルには「防御可能な国境の権利がある」と外部に伝えるよう提案しているが、イスラエル人には国境が何であるべきか定義するのを拒否するよう助言している。1948年の戦争中に自国から追放された75,000人のパレスチナ人とその子孫が帰国するのを国際法が保証しているのに、イスラエルが許可を拒否するのを正当化するようイスラエル政治家に助言している。またイスラエルの土地を奪うためパレスチナ人が大量移住を求めていると主張するよう推奨している。ユダヤ人国家創設後、アラブ世界での反ユダヤ主義や暴力から逃れたイラク、シリア、エジプトからの数十万人のユダヤ人難民に言及するよう示唆している。この文書は、これら難民が「財産を残してきた」と述べるよう推奨しており、本質的に1948年以降にイスラエルがアラブ諸国に行なったポグロムを正当化している。パレスチナ人の貧困を「パレスチナ人により良い生活」を提供しない「アラブ諸国」のせいにするよう推奨している。

 この報告書で最も身勝手なのは、抑圧を自身のせいにされているパレスチナ人に偽の同情を表明する戦術だ。

 「双方に共感しよう!」と文書に書かれている。「親イスラエル言説の狙いは、単に既にイスラエルを愛している人々にその判断について良い気分にさせることではない。狙いはイスラエルが既に得ている支援を失うことなく、イスラエルのために新たな心を勝ち取ることだ。」この戦術は聴衆を「武装解除」すると言う。

 ルンツの報告をケネディが読んだり聞いたりしたとは思えない。しかし彼はその話の要点を手とり足とりして教え込まれて、素朴にそれらを繰り返しているのだ。イスラエルは平和だけを望んでいる。イスラエルは拷問に関与していない。イスラエルはアパルトヘイト国家ではない。イスラエルはイスラエルのアラブ人に、中東の他地域では持てない政治的、市民的権利を与えている。パレスチナ人はイスラエル国防軍(IDF)に故意に標的にされていない。イスラエルは市民的自由やジェンダーや結婚の権利を尊重している。イスラエルには「世界最高の司法」がある。

 パレスチナ自治政府は中東の基本的歴史の改ざんとともに、世界の至る所でユダヤ人を殺すためパレスチナ人に金を払っているという奇妙な声明など他の主張をケネディはしているが実にばかげているのでそれは無視する。どの証拠も「ファンタジー・イスラエル」に対する彼の利己的愛着に穴を開けられるわけではないが、ルンツに触発されてイスラエル・ロビーに代わりケネディが繰り返す論点を論破する大量の証拠を下記に列記する。

 アパルトヘイト

 2017年の国連報告書「パレスチナ人に対するイスラエルの慣行とアパルトヘイト問題」は、イスラエルがパレスチナ人全体を支配するアパルトヘイト体制を確立したと結論付けている。1967年以来、人々としてのパレスチナ人は、報告書が四つの「領域」と呼ぶ場所に住んでおり、パレスチナ人分断は表面上異なって扱われているが、アパルトヘイト政権に起因する人種的抑圧を共有している。

 これらドメインは下記のとおり。

1.イスラエル市民として生きるパレスチナ人を統治する、特別な制限がある民法。

2.エルサレム市に住むパレスチナ人を統治する永住権法。

3.1967年以来、ヨルダン川西岸とガザ地区で交戦的占領状況下で生活している難民キャンプのパレスチナ人を含むパレスチナ人を支配する軍法。

4.イスラエル支配下にある領土外に住む難民であれ亡命者であれパレスチナ人の帰還を排除する政策。

 2018年7月19日、イスラエル議会は「ユダヤ人の覇権とユダヤ人国民国家としてのイスラエル国家のアイデンティティを憲法で祀るユダヤ人国民国家基本法を承認」に賛成したとハイファに本拠を置く市民的自由集団アダラは説明した。それはイスラエルで「通常の法律を無効にすることができる」最高法だ。

 2021年、イスラエルの人権団体B'Tselemは、報告書「ヨルダン川から地中海までのユダヤ人至上主義体制:これはアパルトヘイトだ」を発表した。

 報告書には次のように書かれている。

 地中海とヨルダン川間の全域で、イスラエル政権は、特定集団(ユダヤ人)が別の集団(パレスチナ人)より優位を確保するよう設計された法律、慣行、国家暴力を実施している。この狙いを追求する重要な方法は集団ごとに異なる画策空間だ。

 ユダヤ人市民は、あたかも地域全体が単一空間であるかのように暮らしている(ガザ地区を除く)。グリーンラインは彼らにとってほとんど何の意味もない。彼らが西に住んでいるか、イスラエルの主権領土内に住んでいるか、または東に住んでいるか、イスラエルに正式に併合されていない入植地に住んでいるかは、彼らの権利や地位と無関係だ。

 一方、パレスチナ人がどこに住んでいるかは非常に重要だ。パレスチナ人によると、イスラエル政権は、この地域をいくつかの単位に分割し、それぞれに異なる権利を定義し統治している。この区分はパレスチナ人にのみ関係する。イスラエルはパレスチナ人にこれらの区画の全てに異なる権利のパッケージを与えている。それらは全てユダヤ人市民に与えられた権利と比較して劣っている。

 「1948年以来、イスラエルは主権領土内の土地の90%以上を占領し、何百ものユダヤ人コミュニティを建設したが、(ベドウィンの人口を集中させるために建設されたいくつかのコミュニティを除いて彼らの財産権のほとんどを奪った後)パレスチナ人のためのコミュニティは建設されていない」と報告書は述べている。

 「1967年以来、イスラエルは占領地でもこの政策を施行し、さまざまな口実で、パレスチナ人から2,000km2以上取り上げた。国際法に違反し(東エルサレムを含め)ヨルダン川西岸に60万人以上のユダヤ人のため600以上の入植地建設した。主に建設と開発を防ぐためパレスチナ人用の別計画を考案したが、新たなパレスチナ人コミュニティは一つも建設していない。」

 民間人を標的にする

 「イスラエル軍の政策は常に軍事目標のみ攻撃することだ」というケネディの主張に反して、イスラエル軍および他のイスラエル治安機関が、民間人や民間インフラを意図的に標的にしていることはイスラエルや国際機関に広範囲に文書化されている。

 500ページを超える2010年のゴールドストーン報告書は、2008年12月27日から2009年1月18日まで行われたガザに対するイスラエルの22日間の空爆と地上攻撃を調査した。国連人権理事会と欧州議会はこの報告書を承認した。

 パレスチナ人権センターによると、イスラエル攻撃により、960人の民間人を含む1,434人が死亡した。6,000以上の家屋が破壊または損傷し、地球上最も貧しい地域の一つで約30億ドルが破壊された。攻撃中イスラエルが発射したロケットにより三人のイスラエル民間人が殺された。

 報告書の主な調査結果は次のとおり。

  • 民間人や民間施設へのイスラエルによる致命的攻撃事例の多くは、テロを広める目的を含め、イスラエル軍がパレスチナ民間人を人間の盾として使用し、そのような戦術に正当な軍事目標がなかったことを含め意図的だった。
  • イスラエル軍は、民間人の意図的殺害、拷問、その他非人道的な扱いを行い、軍事的必要性を超え、故意に大規模な財産破壊を引き起こし、不当かつ違法に行っている。
  • イスラエルは、十分な食料、水、住居の入手を含む適切な生活水準に対するガザ住民の権利を尊重する義務に違反した。

 今年6月14日、「ガザ地区で子供を含む民間人に危害を加えると予想される」空爆を故意に命じたかどで「イスラエル高官」に「刑事責任がある」とB’Tselemが報じた。

 ケネディが広めた神話に反して、国連と国内外の人権団体両方による報告と調査は、パレスチナの過激派が戦争犯罪の疑いを調査する際、日常的に違反の疑いまたは既知の違反を報じている。B'Tselemは同じ2019年の報告書で、合計四人のイスラエル人が殺され、123人が負傷したと書いている。

 先月、1967年以来占領されているパレスチナ自治区の人権状況に関する国連専門家、イタリア国際弁護士で学者のフランチェスカ・アルバネーゼが国連人権理事会に報告書を提出した。それは非常に気味の悪い内容だ。

 自由の剥奪は、イスラエルの占領以来、中心的要素だった。1967年から2006年の間に、イスラエルは占領地に80,000人以上のパレスチナ人を投獄した。パレスチナ人蜂起の間に急増したが、投獄は日常的現実となっている。第一次インティファーダ(1987-1993)では10,000人以上、第二次インティファーダ(2000-2006)では70,000人、「統一インティファーダ」(2021年)では6000人以上が拘留された。2022年には、882人の子供を含む約7,000人のパレスチナ人が逮捕された。現在、155人の子供を含む約5,000人のパレスチナ人がイスラエルに拘禁されており、そのうち1,0145人は起訴も裁判もない。

 拷問

 イスラエルの拷問反対公開委員会によると、2001年から2019年までに、シン・ベート[イスラエル治安機関]の尋問による「暴力を主張する」約1,200件の苦情が提出された。

 「起訴はゼロだ」と委員会は報告し「これはシン・ベート尋問者が享受している完全な体系的免責の一例だ。」

 威圧手法には、セクシャル・ハラスメントや侮辱、殴打、何時間も課される無理な姿勢、19時間も続く尋問、家族に対する暴力の恫喝などがある。

 「彼らは私の妻や子供を殺すと言った。彼らは私の母や妹の治療許可を取り消すと言った」とある生存者は2016年に語った。「私が独房にいる時でさえ、私を15分ごとに起こしたので、私は眠れなかった。昼と夜の違いがわからなかった。私は今でも睡眠中に叫ぶ」と別の人が2017年に言った。

 パレスチナ人被拘禁者アサド・アブ・ゴシュに対し威圧的な「圧力をかけるテクニック」を議論の余地なく使用したにもかかわらず、治安部隊を犯罪捜査から免除するイスラエル最高裁判所による2017年12月の判決を受けて、拷問に関する国連特別報告者ニルス・メルツァーは「最大の懸念」を表明した。彼はこの判決を「拷問免許」と呼んだ。

 アブ・ゴシュは「殴打や、壁に叩きつけられたり、体や指を曲げられ、痛みを伴う辛い姿勢で縛られたり、睡眠不足になったり、脅迫、言葉による虐待、屈辱などの虐待を受けたと伝えられている。健康診断により、アブ・ゴシュは拷問の結果、様々な神経的損傷を負っていることが確認されている。

 市民的自由

 イスラエルでの2022年11月の選挙で、極右神権主義者、民族主義者、公然の人種差別主義者の連合が権力を握った。超国家主義党「強いイスラエル(オツマー・レ=イスラエル)」のイタマール・ベン・グヴィルは国家安全保障大臣だ。「強いイスラエル」党には、イスラエル軍統治下で暮らす全てのパレスチナ人と、イスラエルの全パレスチナ市民の民族浄化提唱を含む「ナチ風イデオロギー」を支持するかどで1988年に議員立候補を禁止されたラビ・メイヤー・カハネのカハ党の元メンバーもいる。彼の任命は、財務大臣Bezalel Smotrichを含め、他の極右イデオローグの任命とともに、事実上リベラルなシオニストがイスラエルを守るために使った古い決まり文句を投げ捨てた。曰く、イスラエルは中東唯一の民主主義だ、イスラエルは二国共存案でパレスチナ人との穏やかな和解を求めている、イスラエル社会には過激主義や人種差別主義の居場所はなく、テロを防ぐためパレスチナ人に対してイスラエルは過酷な形の支配を課さなければならない。

 報道によると新たな連立政権は、ほとんど全てのパレスチナ人/アラブ人の国会議員からイスラエル議会で働く資格を剥奪し、彼らの政党が選挙に立候補するのを禁止するため使用する法律を準備している。最近の司法「改革」はイスラエル裁判所の独立と監視を骨抜きにする。政府はまた、公共放送ネットワークである菅を閉鎖することを提案しているが、それはその「欠陥」を修正するために修正された。LGBTQの権利に反対し、自分を「ファシスト同性愛嫌悪者」と呼んでいるスモトリッヒは火曜日、イスラエルのパレスチナ人コミュニティと東エルサレムへのすべての資金を凍結すると述べた。

 イスラエルは、公共の自由を奪い、あらゆる形のパレスチナ人の抵抗にテロという汚名を着せ、パレスチナ人の権利を支持する人々を、たとえユダヤ人であっても反ユダヤ主義者としてレッテルを貼る一連の法律を施行している。イスラエルの主要なアパルトヘイト法の一つである2010年の「村委員会法」の改正により、最大700世帯がいる地域には、コミュニティの「構造を維持する」ため人々が入居するのを拒否する権利が与えられている。イスラエルには、パレスチナ市民と占領地の人々を直接的または間接的に差別するために使われる65以上の法律がある。

 イスラエル市民権とイスラエル入国法は、パレスチナ国民がヨルダン川西岸とガザのパレスチナ人と結婚するのを禁止している。

 イスラエルでの異宗教徒間結婚も禁止されている。

 ミシガン州立大学法学部でユダヤ人法学会会長を務めたジェイコブN.サイモンは次のように説明している。

 正統派ラビ裁判所によりユダヤ人と見なされる血統関連要件と、宗教的儀式を必要とする結婚制限の組み合わせは人種の純粋さを維持する意図を示している。その核心はナチスドイツの純血アーリア人やジムクロウ米国南部の純血白人への欲求と何ら変わらない。

 これら差別的法律を支持し、イスラエルのアパルトヘイトを受け入れる人々は故意の無知、人種差別、または冷笑主義で目がくらんでいるのだ。彼らの狙いはパレスチナ人を非人間化し、不寛容なユダヤ人の狂信的愛国主義を擁護し、素朴でだまされやすい人々を誘惑し、正当化できないものを正当化することだ。ケネディは道徳的羅針盤や検証可能な事実に根ざす信念体系を失い、パレスチナ人を裏切っただけでなく我々を裏切ったのだ。

記事原文のurl:https://chrishedges.substack.com/p/robert-f-kennedy-jr-the-israel-lobbys

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 属国トップは宗主国の役に立つ馬鹿。宗主国ポンコツ兵器爆買いに喜々として出かける。確かに異様に巨大な「聞く耳」の持ち主。

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

日本で報じられない事実。徴兵逃れ。英国FT「ウクライナ、軍の汚職勧誘員を取締まる。何千人もの男性が免除書類の代金払って徴兵を免れてきた。検問所以外で隣国に入国しようとして合計1万3600人が逮捕され、さらに6100人が通常の国境検問所で偽造書類を使用して逮捕

 日刊IWJガイド

「ウクライナの臓器移植ビジネスを支える富裕国の臓器移植の需要の高さ! ドナーと待機者の数の著しい格差はグローバルな格差と直結する!」

はじめに~ウクライナをはじめ、貧しい国々の人々から摘出された臓器が、ウクライナの臓器移植ビジネスを支える富裕国へ臓器移植用の臓器として「買われてゆく」現状と、その需要の高さ! ドナーと待機者の数の著しい格差はグローバルな格差と直結する!

