赤狩り

2021年11月25日 (木)

独立ジャーナリズムと政治的異論に対する攻撃でStrategic Culture Foundationをブラックリストに載せるアメリカ

Finian Cunningham
2021年11月18日
Strategic Culture Foundation

 ワシントンの本当の狙いは、批判的なジャーナリズム、実際、あらゆる形の批判的異論を犯罪にすることだ。

 言論の自由に対する大胆な攻撃で、今アメリカに本拠を置くジャーナリストや著者は、アメリカ連邦当局によって、Strategic Culture Foundationへの記事掲載を禁止された。我々は、言論の自由や、独立ジャーナリズムや、政治的異論に対する深刻な帰結的意味について考えを共有している、この禁止令で影響を受ける、そうした著者の一人、ニューヨーク市を本拠とするジャーナリスト、ダニエル・ラザロにインタビューした。

 ラザロはStrategic Culture Foundationに以前、定期コラムを掲載していた何人かのアメリカを本拠にする著者の一人だ。我々のオンライン・ジャーナルは、彼らの知的洞察や、アメリカ国際政治の分析を大いに感謝している。悲しいことに、クレムリンの指図を受ける影響作戦だとSCFを非難するアメリカ連邦当局によって彼らに課された恫喝のため、我々はもはや彼らのコラム掲載は不可能だ。この主張と脅迫は根拠がなく過酷だ。

 アメリカを本拠とする著者が禁止令を無視すれば、300,000ドル以上の天文学的金額の罰則で脅される。この禁止令は、ここ数週間で突如出現した。それはロシア外国諜報機関の代理人だとSCFを非難するアメリカ国務省と財務省による以前の動きに続くものだ。彼らの挑発的主張を裏付ける証拠を、アメリカ当局は提示していない。SCF編集委員会は、断固この主張に反対する。声明で編集者はこう述べている。「我々はジャーナルはロシアの諜報活動だというアメリカ当局による全てのそのような主張を否定する。我々はロシア政府とは何の関係もない。我々は国際的な著者たちに、世界的重要性を持った重要な話題を議論し、自由に批判するための独立フォーラムを提供している。」

 Strategic Culture Foundationの編集部はロシアに本拠を置いており、ジャーナルは10年以上、国際的な著者による記事を出版してきた。オンライン・ジャーナルは、地政学の批判的で多様な報道のおかげで、主に北アメリカで敬意と読者を獲得した。SCFを禁止するアメリカ政府による公式の動きは、「外国の敵」と戦うという身勝手な見せかけの下で、実際は独立ジャーナリズムと批判的思考を封じ込めることを狙っているように思われる。これはアメリカにおける冷戦時代の赤の恐怖の害を想起させる。

 ジャーナルからアメリカ人の意見を禁止することで、ワシントンは、悪意ある諜報機関だとして、SCFに対する中傷を強化しようと試みている。だが本当の目的は、批判的ジャーナリズムを、本当にどんな形の批判的異論でも犯罪化することだ。多分、アメリカ当局による過酷な攻撃は、ジュリアン・アサンジや、ワシントンの犯罪と汚職をあばいた他の内部告発者たちを迫害するより広範な文脈の中で見なければならない。

 ダニエル・ラザロはアメリカ憲法と権利を専門とするベテラン新聞ジャーナリストだ。彼はメディアでは、以前コンソーシアムニュースとStrategic Culture Foundationで働いた。ニューヨーク市を本拠とするこのライターは、現在イギリス共産党の新聞The Weekly Workerに定期コラムを書いている。

インタビュー

質問:あなたはStrategic Culture Foundationのコラムニストとしての記事寄稿に関し、連邦捜査局FBIメンバーに質問されたとおっしゃいました。その状況を詳細に述べていただけますか?最初に質問されたのはいつでしたか、どれほど最近ですか、彼らはSCFを明示し、ジャーナルが標的にされた理由を言いましたか?

ダニエル・ラザロ:2020年7月、燃えるように暑い日に、二人のFBI職員が私のドアをノックしました。私の記憶は曖昧ですが、明らかに彼らが、私がSCFとロシア諜報機関とのつながりとされるものに関し、彼らに話せるかどうか尋ねたのを覚えています。私は、捜査丸ごと、でっち上げで、ワシントンではびこっている反モスクワ・ヒステリーの産物と見なしているので、興味はないと答えました。それで職員は去りました。全て丁寧で、控えめで、やりとり全体は4分か5分以上かかりませんでした。

質問:SCFに記事を掲載していた他のアメリカを本拠とするライターたちも、FBIに書くのを止めるよう警告されたと言っています。彼らは、このような活動は高価な罰金を受けかねないと警告されたと言います。あなたもこのような罰則を言われましたか?

ダニエル・ラザロ:はい、そうです。今年11月早々、すなわち最初の訪問の15か16カ月後、FBI職員の一人が、2021年10月15日付けのアメリカ財務省の手紙を持って、再び私の戸口に現れ、「2018年9月12日の政令13848に従って、アメリカ管轄下のSCFの全財産と所有物は差し押さえられ、アメリカ人は一般に彼らと取り引きするのを禁じられる。」と警告しました。手紙は更に「それぞれの違反は、法令の最大民事罰金の適用を受け、311,562ドル以上、あるいは基礎となる取り引き価値の2倍の、より大きい方になる」とありました。私は「より大きい方にな」が何を意味するか良く分かりません。けれども、もし私がやめなければ、私の貯金が抹消されかねないというメッセージを受けとったのです。

質問:アメリカ国務省と財務省は、ジャーナルがロシア外国諜報機関とロシア外務省の道具だという主張を基に、SCFを制裁しています。SCF編集委員会はそれらの主張を否定しています。アメリカの非難について、どうお考えでしょう?彼らは信用できるますか?

ダニエル・ラザロ:いいえ、彼らは信用できません。SCFウェブサイトをひと目見れば、誰でも、政治的に、保守主義者からマルクス主義者までカバーする、外交政策と世界情勢の記事を呼び物にしているのがわかります。確かに、掲載される記事の大半がアメリカ政策に批判的ですが、それは一貫しています。このような観点はインターネットでは普通ですから、私はこれが、どんな重要な形でクレムリンに役立つのか理解できません。誰でも、アメリカが世界のいじめっ子なのを知っていますから、わざわざコーラスに加わろうとするでしょう?もちろん、もしアメリカ当局が、諜報機関とのつながりの明白な証拠を何か提示すれば事態は違うかもしれません。ですが彼らは証拠を提示していないのですから、我々にとっては、疑わしい主張以上何ものもありません。

質問:多分、SCFにそれ以上の執筆を思い留まるアメリカを本拠とする著者に対し、アメリカ当局は、法律上の、金融上の動きを追求しないでしょう。すなわち、過去の仕事への遡及訴訟はないでしょう。それはこの動きが、著者を脅迫するのを狙った好都合な、たちの悪いものであることを示唆しています。あなたはどう思われますか?

ダニエル・ラザロ:私もそう思います。ワシントンは制裁活動の一環として、ロシア企業の経済封鎖だけでなく、ジャーナリズム封鎖も押し付けようとしているのです。そうすることで、修正第1条のアメリカ人の権利を踏み潰すのを何とも思っていません。

質問:アメリカ当局が、批判的な独立した言論を封鎖する口実として、ロシアの干渉と影響とされているものへのヒステリーにつけ込んでいると思われますか?2016年にトランプ大統領を傷つける方法として始まった「ロシアゲート」言説が、まだ健在に思われます。

ダニエル・ラザロ:言論の自由と批判的思考に関する帰結的意味は深刻です。このように、アメリカ外交政策を結束して支援するようジャーナリストに強いて、ワシントン連邦政府は、反対意見には限界があると彼らに言っているのです。彼らが公式方針から外れない限り、知性も分析も結構だ。これは確かに「共謀」論を、あえて問うたジャーナリストたちが、事実上、脇に追いやられることになったロシアゲート時代そうでした。ロシアゲートは過去のこととされていますが、それは今も本当です。肝心なのは、批判的思考は経歴に打撃を与えるので、出世を望むなら、余り、やりたい放題にしてはいけないのです。

質問:新聞ジャーナリストとして働く長い経験で、アメリカ政府によるこの検閲の取り組みのようなものを見たことはありますか?ソ連のための第五列と名指された人を迫害するマッカーシズム冷戦時代と、歴史的に、どう比較されますか?

ダニエル・ラザロ:不幸にも、SCFに対するキャンペーンは未曾有とは、ほど遠いのです。1950年代の反共産主義ジョー・マッカーシー上院議員の頃から、政府は受容できる言説の限度を狭めるため奮闘してきました。言論の自由は全体としては、一度も禁止されたことがありません。マッカーシーが、からかわれたあだ名「後部銃手ジョー」で、やりすぎで、市民的自由を完全に無視していると主張しても全く問題ありませんで、本当に、ある特定四半期には流行にさえなりました。共産主義は依然脅威だとを強調するよう配慮し気ている限り大丈夫なのです。ですが、マッカーシーズム赤の脅迫はやり過ぎで、アメリカ南部の人種差別の酷いレベルなど特定のことについては共産主義者も実際正しいかもしれないと論ずるのは、完全に禁止でした。ジャーナリストは、基本的イデオロギーとの不一致のどんな示唆も避けるべく注意深く自己検閲しなければなりませんでした。この取り組みはロシアゲートとして知られる新マッカーシズム時代も大いに健在です。

質問:ジュリアン・アサンジのような内部告発者迫害の邪悪な時代、アメリカ当局による、独立ジャーナリズムが犯罪化されているように思われます。アサンジ事件と、アメリカを本拠とするジャーナリストがStrategic Culture Foundationで働くのをアメリカ政府が禁ずることは、つながっていると思いますか?