2023年1月 1日 (日)

民主党は今や戦争党

民主党は永久戦争の党になり、国を内部から空洞化して、核戦争に夢中になって巨額軍事費を煽っている。

クリス・ヘッジズ
2022年12月26日


民主党の暗い面-フィッシュ画

 民主党は自分たちを美徳の党と位置付けており、ゴ・ディン・ジエム大統領がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と同じくらいもてはやされた朝鮮やベトナムにまでさかのぼる戦争産業への支援を道徳的な言葉で覆い隠している。彼らが支援し資金提供する全ての戦争は「良い」戦争なのだ。彼らが戦う全ての敵、最新の相手はロシアのウラジーミル・プーチンと中国の習近平だが、悪の化身なのだ。議会で演説した際ゼレンスキーの背後で署名されたウクライナ戦闘旗を掲げるナンシー・ペロシ下院議長とカマラ・ハリス副大統領の写真は、戦争機構への民主党の卑劣な服従のもう一つの例だった。

 民主党は特にビル・クリントン大統領以来アメリカ大企業だけでなく兵器製造業者やペンタゴンの宣伝担当になった。高すぎる兵器システムはない。戦争はいくら悲惨でも資金供給されないことはない。バイデン政権が要求したものを450億ドル上回り今年度割り当てられた8,580億ドルの軍事費を含め、多すぎる軍事予算はないのだ。

 歴史家のアーノルド・トインビーは帝国の致命的病気として抑制されない軍国主義をあげ、最終的には自殺すると主張した。

 かつては戦争産業に疑問を呈して立ち向かった民主党員たちがいた。上院議員J.ウィリアム・フルブライト、ジョージ・マクガヴァン、ジーン・マッカーシー、マイク・グラベル、ウィリアム・プロクスマイア、下院議員デニス・クシニッチ。しかし、その反対は反戦運動とともに蒸発した。最近党の革新議員団30人がバイデンにプーチンと交渉するよう呼びかけた際、彼らは党指導部と戦争挑発メディアに書簡撤回を余儀なくされた。アレクサンドリア・オカシオ・コルテスを除いてウクライナに送られた数十億ドルの兵器や肥大化した軍事予算に反対票を投じていない。ラシダ・トライブは賛成票を投じた。

 ウクライナでの戦争への永続的資金提供に対する反対は、主に共和党、上院11人、下院57人と、マージョリー・テイラー・グリーンのような常軌を逸した陰謀論者のものだ。政府閉鎖を防ぐために必要な1.7兆ドルの支出法案、これは軍への8,470億ドルの承認を含む軍事委員会の管轄下にない資金を考慮に入れると、合計8,580億ドルに膨らむが、それ支持して民主党に加わった下院共和党員はわずか9人だった。上院では29人の共和党員が支出法案に反対した。下院議会革新議員団のほぼ100人のメンバー全員を含む民主党員は、終わりのない戦争を忠実に支持した。

 戦争へのこの欲望は危険で、私たちをロシアとの戦争の可能性、おそらくその後、それぞれ核保有国である中国との戦争可能性に追いやっている。経済的にも破滅的だ。軍による資本独占はアメリカの債務を30兆ドル以上に押し上げ、アメリカGDP24兆ドルを6兆ドル上回っている。この債務返済には年間3,000億ドル費用がかかる。私たちは中国やロシアを含む続く9か国を合わせたより多くの軍事費を費やしている。議会はウクライナに再補給するため、既に拡大された年間予算を超えて国防総省に追加の217億ドルを与える予定だ。

 「しかし、これら契約は大きな新しい防衛強化となりつつある氷山の一角にすぎない」とニューヨークタイムズは報じた。「来年の軍事費は、2008年から2011年までのイラク戦争とアフガニスタン戦争の費用のピーク以来、インフレ調整後のベースで最高レベルに達し、第二次世界大戦以来2番目に高いインフレ調整後ベースで最高レベルに達する予定だ。これは以下の10最大省庁予算を合計したレベルを超える。」

 クリントン政権下で企業献金者に積極的に言い寄った民主党は軍需産業に挑戦する意思を放棄した。

 「民主党が決定を下してすぐ、35年か40年前、彼らは企業献金を受け取るつもりだった可能性があり、それは両党間の違いを無くした」とデニス・クシニッチはリアル・ニュース・ネットワーク番組で彼にインタビューした際私に言った。「ワシントンでは金を出す者に決定権がある。それが起きたことだ。戦争に関しては両党にさほど大きな差はない。」

 1970年の著書「ペンタゴン・プロパガンダ・マシン」でフルブライトはペンタゴンと武器産業が、広報キャンペーン、国防総省の映画、ハリウッド支配、商業メディア支配を通じて世論形成に何百万ドルも注ぎ込む様子を説明している。ケーブルニュースの軍事評論家は普遍的に元軍や諜報機関の役人で、防衛産業の役員になったり、コンサルタントとして働いたりするが、その事実を一般に公開することはめったにない。NBCニュースの元4つ星陸軍大将兼軍事評論家であるバリーR.マキャフリーは軍需販売およびプロジェクト管理企業であるディフェンス・ソリューションズの従業員でもあった。彼はこれら戦争宣伝屋の大半と同様、兵器システム販売とイラクとアフガニスタンでの戦争拡大で個人的利益を得た

 ペンタゴン予算に関するあらゆる議会投票の前夜、軍需産業に関連する企業ロビイストが議員やスタッフと会い、地区や州の雇用を保護する予算に投票するように促す。この圧力は戦争資金の浪費に反対するのは愛国心がないというメディアが増幅する呪文と相まって選出された議員を束縛し続けている。これら政治家は彼らの選挙運動に資金提供する武器メーカーからの贅沢な寄付に依存しているのだ。

 シーモア・メルマンは著書「ペンタゴン資本主義」で、軍事化された社会が国内経済を破壊する様子を立証した。兵器システムの研究開発には数十億ドル費やされているが、再生可能エネルギー技術は衰退している。大学は軍事関連助成金で溢れかえっているが、環境研究や人文科学のための資金を見つけるのに苦労している。橋や道路、堤防、鉄道、港湾、電力網、下水処理場、飲料水インフラは構造的に不足しており老朽化している。学校は荒廃しており十分な教師や職員が不足している。コロナ流行を食い止められずに営利目的の医療業界は保険に加入している家庭を含め家庭を破産に追い込んでいる。国内製造業は特に中国、ベトナム、メキシコ、その他の国々への雇用海外移転により崩壊している。家庭は個人的借金に溺れており、アメリカ人の63%が給料でぎりぎりの生活をしている。貧しい人々、精神障害者、病人、失業者は見捨てられる。

 「恒久戦争経済」という用語を作り出したメルマンは第二次世界大戦の終結以来、連邦政府は裁量予算の半分以上を過去、現在、将来の軍事作戦に費やしてきたと述べた。これは政府唯一最大の維持活動だ。軍産複合体は裕福な大企業福祉に過ぎない。軍事システムは生産前に販売される。軍需産業は莫大な経費超過を連邦政府に請求することが認められている。莫大な利益が保証されているのだ。例えば今年11月陸軍はウクライナに送られた兵器を拡張または補充するためのミサイルシステム提供で8月に契約した1億9000万ドル以上に加えレイセオン・テクノロジーズだけで20億ドル以上の契約をした。他の大半の事業市場が落ち込んでいるにもかかわらずロッキードとノースロップグラマンの株価は今年36%と50%以上上昇した。

 警察やFBIに監視や顔認識ソフトウェアを提供しているアマゾンを含むハイテク巨人は、恒久戦争経済に吸収されている。アマゾン、グーグル、マイクロソフト、オラクルは、Joint Warfighting Cloud Capabilityの数十億ドル規模のクラウドコンピューティング契約を獲得し、2028年半ばまで「戦略レベルから戦術的なものまで全ての安全保障分野と分類レベルでグローバルに利用可能なクラウドサービス」を軍に提供するためペンタゴンの契約で90億ドル得る資格を与えられている。

 1948年の建国以来1500億ドル以上の二国間援助を受けているイスラエルのような国や、1978年以来800億ドル以上を受け取っているエジプトなどの国々に対外援助が与えられている。この援助は、外国政府がアメリカから兵器を購入するために必要なものだ。こうしたアメリカ資金は、兵器の研究開発、製造や、外国政府向けの購入のためのものだ。そのような循環システムは自由市場経済という考えをばかにしている。これら兵器はすぐ時代遅れになり、通常更新され、より高価な兵器システムに置き換えられる。経済的な意味で行き詰まりだ。それは恒久的戦争経済を支えるだけだ。

 「我々は貪欲、利益への欲望に駆り立てられた高度に軍事化された社会にいて、それを煽り続けるため戦争が生み出されているというのが真実だ」とクシニッチは私に言った。

 2014年、ウクライでナネオナチを含むロシアに敵対的な政府を据えるクーデターをアメリカは支援した。クーデターでウクライナ東部のドンバスでロシア人が国から離脱しようとして内戦が起き、今年2月ロシア侵攻前、14,000人以上が殺され、150,000人近くが避難していた。スイス諜報機関でも働いていた元NATO安全保障顧問ジャック・ボーによれば、ロシアのウクライナ侵攻はドンバスに対するウクライナ戦争の激化によって引き起こされた。それは翌年のロシア侵略を回避した可能性がある2021年後半にクレムリンが送った提案をバイデン政権が拒否した後のことだ。

 この侵略はアメリカとEUによるロシア制裁の広範な拡大をもたらしたが、それはヨーロッパに跳ね返った。ロシア石油とガスの出荷の急激な削減でインフレがヨーロッパを荒廃させる。特にドイツで産業が活動不能になった。ヨーロッパのほとんどが不足や価格高騰する悲惨な冬だ。

 「この全てが西欧の面前で爆発している」とクシニッチは警告した。「ロシアにアジアやブラジル、インド、中国、南アフリカ、サウジアラビアに軸足を移すよう我々が強いたのだ。全く新しい世界が形成されつつある。きっかけはウクライナに関する誤った判断と、ほとんどの人が気づいていない2014年のウクライナを支配しようとする取り組みだった。」

 戦争が主要業務の民主党に反対しないことでリベラル派はフョードル・ドストエフスキーの『地下生活者の手記』にある不毛で敗北した夢想家になっている。

 元囚人のドストエフスキーは悪を恐れなかった。悪に立ち向かう道徳的な不屈の精神をもはや持たない社会を彼は恐れていた。そして戦争は、私の最新刊から引用するが最大の悪だ。

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記事原文のurl:https://chrishedges.substack.com/p/the-democrats-are-now-the-war-party

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 Duran映像

Winter Offensive Russia | Patrick Lancaster | Duran & Alex at Reporterfy Final Part 4

 植草一秀の『知られざる真実』

戦争推進でなく終結目指せ

 デモクラシータイムス

激動2022年!! 首相、国の形変える大転換 重大さわからぬ「凡庸な悪」 WeN 1:39:08

2022年10月24日 (月)

操り人形と人形遣い

我々の世代で最も重要で勇敢なジャーナリストの国家迫害にエセ合法性を与えるジュリアン・アサンジに対する訴訟手続き
クリス・ヘッジズ
2022年10月10日
Common Dreams

 これは10月8日土曜日ワシントンD.C.法務省前でのジュリアン・アサンジのアメリカへの身柄引き渡し要求を無効にするよう要求する集会でのクリス・ヘッジズ演説。

 メリック・ガーランドと法務省で働いている人々は人形遣いではなく操り人形だ。彼らは長く継続している公正に関するジュリアン・アサンジ迫害の見せかけ、作り事だ。ロンドンの高等裁判所同様、連中は精巧な司法のふりをしているのだ。罪を犯していないアメリカ国民でない人物が防諜法の下で引き渡され、我々の世代で最も勇敢で重要なジャーナリズム活動のかどで終身刑を宣告できるディケンズ風茶番的行為から目をそらすために連中は法律上の難解なニュアンスを議論している。

 ジュリアン・リンチを推進しているエンジンはここペンシルベニア・アベニューにはない。それはバージニア州ラングリーの我々が決して囲むことを許されない中央情報局ビルにある。それは帝国の狂った追求や無情な搾取で、我々が物の数に入らない秘密主義の国の中の国に動かされている。ジュリアンとウィキリークスによってこの現代のレバイアサン機構が暴露されたため、この機構は復讐が要求しているのだ。

 「ウィキリークスのせいで大企業や軍や国家安全保障部門の本当の権力中心が、屈辱的なきまり悪い思いをした。」

 スローモーションの大企業クーデターがアメリカ合州国で行われたのだ。それはもはや機能する民主主義国家ではない。ウィキリークスのせいで大企業、軍と国家安全保障部門の本当の権力中心は屈辱的で、きまり悪い思いをした。ここや世界中での彼らの戦争犯罪やウソや弱く貧しい人々の民主的願望を押しつぶす陰謀と見境のない汚職は、漏洩された書類の山で暴かれた。

 我々が誰と戦っているかはっきりしていなければ、我々はジュリアンのために戦えない。それは腐敗した司法より遙かに悪い。ファラオのエジプトに匹敵する社会の不平等を計画したグローバル億万長者階級は、内部であらゆる権力のレバーを掌握し、我々を人類史上最もスパイされ、監視され、見張られ、写真撮影される住民にした。政府が1日24時間人々を見張っている時、人は言葉を自由に使えない。これは主人と奴隷の関係だ。もちろんジュリアンは長い間標的だったが、ウィキリークスが我々の電話やテレビや車さえ監視するのに使うハッキングツールを示すVault7として知られる文書を出版した時、彼とジャーナリズムそのものが磔宣告された。狙いは支配階級をその犯罪で責任を問うかもしれないあらゆる権力内部機構の調査も閉鎖し、世論を絶滅させ、暴徒の餌食にすることだ。

 私は帝国の果て、中南米やアフリカや中東やバルカンで海外特派員として20年過ごした。最初にフランツ・ファノンが「地に呪われたる者」と呼んだ人々に対して残忍な抑制手段がどのように最初に実験されるか帝国の凶暴性を私は強く感じている。大規模監視。拷問。クーデター。秘密軍事施設。偽情報。軍隊化した警察。軍事化したドローン。暗殺。戦争。一度海外で有色人種に対して完ぺきに仕上げられると、これら手段は国に戻って使用される。空洞化による内側からの産業空洞化、緊縮、規制緩和、賃金停滞、組合廃止、戦争と諜報機関への大規模出費、気候緊急事態への対処拒絶と最も金持ちの個人や大企業のための事実上の税金ボイコットを通して、略奪者は我々を奴隷の身分、大企業新封建制の犠牲者に留めるつもりだ。彼らはオーウェルの支配手段を完成した。外国の人々に課された圧制的権力行使は我々に課される。

 その発端以来、CIAはアメリカ国民に対するものを含めて、暗殺、クーデター、拷問や違法スパイ行為や虐待など、上院チャーチ委員会聴聞と下院パイク委員会聴聞によって1975年に暴露された活動を実行してきた。これら全ての犯罪は、特に9/11事件発生後に、すさまじい勢いで復活した。CIAは自身の武装部隊や無人飛行機プログラムや暗殺部隊や誘拐された犠牲者を拷問にかけられるグローバル秘密軍事施設の巨大群島を持つ、ならず者で責任を問われない凖軍事組織だ。

 アメリカは国家安全保障局やCIAや他の諜報機関が実行する複数の秘密プロジェクトを隠すため議会精査を受けずに年に約500億ドルの秘密予算を割り当てている。CIAは世界中で標的を誘拐し、拷問にかけ、暗殺するための極めてよく機能する装置を持っており、それこそがロンドンのエクアドル大使館にジュリアンの24時間ビデオ監視システムを準備した時以来、彼を誘拐し暗殺することを実に自然に論じた理由だ。それがCIAの仕事なのだ。フランク・チャーチ上院議員は彼の委員会に公開されたひどく改ざんされたCIA文書を検証した後、CIAの「秘密活動」を「殺人、恫喝、恐喝、贈収賄、ウソの流布、周知の拷問者や国際テロリストとの付き合いの語義的扮装」と定義した.

 あらゆる専制政治は偽の訴訟手続きで国家による迫害を隠蔽する。スターリン・ソ連の見せしめ裁判や集団指導体制。ファシスト・ドイツのわめき散らすナチ判事。毛の中国での自己批判集会。犯罪はエセの合法性、司法の茶番的行為で覆い隠される。

 もしジュリアンが引き渡され判決を下され、これはほぼ確実だが、バージニア州東地区のルビャンカのような場所に行かされるとすれば、私がニューヨーク・タイムズで働いていた時にしたように我々の中で機密資料を公にした者が犯罪者になることを意味する。それは職権乱用を覆い隠すため鉄のカーテンが下ろされることを意味する。それは特別行政措置、略称SAMや反テロ法やスターリン第58条の我々版である防諜法で、真実を話す罪をあえてする人を世界中どこでも誰でも束縛できることを意味する。

 我々はここでジュリアンのために戦っている。だが我々はここで、ジュリアンの犯人引き渡しと終身刑を要求して、ジャーナリズムに対する戦争を宣言した強力な地下軍にも反対して戦っている。

 我々はここでジュリアンのために戦っている。だが我々はここで法の支配と民主主義の回復のためにも戦っている。

 我々はここでジュリアンのために戦っている。だが我々はここで欧米中に築かれた東ドイツ秘密警察のような国家監視解体のためにも戦っている。

 我々はここでジュリアンのために戦っている。だが我々はここで、言葉を繰り返させて頂きたいが、我々を監視するためここに来ているFBIや国土安全保障省の連中の利益になるものを打倒し、大企業国家を打倒し、我々の中で最良の人を迫害するのではなく大切にする、人々による人々のための人々の政府を作るためにも戦っている。

 皆様はここでジュリアンの父親ジョン・シプトンに対する私のインタビューが見られる。
著作権ロバート・シーア、2020。
クリス・ヘッジズ

 Chris HedgesはTruthdigコラムニストで、ニューヨーク・タイムズで15年間海外特派員を勤め、中東局長とバルカン諸国の局長として働いた。彼はエミー賞にノミネートされたRTアメリカの番組On Contact司会者。彼の最新刊は「America: The Farewell Tour」(2019)。

記事原文のurl:https://www.commondreams.org/views/2022/10/10/puppets-and-puppet-masters

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 耕助のブログ Global Times記事翻訳

No. 1595 米国はウクライナをNATO同盟国として見ていない

 寺島メソッド翻訳NEWS Eva Bartlett記事翻訳

西側メディアと政治家の偽善―キエフの主張を鵜呑み、その罪が明らかなときは沈黙

 日刊IWJガイド

「『対中包囲網』!?『アジア版NATO』!? 岸田文雄総理とアルバニージー豪首相が、新たな『日豪の安保共同宣言』で合意!」

はじめに~岸田文雄総理とアルバニージー豪首相が、新たな「日豪の安保共同宣言」で合意! 西側メディアは「対中包囲網」、「アジア版NATO」と喧伝するが、その実態は液化天然ガスを筆頭とするエネルギー資源の供給問題だとロシアメディアが指摘!

<IWJ取材報告>統一教会との「政策合意」は自民だけじゃない!「維新、国民民主ら数十人にも」との現役信者の証言をジャーナリスト有田芳生氏が講演で明らかに! さらに「引き金を引いた時、山上徹也容疑者は『韓鶴子』という言葉を発した」と、まったく報じられない新事実も!! 1986年の「赤報隊事件」では、警察当局は統一教会・国際勝共連合を「非合法軍事組織」と認識! 信者30人をリストアップ!~10.21 講演会「統一教会と改憲策動」―登壇:有田芳生 前参議院議員

 1:59:37と長いが必見の有田氏講演。

2022.10.21 統一教会との「政策合意」は自民だけじゃない!「維新、国民民主ら数十人」現役信者の証言をジャーナリスト有田芳生氏が明らかに!講演会「統一教会と改憲策動」:有田芳生 前参議院議員

2022年7月22日 (金)

NATO:地球上最も危険な軍事同盟

 東欧と中欧のみならず、中東、中南米、アフリカとアジアでのNATOの大規模拡大は、果てしない戦争と、あり得る核戦争による破滅の前兆だ。

クリス・ヘッジズ

7月11日

 北大西洋条約機構(NATO)と、何十億もの利益で、それに依存している軍需産業は、地球上で最も攻撃的で危険な軍事同盟になった。1949年に、東欧と中欧へのソ連拡大を阻止するため設立されたものが、ヨーロッパ、中東、中南米、アフリカやアジアでも、グローバル戦争マシンへと発展した。

 冷戦が終わった途端、モスクワとの約束破って、同盟に東欧と中欧の14カ国を取りこんでNATOは足場を拡大した。NATOは、間もなくフィンランドとスウェーデンを加える。NATOはボスニア、セルビアとコソボに爆弾を投下した。NATOは、アフガニスタン、イラク、シリアとリビアで戦争を開始し、百万人の死と、家を追い立てられた約3800万人の人々をもたらした。NATOは、アフリカとアジアでも軍事的足場を作っている。6月末、オーストラリア、日本、ニュージーランドと韓国という、いわゆる「アジア太平洋クワッド」をマドリッドでのサミットに招待した。NATOは、2021年12月、コロンビアと軍事教育連携協定に署名し、範囲を南半球に広げた。NATOは、NATOで二番目に大きな軍を持つトルコのイラクとシリア地域への違法侵略、占領を支持した。トルコが支援する民兵は、シリア・クルド人と、北部と東部シリアの他住民の民族浄化を行っている。トルコ軍は、北イラクの難民キャンプに対する複数の空爆化学兵器の使用を含め、戦争犯罪のかどで告発されている。フィンランドとスウェーデンの連合加盟に対するレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の承認と引き換えに、2つの北欧諸国は、クルド人や他の活動家を厳しく取り締まり、シリアでの民主的自治を求めクルド人が率いる運動に対する支持を拒否する国内テロ法を拡大すること同意し、対トルコ兵器輸出制限を解除した。

 ソ連の崩壊と共に時代遅れになり解体されるべきだった軍事同盟としては、なかなかの実績だ。NATOと軍国主義者は、外交、勢力圏の尊重と相互協力に基づく世界を推進する「平和の配当」を受け入れる意図は皆無だ。NATOは断固事業を継続するつもりだ。NATOの事業は戦争だ。それはヨーロッパ国境を越え、戦争マシンを遙か遠くまで拡大し、中国とロシアに対して、絶え間ない敵対関係になることを意味する。

 NATOは、その報告書“NATO 2030: Unified for a New Era”「NATO2030:新時代の為の団結」で詳細に述べている通り、将来、ライバル国家、特に中国との覇権争いを考えて、長期的な世界的対立の準備を要求している。

 「経済力と軍事力に支援されて、中国は、益々世界戦略の思惑を持っている」とNATO2030年構想が警告している。「中国は、インド・太平洋地域を大きく越えて、近隣諸国に対して、経済的強制と脅迫的外交と、武力を行使する意欲を証明した。今後10年にわたり、中国は、おそらく集団的回復力を構築するNATOの能力に挑戦し、重要なインフラを保護し、5Gなどの新興技術に対応し、サプライチェーンを含め経済の機微な部門を守る可能性が高い。長期的に、中国は益々ますます潜在的に欧州大西洋地域を含め世界規模で軍事力を投射する可能性が高い。」

 モスクワと北京のお互いの近さより、ワシントンがモスクワと北京により近いことを確保していた冷戦戦略を、この連合ははねつけたのだ。アメリカとNATOの敵意が、ロシアと中国を友好同盟国に変えた。エネルギー、鉱物と穀物を含め、天然資源が豊富なロシアと製造とハイテクの巨人中国というのは強力な組み合わせだ。NATOは、もはや、両国を区別せず、最新の基本方針で、ロシアと中国間の「深まる戦略的提携」は「我々の価値観と権益に反する、規則に基づく国際秩序を弱体化するを企てを相互に強化する」結果となったと宣言している。

 7月6日、ロンドンで、中国が「我々の経済と国家安全保障に対する最大の長期的脅威」だと発表するため、FBI長官クリストファー・レイとイギリスMI5長官ケン・マッカラムが、共同記者会見を催した。彼らは、ロシア同様、中国が、アメリカとイギリスの選挙に干渉したと言って非難した。レイは、この演説の相手である財界幹部に、中国政府は「皆様の技術、何であれ皆様の産業の役に立つものを盗み、それを皆様の会社より安く売り、皆様の市場を支配するために使うと断固決意している」と警告した。

 この扇動的言説は不吉な未来の前兆だ。

 市場について語らずに、戦争について語ることはできない。アメリカの政治的、社会的混乱は、減少しつつある経済力と相まって、その下落に対する解毒剤として、NATOとその戦争マシンを歓迎するようさせているのだ。

 ワシントンとヨーロッパ同盟諸国は、中国の1兆ドル・一帯一路構想(BRI)が、アメリカ支配外の約70カ国の経済圏を結ぶつもりなのを恐れている。この構想はロシアと統合される鉄道、道路とガス・パイプライン建設を含んでいる。2027年までに、北京は1.3兆ドルをBRIに投じると予想されてる。10年以内に世界最大の経済になる軌道にある中国は、世界貿易の30パーセントを占める15の東アジア、太平洋諸国による世界最大の貿易協定、東アジア地域包括的経済連携をまとめた。既にグローバルな製造業生産高で、中国は、アメリカの16.8パーセントのほぼ2倍、28.7パーセントを既に占めている

 今年は約5パーセントに低下するが、昨年の中国成長率は立派な8.1パーセントだった。それと対照的に、2021年のアメリカの成長率は、5.7パーセントで、1984年以来最高だったが、ニューヨーク連邦準備銀行は、今年は1パーセント以下に下がると予測している。

 世界準備通貨と、金融機関が送金指示のような情報の送受信に使うメッセージ交換ネットワークである国際銀行間金融通信協会国際銀行間金融通信協会(SWIFT)米ドルの専制から、中国やロシア、イラン、インドや他の国が自身を解放すれば、アメリカでドル価値の劇的下落と金融崩壊を引き起こすだろう。アメリカGDP全体より6兆ドルも多い、30兆ドルというアメリカ負債をもたらした莫大な軍事費は維持不能になるだろう。この負債を支払うには年間3000億ドルの費用がかかる。2021年に我々は軍にさら、8010億ドル以上使い、中国とロシアを含め、続く9カ国の合計より多く、軍に対する世界中の出費の38パーセントだ。ドルが世界準備通貨の地位を失えば、アメリカに、支出を切り下げ、海外にある800の軍事基地の多くを閉鎖し、経済崩壊で引き起こされる不可避な社会的、政治的大変動への対処を強いるだろう。NATOが、この可能性を速めたのは暗い皮肉だ。

 NATOとアメリカ戦略家の目から見れば、ロシアは前菜だ。ロシア軍を窮地に落とし入れ、ウクライナで弱体化させられるとNATOは期待している。計画では制裁と外交的孤立が、ウラジーミル・プーチンを権力の座から排除する。モスクワに、アメリカのいいなりになる傀儡政権が据えられる。

 NATOはウクライナへの軍事援助で80億ドル以上提供し、他方アメリカは、軍と人道援助で、ウクライナに、ほぼ540億ドルを誓約した。

 だが中国がメイン料理だ。経済的に競争できず、アメリカとNATOは彼らの世界的競争相手の機能を損なうため、戦争という鈍器に頼っている。

 中国に対する挑発は、NATOのロシアいじめの繰り返しだ。

 NATO拡大と、2014年、アメリカが支援したキーウでのクーデターが、多くのロシア系住民がいる東ウクライナ、最初にクリミア半島占領、次にNATOに加入するウクライナの努力を阻止するため、ウクライナ全土を侵略するようロシアを仕向けたのだ。

 同じ死の踊りは、中国が自国領の一部と見なす台湾を巡り、アジア太平洋でのNATO拡大で、中国と演じられている。中国は台湾の防空圏に軍用機を飛行させ、アメリカは南シナ海と東シナ海を結ぶ台湾海峡を軍艦に航行させている。5月、台湾に対する中国の主張と、南シナ海を支配する取り組みを引き合いに出し、アントニー・ブリンケン国務長官は、中国は国際秩序への最も重大な長期的挑戦だと呼んだ最近、台湾総統は、ゼレンスキー風宣伝行為で、政府広報写真で、対戦車ロケット発射筒を持ってポーズを取った。