ダニエル・ラザロ:両方の事件の狙いは明らかに受容できる言説の限度を狭めることだという点で、つながっていると思います。一方で、アメリカ政府は、調査ジャーナリストなら、週七日していることである部内者政府情報を彼が入手したというだけの理由で、アサンジはスパイ活動のかどで有罪だというばかばかしい嘘を我々がうのみにするのを望んでいます。他方、政府は何の証拠も提示していませんが、ロシア諜報機関の道具だという理由で、あるウェブサイトに書かないことにジャーナリストが同意するよう望んでいます。いずれも批判精神を放棄せずに、するのは不可能です。ですが、それこそが、まさにアメリカ政府が政治的異論を絶滅するため、我々がするよう望んでいることなのです。


 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2021/11/18/us-blacklists-strategic-culture-foundation-in-attack-on-independent-journalism-and-political-dissent/

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 ケネディ暗殺は1963年11月22日 オリバー・ストーンのRTインタビューが興味深い。

Biden’s summit is ‘old propaganda’ rhetoric, Oliver Stone tells RT

 久しぶりに帰郷すると知人からメールがきた。

母親が高齢者施設にいるのですが、コロナのせいで、ほぼ一年間面会ができていません。市内居住者は面会できるのですが、首都圏からの来訪者は、ようやく敷地内に入って窓越し面会の許可が下りました。
首都圏は、汚染地域のバイキンマンのような扱いです。

 この記事のような、宗主国による悪質な情報統制問題、マスコミと呼ばれる属国大本営広報部洗脳機関は決して報じない。ロシアや中国の言論統制なら喜んでしつこいほど報じるのだが。あの発言は、支配層総体による深謀遠慮長期計画だった。

麻生副首相のいわゆる「ナチス発言」「一部撤回発言」に関する質問主意書

 とんでもない発言の人物は権力に居座り、的確な質問をした人物は落選。世の中は、とんでもない人物の手口通り進んでいる。

 マスコミ丸ごと忖度組織。時の権力の走狗。都知事会見で、まともな質問をしているのは横田一氏のみ。もちろん緑の魔女は答えない。官房長官記者団質疑しかり。権力者も記者も給料泥棒。「マスコミ」を見聞きしていれば脳が年齢以上劣化するのは確実。

 相澤冬樹のリアル徒然草 2021.11.24

改ざん事件 赤木俊夫さんの新メール発見「当局の対応に疑問」

 孫崎享氏による選挙結果説明に納得。

時事放談(2021年11月) 鳩山友紀夫×孫崎享

 日刊IWJガイド

【タイムリー再配信 1028・IWJ_YouTube Live】20:00~「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!!
参院3分の2議席で日本でも現実に! 安倍政権が『学ぶ』『ナチスの手口』とは何か? 絶対悪ヒトラー独裁政権の誕生過程を徹底検証! ~
岩上安身によるインタビュー 第663回 ゲスト 石田勇治・東京大学教授 前編(2)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

2021年10月20日 (水)

簡単な10のステップで実現できるファシスト・アメリカ(日本?)(冒頭部分)

1 国内と国外に恐ろしい敵を作り上げる
2 政治犯収容所を作る
3 暴漢カーストを育成する
4 国内監視制度を作り上げる
5 市民団体に嫌がらせをする
6 専断的な拘留と釈放を行う
7 主要人物を攻撃する
8 マスコミを支配する
9 反対は反逆に等しい
10 法の支配を停止する

選挙時期与党のみならずマスコミ=大本営広報部まで野党の中傷攻撃。自民党別働隊Dappi。この文章は簡潔に与党の意図を解説している。いささか長文だが再読頂く価値はあるだろう。本文はこちら。表題で検索するとGoogleもYahooも表示せず複写サイトのみ表示。小生二大サイトを「隠蔽エンジン」と呼んでいる。DuckDuckGoでは「簡単な10のステップで実現できるファシスト・アメリカ(日本?)」で表示される。

全文はこちら

以前下記文章を書いた。今の所、html手入力でなんとか読める形にしているので、完全移行は中止している。

益々使いにくくなるココログに辟易、というか追い出されたようなものだが、以後下記に移行する。

https://eigokiji.livedoor.blog/

2021年10月16日 (土)

台湾を巡り戦争するのを支持する人は誰であれ頭がおかしなばか者

2021年10月8日
ケイトリン・ジョンストン

この記事を音声で聞く

 最近台湾は大いに報道されており、本当に人々の狂気を生み出している。

 中国が台湾の「防空識別圏」を侵害しているとマスメディアは偽って報じ、中国が「台湾上空で軍用機を飛行させている」という一層ばかげた主張を報じるまでに至っている。実際には、中国の飛行機は、台湾が「防空識別圏」と呼ぶ、台湾海岸から何百マイルも遠く離れた中国大陸の大部分を含む、恣意的に指定した空域法的に認められていない空域に入ったに過ぎない。これは北京を恫喝するため、アメリカと同盟諸国が係争中の海域で戦艦を頻繁に航行させていることへの対応である可能性が高い。

 Moon of Alabamaが報じている通り、中国がもたらす危険についての「懸念」を引き合いに出し、台湾で軍を訓練しているアメリカ兵がいるという既に周知の情報を、報道機関に吹き込んで、アメリカ戦争屋が、論争にもならないこの話題を煽りたてているのだ。

 先週末六か国の軍艦が南シナ海に入った。ほとんど全て地球の裏側から来ている。 中国航空機も短時間、国際法上は認められていない航空防衛地域「台湾防空識別圏」に入った。 どの出来事が最新流行だと思う?
-イアン・グッドラム (@isgoodrum) 2021年10月5日

 蔡英文総統が、この「やらせ」に、台湾は「その自由と民主主義的生活様式を守るのに必要なことは何でもする」という声明で答えたことで、今見出しが、けたたましい。オーストラリアのトニー・アボット前首相は、中国に対し、台湾と共に「民主主義国家が一致して抵抗する」ことを主張するため台北を訪問した。CIAは中国に焦点を合わせる新スパイセンター設立を発表し、ウィリアム・バーンズCIA長官は「21世紀に我々が直面する最重要な地政学的脅威、益々敵対的な中国政府に対する我々の共同作業を強化すると述べた。」

 最近の世論調査では、今アメリカ人の半分以上が、本土による侵略から台湾を守るため、アメリカ兵派兵を支持すると言うが、これは明らかに、中国について大衆のヒステリーを大いにエスカレートさせた攻撃的プロパガンダ攻勢の結果だ。オーストラリアでは、マスメディアは、中国がオーストラリアを攻撃するかもしれず、オーストラリアは、台湾を守るため戦争をするのをいとうべきでないという考えを推進する、信じられないほど狂った60ミニッツ番組を続々放映している。台湾の独立を巡り、アメリカと同盟諸国が、中国と戦争をするという考えを熱心に支持するオンライン連中と厄介なやり取りを私は多々している。

 これは明らかにばかげており、こういう考えを信じ込む人は誰であれ洗脳されたばかだ。

 これは何か複雑な反帝国主義問題ではなく、台湾が、どの政府に属するかの討論で、読者が、どちら側かも無関係だ。台湾を巡り、アメリカと同盟諸国と核武装した中国と全面戦争というのは、単純なごく普通の自己保存から激しく反対すべき可能性だ。

 もし北京が中国を再統一する取り組みで、台湾に対する軍事攻撃を開始すると決めれば、それは多くの苦難を引き起こすひどいことだ。欧米諸大国が独立宣言するよう台北に強制しなければ、あるいは何か他の大がかりな方法で微妙な外交をひっくり返さない限り、それは起きないが、どんな状況下であれ、それが起きれば酷いことになると私は思う。

 だが台湾独立は、核戦争になれば、何百万人も、可能性として何十億人も死なせかねない世界大戦をする価値はない。これは皆にとって極めて明らかなはずだ。

 中国が台湾侵略した場合、アメリカ軍使用を支持するアメリカ人の%はどんどん上昇

1982年19%
1986年19%
1998年27%
2002年31%
2004年33%
2006年32%
2008年32%
2010年25%
2012年28%
2014年26%
2015年28%
2018年35%
2020年41%
2021年7月52%

シカゴ評議会
- ian bremmer (@ianbremmer) 2021年10月8日

 戦争支持者連中は、アメリカが好きでない誰かに対する戦争の話をする際、中国が台湾を占領するのは、止められるまで侵略、征服をし続けたナチのポーランド侵略と同じだと言って、文字通り常に、ヒットラーに言及する。だが自身の経済的、安全保障上の利益を確保する再統一を越えて、世界の舞台で、中国が日本や、ましてオーストラリア侵略に対するどんな興味を持っている、あるいは野心でも持っている証拠は皆無だ。

 中国が一群の外国を占領し、人々を共産主義下で暮らさせ、社会信用スコアをつけたいと望んでいるという考えは、あなたの奥さんとセックスできるよう、黒人男性があなたの近所を乗っ取りたいと望んでいると前世代の人々に語り掛けたと同じ類の、とんでもない偏屈妄想だ。それは他の誰かの立場になって物事を考え、皆があなたが考えているものを欲しがっているわけでないことを理解する能力に欠けた、感情的に原始的な心にしか見いだせない類の信念だ。

 台湾独立を巡り、核保有国間で、第三次世界大戦を始めるのを我々は受け入れるべきではないという、私の非常に健全で穏健な見解に対して私が受けている厄介な量の抵抗は、本当に戦争を始めるということは、戦争をしに行くため実際、本物の人間を送らなければならないことを意味するのを多くの人々が理解していないのを極めて明らかにしている。彼らが余りに年がいっているので、中国に立ち向かう必要を高飛車に語るお偉方勇敢戦士連中は、自身は決して前線に立たないことを知っており、その中に行って戦うため、彼らは喜んで、私の子供や無数の他の母親の子供を送るのだ。彼らにとって、それはビデオゲームや映画のようなものだ。

 プロパガンダが、我々を全くばらばらにして、戦争の恐ろしさの現実から切り離したのだ。人々が本当に戦争が何か、それが何をするか見て、本当に彼らの心の奥深くで、今自国政府が、人々にそれら恐怖を与えている方法を理解できれば、崩れ落ちて膝をつき、二度と、このようなことを支持しないはずだ。彼らが本当にそれが何を意味するか理解すれば、正気の人は、このような規模の戦争を支援しないはずだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2021/10/08/anyone-whod-support-going-to-war-over-taiwan-is-a-crazy-idiot/

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 筆者、日本の傀儡与党のことを指摘されているのだろうか。

 日刊ゲンダイDIGITAL 朗報。公明党、山口代表反共ムキ出し舌禍。さすが弁護士。

ジリ貧公明が3選挙区で大苦戦、現職閣僚も落選危機!「小選挙区で完全勝利」早くも黄信号

 LITERA

ネトウヨDappi運営との取引を報じられた自民党ダミー法人の実名! 岸田首相、甘利幹事長が代表、いまも自民党から年間4000万円

2021年9月19日 (日)

9/11事件に対する20年の空涙

2021年9月10日
ケイトリン・ジョンストン

この記事を音声で聞く

 マスメディアは9月11日攻撃20周年を記念する記事やニュースを大量に送り出し、そうしたもの多くは、当日上院議員だった名士大統領の行動への愛情に満ちた回顧が目玉だ。ニューヨーク市やペンシルベニアや国防総省へのバイデンの広報儀礼歴訪は、この大統領による論争の的の全国ワクチン接種命令を巡る怒りが満ちる中、非常に多くの報道が期待できるのだ。

 この全て、実に実に愚かだ。無知で無罪でその犠牲について泣いて20年過ごしたこの国は、一部の世界最悪の連中に何兆ドルもつぎ込んだ軍事拡張主義新時代の先駆けとなった何百万人も殺し、何千万人も強制退去させた未曾有の戦争で9/11事件に反応したのだ。

 9/11事件で正当化して、アメリカが世界に浴びせた恐怖と比べれば、9/11事件はディズニーランド家族旅行だった。イラクにもたらされた死と破壊だけでも、その規模は9月11日に殺された2,977人を小さく見せるほどだ。畜生。9/11事件前でさえ、イラクに与えたていた死と破壊についても、これは言える。

 より正気で、精神的に、より知的な世界であれば、9月11日、アメリカ人は、そうした死に注目しているはずなのだ。

 9/11事件直後に出版された政治漫画満載の雑誌を見つけた誰かによって、ツイッター上で共有されている素晴らしいスレッドがあるが、それは当時マスメディアの操作に、あおられた人々が、どれほど正気でなかったかを見事に思い出させてくれる。恥知らずなイスラム恐怖症や、国旗を振り回す熱狂的愛国心や、感傷的な芝居がかった演技や、政府へのゴマすりで、つまらない漫画は、あの歴史上の時、爬虫類並みの脳の感情に帰る感動的タイムトンネル入り口のようだ。私は9/11事件直後、人々が、恐ろしい外交政策決定をどのように支持したのかを覚えているには余りに若い方々に特にお勧めしたい。

 マスメディアが、それについて、いくら喧しく金切り声を上げようとも、読者の周囲の人々の多くが、それにすっかり夢中になろうとも、多くの言説で後押しされようとも、大事件の情動に流されるのを避けるのは常に最良の教訓だ。

 9/11事件に対して、感傷的な愛国心や陣太鼓を轟かせて対応するのが必要な本当の理由など、アメリカ人には、なかったのだ。皆がショックを受け、恐れ、腹を立て、悲しく感じるのは当然だっただろうが、彼らの心が、マスメディアとブッシュ政権に操作されていなければ、テロ攻撃に対する健全な対応が、主権国家に対して、全面的な政権転覆侵略を始めることだと信じることにはならなかったはずだ。

 アメリカ人は同じぐらい、単に、しばらく悲しく感じ、それで終われたはずだ。想像願いたい。国民が戦争に同意せず、代わりに、どれだけ長く感じていたにせよ、その感情を維持し続けていたら、我々がどれ程良い世界に住んでいたか想像願いたい。

 真面目な顔つきの評論家や政治家に、そう言われなければ、アルカイダによる攻撃に対する健全な対応が、アフガニスタンを侵略し占拠することだとか、ましてやイラクにそうすることだなど、一般人は決して思いつかなかったはずだ。攻撃に責任がある連中が捕えられ、あらゆるテロ攻撃の場合と同様、彼らの国で法の裁きを受けるのを見たいと思ったはずだが、国民には、あの事件は、戦争こそが適切な対応である「戦争行為」だという考えは決して思い浮かばなかったはずだ。

 それでも戦争は計画されていた。アメリカは9/11事件前に、既にタリバンを追い出す戦略を練っていたのだ。ドナルド・ラムズフェルドは飛行機衝突の数時間内にイラク侵略を主張していた。更なる戦争が数日内に計画された。9/11事件公式説明は巨大な穴だらけだった。そして、イラク侵略を支持しなければ、評論家連中は解雇されていたはずなのだ

 それで、9/11事件は血の川でしか、あがなえない言語道断な容赦できない残虐行為だと信じるよう、人々は大規模プロパガンダによって条件づけられたのだ。そして、その条件付けは今日も残ったままで、政府による報復の結果と比べれば実際決して大事でなかった出来事の20周年記念日に、そら涙を流す洗脳された帝国評論家連中を見せられるのだ。

 アメリカが、9/11事件に対応して全く何もしなかったか、あるいは中東全員に、自分の行動で死にたいと望む過激派集団が決して存在しないようにしてもらっていたら、全員にとって遙かに良かったはずだ。だが、またしても戦争が計画された。そして大衆は、それを受け入れるよう、心理的にひどく扱われたのだ。

 これが我々が9月11日に思い出すべき全てだ。アメリカ領土での2,977人の死者ではない。彼らも同様に悲しいことだが、一般大衆に十分以上悼まれた。今や我々の共同精神の巨大なシミ、それを正当化するために彼らの死を利用した巨悪に対処すべき頃合いだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2021/09/10/twenty-years-of-phony-tears-about-911/

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 国際弁護士謝罪したようだ。与党広報番組という正体をさらけだした以上、長年我慢して翻訳のかたわら聞き流していた番組、今後見ない。大本営広報部洗脳機関と証明された番組や連中のために電気や時間を浪費する余裕、退職老人にはない。

 デモクラシータイムス

自民総裁選にだまされるな! テレビの共産党中傷 野党は逆に結束 WeN20210918

 日刊IWJガイド 今日の再配信は、女性候補者の有名な発言にちなむもの。

【タイムリー再配信993・IWJ_Youtube Live】20:00~「『季論21』フォーラム 電波はだれのものか ~『停波』発言と報道・メディア、言論・表現の自由を考える~」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

2021年9月15日 (水)

わずか20年で

2021年9月11日土曜日
Andrei Martyanov's Blog

 私はこの恐ろしい9/11事件記念日に関して、言われていないことや、言われないだろうことを何も言うつもりがない。また、アメリカが9月11日以前に持っていたあらゆるものを、いかに失った詳細を語る必要もない。アメリカを魅力的にしていた全てのもの、自由から法や機会に至るまでが、失われたか、私がこれをタイプしている間も削減されている。これは何千人もの無辜の人々が亡くなった9月11日の朝(一部の方々にとっては夕方だった)我々が経験したことより大きな悲劇でさえある。9/11事件の残虐行為の背後に、本当は誰がいたかに関する決して終わらない議論は別として、アメリカがどのように、全く不当な、必然的に失敗した、アメリカにとって屈辱的な軍事作戦を解き放ち、どのように、アメリカ史上最悪のテロ行為の直後に経験した世界中の好意の残滓をすっかり使い尽くすのに成功したか我々は常に問うべきなのだ。

 9/11事件犠牲者のため、テヘランのスタジアムで一分間の黙祷をする満員の100,000の人々を、彼らは、もう人々に見せない。この動画は、事件後当初、大半のアメリカ主流メディアで流された。大半のアメリカ人は、ロシアがニューヨークに、テロ犠牲者記念碑を贈ったことを知らない。モスクワのアメリカ大使館の戸口で、仮設記念碑を見た後、一部の上院議員が「冷戦は本当に終わっている」と宣言するほどまで、アメリカがどれだけの支持と支援を受けたか、大部分の人々は知らない。そうしたものが裏切られ捨てられただけでなく、最近、人々は、そうした写真や映像を簡単に見られないようにさえするだろう。真理省はその技を知っている。我々は常にイースタシアに戦争をしている。しかし我々が確実に分かっているのは、アメリカにとって、9/11事件の結果が壊滅的で、ものごとがどのように機能するかについて、全く無能で腐敗したアメリカ「エリート」と非常に異なる考えを持った新世界の出現に拍車をかけたことだ。この意味で、アメリカが「計画」を持っているふりをして、9/11事件後に彼らが着手したものは全て失敗したと結論できる。そう、我々は物事がどう機能するかを見たのだが、私の最新著書から引用しよう。

 このような環境で、専門性や能力は、政治と貪欲に対し、二の次となり、最終的に、ダグラス・J・フェイトのような人々への要求を生み出すのだ。弁護士で政治家、軍隊に決して一日も勤めたことなしに、大失敗イラク戦争の設計者になった男。その道義的、知的特質がアメリカ政治エリートにとってぴったりで、トミー・フランクス将軍が彼を描写した通り「地球上、とんでもなく最も愚かな男」。

 9/11事件はアメリカ政治支配層の統治への完全な無能さをさらしたが、現在我々全員これを甘受している。それは何ら良いことをもたらさない。アメリカ「専門家社会」は世界の笑いもので、9/11事件が暴露したアメリカの末期疾患の数を私は永遠に数えられる。そう事態は実に酷い。それがアメリカが考えられないことを始めるのを阻止するため、ロシアが今日していることをするよう強いられた理由だ。9月9日に始めたZapad-2021だ。

 ベラルーシ、インド、スリランカ、パキスタン、カザフスタンやモンゴルの軍が、ロシア・ベラルーシ共同戦略的演習Zapad-2021に参加している。

 ベラルーシには経済をロシア経済に統合し続ける以外どんな選択肢もなく、最近のプーチン・ルカシェンコ会談で、ロシアとベラルーシ統一には一層弾みがついた。この全てを見て、ヨーロッパ・メディアの伝統的な過剰反応は別として、前ウクライナ・アメリカ大使ジョン・ヘルプストは、ロシアが「ウクライナ併合」を決めれば、ロシアに「厳しい制裁」をすると約束した。これがアメリカ外国政策を行なう連中だ。完全に現実から乖離し、ロシアについて、歴史も経済も軍も、ありとあらゆるものに全く無知な。明らかにウクライナは最終的に崩壊するだろうが、ロシアは、それほど多くの敵対的居候連中を取り込むのを急いていない。だが再びトミー・フランクス将軍がダグラス・フェイトについて言っていることをお読み願いたい。決して学ばなかった9/11事件の重大な緊急の教訓に直面して、アメリカを破綻させようとし続けている現代アメリカの大半の連中にも、これは当てはまる。20年後、我々が、あの人々だけでなく、国の喪失を嘆き悲しむことを知らない無辜の犠牲者や、あの恐ろしい日に最高のアメリカ精神や英雄的行為を示したニューヨーク市の英雄的な警官や消防士をしのんで、私は一分間黙とうできるだけだ。

記事原文のurl:https://smoothiex12.blogspot.com/2021/09/in-short-20-years.html

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 マルチャノフ氏記事これまで訳したことはないが、Paul Craig Roberts氏やMoon of Alabama氏が彼の記事を引用した文は翻訳している。

 植草一秀の『知られざる真実』

対米隷属を競う首相志願者

 大本営広報部洗脳バラエティーの、あの人誰?うん、国際弁護士! 落語家の故立川談志、戒名は「立川雲黒斉家元勝手居士」 与党広報番組自体を廃止させるしかない。

 毛ば部ラジオ TBS「ひるおび」問題発言
 出演コメンテーターのデマ発言で謝罪風釈明

210914 TBS「ひるおび」八代発言の背景にある根深い問題

 デモクラシータイムス番組を拝聴。故アンドレ・ヴルチェク氏記事を思い出した。端島 - 残虐な歴史と、世界で最も霊にとりつかれた島

軍艦島展示を改めよ!~約束守らぬ日本にユネスコ決議~ 植松 青児さん【The Burning Issues vol.17】

 日刊IWJガイド 柳澤氏インタビューを拝聴。こういう番組、大本営広報部洗脳バラエティーは放送しない。

<インタビュー報告>「戦場で勝って戦争に負けた」9.11以来の米国の対テロ戦争! その「見果てぬ夢」の続きを中国との戦争で!「米国が戦争し日本が巻き込まれていく」危険な日米同盟の一体化! 岩上安身による元内閣官房長官補・国際地政学研究所理事長柳澤協二氏インタビュー

 今日は孫崎享氏インタビュー再配信。

2020年3月19日 (木)