 ウクライナでの紛争は、アフガニスタンからの屈辱的撤退を味あわされ、新しい紛争を必要としていた軍需産業にとって、たなぼただった。ロッキード・マーティンの株価は12パーセント上がった。ノースロップグラマンは20パーセント上がった。この戦争は、東欧と中欧で、軍事的存在を強化するため、NATOに利用されている。アメリカはポーランドに恒久軍事基地を建設中だ。40,000人強のNATO緊急対応軍は、300,000人の軍隊に拡大されつつある。何十億ドルもの武器が、この地域に流れ込んでいる。

 だが、ロシアとの対立は既に裏目に出ている。ルーブルは、ドルに対し7年で最高に急騰した。ヨーロッパは上昇する石油とガス価格と、ロシアが完全に供給を停止しかねない不安のため、景気後退に向かって疾走している。欧米制裁による、ロシアの小麦、肥料、ガスと石油の消失は、世界市場の破壊、アフリカと中東での人道的危機をもたらしている。食品とエネルギー価格の高騰は、欠乏と壊滅的なインフレとともに、貧困と飢餓のみならず、社会構造変革と政治不安ももたらす。本当の実存的脅威である気候緊急事態は、戦争の神々をなだめるために無視されている。

 戦争を作り出す連中は核戦争の脅威について恐ろしいほど無頓着だ。もし連中がウクライナに直接介入すれば、NATO加盟諸国に「あなた方が史上直面したどれよりも重大な結果に直面する」とプーチンは警告し、核兵器部隊に警戒態勢を命じた。ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダとトルコに配備したアメリカ核兵器のロシアへの近さは、どんな核紛争でも、ヨーロッパの多くが壊滅することを意味する。アメリカ科学者連盟によれば、ロシアとアメリカは、軍の備蓄で、それぞれ約4,000の弾頭を保有し、世界の核弾頭の約90パーセントを支配している

 ジョー・バイデン大統領は、ウクライナでの核使用は「全く許容できず」、そうした結果が何かはっきり規定せずに「厳しい結果を招く」と警告した。これはアメリカ戦略家が「戦略的曖昧さ」と呼ぶものだ。

 中東での大失敗後、米軍は、焦点を、テロと不均衡戦争から、中国とロシアとの対決に移した。2016年、バラク・オバマ大統領の国家安全保障チームは、ロシアがバルトでNATO加盟国を侵略し、NATO軍に対し低出力戦術核兵器を使用する戦争ゲームを行った。どのように反撃すべきかについて、オバマ当局者は分かれた。

 「閣僚と統合参謀本部メンバーを含め、国家安全保障会議のいわゆるPrincipals Committeeはアメリカが核兵器で報復する以外に選択肢はないと決定した」とエリック・シュロッサーがThe Atlanticで書いている。「他のいかなる類の反撃も決心の欠如を示し、アメリカの信頼性を損ない、NATO同盟を弱めると委員会は主張したが。だが適当な核目標の選択は困難なことが分かった。侵入しているロシア軍に打撃を与えれば、NATO加盟国の無辜の一般人を死なせる。ロシア内の標的を攻撃すれば、紛争を全面核戦争にエスカレートさせるかもしれない。結局、国家安全保障会議のPrincipals Committeeは、NATO同盟国への侵略に何の役も果たしていないがロシア同盟国という不幸を負った国ベラルーシへの核攻撃を推薦した。」

 ニューヨーク・タイムズによれば、ロシアが核兵器を使った場合、何をすべきかについて、バイデン政権は戦争ゲームを行うため国家安全保障当局者のタイガー・チームを組織した。それほど強力でない核爆発は、何らかの形で、より受容しやすく、より大きい爆弾の使用に導かないかのように、核戦争の脅威は「戦術核兵器」議論で軽視されている。

 キューバ危機を含め、我々は、これまで核戦争の瀬戸際にこれほど近づいたことはない。

 「プリンストン大学の専門家が考案したシミュレーションは、モスクワが核の威嚇発射をして始まる。NATOは小さな攻撃で反撃し、それに続く戦争は、最初のわずか数時間で9000万人以上の死傷者をもたらす」とニューヨーク・タイムズが報じた。

 ウクライナでの戦争が長く続けば続くほど、アメリカとNATOは、何年もではないにせよ、何カ月も、この紛争に何十億ドルもの武器をつぎ込む決意が固そうに思われ、益々、思いも寄らないことが、考えられることに変わる。軍需産業に利益をもたらし、アメリカ世界覇権の奪還を求める無駄な探求を遂行するため、アルマゲドンをもてあそぶのは、良くても無謀で、最悪の場合、大量殺戮だ。

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記事原文のurl:https://chrishedges.substack.com/p/nato-the-most-dangerous-military

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 朝日新聞川柳

疑惑あった人が国葬そんな国
利用され迷惑してる「民主主義」
死してなお税金使う野辺送り
忖度はどこまで続く あの世まで
国葬って国がお仕舞いっていうことか
動機聞きゃテロじゃ無かったらしいです
ああ怖いこうして歴史は作られる

 テレビを全く見ないのは正しいと、つくづく思う有名キャスターの日本財団とのつながり。支配体制と親和性があるケツなめ連中しかテレビには出ないというだけのこと。テレビは大本営広報部大政翼賛会呆導番組という小生の断定、証明されたようなもの。

 それでも相撲は見ている。

 長周新聞

記者座談会 安倍晋三は神様なのか? やるなら統一教会葬でどうぞ 英雄扱いする報道の異様さ

 週刊金曜日という雑誌を読んでいる。
 最新号「きんようぶんか」は、想田和宏氏によるジーン・シャープ本の宣伝「非暴力実践の思想と198の手法を紹介」。
 宗主国で暮らすこの人、当然英語は自由だろうが、ジーン・シャープ理論を駆使し宗主国が世界中で推進するカラー革命万歳なのだろうか? 日本でのカラー革命を週刊金曜日が支援していることになるのでは?

 当ブログ、ジーン・シャープの怪しさに何度も触れている。例えば下記。ジーン・シャープというカテゴリーの記事他にも多々ある。

フアン・グアイド誕生裏話:アメリカの政権転覆研究所によるベネズエラ・クーデター指導者の作り方

"カラー革命"手法の完成-幼児期に退行する欧米指導部 2012年8月17日

「非暴力革命のすすめ ~ジーン・シャープの提言~」: またはジーン・シャープの妄想

 心理操作に関する興味深いビデオが下記で見られる。英語闊達な想田和宏氏に、この映像の紹介ではなく、真摯な評論を希望する。

The Century of the Self (Full Documentary) 3:54:43 英語字幕あり。

 他にも、ジーン・シャープを批判する記事がある。

NED(全米民主主義基金)、ソロスに融資される革命ビジネス”オトポール!教科書はジーン・シャープ SEALDsデモで使われる”拳”のシンボル

 百々峰だより

『ウクライナ問題の正体』第3部、その2、「ウクライナ軍は勝っているのか負けているのか」

 日刊IWJガイド

「新田八朗・富山県知事が知事選で統一教会関連団体の支援を受けていたと表明! 稲田朋美衆議院議員、公明、維新議員の関与も続々明らかに!」

7月21日、「経済制裁に苦しむのはロシアではなく資源不足に喘ぐ日本!? 財政が『限界』を迎えるウクライナも『破綻国家』への道を突き進む! 岩上安身による現役経産官僚、経済産業研究所コンサルティングフェロー 藤和彦氏インタビュー」を重要性に鑑み、フルオープンで配信しました。

2022年7月18日 (月)

ウクライナの戦争に関する三人の明快な言葉

2022年7月12日
ケイトリン・ジョンストン

この記事を英語音声で聞く

ノーム・チョムスキー、ジョン・ピルジャーとクリス・ヘッジズは、ウクライナでの戦争について、しばしば紛らわしく、常に論争的なこの問題に、彼らの学識で大いに必要な明快さをもたらすのに役立つ発言をしている。以下がそうだ。

 「私は主流メデイアで働いて人生を過ごし、おそらく7回、8回か9回、武力戦争を報道した。全くの熱狂的愛国心、巧みに操作された熱狂的愛国心だらけの報道を見たことがない。」
~ジョン・ピルジャー

 この発言は、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(南華早報)による著名オーストラリア人ジャーナリストとの最近のインタビューのもので、今我々が状況を理解しようとして苦闘している情報生態系について、実に多くを物語っている。

 侵略の最も初期の日々以来、今までに見たことがあるあらゆることと違い、欧米世界がプロパガンダ大洪水で破壊されていたのは明確だった。紛争最初の一ヶ月、アメリカTV局は、ウクライナの戦争を、アメリカがイラクやベトナムを含め直接関係した他のいかなる戦争より多く報じた。主流報道機関による紛争分析のため最初にかり出された評論家の一部は、イラク戦争を設計した当の連中で、ロシアに対する狂気のエスカレーションの主張が、許容される議論を、外交的解決への支持から遠ざけ、戦争挑発過激派の方向へとオーバートンの窓を押しやるのに成功した。

 そして、ロシアゲートとして知られる長年の大規模心理作戦の結果、ロシア・ヒステリーで、道が既にならされていたので、これが全て大多数の人々の意識に易々と流し込まれた。クレムリンが、アメリカ政府最高レベルに潜入しているという陰謀理論と、ウクライナ侵略は表向き何の関係もないにもかかわらず、長年のアメリカの最も危険な対立には、長年メディアが作り出したロシアに関するパニックが先行していた。もう、どうでもいい。偶然の一致だ。

 「アメリカの談話で、この侵略を「いわれのないウクライナ侵略」と呼ぶことが、ほとんど義務的なのは非常に興味深い」。Google検索すれば、何十万もヒットする。もちろん、それは挑発されたのだ。さもなければ彼らは常に、それを、いわれのない侵略だとは呼ばないはずだ。」
ノーム・チョムスキー

 ラムジー・バロウドとの先月のインタビューからのこの言葉は、自明で本当で、より頻繁に指摘されるべきだ。

 認知される方法を操作するつもりがなければ、繰り返し何度も根拠のない形容詞や修飾語を連中が加えるはずはない。もし皆様の隣人が、常に妻を「私が確実に決して打擲していない妻」と呼んだら、普通の人々の普通の話題の話し方ではないから、皆様はすぐ怪しく思うはずだ。我々は「丸い地球」やら「本当に起きたホロコースト」とは言わず、それらの基本的性質は深刻に論争されておらず、我々は、それに関する人々の理解を操作したり、わかりにくしたりするため何もせず、単に、その言葉だけ言っている。

 政治/メディア支配層が、絶えず何度も、「いわれのない侵略」という言葉を繰り返すのは、それ自身彼らが偽りのない真実を話していないのを知っている自白だ。この典型的なTweetの帝国版プロパガンダだ。

 

 アメリカ/NATO権力構造が紛争前に行った多く挑発をチョムスキーは説明しているが、それは多くの欧米評論家が長年警告していた、帝国が既に行っていた挑発行動の結果おきたのだ。この侵略は、多少の外交と、ミンスク合意を尊重し、ウクライナに中立の保証を提供するなど、若干の低コスト、高報酬の譲歩で、容易に防ぐことができたはずだが、彼らはそうではなく、挑発とエスカレーションを選択した。これに、侵略前、キーウによるドンバスへの急激に増加した砲撃を加えて頂ければ、なぜ「いわれのない」説を推進すべく、帝国スピン・ドクターがそれほど懸命に働いているか皆様はご理解されるはずだ。

 ロシアは、この戦争で責を問われないと言っているわけではない。もし私が誰かを殴るよう誰かを挑発すれば、彼らは殴ったことに道徳的責任があるが、私もそれを引き起こしたことに責任がある。ロシアはその行動に対して責任があり、アメリカ/NATO/ウクライナ支配層はその行動に対して責任がある。プーチンは侵攻したことに責任があり、欧米帝国はその侵略を引き起こしたことに責任がある。複雑ではない。

 同じインタビューでチョムスキーは、この戦争に関して「アメリカでの検閲は私の人生におけるあらゆるものを越えるレベルに達した」とも言っている。その評価に加えて、今までに見たことがあるどれとも異なる戦争プロパガンダというピルジャー証言は、帝国の物語支配が、史上最高であることを示しており、帝国が今後数年内に導入したいと望んでいる、いくつかの主要な思惑を持っていなければ、これは起きていないはずだ。

「キューバミサイル危機を含め、これまで我々は核戦争危機にこれほど近づいたことはない。」
 クリス・ヘッジズ

 

 スティーヴン・コーエンが人生末期に言っていた緊急警報に共鳴して、ヘッジズの新記事は、モスクワに対し絶えずエスカレートする代理戦争で、帝国が核保有超大国としている非常に危険なゲームを説明している。

 この戦争に対する人々の理解を操作すべく、どれほどの取り組みがなされているかに関するピルガーとチョムスキーによる観察は、今ロシアに対し、次に中国に対し、帝国が展開しようとしている狙いが、世界を貧困と飢餓に陥らせるのみならず、我々を地表から消し去ることを狙っているのを皆様が悟ってこそ意味をなす。

 状況はこのようでなくてよいはずなのだ。世界最強力な政府が世界支配を確実に維持しようとして地球上の全員の命を危険にさらすのが必要な正当な理由などない。全ての国と民族が仲良くし、共通の利益のために協力することは可能なのだ。起きる必要があるのは、完全覇権という、これら思惑の放棄だ。

 不幸にして、帝国運営者連中は、近いうちに世界征服という連中の狙いを断念する計画を持っているように思われず、この世界の我々普通の人々は、我々の生存そのもののために、いつかの時点で、彼らに対決を迫らなければならないことになるかもしれない。

 生きて行くには大変な時だが、それは状況を興味深くし続けている。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/07/12/three-illuminating-quotes-about-the-war-in-ukraine/

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 日本の知識人には、彼らのような発言をしている人々は一体何人いるのだろう。おられても、もちろん、テレビという大本営広報端末には登場されない。

 統一教会の浸透度は驚くべきもの。案の定、野党を装う与党連中にも浸透。某一家のよからぬ行動を批判するアルカリ党員youtube、案の定、当選した人物と統一教会の問題には全く触れず、明治天皇やしゃご非難を続けている。自分の頭のハエは追えない。

 デモクラシータイムス 残念ながら今回落選した有田氏の下記映像は必見。1時間21分

肌感覚で知る永田町の統一教会 有田芳生さん 【The Burning Issues vol.23

 日刊IWJガイド

「片山さつき議員、安倍元総理銃撃での奈良県警の情報の出し方で、後輩の警察庁長官に『国益を損なうことがあってはならない』と『要請』!」

<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から、2010年収録「CIAに取材したピューリッツァー賞受賞のジャーナリスト、ティム・ワイナー氏は、日米関係は『娼婦とヒモ』の関係と断じる!~岩上安身によるインタビュー 第78回 ゲスト 映画『ANPO』リンダ・ホーグランド監督」を、公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します!