一つしか選択がない選挙

2020年3月9日
Chris Hedges
TDオリジナル

 この選挙で、選択は一つしかない。ジョー・バイデン下の寡頭支配集団か、ドナルド・トランプ下の寡頭支配集団かだ。トランプなり、バイデンなりと寡頭支配層が、再び勝つのだ。我々が負けるのだ。もしバーニー・サンダースが奇跡的に民主党被指名者になったら、彼を押しつぶすため、共和党に協力することを寡頭支配層は極めてはっきりさせた。もしサンダースが被指名者になったら、民主党支配層は、トランプから悪魔や圧政嗜好を即座に消し去るだろう。金曜日「バーニー・サンダースが、より親密なつながりを推進する中、ソ連は好機を見い出した」という記事で、ニューヨーク・タイムズが意地悪く書いたように、サンダースは赤狩りの標的になり、愚弄と嘲笑の対象にされた。寡頭支配層は、我々にヒラリー・クリントンやバイデンを押しつけようと試みる際は、よりましをと説教するが、彼ら自身はそれを無視している。連中はトランプよりは、バイデンが好きだが、どちらとでも、やれるのだ。

 寡頭支配層にとって、重要なものは一つしかない。民主主義ではない。真実ではない。支配される人々の同意ではない。収入の不平等ではない。監視状態ではない。果てしない戦争ではない。仕事ではない。地球温暖化ではない。大企業権力の優位と、彼らの富の継続的増加と強化だ。民主主義を消滅させ、労働者階級の大部分を窮乏状態にした寡頭支配層の覇権を、体制の枠内で、粉砕したり、有意義な改革を取り入れたりするのは不可能だ。本物の変化は、フランスの黄色いベストや、イギリスを本拠とするエクスティンクション・リベリオンのような持続的な市民的不服従や大量動員なしには、実現しない。インチキ選挙で、長い間だまさればだまされる程、我々は益々力を奪われてしまう。

 2016年の民主党大会で、何百人ものサンダース代議員が会場から退出した際、フィラデルフィアの、その名もふさわしいウェルズ・ファーゴ・センターの外に、私も抗議行動参加者といた。「民主主義がどのようなものか示せ!」と出口からなだれ出た際、バーニーのプラカードを掲げながら、彼らは唱和した。「民主主義はこういうものだ!」

 サンダース最大の戦術的失敗は、彼らに加わらなかったことだ。彼は大企業支配国家の強力な祭壇の前で頭を下げたのだ。指名プロセスを尊重し、混乱せず、クリントンを支援しようという、大半がクリントン選挙運動メンバーが書いたメッセージを彼の名で繰り返し送って、支持者と代議員による反乱を必死に食い止めようとした。サンダースは彼の不機嫌な支持者に、クリントン選挙運動を支持させようとする忠実な牧羊犬だった。彼がクリントン指名動議を提起し、棄教した瞬間、何百人もの彼の代議員が退席した。

 2016年の民主党全国大会後、サンダースは、彼が反抗分子として立候補した際に引き寄せていたものと比較して、哀れなほど少数の群衆の集会をクリントンのために開催した。大企業とウォール街からの何千万ドルもの資金を、選出された民主党候補者につぎ込む能力ゆえに権力を握っているチャック・シューマー上院院内総務を支持して、上院に戻った。彼に対する予備選挙の不正操作について、民主党全国委員会に対して起こされた訴訟支援をサンダースは拒否した。彼は彼が反対すると主張する新自由主義経済の政治的立場を奉じる民主党候補者を支持したのだ。自身無所属と呼ぶサンダースは民主党員として参加した。民主党は上院での彼の職務を決めた。もし民主党が上院の主導権を握ったら、シューマーはサンダースを上院予算委員会委員長にすると申し出た。サンダースは党官僚になった。

 民主党支配層に、十分追従的にすれば、彼らは、2016年に否定した機会を、2020年には、与えてくれると、どうやらサンダースは信じたのだ。政治とは、妥協と実務的なものだ、と彼は主張するだろう。これは本当だ。だが、民主的でない制度で、政治をするのは、政治茶番の共犯だ。サンダースは、大企業支配国家のどろ沼の生き物、民主党指導部を読み損ねたのだ。彼は大企業の蜃気楼である民主党を読み違えたのだ。連中は、せいぜい、前もって承認した候補を選択し、集会や演出された党大会で、小道具役を務めることができるだけだ。民主党支持者の、党活動や党方針に対する影響力は皆無だ。サンダースの純朴さと、おそらく、政治的勇気の欠如が、最も献身的な若い支持者を離反させた。これら支持者は、彼の裏切りを許さなかった。彼らは予備選挙で必要な得票を得られるだけの人数が、投票しないと決めたのだ。彼らは正しい。彼は間違っている。我々は、この体制を懐柔するのではなく、ひっくり返す必要があるのだ。

 サンダースは傷を負っている。寡頭支配層は、とどめをさしにかかるだろう。彼はフランクリン・デラノ・ルーズベルト以来、支配層を本格的に脅かすのに成功した、たった二人の進歩的大統領候補、1948年のヘンリー・ウォレス、1972年のジョージ・マクガヴァンに向けられた商業マスコミの茶坊主に幇助されたと同じ人身攻撃をするはずだ。無気力なリベラル階級は、容易におびえて、既にサンダースを捨て、おぞましい独り善がりで、サンダース支持者を厳しく非難し、政治的救済者としてバイデンを擁護している。

 トランプとバイデンは、老いて、認知的に衰えて、道義心にかけた実に不快な人物だ。トランプはバイデンより危険だろうか? そう。トランプは、より無能で、より不正直か? そう。トランプは、開かれた社会に対して、より大きな脅迫か? そう。バイデンは解決策だろうか? そうではない。

 バイデンは古い新自由主義秩序を代表している。彼はあらゆる政治思想の支配層に対する深い憎悪をひき起こした、民主党による働く男女の裏切りの権化なのだ。彼は、少なくとも、これらエリート連中が憎まれているのを理解しているトランプのような扇動政治家、詐欺師に対する贈り物だ。バイデンは、まことしやかな変更を実現できない。彼は同じことを更に提供できるだけだ。大半のアメリカ人は更に多くの同じことを望んでいない。無関心あるいは嫌悪から投票しないアメリカ最大有権者年齢層、一億人強の国民は、再び家に留まるだろう。選挙民のこの道徳退廃は、意図的なものだ。それで、私が思うに、トランプは、もう一期任期を得るだろう。

 バイデンに投票するのは、虐待者と対決したアニタ・ヒルのような勇敢な女性の屈辱の承認だ。中東での果てしない戦争の構築者の賛成票だ。イスラエル・アパルトヘイトの承認だ。政府諜報機関による国民への全面的監視や、適法手続きや人身保護令の廃止への賛成票だ。福祉と社会保障の削減や破壊を含め、緊縮経済計画への賛成票だ。NAFTA、自由貿易協定、産業空洞化、賃金下落、中国やベトナムの労働搾取工場で働く、不十分な賃金の労働者に対する何十万という製造業と雇用の海外移転による損失への賛成票だ。公教育に対する攻撃と、営利的キリスト教チャータースクールへの連邦資金振り向けへの賛成票だ。アメリカの刑務所人口を二倍にすること、有罪判決を三倍、四倍にし、死刑に値する犯罪を拡張することへの賛成票だ。罰せられずに、貧しい有色人種を射殺する軍隊化した警察への賛成票だ。グリーンニューディールと移住改革への反対票だ。女性の妊娠中絶の権利や生殖の自己決定権制限への賛成票だ。裕福な人々が教育の機会を得て、貧しい有色人種は機会を拒否される、人種別公立学校制度への賛成票だ。懲罰にも等しい学生ローンや、自己破産によって債務から自らを解放できなくなることへの賛成票だ。銀行とグラス- スティーガル法の廃止に対する規制緩和への賛成票だ。国民皆保険制度に反対し、営利保険会社や製薬企業への賛成票だ。肥大化した防衛予算への賛成票だ。アメリカの選挙を買収すため、寡頭支配層、大企業資金の無制限使用への賛成票だ。上院議員時代、デラウェアに本部を置き、バイデンの息子ハンターも雇用している最大の独立クレジットカード企業MBNAの権益に卑屈に奉仕した政治家への賛成票だ。

 民主党と共和党には、大きな政治的相違はない。我々は、参加民主主義だと錯覚しているだけだ。民主党員と彼らのリベラルな擁護者は、人種、宗教、移住、女性の権利と性的アイデンティティーに関して、寛大な見解を採用して、それが政治であるふりをしている。右翼は社会の片隅に追われた人々を、いけにえに使っている。文化戦争は現実を覆い隠す。両政党は、アメリカ社会を、一種の新封建制に再構成する上での全面協力しているのだ。人々が、どちらの衣装を好むか次第だ。

 彼らの権益を優先事項にできる「という錯覚を、無力な階級内で促進することで」民主党は「彼らをなだめ、裏返された全体主義システムでの野党のスタイルを定義している」と政治哲学者シェルダン・ウォーリンが書いている。

 民主党は、実際には、大企業全体主義への行進を阻止するために、ごくわずか、あるいは何もせず、再度、不本意ながら他よりましな代替物を演じている。大衆が欲し、それを得てしかるべきものは、またもや大企業ロビイストが要求するもののために無視されるだろう我々が、国民の大部分になされた社会的、経済的破壊に素早く対処しなければ、大企業専制の勃興とキリスト教ファシズムを阻止することはできないだろう。

 我々は隅に押しやられた人々を社会に再統合し、破断した社会的きずなを修復し、労働者に、威厳、地位向上と保護を与える必要がある。我々は、グローバルな世界的大流行に向かって疾走する中、特に国民皆保険制度が必要だ。我々は持続可能な賃金、仕事保護と年金を雇用に提供するプログラムを必要とする。我々は全てのアメリカ人のための品質公教育を必要とする。我々はインフラを再建し、我々の資源を戦争で浪費するのを終わらせる必要がある。我々は大企業略奪を止め、ウォール街と大企業を規制する必要がある。我々は炭素排出を抑制するため、根本的な迅速な措置で対処し、我々自身を生態系破壊と絶滅から救う必要がある。我々にはトランプとバイデンの「パンチとジュディー」ショーなど不要だ。だがそれは、大企業の圧制的権力行使と同様、我々が街頭に繰り出して既存体制を打倒しない限り、得るよう運命づけられているものなのだ。

記事原文のurl:https://www.truthdig.com/articles/the-one-choice-election/

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 電源喪失による最悪事態警告を無視した連中が「呪われた五輪」!

 安倍首相「改ざんはあってはならない」 森友問題で自殺職員の遺書巡り

 森羅万象男が何を言っても驚かない。覆工オリンピックを目指していたのだろうか。

 「操縦席に猿」発言、座ぶとん十枚。上野動物園のお猿の電車を思い出す。

 植草一秀の『知られざる真実』

安倍・検察・財務省癒着の超巨大犯罪握り潰し

 日刊ゲンダイDIGITAL

森友問題で自殺の財務省職員手記「許せないリスト」の中身

 山尾議員、離党届け。

 日刊IWJガイド「国と佐川元理財局長を自殺した財務省職員の妻が1億1千万円超で提訴!! 『佐川さん、どうか改竄の経緯を、本当のことを話してください』!IWJは『「森友文書」改竄事件で自殺した、財務省職員遺族の代理人弁護士による会見』を録画配信しました!!」2020.3.19日号~No.2744号

2020年2月27日 (木)

ゲームの新しい規則

2020年2月17日
Chris Hedges
Truthdig

 悪いものの中から一番ましなものを選ぶ、あるいは、企業権力に奉仕する大統領候補に投票するよう、いかに大衆を怖がらせるかの4年毎の政治ゲームは、今シーズン、新たな展開を示している。もし彼がピート・ブティジェッジ、ジョー・バイデン、エイミー・クロブチャーあるいはマイケル・ブルームバーグと対決するなら、ドナルド・トランプは、アドルフ・ヒトラー、アル・カポネと反キリストの融合のままだろう。だが、もしバーニー・サンダースが民主党エリートが彼にしかける罠や計略や地雷敷設地帯を避けるのに成功すれば、もし彼が奇跡的に党指名候補になれば、悪いものの中で一番ましなものを選ぶゲームは根本的に変化するはずだ。トランプに住み着いた全ての恐るべき悪魔は瞬時に追い払われるだろう。だが聖書の、悪魔たちを豚の群れにへと追いやったイエスの話とは違って、悪魔はバーモントの上院議員に放たれるだろう。トランプは支配体制にとって、気が進まない悪いものの中で一番ましな選択肢になるだろう。サンダースは世間から、のけ者にされるだろう。彼らが1972年の大統領選挙でしたように、民主党と共和党の支配層は協力して、彼らが50の州の49で負けたジョージ・マクガヴァンにしたことを、サンダースにするだろう。

 「もし民主党員がサンダースを指名したら、最も巧妙にアメリカをだいなしにするには、誰のために働くべきかロシアは再考しなければなるまい。サンダースはトランプと同じぐらい意見の対立を招き、アメリカ経済を台無しにするだろうし、アメリカ軍のことは気にしない」と元ゴールドマン・サックスCEO、ロイド・ブランクファイン(資産11億ドル)がTwitterで書いた。「もし私がロシア人なら、今回はサンダースを支持する。」

 メディケアやメディケイド社会保障削減を主張し、2013年、三回の講演のためにヒラリー・クリントンに、675,000ドル支払った時、ゴールドマン・サックスを率いていたブランクファインは、民主党を支配している億万長者階級の姿勢を語ったのだ。ニューヨーク・タイムズが、ゴールドマン・サックス出身者で、仮想通貨マーチャントバンク「ギャラクシー・デジタル社」のCEO、マイケル・ノヴォグラッツが、サンダースの反抗的な性格が「余りに多くの友人たち」に、11月には、彼には反対投票すると言わしめたと言ったと報じた。「しかも彼らはトランプを憎んでいる」と彼は言った。」

 「誰も彼を好きではない、誰も彼と働きたいと思わない、彼には何も実績がない。彼は職業政治家だった。全てたわごとに過ぎない、私は人々がそれに飲み込まれているの」がとても不愉快だと、ヒラリー・クリントンは、間もなく公開されるテレビ・ドキュメンタリーでサンダースについて述べた。

 サンダースのニューハンプシャーの勝利を、大企業に支持された他の連中の勝利であるかのように、哀れにも歪曲しようしているマスコミのおべっか使い連中は銃殺隊の一員だ。「トランプに反対して出馬しているサンダースは狂気の沙汰だ」が、ニューヨーク誌のジョナサン・チェイト記事の見出しだ。「1964年の共和党、バリー・ゴールドウォーターを例外として、サンダース候補公認がもたらすような損失を被るリスクがある大統領候補を、政党が指名したことはない。サンダース指名は正気ではない」と彼は書いた。今ジョージ・W・ブッシュ支持者からトランプ批判者へと変わった多くの共和党員のような民主党エリートのお気に入りデーヴィド・フラムは、バーニーは勝てないとアトランティック誌で、
宣言した。「サンダースは時間に忘れられた国の弁証法的唯物論の旧弊マルクス主義者だ」とフラムは書いた。「階級関係が基本だ。他の全ては付随現象だ。」

 ワシントン・ポストでジェニファー・ルービンは、サンダース指名は「民主党にとって大惨事」だと宣言した。「サンダースの選挙運動は、全ての予備選選挙運動と同様、大統領選挙戦、もし当選したら、彼が率いる政権の予告編だ」とルービンは書いた。「個人的にあらゆる懐疑派やマスコミ攻撃を強く主張する被指名者が、共和党にとっては手本かもしれないが、民主党は、彼ら自身のドナルド・トランプ、特に背水の陣を敷いて、自身の党内で憤慨をかき立てた人では勝てないだろう。」

 民主党世界の変幻自在な最新救済者ブルームバーグを支持するコラムで、トーマス・フリードマンは、サンダースについて書いた。約1億5000万人のアメリカ人の私営医療保険を奪い去り、それを試されたことがない、不法入国者にも申し出るだろう巨大なメディケア皆保険で置き換えることを望む、公然の「社会主義者」が、今年トランプを打倒しようとしているのは「銀河内の一体どの惑星だろう」? それはサンダースにチェ・ゲバラ役を振り当てることになろう、それはさほど困難でさえあるまい。」

 MSNBC解説者のクリス・マシューズは、ブランクファインが使った赤狩りにまで身を落として、「もしカストロと赤が冷戦に勝っていたら、セントラルパークで処刑があったろうし、私は処刑される人々の一人だったかもしれない。他の連中はそこで歓声をあげるだろう。」と言った

 マシューズやフリードマンのような大企業茶坊主の過度な騒ぎ立てにもかかわらず、サンダースの民主社会主義は、本質的にニューディール民主党のそれだ。彼の政治的意見は、民主社会主義が受容される政治的見解であるフランスやドイツでは主流の一部で、年中、共産主義者や急進的社会主義者から、余りに妥協的だと年中異議を唱えられている。サンダースは、我々の外国戦争の終了、軍事予算縮小、死刑や必要的最低量刑や私営刑務所の廃止、グラス-スティーガル法復活、裕福な人々の税金引き上げ、最低賃金を1時間15ドル、学生負債を帳消し、選挙人団排除、水圧破砕禁止、農業関連産業分割、「メディケア皆保険」を要求している。これは革命政策には当たらない。

 多くの急進的社会主義者とは違って、サンダースは銀行や化石燃料や軍需産業の国営化を提案していない。彼は世界経済を破壊した金融エリートや、ウソをついて中東の多くに壊滅的打撃を与え、何十万人もの死者や何百万人もの難民や強制移住者をもたらし、5兆ドルから7兆ドルの費用がかかった国際法の下での犯罪的な侵略戦争とされる先制的戦争を開始した政治家や将官の刑事訴追を要求していない。彼は工場や企業の労働者所有を主張していない。彼は政府の大衆の大規模監視を止めると約束していない。彼は海外に製造を移転した企業を罰するつもりはない。最も重要なのは、私はそうではないが、彼は、民主党を含め、政治組織が中から改革できると信じている。彼は、人類を滅亡させるおそれがある気候緊急事態を止める上で我々が持っている唯一の望みである、体制を停止させるための大規模で持続的な市民不服従運動を支持していない。政界で、彼は、せいぜいの所、賢明な穏健派だ。彼に反対するエリートによる悪意ある攻撃は、わが国の政治がどれほど貧困で、枯渇しているかの兆しだ。

 民主党は再度、我々に、彼らが事前に選択した大企業候補者連中を揃えた。我々は、オリガルヒ権力に奉仕する、トランプよりは礼儀作法がある候補者に投票するか、トランプが我々に押しつけられるのを見るか、できる。それが選択だ。だから、悪いものの中から一番ましなものの選択肢というのは詐欺で、企業権力を強化するために繰り返し使われる仕組みなのだ。サンダースにとっては名誉なことだが、エリート連中は、バーニー・サンダースではなく、ヒラリー・クリントンやバラク・オバマやジョン・ケリーのような連中の手中にいる方が安全なことを知っているのだ。

 毎回の大統領選挙での「悪いものの中の一番ましなものの」という呪文への屈伏は、貧困、大量監禁と警察の暴力と戦う組織や集団とともに、労働者の要求を去勢した。市民権、女性の権利、環境公正や、消費者の権利運動の言説は、好ましい民主党を支持することを強いたが、その行動は、彼らの大義に不利なので脇へ投げやられる。次々の選挙で、政治的影響力は戦わずして放棄される。我々全員「悪いものの中の一番ましなもの」の祭壇前にひざまずかせられる。それと引き換えに我々は何も得られない。「悪いものの中のら一番ましなものの」選択肢は、民主主義の絶えざる崩壊の処方箋であることが証明済みだ。特に2000年のラルフ・ネイダーの大統領選出馬後、民主党は、党内外の革新派対して、多数の障害を築いてきた。彼らは、有色人種の人々が投票所に行くのを困難か、不可能にしている。彼らは、しばしば第三政党の候補者や、デニス・クシニッチのような民主党革新主義者を大統領選選挙運動討論から閉め出す。彼らは選挙運動を、何十億ドルも費用がかかる二年にわたる見せ物に変えた。彼らは選挙を経ない代議員を、指名プロセスを修正するために使っている。彼らは、第三政党や進歩的政治運動の本来の同盟者であるはずの人々を取り込むため、おどし戦法を使っている。

 ヨーロッパであれば極右政党と見なされる民主党を支持するリベラル階層が繰り返し示す臆病さ、自らの信頼性を浪費している。連中の論理は空虚だ。連中の道徳的姿勢は茶番的行為だった。何の役にも立たなかった。勤労階級に対する次々の攻撃で、彼らは共謀していた。もし勤労階級の権益を擁護するはずの党や団体の支援者のリベラル派が、ビル・クリントン大統領が1994年の北米自由貿易協定を押し通した後、民主党を見捨てていれば、トランプはホワイトハウスにいなかっただろう。クリントンとバイデンを含め民主党指導部が、NAFTAを通過させた時、リベラル派が民主党から立ち去らなかった理由は何だったのだろう?彼らは、クリントン政権が福祉を破壊したとき、なぜ立ち去らなかったのだろう?彼らは、クリントンが、2008年に世界経済を破壊した銀行危機を防ぐよう意図されていた1933年のグラス・スティーガル法を廃止して、1999年の金融サービス近代化法を無理やり成立させた時、なぜ立ち去らなかったのだろう?民主党が年々アメリカの果てしない戦争に資金を供給して、拡大したとき、彼らは、なぜ立ち去らなかったのだろう?民主党が適法手続きと人身保護令阻止に同意したとき、彼らは、なぜ立ち去らなかったのだろう?民主党が令状なし盗聴や、アメリカ国民の監視承認を助けたとき、彼らは、なぜ立ち去らなかったのだろう? 党執行部が、戦争犯罪のかどで、イスラエルに制裁を課すことや、深刻な環境の、健康監護を制定せず、ウォール街を改革や規制を拒否したとき、リベラル派はなぜ立ち去らなかったのだろう? リベラル派は一体どの時点で「いい加減にしろ」と言うのだろう?彼らは一体どの時点で反撃するのだろう?