2022年1月12日 (水)

ヘッジズ:ジュリアン・アサンジを裏切るアメリカ・ペンクラブ

Moderator
2021年12月27日

 大企業の金と支持を利用して、歴史的な権利擁護団体を乗っ取り、まんまと支配階級の添え物へとゆがめた出世第一主義者と民主党官僚。

クリス・ヘッジズ/初出ScheerPost

 拷問及び他の残虐な、非人道的な又は品位を傷つける取り扱い又は刑罰に関する国連特別報告者ニルス・メルツァーは、ジュリアン・アサンジの司法リンチを非難する、ごく少数の既成体制幹部の一人だ。そのために彼が無慈悲に攻撃されたメルツァーの品格と勇気は、事実上、民主党全国委員会の下部組織になったPENアメリカを含め、多くの人権や報道機関の共謀と著しい対照だ。

 ノーム・チョムスキーが指摘する通り、権力者連中は、世界を「立派」と「無価値」な犠牲者とに分けている。連中は中東でイスラム教徒を悪者にして虐殺しながら、中国で迫害されるイスラム教ウイグル族の苦境に空涙を流している。彼らは敵国の報道機関検閲を非難しながら、アメリカのシリコンバレーから生じる報道検閲とアルゴリズムで共謀している。それは、人権や報道の自由を促進するためではなく、聖人ぶった甘ったるいひとりよがりで、これらの権力のおべっか使いを取り込むために行う古くからの陰湿なゲームだ。アメリカペンクラブは「ベラルーシ」「ミャンマー」という単語や中国人テニス選手「彭帥(ポン・シュアイ」を十分早く言うことができずに、報道の自由に対する我々の人生で最も言語道断な攻撃を無視している。2017年、この文学集団の年次PEN World Voices festivalで、ウォレス・ショーンアリス・ウォーカーアイリーン・マイルス、ルイーズ・アードリック、ラッセル・バンクス、コーネル・ウェストジュノ・ディアスやベトナム人タン・グエンを含む250人以上の作家や詩人や発行人、PENの多くのメンバーが、アメリカはニューヨークでアメリカペンクラブCEOスザンヌ・ノッセルにイスラエル政府とのアメリカペンクラブの提携を終わらせるよう求める控訴に署名した時、アメリカペンクラブは、イスラエルや占領している西岸で頻繁にパレスチナ人ジャーナリスト作家を検閲し、刑務所に投獄しているイスラエル政府からの資金を受け取るのをやめたのだ。あらゆる人間としての責務がそうであるように、アサンジ擁護に立ち上がることは代償を伴う。そしてこれは、支配階級の手足として、これらの組織を掌握し、ゆがめる企業の金と企業の支持を利用する出世主義者と民主党官僚が支払うつもりはない代償だ。ジャーナリスト保護委員会(CPJ)さえ、投獄されているジャーナリスト年次リストにアサンジを含むのを拒否している。

 アメリカペンクラブは、かつては、スーザン・ソンタグやノーマン・メイラーを含め、私がその一部を知っていた著者に運営されていた組織の、体制によるハイジャックの典型だ。ノッセルは元企業弁護士で、Federalist Societyの寄稿者としてリストに載り、マッキンゼー社や、ベルテルスマンのアメリカ事業開発副社長所長として働いた。自身をアメリカペンクラブCEOの地位に引き上げたノッセルは、ウィキリークス暴露に対処するための特別委員会を含め、国務省で、ヒラリー・クリントンの下で働いた。2013年、ノッセル指名に抗議するため、私はニューヨーク市でのペン世界Voicesフェスティバルで予定された講演の催しから降り、同じ年に私に「憲法修正第1条賞」を与えた組織を脱退した。カナダ・ペンクラブは私に会員資格を与えてくれ、私は受けた。

 ノッセルとPENアメリカは、アサンジの起訴は報道の自由について「重大な関心」を引き起こすと述べ、2012年1月、イギリス裁判所によるアサンジを引き渡さないという裁定を称賛した。もしノッセルとPENアメリカが、アサンジに対するこの姿勢をとらなかったら、世界中の大半のPEN組織に反対することになっていたはずだ。例えば、ドイツ・ペンクラブはアサンジを名誉会員にした。国際ペンクラブはアサンジに対する全ての罪状が取り下げられるよう要求した

 だがノッセルは、同時に、防諜法の下、175年の刑期を勤める可能性があるアメリカへの身柄引き渡しに直面するウィキリークス発行人を中傷するために使われるあらゆる中傷的な言葉やウソを繰り返している。彼女は、彼が帝国の膨大な犯罪とウソをあばく公文書を公表して、出版者として最も基本的な、重要な役割を実行したがゆえに、アサンジが迫害されていることを認めるのを拒否している。そして、アメリカペンクラブがアサンジのため、バイデン政権に直接訴えるの私は見ていない。「アサンジはジャーナリストか、ウィキリークスが報道メディアと認められるかどうかは設定された訴因にとって重要ではない」とノッセルは言った。だが、ウィキリークスの暴露に対処した国務省特別委員会のメンバーだった弁護士として、彼女はそれが重要であることを理解している。アサンジを引き渡させるアメリカによる取り組みの背後の中核議論は、彼に発行人やジャーナリストの地位を与えるのを拒否し、ウィキリークスに報道機関出版の立を与えるのを拒否することを中心にしている。ノッセルは、アサンジに突きつけられた虚偽の告訴の長たらしい説明が、彼が文書を改ざんしないことで、人の命を危険にさらし、政府コンピュータに不法アクセスして、2016年の選挙に干渉したことを含む、アサンジに対する政府主張の全ての要点をオウム返しにしているのだ。アメリカペンクラブは、彼女の指揮下で「安全管理報告書が、アサンジがどのように大使館を選挙干渉指令本部に変えたか明らかにすると報じる」という見出しのニュース記事を配信した。最終結果として、PENアメリカはウィキリークス発行人を絞首刑にするためロープをほどくのを手伝っているのだ。ペクラブ主要任務の粗野な裏切り行為だ。

 「主流報道機関がすることを越えて、アサンジがこの場合、するか、したとされているいくつかのことがあり、特に約5週間前にもたらされた最初の起訴は、チェルシー・マニングに、これら全ての文書を渡すのを可能にするため、政府の国家安全保障インフラを越えて、パスワードに不法アクセスする、特にコンピュータ・ハッキング容疑に焦点を合わせた。それは主流報道機関やジャーナリストがするだろうことではないと言えると思う」と2019年5月28日WNYCのブライアン・レーラー・ショーでノッセルは言ったのだ

 だが、ノッセルはそれで止めず、アサンジはアメリカ国民ではなく、ウィキリークスはアメリカを本拠とする出版社ではないのに、アサンジを引き渡させるアメリカのキャンペーンの正当性を擁護したのだ。最も重要で、ノッセルが言及しなかったことは、アサンジはいかなる犯罪も行っていないことだ。

 「この告発が今下されている理由は、アサンジが身柄引き渡し要求から逃れようとして何年間もロンドンのエクアドル大使館で閉じこもっていたためだ」と彼女が番組で言った。「彼は性的暴行で告訴されたスウェーデンから身柄引き渡し要求され、今ここアメリカでの莫大な起訴に直面しており、その手続きは長期間にわたって展開するだろう。なぜ彼が法律上の危険に直面し、引き渡されることから免除されべきか彼はあらゆる種類の議論をするだろうが、引き渡し条約があるのだ。犯罪を行った際、告訴に直面するため、ある国が他国民を起訴し、彼らを連れてくるのを可能にする刑事共助条約がある。これはそれに従って行われている。外国法廷に告訴され有罪判決されたアメリカ国民がいる。」

 ウィキリークスは、250,000の外交公電や、800のグアンタナモ湾抑留者査定概要や、2007年のバグダッドの街路で子供や二人のロイター記者を含め一般人を銃撃しながら、米軍ヘリコプター・パイロットが冗談を言う「巻き添え殺人」ビデオ録画など、アフガニスタンとイラクでの米軍の戦争ログを公開した。この資料はチェルシー・マニング、当時上等兵だったブラッドリー・マニングから、2010年にウィキリークスに渡された。アサンジは激怒したアメリカ諜報界に「アメリカ史上最大の機密情報漏洩の一つ」を起こしたと非難された。ドナルド・トランプの下でCIAを率いたマイク・ポンペオは民主党幹部に強く支持された言説でウィキリークスをロシアに支援される「敵対的諜報機関」と呼んだ。

 アサンジは、ヒラリー・クリントン選挙対策責任者のジョン・ポデスタのアカウントからコピーされた70,000の不法アクセスされた電子メールを公開し、民主党支配層から永遠の憎悪を得た。ポデスタ電子メールは、サウジアラビアとカタールからのクリントン財団への何百万ドルもの寄付を含め、クリントン家の人々の低俗で不正な世界を暴露し、両国がイスラム国[ISIL/ISIS]の主要出資者であることを明らかにした。ゴールドマン・サックスが講演のためにヒラリー・クリントンに657,000ドル支払ったこと、賄賂としか思われないほど大な金額を暴露した。彼らはクリントンの繰り返す不誠実さを暴露した。彼女は公的には金融規制と改革を約束しながら、金融界エリートには「開かれた取引を、開かれた国境」が必要で、ウォール街経営者たちは経済を管理する最良の立場にあると思うと言っている現場を捕らえられた。キャッシュ情報は、クリントン選挙運動が、ドナルド・トランプが負かすのが最も容易な候補者になると想定して、共和党指名候補になることを保証するため共和党予備選挙に干渉したことを暴露した。彼らは予備選挙討論での質問をクリントンが事前に知っていたことや、大統領候補としてのイメージを磨き上げると信じた戦争での彼女の役割、リビア戦争の主任建築家だったことを暴露した。

 選挙でトランプに敗北したのをロシア干渉のせいにする民主党は、ポデスタ電子メールがロシア政府のハッカーによって得られたと非難している。ヒラリー・クリントンは、ウィキリークスをロシアの隠れみのと呼んだ。だが、元FBI長官のジェームズ・コミーは、電子メールがおそらく仲介人によってウィキリークスに届けられたことを認め、アサンジは、電子メールは「国家主体」に提供されなかったと言った。

 「熱狂的な検察官は、アサンジのような人物を見ると、2016年の選挙への干渉であれ、そのための彼の政治的目的であれ、これら公表のへまな性質にかかわらず、彼は百の異なる理由で非常に人気がない人物だと認識しようとするのだ」とノッセルはレーラーの番組で言った。「これはある特定の政策を暴露したり、アメリ政府が事業に取り組む方法の特定の変化を実現したりするよう意図した漏えいではない。それは大規模で無差別で、他方、当初彼らは個人名を消去する上で、注意深くジャーナリストたちと協力した。ウィキリークス暴露の時期に、私は実際国務省で働いていた、私はウィキリークス暴露に対処するため短期間、特別委員会にいて、アメリカに協力し、情報を提供した人々、機密を条件に、大使館員に話をした人権擁護者たちの命が危険にさらされる個人に本当に恐怖の感覚があった。機密扱いを巡る問題があるが、こうしたものの多くを機密扱いする当然の理由もあり、彼らは、正当に機密扱いされたものと、そうではないものの区別をしなかった」。

 アメリカ大企業出身CEOに監督される、どんな作家や芸術家の集団も、必然的に我々の敵による人権侵害は凶悪犯罪で、我々自身や同盟諸国の違反は無視されるか粉飾されるソビエト連邦作家同盟最新版のメンバーになる。ジュリアン・バンダが『知識人の裏切り』で我々に想起させたように、我々は特権と権力に奉仕するか、公正と真実に奉仕するかなのだ。特権と権力を持った連中の弁明者になる人々は、法と真実を弁護する彼らの能力を破壊するとバンダは警告している。

 スタッフ会議で「この男を即ドローン攻撃できないかしら?」と冗談を言ったとされる(しかも後にそれを否定しなかった)ノッセルの元上司ヒラリー・クリントンや、アサンジを拉致し、暗殺することを論議したCIAによるものを含め、長期的虐待や、ストレスや、繰り返された死の脅迫に対して著者を保護するため、著者たちが設立した組織の怒りはどこにある? CIAが、警備会社UCGlobalを通して、大使館で密かに、アサンジと彼の弁護士の会談や他の全ての会合を録音して、弁護士と顧客の機密特権を破壊したのだから、アサンジの審理は破棄されるべきだという要求はどこにあるのか? 10月27日、動画での法廷訴訟手続き中に脳卒中を起こしたアサンジを、不安定な肉体的、心理的な健康状態においたままの極端な隔離に対する公然の非難はどこにあるのか?彼を抗うつ薬と抗精神病薬クエチアピンに依存したままにしている、幻覚と深い憂うつへの彼の落ち込みに対する激しい抗議はどこにあるのか?ロンドンのエクアドル大使館で七年間、日光を浴びず、運動や適切な診療なしで暮らさなければならない警備厳重なベルマーシュ刑務所でのほぼ三年、彼が拘留された10年対して、とどろきわたる非難はどこにあるのか?「彼の目は同調せず、右のまぶたは閉じない、彼の記憶はぼんやりとしている」と婚約者のステラ・モーリスが脳卒中について言った。アサンジが彼の房で倒れるまで歩き、自身の顔をげんこつで殴り、苛立って壁に頭を打ち付けるようなことをしていたことが明らかにされたのに、彼の隔離の終焉を含め、介入や人道的取り扱いに対する要求はどこにあるのか?特に「かみそりの刃の半分」が彼の靴下で発見され、彼が自殺を考えて、Samaritansが運営する自殺防止ホットラインに「一日に何百回も」電話したことは明らかにされたのに彼の命に対する恐れはどこにあるのか?ウィキリークスがあばいた、戦争犯罪を行い、拷問を実行し、収賄をした人々を起訴する要求はどこからあるのか?PENアメリカからではない。