 毎回の「悪いものの中の一番ましなものの」選挙に屈伏することで、リベラル派には我慢の限界点がないことが証明された。一度も譲れない一線を示したことがない。連中の何に対しても戦わないのだ。

 トランプのように、億万長者階級が働く男女に押しつけている暗い現実を認めたから、2016年に、バーニー・サンダースは政治勢力として立ち上がったのだ。この現実、支配層によって無視されている現実が、はっきりと語られたのだ。エリートに責任があったのだ。民主党エリートは、緊急発進し、サンダースに2016年の指名を与えるのを、まんまと拒否した。共和党エリートは彼らの間で言い争い、トランプが指名候補者になるのを阻止し損ねた。

 2016年のチェス盤が再び現れたが、今回は民主党予備選挙でだ。共和党の既成支配体制エリートがトランプに怯えたのと同じぐらいサンダースにおびえている民主党支配組織は赤の脅威を打ち破る政治的救済者を見いだそうとして必死になっている。連中がアイオワ予備選挙で潰滅して、連中の無能さと、サンダースの主な長所が露呈した。連中は、2016年の共和党エリートのように、彼らは、自分たちが裏切り、もはや理解できていな大衆を説得しようと試みたが、いたましいほどが彼らの有権者から切断されていた。

 たとえば、長年のアメリカ大企業の手先ジョー・バイデンは、アイオワとニューハンプシャーという主に白人の州での敗北後、彼自身を貧しい有色人種の擁護者として表現しようと半狂乱になっている。だが、元副大統領は、共和党から「法と秩序」問題を取り戻す戦略の影の原動力の一人だった。彼とビル・クリントンは、刑務所人口を二倍にすること、警察の軍国化、必要的最低量刑、少年新兵訓練所、麻薬裁判所、学校の警備と「犯罪人外国人」の国外退去加速を計画した。彼が1973年から、オバマの副大統領になった2009年まで勤めたバイデン指導下の上院は、ほぼ同一期間に、議会は、92の死刑にあたる犯罪を承認した。これら民主党の「法と秩序」政策は、貧しい有色人種の社会に、ハンマーの一撃のように落ちて、無数の不幸や言語道断な不正行為をもたらした。今、彼が張り付けにした人々にくぎを打ち込んでいたバイデンが、彼の被害者に、自身を彼らの救済者に見せようと必死だ。それは民主党の破産にとって、悲しい比喩だ。

 だがバイデンは、もはや民主党支配層エリートの時の人ではない。この衣鉢は、かつて無差別の、主にアフリカ系アメリカ人とラテン系アメリカ人に警察官が路上で制止して、行う所持品検査のいやがらせが違憲だと裁定された共和党元ニューヨーク市長でルディー・ジュリアーニのお仲間のブルームバーグに引き継がれた。純資産618億ドルと推定されるブルームバーグは、ニューヨーク・タイムズが「現金の滝」と呼んだ彼の選挙運動に自身の金10億ドルを使う用意があると述べた。彼は民主党支配層の多くの忠誠を買収した。彼は今、議会で24人の候補者を支援するため、2018年だけで、例えば1億1000万ドル使った。彼は放送局をコマーシャルで一杯にしている。彼は膨大な選挙運動スタッフに高い給料と役得を惜しまず与えている。サンダースや、億万長者階級に反抗する他の誰でも財政的に競争できない。民主党支配体制の最後のあえぎは、選挙を買収することだ買う。ブルームバーグは願いに応える用意ができている。結局、ブルームバーグの金は、彼が市長として三期目の任期を勤めることができるようにするため、ニューヨーク市の任期期限をくつがえすため支持者を寄せ集める上で奇跡をもたらした。

 だが、それは機能するだろうか? 民主党エリートとブルームバーグが非常に多くの金で民主党予備選挙を制圧できるから、サンダースは締め出されるのだろうか?

 「2016年の共和党と同様、2020民主党レースの決定的な特徴は、手に負えない競技場の広さだった」とマット・タイビが書いている。「共和党のピエロ自動車の下に隠れていたのと同じアイデンティティーの危機が、今年の民主党選挙戦を苦しめている。なぜなら寄贈者も党幹部も評論家も、一体どういう立場のふりをすべきか分かっておらず、彼らはどの候補者を巡っても一致できなかったからだ。ピートだ!エイミーだ! マイク・ブルームバーグを呼び出せ! という、この「勢い」の極めて移り気な変化が、民主党指導部が大統領候補を選ぶ力を弱めたのだ。こうした勢いが中から党を食い、そうし続ける用意ができているように思える。」

 もしサンダースが指名を得るとすれば、それは民主党指導部のキーストン・コップスの警官隊ドタバタ喜劇のような無能さのせいで、タイビが指摘している、2016年共和党エリートの無能さの繰り返しだ。だが今回は重要な相違がある。エリートの大半がクリントンを好みながらも、トランプとヒラリー・クリントンの間で分裂していたが、支配層はサンダースに対抗して団結するだろう。彼らは「悪いものの中の一番ましなものの」トランプを支持するだろう。商業マスコミは、トランプに向けた敵意を、今度は、サンダースに向けるだろう。民主党の仮面は外れるだろう。彼らと我々の戦闘状態になるだろう。

記事原文のurl:https://www.truthdig.com/articles/the-new-rules-of-the-game/

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 彼氏の記事には、いつも見事な風刺画がある。原文でご覧願いたい。

 個人的に、もともとスポーツが苦手なので、オリンピックには興味皆無。開催されても見にゆかない。テレビも見ないだろう。だが、勝手なことに、相撲は気になる。どうなるのだろう。歌番組のように、観客なしで強行するのだろうか?防護服の上に回しをしめて取り組むのだろうか?呼び出しや行司、イラン保健次官のようなことになりはすまいか?東電福島原発事故の放射性物質も、コロナウイルスも、与党政治家には一切忖度しない。放射性物質は、物理的微粒子ゆえ、人人伝染で広がることはないが、コロナウイルスは、人人伝染で、地域の違いを簡単に乗り越えて広がることは、大本営広報でもわかる。

 孫崎氏の今日のメルマガ題名:

オリンピック開催の是非が政権の責任問題と自民総務会長が発言するまでに発展。古参IOCメンバーが今夏の東京オリンピックはコロナウイルス勃発で、あまりに危険と発言。決定は制御下にあると言えるか。問題は日本の制御と、全世界の拡散の度合いの二つ。

 植草一秀の『知られざる真実』

安倍内閣が検査を忌避する「特殊な事情」

 日刊ゲンダイDIGITAL

丸投げの安倍政権 新型コロナ基本方針は“国は何もしない”

 何かのスポーツ催しのマスク姿観覧席を見て、マスク姿の香港デモを連想した。政府閣僚が、短時間会議で、後手後手の、検査を受けさせない実質「棄民」政策を発表し、不要不急な催しにでかけるなと言いながら、自分たちは集会や宴会に参加しても、庶民は、伝染病対策貧困反対で、あるいは異様な検察人事反対で、マスクをして国会前に大勢集り「政府はヤメロ」と叫ぶわけにゆかないだろう。予防効果の有無はともかく、そもそもドラッグ・ストアで、マスクは見当たらない。連中はそれにつけこんでいる?敵はサルもの、ひっかくもの。培養監獄になっているクルーズ船乗員の方々は、お気の毒だ。大本営広報部は報じているのだろうか?「おもてなし」ではなく「おもてなしなし」。

日刊IWJガイド「スクープ! IWJにSOS! クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』クルーから助けを求めるコンタクトが!『16日間隔離され続けています!』『先が見えない、助けて!』『発狂しそう!』」2020.2.27日号~No.2723号

2020年2月24日 (月)

アメリカ人映画俳優カーク・ダグラス(1916 - 2020)

デイビッド・ウォルシュ
2020年2月10日
wsws.org

 2月5日、1940年代後期から1970年代初期までのアメリカ映画の主要俳優カーク・ダグラスはビバリーヒルズ、カリフォルニアの自宅で老衰で103歳で亡くなった。第二次世界大戦後時代の映画主役俳優の一人で、同じく、雇って、『スパルタカス』(1960)で、ブラックリストに載せられた映画脚本家ドルトン・トランボが果たした彼の努力への貢献を評価することによって、反共産主義ブラックリストを終わらせるのを助けることにおいて役割を果たした。

 ダグラスは、『過去を逃れて』(ジャック・トゥールヌール、1947年)『チャンピオン』(マーク・ロブソン、1949)『地獄の英雄』(ビリー・ワイルダー、1951)『悪人と美女』(ヴィンセント・ミネリ、1952)『突撃』(スタンレー・キューブリック、1957年)、『スパルタカス』(キューブリック、1960)『明日になれば他人』(ミネリ、1962)の『5月の7日間』(ジョン・フランケンハイマー、1964)における彼の有名な活発さを多数の、その中に、からの多くの貴重なものを含め、映画の道にもたらした。


『悪人と美女』のカーク・ダグラスとラナ・ターナー

 この俳優の人生は、反共産主義マッカーシズム粛清を苦しみでがら、そこから出現したアメリカ映画製作の継続的な強さと、1950年代初期、左翼思想の事実上の犯罪化の結果として、ハリウッドに課され、受け入れられた限界の一部を表現していた。

 アメリカが第一次世界大戦に参戦する4カ月前、ボルシェビキに率いられたロシア革命11カ月前の1916年12月、絨毯製造で知られるモホーク・バレーの小さな都市ニューヨーク州アムステルダムで、ダグラスはイッスル・ダニエロヴィッチとして生まれた。

 彼の自叙伝『くず屋の息子』(1988年)で、ダグラスはアムステルダムの「金持ちの人々の町マーケットヒルの反対側、イーストエンド」での子供時代を語っている。彼、両親と6人の姉妹は「坂道の一番下、最後の家、工場と鉄道線路とモホーク川脇のおんぼろなグレーの下見板張りの家」で暮らしていた。

 同じ伝記で、ダグラスは惨めな貧困で「生まれたと。私の親はロシアからアメリカに来た文盲の移民だった」と書いていたダグラスの親は、最初、父親が、1908年から1910年、ロシア皇帝の社会の窮乏と圧迫とからアメリカに逃れた移住したユダヤ人だった。

 ダグラスは、1884年頃に生まれた父親ハーシェルを、軍に徴兵される際、自分の右手と左手を区別できるよう「片袖に干し草、もう一方の袖に藁を結びつけていたほど」「無知な小作農」の一人として描いていた。父親は馬車で仕事するアムステルダムのくず屋だった。

 ブリナ・サングレルとして生まれた母親が、ダグラスは「この母親が、文字通り道路が金で舗装されていると思っていたこの素晴らしい新しい土地で全ての子供が生まれるよう望んでいたウクライナ農民家族出身。」だと書いていた。ダグラスの母親はロシアで、兄弟が「ゲットーを疾走して、何人かのユダヤ人の頭を割るのがスポーツだと思っている」「ウオッカで陽気になった」コサックの一人に道路で殺されるのを見ていた。

 ダグラスは北ニューヨークでセント・ローレンス大学入学に成功したが、早い年齢からいろいろな仕事に取り組んだ。

 彼は最初にアムステルダムの高校教師に、芝居の道を進むよう勧められていた。大学卒業後、ダグラスは、同時代の他の多くの人々同様、ニューヨーク市グリニッジビレッジに引っ越した。彼は奨学金をくれるアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツに入学した。後に彼が映画キャリアを始めるのを手伝った同級生の一人は女優ローレン・バコールだった。第二次世界大戦中に海軍に勤めた後、ダグラスはニューヨークに戻り、ラジオと劇場の仕事を見つけ始めた。

 ダグラスは1946年の映画、『呪いの血』(左翼作家のロバート・ロッセン脚本による、ルイス・マイルストーン監督)に始めて出演した。彼はアメリカ映画製作が最も写実的で、重要な瞬間の一つだったフィルム・ノワール時代絶頂という面白い時にハリウッド人生を始めたのだ。(バート・ランカスター、ウィリアム・ホールデンやロバート・ミッチャムを含め)彼の世代の他の人々同様、30歳代で、ダグラスは既に、人生とその困難さを感じさせる最初の演技をしていたのだ。


『過去を逃れて』(1947)のカーク・ダグラスとロバート・ミッチャム

 過去、ランカスターと共演した七本の作品の一作目、もう一つの貴重な「暗い」厄介な仕事『暗黒街の復讐』(バイロン・ハスキン、1948年)の後、左翼アメリカ人著者ダニエル・メインウェアリングの小説に基づく、フランス生まれのターナー監督の『過去を逃れて』に、ダグラスが登場する。ダグラスは、以前彼を銃撃し、傷つけ、彼の金40,000ドルを盗んだ元恋人(ジェーン・グリーア)をつきとめる決意が固いギャングのウィット・スターリングを演じている。彼は終始威嚇的ながらだ、ダグラスの役は殺人癖の傾向をできる限り隠して、もの柔らかで、理論整然としている。

 2015年、WSWSは『過去を逃れて』は「道徳的、心理的に強力な」作品だと書いた。「主題を考えれば、映画には極僅かしか公然の暴力はなく、彼、ウィットは微笑し、冗談を言い、ほとんど決して声をあらげない。彼はそうしなくて良く、彼の金と権力が自動に敬意をもたらすのだ。」

 ロブソンの『チャンピオン』で、ダグラスは、チャンピォンに向かって情け容赦なく戦うボクサーの主役を演じて有名になった。映画の冒頭で主張するように「最も惨めな貧困から始めて、世界チャンピオンになった」「男の物語」で、ダグラスのミッジ・ケリーは恥知らずに、友人やパートナーや女性を裏切る。


『チャンピオン』(1949)のアーサー・ケネディ、カーク・ダグラスとポール・スチュワート

 『地獄の英雄』はワイルダーの最も苦い経験となった映画の一つ(で彼の数少ない商業的失敗作)だが、この作品は、欺いて世論を操作する問題に、寓意で取り組んではいるが、1940年代末と1950年代初期のマッカーシズム・ヒステリーを生み出す上での、マスコミの卑劣な役割に影響されたと考えられる。

 今や本格「映画俳優」のダグラスは、ニューメキシコ洞穴崩壊で閉じ込められた男の事件を偶然見つける、冷笑的な、運に見放されたジャーナリスト、チャック・テータムを演ずる。テータム(「私はかなりうまいウソつきだ。私は長年多くのウソをついてきた。」)良いように操られるのを熱心に望む騙されやすい大衆を操作するため、できる限りのことをする。彼は不正な野心的な地元保安官と一緒に、(「もし私が一週間のこの話題を使えれば」)この話題が全国的に新聞の一面に残れるよう、不運な被害者が、決してすぐに救助されないようにしようと企むのだ。


『地獄の英雄』(1951)でのカーク・ダグラス

 ミネリが監督した何本かのダグラス映画の一つ『悪人と美女』で、この俳優は、またもや何人かの有名なハリウッド人物に基づいた、ある解説者の言葉によれば「冷笑的で、狡猾で、悪魔的で」比較的無情な人物、異端者のハリウッド・プロデューサー、ジョナサン・シールズを演じた。メロドラマは回想で進む。ハリウッドの事務所に集まった3人の人物、監督、脚本家と女優が、本質的に苦い過去の経験に基づいて、彼らがなぜシールズと関わるのを拒否するかを説明する。

 これら多数の映画には「アメリカン・ドリーム」と「あらゆる犠牲を払って」実現を目指すことに関する一般的な戦後批判の共通主題が、はっきり現れている。(『悪人と美女』では、映画評論家で歴史家のトーマス・エルセッサーが言っているように、ダグラスの役が、少なくとも一部、「監督や脚本家や主演女優の創造的な可能性」を解き放つ努力で、実際に他の人々と、彼自身を犠牲にしている。)

『悪人と美女』(1952)
のカーク・ダグラス

 彼自身の言葉で、それほど「信じ難いほど」陳腐だった、ダグラス自身の貧乏から大金持ちになったホレーショ・アルジャー物語の人生が、アメリカの無制限の機会の証拠としてしばしば描かれる問題的枠組みを気づかせることは指摘する価値がある。

 映画史家の学者ジョセフ・マクブライドは(同時掲載の記事参照)、1976年の短いダグラス伝で、「彼の映画のほとんど全作品に脈々と流れている特徴は、アメリカの成功倫理に対する、熱い苦悩に満ちた批判だ」と雄弁に論じている。

 二つのプロセスが、同時に、時々食い違って、多くのダグラスの映画における仕事であるようにわれる: 移民や貧困に陥った背景からを含めて、彼ら自身、経済的、文化的に、引き上げるべきアメリカのある特定の人々の否定し難い能力(そして決定) - アメリカ資本主義の強力な地位と資源で根づいた - 他方、成功の疑わしい、不安定な特徴は、しばしば主人公の苦しみ、有罪あるいは激しい自己不信に導いて、目的を達した。

 映画監督ライナー・ファスビンダーによる、ドイツ人小説家テオドール・フォンターネの見解(1819 - 1898)に関する発言を思い出す。「彼は、本当に属したいとを望み、必要としていながら、その欠陥を認識して、非常に正確に記述することができる社会に暮らしていた。彼は全員を拒絶し、全てが相容れないと知りながら、それでもなお、この社会の中で、一生この認識のために戦った。」

 マクブライドが引用した1960年のインタビューで、ダグラスはこう言っていた。「一生俳優として、役割を演じたいとを夢見ていた。それで起きたのは、それで成功すると、人は大事業になるのだ。まるで想像もしていなかった様々なことが動き始める。人は突然あらゆる側面から翻弄される。正しい助言を得られれば幸運だ。」

 もちろん、この俳優が広く受け入れられており、ダグラスが、政治的奉仕で、国務省ツアーや、他の公式行事を含めて、しばしば公式に活動した「アメリカ民主主義」のハリウッド・リベラリズムの中でこの全てが行われたと論ずるのは実に容易だ。(1960年代と1970年代、ルキノ・ビスコンティ[『山猫』、『家族の肖像』]やベルナルド・ベルトルッチ[1900]のようなヨーロッパ人監督と仕事をし、デイビッド・ミラー-ドルトン・トランボの『ダラスの熱い日』や、ロバート・オールドリチの『合衆国最後の日』や、テッド・ポストの『戦場』のような、かなり反体制の作品にも出演したランカスターは、いくぶん、より公然の反体制路線をとっていた。)

 だが、ここでも、芸術家と、俳優としての公的人格や、出世、財政的成功、果てしない色事などなどを区別することが必要だ。彼が冷戦中に、忠実な報道官の一人ととして演じたかもしれない、あらゆる機能を通して、アメリカ社会のお世辞抜きの写真を芸術家として描き出し残す上で、ダグラスは性格描写で、真実、特に感情と「苦しみ」で、十分正直だった。

 社会生活の活動領域全体が、反共産主義と映画産業の自己検閲で封鎖された条件の下で、真剣な芸術的な仕事をする上での客観的な矛盾が、(『炎の人ゴッホ』ミネリ[1956]での)余りに僅かなものから、余りに多くを読み取り、絞り出さねばならないかのようなダグラスの演技の時々高ぶり過ぎた独特の演技表現になっている。『探偵物語』の評論で、批評家マニー・ファーバーは「スポーツマン志向の」ダグラスの「喧嘩を売るような演技」を指摘した。


『脱獄』のカーク・ダグラス(1962)

 1976年の著書で、マクブライドは、映画を見に行く大衆の一部にとって、ダグラスは「しゃくれた顎で、スクリーン上で彼がいつも演じる、耳ざわりな声の精力的に好戦的な人物と同義語」で、彼の「身ぶり手ぶり」と(ファーバーの言葉で)「がなり立て」は、いらいらさせ気を散らせかねない。だが最高の状態では、彼の「目を見張るようなエネルギーと強烈さ」(マクブライド)が矛盾する不安な状態やジレンマをを生き生きさせた。

 ダグラスは、既に挙げた人々を含め、1940年代、1950年代、1960年代、最も本格的な映画監督の多くと仕事をする幸運を得ていた。その中には以下のものがある。ジョン・M・スタール(エリコのウォールズ、1948)、ジョセフ・L・マンキウィッツ(『三人の妻への手紙』、1949)、マイケル・カーティス(『情熱の狂想曲』、1950)、ラオール・ウォルシュ(『死の砂塵』、1951)を含めて、言及されたそれら、ウィリアム・ワイラー(『探偵物語』、1951)、ハワードホークス(『果てしなき蒼空』、1952年)、リチャード・フライシャー(『海底二万哩』、1954と、『バイキング』、1958)、ヘンリー・ハザウエイ(『スピードに命を賭ける男』、1955年)、キング・ビダーの(『星のない男』、 1955)アンドレ・ドゥ・トス(『赤い砦』、1955年)、ロバート・オールドリチ(『ガン・ファイター』、1961)、オットー・プレミンジャー(『危険な道』)とアンソニー・マン(『テレマークの要塞』、1965)

 ダグラスの最も輝かしい時代は、1957年から1963年まで続き、彼は毎年トップ25人の最も成功した映画俳優の一人だった。

 第一次世界大戦の大虐殺を舞台にした『突撃』は、ダグラスの最も重要な仕事の一つだ。彼は、フランス参謀本部が計画した、ドイツ戦線に対する、成功できないのが分かっている自爆作戦を率いなければならないフランス士官ダックス大佐を演じる。軍支配層は自身の兵士を大量殺人する用意をしっかり調えている。一つの部隊が、殺人的なドイツ砲撃の中に進むのを拒否した後、ミロー大将(ジョージ・マクリーディ)は、大失敗での自分の役割から注意をそらすため、臆病さのかどで、100人の兵士、最終的に三人を軍法会議にかけることに決める。


『突撃』(1957)