 最も体系的で詳細に、アメリカとイギリス政府によるアサンジの長い迫害とを列挙する「ジュリアン・アサンジの裁判」という著書で、アサンジに汚名を着せるために使われるウソを軽率に売り歩いて権力者たちを満足させるノッセルのような連中をメルツァーは厳しく批判している。

 アサンジが最初に告訴された際、スパイ活動で、アメリカに告訴されたのではない。むしろ彼は「コンピュータ侵入陰謀」という一つの訴因で告訴されたのだ。この容疑は、彼がマニングと国防省コンピュータ・システム・パスワードのハッシュを解読しようと企んだと主張していた。だがメルツァーが指摘する通り「マニングは既にアサンジに漏らした全てのシステムや文書への完全な「最高機密」アクセス権を持っていた。だからアメリカ政府によってさえ、パスワード・ハッシュを解読する試みとされているものの要点は、機密情報への不正アクセス(「ハッキング」)にあたらず、(「情報源秘匿」のため)違う身分でログインして、マニングがシステム内で姿をくらますのを助けることだった。いずれにせよ、試みとされるものは議論の余地なく不成功で全く害をもたらさなかった。」

 アサンジが書類を改ざんしなかったため、人々の命を危険にさらしたというノッセルによるウソの反復は、コーネル・ウェストと私がメリーランド州のフォートミードで何回か参加したマニングの審理中に消去されている。2013年7月の訴訟手続き中に、米国国防省のためにウィキリークス暴露の影響を調査する情報審査特別委員会を率いた上級防諜機関担当者ロバート・カー陸軍准将は、ウィキリークスによる機密文書公表のために命を失った人の一例も特別委員会は発見しなかったと法廷で述べた。「当初は、個人名を消去するため、注意深くジャーナリストたちと協力した」というノッセルの主張については、彼女は無編集の国務省文書への解読キーは、アサンジではなく、ガーディアンからの彼らの著書『ウィキリーク:秘密に対するジュリアン・アサンジの戦争』でルーク・ハーディングとデヴィッド・リーに公表されたことを知っておくべきなのだ。

 支配階級がウソを売る際、それらを大衆にオウム返ししても代償はない。代償は真実を語る人々が支払うのだ。


 ジュリアン・アサンジの父親とのクリス・ヘッジズ・インタビュー。

 2019年11月27日、メルツァーはベルリンのブランデンブルグ門で、イタリア人芸術家ダビデ・ドルミノによる彫刻除幕式のため講演をした。エドワード・スノーデン、ジュリアン・アサンジとチェルシー・マニングの姿はブロンズで鋳造され、三つの椅子の上に立っていた。彼らと共に証人台に立つよう他の人たちに求める空の四番目の椅子が彼らの隣にあった。この彫刻は「言うべきことは」と呼ばれる。メルツァーは四番目の椅子に向かって歩み出たが、離れた右に米国大使館の巨大建造物があった。彼はPENアメリカのような組織から来るべきだった言葉を口にした。

 人権のための彼らの戦いで彼らは独裁政権に迫害されたので、反体制派は何十年間も両手を広げて欧米に歓迎された。

 だが、現在、欧米の反体制派分子自身は、エドワード・スノーデンのように、ロシアや、最近まで、ロンドンのエクアドル大使館でのジュリアン・アサンジのように、他のどこかに亡命を求めることを強いられている。

 欧米自身、自身の反体制派分子を迫害し始め、政治的見せしめ裁判で彼らに過酷な処罰を与え、冷酷で下劣としか描写できない条件下で、彼らを危険なテロリストとして警備厳重な刑務所に拘束し始めたのだ。

 我々の政府は、彼らが、権力者の虐待や腐敗や戦争犯罪の確かな証拠を提供した内部告発者やジャーナリストや人権擁護運動家なので、チェルシー・マニングやエドワード・スノーデンやジュリアン・アサンジに脅かされたように感じ、そのため彼らは今組織的に中傷され迫害されているのだ。

 彼らは制御が効かなくなった監督されない国家権力の特権を脅かすので、彼らは欧米の反体制派であり、彼らの迫害は現代の魔女狩りだ。

 マニング、スノーデン、アサンジや他の人々の事件は、欧米の法による支配や民主政治や人権への信頼性に対する我々の誓約の現代で最も重要な試験だ。

 これら全ての事件で、重要なのは、これら反体制派分子の個人や性格や、あり得る非行ではなく、我々の政府が自身の非行に関する暴露に、いかに対処するかなのだ。

 動画「巻き添え殺人」に示された一般人大虐殺で、一体何人の兵士が責任を問われたのか?テロ容疑者の組織的拷問のかどで、一体何人の職員が責任を問われたか?我々の反体制派分子に明るみに出された不正で非人道的な企みのため、一体何人の政治家とCEOが責任を問われたのか?

 それが、こうしたことの問題なのだ。法による支配、我々の民主主義国家の、究極的に、我々自身の人間としての尊厳の信頼性と我々の子供たちの未来の問題なのだ。

 決してそれを忘れないようにしよう!
ニルス・メルツァー、拷問に関する国連特別報告者

 ジョー・バイデンのもとでの薄弱な民主党の権力復帰は、来年の中間選挙で共和党の亡霊による民主党完敗や、2024年選挙での、ドナルド・トランプあるいはトランプのような人物による大統領当選の極めて現実的な可能性が、バイデン政権が犯した表現の自由に対する言語道断な攻撃の危険を、人権団体や報道機関が理解できないようにしている。高圧的な国家検閲への間断ない進行は、報道機関に機密情報を発表したかどで、10人の公務員と請負業者、防諜法の下で、八人を告訴したオバマ政権に促進された。2013年にオバマ政権は、失敗に終わったアルカイダ・テロリスト策謀に関する情報を誰が漏らしたかを見いだすため、20人のAP通信記者の通話記録を押収した。民主党による、この進行中の攻撃は、Facebookから排除されたドナルド・トランプやアレックス・ジョーンズを含む極右の数人の有名人が、アップル、YouTubeを含め、ソーシャル・メディア・プラットホームから姿を消すことが伴った。ハンター・バイデンのノートパソコンからの意外な事実を含めて、本当だが、民主党に損害を与える内容は、FacebookやTwitterのようなデジタル・プラットホームから削除された。少なくとも2017年以来、私自身のものを含め、アルゴリズムが左翼のコンテンツをのけ者にしている。この雰囲気の中で、アサンジに有罪判決を下すことで設定された判例は、機密扱いされる情報を所有する誰ても、あるいはそれを漏らす誰でも、犯罪のかどで有罪であることを意味する。アサンジ有罪判決は、権力の内部機構に対する、あらゆる調査の終わりの印となるだろう。自由の見張り番という仕事を与えられた報道機関と人権組織が民主党に迎合するのは、着実に報道機関検閲の万力を締める要因となるだけだ。この戦いには、より小さな悪はない。全てが悪だ。抑制されないままに、中国の全体主義資本主義のアメリカ版をもたらすだろう。

 クリス・ヘッジズはScheerPostに定期的にオリジナル・コラム記事を書いている。電子メールによる通知に登録するにはここをクリック

 Chris Hedgesは、ピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストで、ニューヨーク・タイムズで、15年間海外特派員働き、同紙の中東局長とバルカン諸国局長を勤めた。彼は以前、ダラス・モーニング・ニューズ、クリスチャンサイエンスモニターとNPRのために海外で働いた。エミー賞にノミネートされRTアメリカのショー番組On Contacのホスト。

記事原文のurl:https://scheerpost.com/2021/12/27/hedges-pen-america-and-the-betrayal-of-julian-assange/

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 ヘッジズ氏、既に2013年4月、こういう事態を招くアメリカ・ペン人事を書いておられる。さすがの慧眼。翻訳は下記。

人権ハイジャック

 日本学術会議会員任命拒否問題も、この人事と同じ。戦争反対勢力を学会から排除しろという命令を、傀儡政権は宗主国ジャパンハンドラーから受けたのかも知れない。いや忖度か?

 恐ろしいほど低劣な日本の教育制度の実態についての本田教授講義を拝聴した。
 ヨーロッパなどの少人数教育との差は大きい。次世代の人々の育成にこそ注力すべきなのはあきらかなのに、思いやり予算やら、軍事支出を倍にするやら、敵基地攻撃を言いつのる傀儡ども。
 古河足尾鉱毒事件で戦った田中正造は、軍事費を全廃して教育に注げと主張した。
 この国こそ世界一の「アメリカ・ファースト」

 デモクラシータイムス

 学校は青息吐息【本田由紀のヤバい日本をあぶりだす!】③ 2021.12.17.

 自分に不利な方向に状況を悪化させる政治家を喜んで支持する状況を、UIチャンネル番組で、白井聡氏は生命力の問題といっておられる。

白井聡(京都精華大学) × 鳩山友紀夫 1:17

 日刊IWJガイド

 維新の正体を巡る横田一氏の特別寄稿

【特別寄稿】維新副代表の吉村洋文・大阪府知事会見で露呈した維新の正体! コロナ対策、IR、政治献金、辺野古埋め立て、国会議員文通費、どれも「改革政党」は看板倒れで第二自民党安倍派のような政権補完勢力!! 2022.1.11

2021年11月 8日 (月)

クリス・ヘッジズ:アサンジ裁判は現代の報道の自由にとって天王山の戦い

2021年10月29日13時02分
RT 

 クリス・ヘッジズはピューリッツァー賞受賞ジャーナリストで、アメリカの社会、外交政策、経済の現実や市民的自由に関するRTの週一度のインタビューシリーズOn Contactホスト。彼は数冊の「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーを含め、14冊の本の著者。

 もしウィキリークス創設者が引き渡され、機密資料を公にした容疑で有罪と裁決されれば、それは実質的に国家安全保障報道を終わらせる判例になる。

 過去二日、私はロンドンからのビデオリンク経由で、ジュリアン・アサンジの犯人引き渡し審理を見ていた。不幸にも、法廷の目から見て、彼が無罪だからではなく、1月に、バネッサ・バライスター判事が、アサンジの不安定な心理的状態が非人道的なアメリカ刑務所システムの「過酷な状況」で悪化するだろうから「彼を自殺させる。」と結論し、アサンジを引き渡し要請を拒否した下級裁判所の判決に対してアメリカは控訴しているのだ。アメリカ合衆国は防諜法下の17の訴因と、政府コンピュータに不法アクセスしようとした1つの訴因で、彼が175年間投獄されるのを可能にする罪状でアサンジを告訴した。

 初日、アサンジは、長い白髪で、ベルマーシュ刑務所のビデオ会議室から画面に現れた。彼は首の周りにほどけたタイをつけ白シャツを着ていた。彼はやせ衰えていて、疲れているように見えた。彼が「大量の薬」をとっているので、彼は法廷に出廷しないと裁判官が説明した。2日目彼は見たところ刑務所のビデオ会議室にいなかった。

 彼の組織ウィキリークスが、2010年10月、2人のロイター記者と10人の他の非武装の一般人を射殺する「巻き添え殺人ビデオ、イラク人捕虜のありふれた拷問、何千人もの民間人死亡の隠蔽、アメリカの検問所に近づき過ぎた約700人の一般人殺害を含む、アメリカ合衆国の多数の戦争犯罪を記録したイラク戦争ログを公開したためアサンジは引き渡されようとしている。彼は、特に諜報機関が自動車やスマートTV、Webブラウザや、大半のスマートフォンのオペレーティング・システムやマイクロソフトWindows、macOSやLinuxのようなオペレーティング・システムを標的に定めて侵入できるようにするVault 7として知られるCIAが使用するハッキングツールの漏洩でも、アメリカ当局によって標的にされている。

 もしアサンジが引き渡され、機密資料を公にしたかどで有罪と裁決されれば、それは、事実上、機密文書を所有するどんな記者も、機密情報を漏らすどんな内部告発者も告訴するために政府が防諜法を使うことを可能にし、国家安全保障報道を終わらせる判例になるだろう。

 もしアメリカ合衆国による上訴が受け入れられれば、アサンジはロンドンで再審理されるだろう。上訴の裁決は、少なくとも1月まで予想されていない。

 2020年9月のアサンジ裁判は、ロンドンのエクアドル大使館での七年を含め、12年の拘留後、彼が痛々しいほど傷つきやすくなったことを暴露した。過去、彼は手首を切って自殺未遂をした。彼は幻覚とうつ病で苦しみ、抗うつ薬と抗精神病薬クエチアピンを服用している。倒れるまで獄房を行ったり来たりし、自身の顔をげんこつで殴り、苛立ちで壁に頭をぶつけるようなことをしているのが気付かれた後、彼は数カ月間ベルマーシュ刑務所の医療棟に移された。刑務所当局は彼の靴下に「かみそりの刃の半分」が隠されているのを発見した。彼は繰り返し、「一日に何百回も」自殺について考えて、Samaritansが運営する自殺防止ホットラインに再三電話をしていた。

 ところが、2020年9月に法廷に提出されたアサンジに関する詳細な憂慮すべき医学的、心理的報告を、アメリカ側弁護士ジェームズ・ルイスは、彼をうそつきで、仮病使いと表現し、信頼を損なおうと試みた。彼は犯人引き渡しを禁じる裁定を糾弾したバライスター判事の能力を疑い、快活に退けられて、アサンジのような特別行政措置(SAM)対象者のアメリカのスーパーマックス刑務所囚人が、心理的苦悩をこうむるという証拠の山を、あっけなく切り捨てた。ロンドンのエクアドル大使館での亡命中、アサンジが婚約者のステラ・モリスと、2人の子供の父親となったのを「秘密にした」ことに対し、アサンジを調べ、弁護のために証言したキングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所の神経精神医学の名誉教授マイケル・コペルマン医師を、彼はぺてんで告発した。彼が言った、もしオーストラリア政府がアサンジを求めるなら、彼は、上訴終了後、母国オーストラリアで刑期をつとめることができるが、アサンジが隔離されたり、特別行政措置対象になったりしないことは保障しなかった。

 アメリカで、その下にアサンジがおかれ裁かれる状態を説明するため繰り返しルイスが言及した権威者はバージニア州東地区の連邦検事補ゴードン・クロムバーグだった。クロンバーグは、テロと国家安全保障の裁判における政府の異端審問官だ。彼はイスラム教徒とイスラムに対し公に軽蔑を表現し、「アメリカ司法制度のイスラム化」と呼ぶものを非難した。彼はラマダンの宗教的休日の間にパレスチナ人活動家で学者のサミ・アル・アリアン博士の9年にわたる迫害を監督し、ある時点で公判日を延期する彼の要請を拒否した。アリアンの弁護士の一人ジャック・フェルナンデスの宣誓供述書に、2006年の会話で「彼らはラマダンの間にお互いを殺すことができる、彼らは大陪審に出頭できる。彼らができないのは日没前に食べることだけだ」とクロムバーグが言ったとある。

 クロムバーグは、無人機による一般人の無差別殺害についての情報を漏らしたかどで、最近スーパーマックス刑務所で45カ月の刑を宣告された元空軍アナリストのダニエル・ヘールを、公的議論に貢献しておらず「戦争をしている人々」を危険にさらしたと批判した。ウィキリークスを捜査する大陪審の前で証言するのをチェルシー・マニングが拒否した後、彼女を刑務所に投獄するよう彼は命じた。マニングはバージニア刑務所に拘束されていた間の2020年3月、自殺を試みた。

 2006年にロンドンで逮捕されたSyed Fahad Hashmiの裁判を報じた私は、もし彼が引き渡されるたら、何がアサンジを待ち受けるかよく分かっている。Hashmiもベルマーシュに拘束され、2007年にアメリカに引き渡され、SAMの下独房監禁で三年過ごした。彼の「罪」は、ロンドンの大学院生だった時に、彼のアパートに滞在した知人が、手荷物にレインコート、ポンチョと防水靴下を持っていたことだった。知人はアルカイダに品物を発送することを計画していた。だが私は政府が、防水靴下がパキスタンに出荷されるのを懸念していたことを疑う。Hashmiが標的にされた理由は、パレスチナ人活動家のサミ・アル・アリアン医師や、アサンジのように、ブルックリン大学の学生だった間に、イスラム世界で、爆弾を投下され、撃たれ、威嚇され、殺された人々の擁護を恐れず、熱狂的だったと私は思う。

 Hashmiは深く宗教的で、アフガンの抵抗に対する称賛を含め、彼の意見の一部は論争の的だったが、彼にはこれら意見を表明する権利があった。もっと重要なのは、彼は、大衆に、権力の内部機構を知らせる権利を持っている、あらゆる発行人同様、アサンジが自由を得るべき持であるのと全く同様、彼は、その意見ゆえに、迫害や投獄からの自由を期待する権利があったのだ。刑務所で70年の刑期の可能性に直面し、既に4年の禁固刑を過ごして、その大半が独房監禁で、Hashmiはテロに物的支援を提供する陰謀の一つの訴因で司法取り引きを受け入れた。ハッカージェレミー・ハモンドと人権弁護士スティーブンDonzigerに判決を下したロレッタPreska裁判官は彼に最高15年の刑期を与えた。Hashmiがグアンタナモのような状態で9年間持たれた中に入った アサンジが、アメリカ法廷で有罪と裁決されれば、ほとんど確かに投獄されるでフローレンス、コロラドにおけるADX[管理上の最大限]能力を最大に最大にする.Hashmiは2019年に解放された。

 Hashmiが耐えた事前審理の拘留条件は彼を破壊するよう意図されていた。彼は1日24時電子的に監視されていた。彼は近親とのメール送受ができただけだった。彼は壁を通して他の囚人と話すことを禁じられた。彼は集団で祈りに参加するのを禁止された。彼は新鮮な空気のない、寂しい独房で、1日1時間の運動を許された。起訴の下で、法律上の訴訟手続きを操るために、アメリカ情報局員が国家機密を明らかにすると脅すのを阻止するため制定された機密情報刑事手続き法の下で機密扱いされた、彼を起訴するため使われた証拠の大部分を彼は見ることができなかった。過酷な状況は、彼の肉体的、心理的健康をそこなった。彼が有罪答弁をするために最終の法廷手続きに出廷した際、彼は明らかに自分を巡るの手続きに従うことができない、ほとんど緊張性昏迷状態にあった。

 もし政府が、アルカイダに防水靴下を送ることに関与したとされる人物を迫害するためにこれだけ努力するのなら、我々は政府がアサンジに何をすると期待できるだろう?

 真実を語る能力を禁止する社会は、公正に暮らす能力を消滅させる。アサンジの自由のための戦いは、常に、一人の出版者の迫害より遙かに重要だ。それは現代の報道の自由にとって最も重要な戦いだ。もし我々がこの戦いで敗北すれば、アサンジと彼の家族にとってのみならず、我々にとっても壊滅的だろう。

 圧制的権力行使は、法による支配を逆転させる。連中は法律を不正の道具に変える。彼らはエセ合法性で彼らの罪を覆い隠す。彼らは法廷と裁判の礼儀作法を彼らの犯罪を覆い隠すために使う。正当性の口実がなければ、圧制的権力行使は信頼性を失い、不安、強要と暴力以外、何もその兵器庫に残らないから、そうした犯罪を大衆に暴露するアサンジのような人々は危険なのだ。アサンジとウィキリークスに対する長年のキャンペーンは、法による統治の崩壊、政治哲学者シェルダン・ウォーリンが、我々の体制を『裏返された全体主義の』と呼んだものの勃興、機関、図像、愛国的象徴や言説を含め、古い資本主義の民主主義の虚構を維持しながら、内部では、グローバル企業の命令と、安全保障・監視国家の全面支配に屈服した、一種の全体主義の覗き窓なのだ。

 アサンジを刑務所に入れる法的根拠はない。アメリカ防諜法の下で、オーストラリア国民を裁く法的根拠はない。CIAは、大使館に安全提供を請け負うスペイン企業UCグローバルを通して、エクアドル大使館で、アサンジを秘密裏に捜査した。このスパイ行為には、弁護のためのアサンジと弁護士間の秘密会話記録を含む。この事実は、それだけで裁判を無効にする。拷問に関する国連特別報道官ニルス・メルツァーが証言した通り、下劣な虐待と拷問の継続は、彼の身体ではなくとも、心を破壊する。帝国主義の設計者、戦争のご主人、大企業支配下にある立法、司法、行政府と、連中の従順なメディアは、言語道断な犯罪のかどで有罪だ。この単純な真実を言うだけで、我々の多くがそうだったように、人はメディア風景の周辺に追いやられる。アサンジや、チェルシー・マニングや、ジェレミー・ハモンドやエドワード・スノーデンが、我々が権力の内部機構内を凝視するのを可能にしたように、この真実を証明すれば、その人物は追い詰めて捕まえられ迫害される。

 アサンジの「罪」は15,000人以上のイラク民間人の報告されない死を暴露したことだ。彼はグアンタナモでの約800人の男性と14歳から89歳の少年や老人の拷問や虐待を暴露した。彼は2009年、ヒラリー・クリントンが、アメリカ外交官に、潘基文国連事務総長や中国、フランス、ロシアやイギリスの国連代表を秘密裏に捜査し、DNA、虹彩スキャン、指紋や個人パスワードを入手するよう命じたことを暴露したが、これは、2003年、アメリカ率いるイラク侵略前の数週間に、コフィ・アナン国連事務総長の盗聴を含む非合法監視の長いパターンのスパイ行為だ。不正な殺人軍事政権に変わって、民主的に選出された大統領マニュエル・セラヤを打倒したホンジュラスで、バラク・オバマ、ヒラリー・クリントンとCIAが、2009年6月の軍事クーデターを計画したことも彼は暴露した。彼はジョージ・W・ブッシュ、バラク・オバマとデイビッド・ぺトレイアス大将が、イラクで、ニュルンベルグ後の法律下で、侵略戦争と定義される戦争を行い、イエメンでアメリカ市民を含め何百人もの標的暗殺を認可したことを暴露した。彼はアメリカが密かに、多数の一般人を殺し、ミサイル、爆弾とイエメンに対する無人飛行機攻撃を発射したことを暴露した。彼はゴールドマン・サックスが、ヒラリー・クリントンの講演に対し、賄賂としか思われないほど大金の657,000ドルを支払い、彼女が公的な金融規制と改革を約束しながら、企業幹部に、彼らの命令を実行すると保証したのを彼は暴露した。自身の党メンバーによるイギリス労働党党首ジェレミー・コービンの信用を失墜させ破壊する国内キャンペーンを彼は暴露した。CIAや国家安全保障局に使われるハッキング・ツールが、我々のテレビや、コンピュータ、スマートフォンやウィルス対策ソフトの全面的政府監視を可能にし、政府が暗号化されたアプリケーションからさえ、我々の会話や画像や個人メールを記録し、保存するのを可能にしているかを暴露した。

 彼は真実を暴露した。アメリカ固有の違法性、世界支配層エリートを定義する堕落と不正直さについて疑いようがなくなるまで、彼は何度も何度も繰り返しそれを示したのだ。そして、こうした真実だけで、彼は有罪なのだ。

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本欄で表明される声明、見解や意見は著者のものであり必ずしもRTのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.rt.com/op-ed/538822-assange-battle-for-press-freedom/

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 今回の件について、彼がホストを務めるRTの番組「On contact」で、Consortium News編集長Joe Lauriaと対談している。

On Contact: Julian Assange extradition case

 選管の悪意さえ感じる衆院選。

 東京新聞朝刊一面の見出し 

 比例東京 「民主党」28万票 立民・国民で案分

 「連合は敵」という表現が、ネットで目につく、ような気がする。しかし、政府を支持しない一国民にとって、最大の敵はマスコミだと思っている。一つの政党の葬祭選をしつこく報じた大本営広報部、Dappiについて同じ熱意で報じているだろうか?飼い犬はご主人を噛まない。

 日刊IWJガイド

「本日午後8時から、『衆院選で、改憲勢力が3分の2超えを確保! 野党共闘は失敗!?』岩上安身による立憲・小西洋之参院議員インタビューを生配信!」2021.11.8号~No.3343号

【IWJ_YouTube Live】20:00~
「大手メディアがネット工作を行っていたDappi問題を無視! 偏向報道の下で行われた衆院選で、改憲勢力が3分の2を余裕で超える議席を確保! 野党共闘は本当に失敗なのか!?」岩上安身による立憲民主党・小西洋之参議院議員インタビュー
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

2021年9月20日 (月)

クリス・ヘッジズ:アメリカ帝国が画策する報復によるアフガニスタン人の苦難はノアの洪水なみの規模

2021年9月1日13時58分
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 クリス・ヘッジズ:アメリカ帝国が画策する報復によるアフガニスタン人の苦難はノアの洪水なみの規模

 イラクやシリアやベトナムでと同様、アフガニスタンで恥をかかせられたワシントンは、自身の衰退しつつある権力や、愚かさや凶暴性には気付かないが、それでも、これらの真実を暴露する人々に対して、残忍な懲罰を与える力があるのだ。

 西暦紀元前181年、第二ポエニ戦争で、ローマ共和国を破る寸前だったカルタゴの将軍ハンニバルは、現代はトルコのビテュニア王国の村リビッサで、ローマ兵士たちが、彼の住宅に接近した時に自殺した。彼がアルプスを越えて、軍を指揮し、トレビアの戦いや、トラシメヌス湖畔の戦いや、カンナエの戦いで、ローマ部隊を壊滅した時から、30年以上後のことだった。戦争で最も素晴らしい戦術的勝利の一つと見なされ、それは何世紀も後に、第一次世界大戦で、彼らがベルギーとフランスを侵略した時、ドイツ軍司令部に着想を与えたのだ。ローマは、最終的に、ハンニバル軍の用兵を繰り返すことで、辛うじて自身を敗北から救うことできた。

 西暦紀元前181年、ハンニバルの侵略以来、20人以上の(皇帝に準じる権力を持った)ローマ執政官がいたことは重要ではなかった。ハンニバルが何十年間も追われ、永久に、常にローマ当局の力の及ばないところに逃げるよう強いられていたのは重要ではなかった。彼はローマに恥をかかせていた。彼はその全能神話を破壊していた。そして彼は代償を支払わされるのだ。彼の命で。ハンニバルが亡くなった数年後、ローマ人はまだ満足していなかった。西暦紀元前146年、彼らは、カルタゴを徹底的に破壊し、生き残った人々奴隷に売り、破滅的復讐の仕事を終えたのだ。執政官カトーは帝国の感情をこう要約した。Carthago delenda est(カルタゴ滅ぶべし)。帝国は、以来何も変化していない。

 帝国権力は、彼らの弱点をさらしたり、帝国の卑劣で不道徳な内部機構を公表したりする人々を許さない。帝国の構造は脆いのだ。彼らの権力は、軍事力同様、人々による認知にも大いに依存しているのだ。通常彼らが、より優れた文明社会の名目で信奉し、擁護していると主張する美徳は、略奪、低賃金労働搾取、無差別暴力と国家テロの仮面だ。

 現在のアメリカ帝国は、ウィキリークスが公表した内部文書により損害を与えられ、恥をかかせられたが、この理由で、今後彼の生涯を通じてジュリアン・アサンジを迫害するだろう。誰が大統領か、どの政党が政権を握っているかは重要ではない。帝国主義者の意見は一致している。木曜日、カーブルのハミド・カルザイ国際空港での自爆破者によるアメリカ兵士13人の殺害は、ジョー・バイデンから全ての帝国主義者の声高な叫び声を呼び起こした。「この攻撃を実行した者を私たちは許さず、忘れない。追い詰めて代償を払わせる。」この発言後、即座に、カブールで、タリバン・メンバー28人を含め約170人を殺害した自殺爆撃の犯行声明を出したイスラム国ホラサン州(ISIS-K)メンバーの嫌疑をかけられた人々に対する二度の無人機攻撃が行われた。

 20年戦争でアメリカと連合軍を破ったタリバンは傷ついた帝国の激怒に直面させられようとしている。キューバ、ベトナム、イラン、ベネズエラ、そしてハイチ政府は次に何が来るか知っている。トゥーサン・ルーヴェルチュール、エミリオ・アギナルド、モハマド・モサデグ、ハコボ・アルベンス、オマール。トリホス、ガマール・アブドゥル=ナーセル、フアン・ベラスコ、サルバドール・アジェンデ、アンドレアス・パパンドレウ、フアンBosh、パトリス・ルムンバとヒューゴ・チャヴェスの幽霊は次に何が起きるか知っている。それはきれいではない。それは最も貧しく、最も脆弱なアフガニスタン人に支払われるのだ。

 カブール空港に逃げる、アメリカや同盟国占領軍に協力した死に物狂いの人々や、教養を身につけたエリート報道という、アフガンの人々に対する偽の哀れみは避難者の苦境に始まり、終わる。年中、連合軍に威嚇されていた家族や、アメリカ空爆や、無人機攻撃やミサイルや砲撃によって殺された約70,000人の一般人、あるいは戦争中に、それなり、ある程度妥当な理由で、すべてのアフガニスタン人を敵と見た神経質な占領軍兵士にされた家族のために涙は流されなかった。世界の最貧国の一つで、支援物資に依存する国に暮らしている3,800万人のアフガニスタン人に、帝国が計画している人道的大惨事には、ほとんど涙はないだろう。

 2001年の侵略以来、アメリカはアフガニスタンを服従させるため、約775,000人の兵士を派遣し、1430億ドルを注いだが、その金の60パーセントは、腐敗したアフガン軍強化に使われ、残りが経済開発プロジェクト、援助計画や麻薬排斥活動に供されたが、それら資金の大部分が外国支援団体、民間請負業者と外部コンサルタントに吸い上げられた。

 アメリカや他の国々からの交付金がアフガン政府予算の75パーセントを占めた。その援助は消滅した。アフガニスタンの蓄えと他の金融口座は凍結され、それは新政府が、アフガン中央銀行に帰属する資産の約95億ドルを使えないことを意味する。アフガニスタン向けの現金輸送は停止された。国際通貨基金(IMF)は、アフガニスタンは、もはや貸し主の資源を利用できないと発表した。

 事態は既に悲惨だ。約1400万人のアフガニスタン人、三人に一人が十分な食物に欠けている。栄養不良の200万人のアフガンの子供がいる。アフガニスタンには、家から追い出された350万人の人々がいる。戦争はインフラを破壊した。去年、干ばつが農作物の40パーセントを破壊した。アフガン経済に対する攻撃で、既に食料品価格が急上昇している。制裁と支援断絶は公務員に給料なしで暮らすことを強いるだろう、既に慢性的に薬と装置が不足している医療サービスは崩壊するだろう。帝国が画策する苦難は、ノアの洪水なみの規模だ。そしてこれが帝国が望んでいるものなのだ。

 500,000人の子供がイラク制裁の直接の結果死亡したとユニセフは推定している。アフガニスタンでの子供の死亡が、そのぞっとする数以上に急増することを想像ねがいたい。そして当時アメリカ国連大使マドレーン・オルブライトが、「60ミニッツ」の司会者レスリー・ストールに、制裁による50万人のイラク児童の死は「その価値があった」と言った時に示した帝国の冷酷さを予想願いたい。あるいは、リビア指導者ムアマル・アル・カダフィの残忍な死を知らされて「我々が来た、見た、彼は死んだ」と冗談を言ったヒラリー・クリントンの冷酷さを。あるいは9/11攻撃後、ジョージア州選出のゼル・ミラー民主党上院議員による要求を。「連中を爆弾でたたきのめせ。巻き添え被害があってもかまわない。」それ以来、帝国は、アフガニスタン、イラク、シリアとイエメンとリビアを暴力と混乱と苦難の大がまに変えた。破壊力は、自身を正当化する酔わせる薬なのだ。

 執政官カトーのように、米軍と諜報機関は、もし歴史が参考になるとすれば、この瞬間、アフガニスタンをに資金によって不安定にすることを計画する、タリバーンを攻撃するのをいとわない、どんな民兵市でも、軍閥司令官でも、テロ組織でも、資金提供し、武装させ、支援している。もっぱら諜報収集すべきCIAは、世界中で、秘密の拉致、秘密サイトでの尋問、拷問、追跡、標的暗殺する、ならずもの凖軍事集団だ。それはアフガニスタンで、多数のアフガンの文民を殺した奇襲攻撃を実行し、激怒する家族や村人を繰り返しタリバーン側に送ったのだ。そこで、アシュラフガニの副大統領で、自身をアフガニスタンの「正当な暫定大統領」だと宣言したアムルラ・サーレに連絡を取るのだろうと私は思う。サレハはパンジシール渓谷に立てこもっている。彼は軍閥指揮官アフマド・マスード、アタ・モハマド・ヌールやアブドゥル・ラシード・ドスタムとともに、アフガニスタンで対立を永続させるため、武器を与えられ、支援されることを強く要求している。

 「私は今パンジシール渓谷から書いている。再度タリバーンと戦う用意を整えているムジャーヒド戦士と共に、父親の後に続く覚悟ができている」とアフマド・マスードがワシントン・ポストに論説を書いた。「アメリカと同盟諸国は戦場を去ったが、第二次世界大戦へのアメリカ参戦前に、窮地に立たされたイギリスを支援しようとして、フランクリン・D・ルーズベルトが言ったように、アメリカは依然「民主主義の大きな兵器庫」たり得る」と彼は続け、彼と戦士が「より多くの兵器、より多くの弾薬と、より多くの補給」が必要だと付け加えた。

 これら指揮官連中は以前にも、アメリカの命令に従っていた。彼らは再びアメリカの命令に従うだろう。そして帝国の傲慢さは、現実に影響されないので、帝国はアフガニスタンで争いの種をまき続けるだろう。ソ連と戦ったムジャーヒドを支持して、一部には、その倍だと見る向きもある90億ドルを使い、1989年にソ連が撤退するとライバル指揮官同士の血まみれの内戦になり、1996年に、タリバンが支配の座についたのだ。

 ソ連に対してムジャーヒドを武装させ、資金供給する身勝手さが、アフガニスタンにおけるアメリカの人道的懸念ウソをあばく。ソ連との9年の紛争で、100万人のアフガン文民、90,000人のムジャーヒド戦士、18,000人のアフガン兵隊と14,500人のソ連兵が死んだ。だが、これらの死は、アフガニスタンの崩壊とともにソ連を機能不全にするため「その価値があった」。

 ジミー・カーター大統領の国家安全保障担当補佐官ズビグネフ・ブレジンスキーは、パキスタンの政府機関、統合情報局(ISI)とともに、ソ連占領軍と戦っている最も過激なイスラム教ムジャーヒド集団を武装させるのを監督し、非宗教的で、民主的なアフガンの反対派を殲滅に導いた。1979年、カーブルのハフィーズッラー・アミーンのマルクス主義政権を支えるためのソ連侵攻後、カーター政権が採用した、ソ連に自前のベトナムをくれてやるために設計したものだと、ブレジンスキー戦略を彼は詳しく説明している。

 ソ連がアフガニスタンに入ったのを耳にした時、我々は即座に二重のプロセスに着手した。一つ目は、直接の反応とソ連に焦点を合わせた制裁で、ソ連の行動に対する国際的なコストを増すため採用する制裁で、国務省と国家安全保障局両方が、とるべき措置の長いリストを準備した。二つ目の行動方針は、できる限り長期間ソ連に出血させる目的で、共同対応をパキスタンと調整する目的で、ソ連のアフガニスタン侵攻の一カ月程後に、私がパキスタンに行くことだった。我々は共同的な意味で、サウジアラビア、エジプト、イギリス、中国とそれに取り組み、我々は再び様々な供給源から、ムジャヒディーンに兵器を供給し始めた。例えば、エジプトと中国からの若干のソ連兵器。明らかに、物質的誘因に弱かったので、我々はチェコスロバキアの共産主義政府からさえソ連武器を手に入れた。ある時点では、軍が益々腐敗していたので、我々はアフガニスタンのソ連軍からムジャーヒドのために武器を買い始めた。

 それを「できる限り長期間、出血させつづける」ことにより、ソ連を不安定化する秘密作戦は、ニカラグアのコントラ勢力への兵器供給と同様、主に帳簿に載らないようにして行われた。公式ワシントン当局者に関する限り、それは存在しなかった。30年間にわたりCIAが支援するクーデター、暗殺、恐喝、脅迫、邪悪なプロパガンダや拷問を公表した1970年代、チャーチ委員会聴聞に行われた、機密活動の歓迎されない綿密な調査を避ける方法だ。サウジアラビア政府は、アフガン反抗分子のため、米国資金と同等レベルを提供することに同意した。サウジアラビアの関与は、ムジャーヒドと戦ったオサマ・ビンラディンとアルカイダをもたらした。ブレジンスキーが率いた違法な作戦は、世界中で、敵と見なされる相手に、致死的攻撃を実行する暗殺チームや準軍事的秘密部隊を組織化した。それはアフガンのムジャーヒドを、パキスタンと中国の新彊自治区で訓練した。それは反政府部隊に資金供給するため使われるヘロイン密売を、東南アジアからアフガニスタンとパキスタン国境へと移動させた。

 アフガニスタンと、この地域を不安定にした行動のこのパターンは、軍と諜報関係界で条件反射的だ。それは確実に、今アフガニスタンで繰り返され、同じ壊滅的結果になるだろう。これら諜報機関が引き起こす混乱は、彼らの存在を正当化する混乱と、彼らが更なる資源と、常に、より大きなレベルの暴力を要求する混乱になる。

 全ての帝国は死ぬ。終末は通常不快だ。アメリカ帝国は、シリアや、イラクや、リビアやピッグズ湾や、ベトナムであったように、アフガニスタンでも恥をかかせられたが、自身の衰退しつつある権力や愚かさや凶暴性には気付かない。経済丸ごとの「軍事ケインズ主義」は軍需産業を巡るものだ。軍事支出と戦争は、この国の経済的生き残りとアイデンティティーの駆動力なのだ。それぞれの新たな大失敗で、アメリカが世界中で、益々大きな地域を、アメリカと、アメリカが代表すると主張する全てのものに敵対させるのは重要ではない。多数の敗北、大失敗、大失敗や衰退しつつある権力にもかかわらず、負傷した動物のように不合理に突き進むのを阻止する仕組みがないのだ。繰り返される失敗にもかかわらず、我々の集団自殺を監督する官吏は、我々は自身のイメージで世界を作り直すことができると執拗に主張する。この近視は帝国崩壊を加速する条件を作りだしている。

 ソ連は、硬直し、世間と隔絶した支配者連中や、帝国範囲の広げ過ぎや、自身を批判し、改革する能力のなさから、全ての帝国のように崩壊した。我々も、こうした致命的な病から逃れられない。我々は、ノーム・チョムスキーやアンジェラ・デイビスやアンドリュー・ベースヴィッチや、アルフレッド・マッコイや、ラルフ・ネイダーのような、最も予知能力がある帝国批判者たちを沈黙させ、ジュリアン・アサンジや、エドワード・スノーデンや、ダニエル・ヘールや、ジョン・キリアコウを含め真実を暴露する人々を迫害している。同時に、MSNBC、CNNやフォックスなど、破綻したメディアは、いずれも、ジョン・ボルトンやレオン・パネッタやカール・ローブやH.R.マクマスターやデイビッド・ぺトレイアスを含め、無分別に、国を難局に追いやる、無能で腐敗した政治家や軍や諜報機関の声をもてはやし、拡声しているのだ。

 アメリカ帝国の崩壊に関する三部作『アメリカ帝国への報復』、『アメリカ帝国の悲劇』と『帝国解体 - アメリカ最後の選択』でチャルマーズ・ジョンソンは、ギリシャ神話の女神ネメシスが「「懲罰の霊で、人々の関係を時に支配する貪欲と愚かさの矯正力」であることを読者に思い出させる。彼女は「義憤」を支持し「物事の自然な正しい秩序からの人間の逸脱と、それをもたらす傲慢さを罰する」女神だ。彼は、もし我々が、この帝国にしがみつき続ければ、ローマ共和国がそうなったように「我々は確実に民主主義を失い、帝国主義が生み出す最終的ブローバックを苦々しく待ち受けることになる」と警告する。

 「外国で我々の帝国を維持するためには、資源と我々の関与が必要で、それは必然的に我々国内の民主主義を阻害し、結局、軍事独裁か民間の同等物を作り出すと私は考える」とジョンソンは書いている。「我が国の建国の父祖はこれを良く理解し、これが起こるのを阻止する形式の政府-共和国-を作ろうとした。だが巨大な常備軍、ほとんど絶え間ない戦争、軍事ケインズ主義と破壊的軍事出費の組み合わせが、帝国大統領に有利なように、我々の共和国構造を破滅した。我々は我々の帝国を維持する目的のため、我々の民主主義を失う瀬戸際にいる。一度、ある国が下降の道に進み始めれば、全ての帝国に当てはまる動的関係が動き始める。孤立、手の広げ過ぎ、帝国主義に反対する勢力の団結、破産。自由な国として我々の生活にネメシスが忍び寄る。」

 もし帝国に内省と容赦の能力があれば、死のらせんから自身を解放できたはずだ。もし帝国が、大英帝国がそうしたように解体し、アメリカ合州国を悩ませている悪に焦点を合わせるために後退すれば、死のらせんから自身を解放することができるはずだ。だが帝国の操縦桿を操作している連中は責任を負わない。彼らは世間の眼から隠れており、国民の監視の目は及ばない。彼らは、人の命と国富で、サイコロを転がすグレート・ゲームを続けると堅く決めている。私が思うに、彼らは自分たちは、それに値すると確信し、更に多くのアフガニスタン人の死を大喜びで取り仕切るだろう。連中が築く絞首台が自身のためであることを悟らずに。

 クリス・ヘッジズはピューリッツァー賞受賞ジャーナリストで、アメリカの外交政策や経済の現実やアメリカ社会の市民的自由に関する週に一度のインタビュー・シリーズのRT番組On Contact司会者。彼は数冊の「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラーを含め、14冊の本の著者。

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 本コラムの声明、見解、意見は、もっぱら筆者のもので、必ずしもRTのものではない。

記事原文のurl:https://www.rt.com/op-ed/533640-american-empire-afghans-suffering/

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 空港で行われた自爆テロ攻撃への報復は、誤爆だった。国防長官が謝っても死者は帰らない。

 コロナ対策を論議するための野党からの国会開催要求に、憲法に則って応じることなく、戦争を煽る与党ゴミ箱の嵐を終日報じるマスコミという代物、国会を開催しろとは一言も言わない。与党提灯持ちと名称を変えるべき。

 植草一秀の『知られざる真実』

自民党党首選の見方

 IWJは下記を再配信。

【タイムリー再配信995・IWJ_Youtube Live】19:00~「NAJAT代表・杉原浩司氏「米国の敵地攻撃能力が数々の戦争犯罪を犯してきた。今、日本がアメリカと共同して東アジアや中東でそれをやろうとしている!」――1.16止めよう!敵地先制攻撃大軍拡~2021年度防衛予算分析会」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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