 民間生活では弁護士のダックス大佐が、法律上の見地からは、茶番的行為である訴訟手続きで、3人の兵士を弁護する。判決は、前もってきまっている。ダックス大佐は裁判で要約して言う。「検察側は証人を招かなかった。被告に対してされた告訴には、書面告訴が全くなかった。最後に、私はこの裁判の速記録がつけられなかった事実に抗議する。昨日朝の攻撃は、フランスの名誉の穢れではなく...確実に、この国の戦士の不名誉でははない。だが、この軍法会議は、穢れで、不名誉だ。これら兵士に対して行われた告訴は、全ての人間の正義に対する侮辱だ。この兵士たちを有罪だと裁決する法廷の人々は犯罪で、死ぬ日まで、あなた方全員につきまとうだろう。」法廷は、しかしながら、まさにね、そうして、3人の兵士は処刑される。

 最終場面の一つで、参謀本部メンバーのブルラール大将(アドルフ・マンジュー)が、ミロー大将に、事件全体のため、彼がスケープゴートにされると知らせ、ダックス大佐にミロー大将の命令を言う。ダックス大佐 -ダグラスは「閣下、あなたは、その昇進で、どうすることができるか私に提案されたいととお思いですか?」と答える。

 ブルラールが謝罪を求めると、ダックス大佐は激怒し、ダグラスの最も素晴らしい瞬間の一つで応える。「私はあなたに完全に正直に話さなかったことをお詫びする。私は本当の感情を明らかにしなかったのをお詫びする。私は早くに、あなたが堕落した、サディスティックな年寄りだと言わなかったのをお詫びする。私が今、あるいはいつか、あなたに謝る前に、あなたは地獄に落ちることができる!」


『スパルタカス』(1960)のカーク・ダグラスとウッディー・ストロード

 (撮影開始から10日でアンソニー・マンが解雇された後)スタンレー・キューブリックが西暦紀元前1世紀のスパルタカス、古代ローマの奴隷反乱の叙事詩物語を監督した。映画は、母親の名にちなんで名付けられたダグラスの会社ブリナ・プロダクションが制作した。脚本は、左翼作家ハワード・ファストが、下院・非米活動調査委員会で、名前を言うのを拒否したかどで、3カ月の刑期を勤めていた刑務所で始めた1951年の小説を脚色して、上記通り、ブラックリストに載せられているドルトン・トランボが書いた。

 『スパルタカス』には興味をそそる、強力な場面がある。制作者とにとって、古代世界での奴隷反乱は、進行中の公民権運動を含め、明らかに虐げられた現代の人々の反乱に類似点があったのだ。マクブライドによれば、主人公は「野蛮で、残忍に取り扱われた下等人間として始まり、最終的に良心を見いだして、英雄伝説の人物になった、動物と霊的なものの複雑な混合だった」ことをダグラスは指摘した。


『スパルタカス』(1960)のカーク・ダグラス

 有名な場面で、奴隷反乱敗北後、ローマ当局者が、生存者に「スパルタカスと呼ばれる奴隷の死体か、生きている本人を特定するだけで、はりつけのひどい罰が避けられるというたった一つの条件」を約束して、反乱指導者を見つけようとする。周知の通り、生存者全員が「私がスパルタカスだ!」と叫ぶ。

 アーウィン・ショーの小説に基づき、ヴィンセント・ミネリが監督した『明日になれば他人』は映画産業のさらなる検証だ。ダグラスは、アルコール中毒に悩まされる元俳優ジャック・アンドラスで、彼のかつての恩師クルーガー(エドワード・G・ロビンソン)が監督する(ジョージ・ハミルトンが演じる)前途有望な映画俳優を呼び物にする映画で、ちょい役を演じるためにローマに旅する。結局、クルーガーが衰弱する心臓発作を起こした後、アンドラスは映画の監督を引き継ぎ、成功裏にそれを完成する。感謝の代わりに、彼は嫉妬と、クルーガーを傷つけようとしたという嫌疑に出くわすのだ。豪華な退廃的な振る舞いには恨みと幻滅の雰囲気が満ちている。

 1974年という未来を舞台にした『5月の7日間』では、悪党の空軍将官が、ソ連と米国大統領の軍縮条約の署名に反対して、クーデターを画策しようと決心する。ランカスターは準ファシストの将軍ジェームズ・マットーン・スコットを演じ、ダグラスは海兵隊大佐「ジグズ」ケイシーを演じ、他方フレドリック・マーチは、いささか無力な大統領ジョーダン・ライマンを演じる。

『五月の七日間』(1964)のカーク・
ダグラスとバート・ランカスター

 チャールズ・W・ベイリー2世とフレッチャー・クネーベルによるベストセラー小説は、自分の極右政治思想を指揮下の兵士に吹き込み、ハリー・トルーマン元大統領やディーン・アチソン元国務長官やエレノア・ルーズベルト元大統領夫人は共産党支持者だと言っていたのが明るみに出て、1961年に辞職したファシストのエドウィン・ウォーカー大将の行動に着想を得ている。ベイリーとクネーベルは、キューブリックの『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(1964年)の主役発想の元になった人物の一人、極端な反動主義のアメリカ軍最高司令官カーティス・ルメイ大将にもインタビューした。

 フランケンハイマーの映画で、ケイシーは、スコットや他の統合参謀本部メンバーが、ライマンと閣僚を排除して、アメリカ政府を乗っ取る計画をしているのを知るようになる。計画では、秘密部隊がアメリカのラジオや電話やテレビ・ネットワークを掌握する。だがライマンとケイシーは、アメリカ国民には、そうした陰謀の存在を発表せずに、スコットの計画を阻止しようと努力する。映画には、1960年代初期の「軍産複合体」の癌のような不気味な肥大と、戦後繁栄の絶頂におけるアメリカ民主主義のもろさを示す、多くのぞっとするような予知的側面がある。60年後に、それが空洞化した条件は一体何だろう?

 スコット役のランカスターとケイシー役のダグラス最後の対決では、スコットがこういう調子で口火を切る。

- 大佐、君は夜中に地上にはい出て動くウジ虫だ。君は情報の売人だ。聖書のユダを知っているか。これは私の質問だ。

- 答えろという命令ですか?

- そうだ。

- はい、私はユダが誰か知っています。ユダは、軍服の四つ星の名誉を傷つけるまで、私が彼のために働き、称賛していた人物です。

 かなり多くのダグラス作品が長く残るだろう。彼には批判と自立思考を促進する形で、アメリカ生活に光をあてるエネルギーと知性と才能があったのだ。

記事原文のurl:https://www.wsws.org/en/articles/2020/02/10/doug-f10.html

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 自民党、異神は、コロナウイルスを意図的に蔓延させておいて、緊急事態条項を導入するのが、狙いなのでは?大本営広報部、コロナウイルスを意図的に放置しているアホ政権を非難するが、緊急事態条項の大問題には決して触れない。

 属国政府は、軍事クーデターではなく、敗戦で、宗主国戦争政権の精神を注入された。

 属国は、宗主国を見習う。

 櫻井ジャーナルも、カーク・ダグラスと映画界について、書いておられる。

カーク・ダグラスが死ぬ前に息絶えていたハリウッド

 カーク・ダクラスが勇敢に戦った赤狩り、日本では、いまだに続いている。

 安倍首相、共産は「現在も暴力革命」
 日本維新の会の足立康史議員への答弁。

 とんでもない政治で日本を破壊しているご両人には言われたくないだろう。下記はNHKニュース

共産 志位委員長「暴力革命とは無縁」首相答弁に反論

 日刊ゲンダイDIGITAL

小田嶋隆氏「最大の罪は国の文化と社会を破壊したこと」

2019年2月19日 (火)

トランプ、再選スローガンを発見 - 「悪の社会主義」

Finian CUNNINGHAM
2019年2月15日
Strategic Culture Foundation

 2020年のアメリカ大統領選挙は、これまでのところ少なくとも6人の民主党の競争相手が立候補する状態で、本格化している。現職のドナルド・トランプ大統領は新たに再選の大義を造り出した。「忍び寄る社会主義からアメリカを救う」だ。

 トランプは先週の一般教書演説で、「アメリカ国民」に社会主義の悪とされるものについて、どぎつく警告した。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の「社会主義独裁」を彼は激しく批判し、この南米の国のあらゆる経済苦難は社会主義の失敗だと愚かにも、間違って非難を浴びせた。まるで、ベネズエラ石油資産の最近の没収や、ベネズエラに対する長年のアメリカの経済制裁が、ベネズエラの混乱に何の関係もないかのように。

 一般教書演説の次のセリフで、トランプは政敵を、ベネズエラの社会主義者マドゥロ大統領と結び付けた。「一部の人々がアメリカに社会主義をもたらそうと望んでいる!」

 この論理は示唆に富んでいる。まず大統領が一般教書演説で、これほどとげとげしく社会主義に触れたことは、「異端者」とされているトランプが、実際は、その完璧な部内者であるアメリカ寡頭支配者の間に、いやな予感の懸念があるのを示している。資本主義に対する大衆の拒絶と、社会主義に対する親近感の増大で促進されている、労働者階級の権利に対する関心の急増だ。

 第二に、アメリカ国内の政敵を、ベネズエラの「マドゥロ政権」と軽べつ的に一括りにするのは、実証済みの政治的中傷手法だ。階級問題や資本主義の体系的な欠点について率直な意見を述べるどの大統領候補希望者であれ、ベネズエラのマドゥロと団結する「社会主義の手下」だと計画ずくで中傷される。

 2016年選挙で、トランプは「アメリカを再び偉大にする」で立候補した。2020年選挙運動の新しい再選スローガンは「アメリカに社会主義を入らせない」の線で進むだろう。

 「アメリカの危機的状況」から救い、アメリカの偉大さを復活させるというトランプのかつての公約はセールス詐欺師の空しいいかさまなのがあきらかになった。彼の大統領の任期が半ばも過ぎたが、働いている普通のアメリカ人の圧倒的多数の生活はより楽になってはおらず、多分状況が更に悪化している。トランプが世界で「最もホットな経済」を監督しているのを自慢するのは、アメリカ人経済学教授リチャード・ウォルフが詳述している通り、すべてたわごとだ。株式市場指標の上昇は実際にものを生産する経済の再活性化ではなく、むしろ不動産大物から転じた大統領が、超金持ちや企業経営者に与えた実に膨大な減税のおかげだ。

 大半のアメリカ人にとって、社会情勢の悪化が継続したことで、大企業資本主義やウォール街に対する敵意が高まり、益々多くの国民が、「民主主義」のふりをしている金権政治だと正確に認識するようになっている。資本主義と「アメリカン・ドリーム」の神話からの疎外から、一般市民が社会主義を積極的に受け入れるようになったのだ。資本主義の腐敗と窮乏が人々に代案を捜すよう追い込んでいる。世論調査で、アメリカ人の過半数が、社会主義政治に肯定的な認識を示している。社会主義はもはやタブーの概念ではない。これは、何十年も政府やマスコミや学術的な宣伝が、アメリカ国民の心から社会主義のあらゆる概念を削除しようとしてきたアメリカにおいて、なかなか衝撃的な実績だ。

 この傾向の反映は、一部の民主党政治家の、経済的不正についての益々批判的な言説に見ることができる。民主党のアレクサンドリア・オカシオ・コルテスやトゥルシー・ギャバードなどのニューウェーブを含むバーニー・サンダース派は、公然と「社会主義」という単語を口にする。これは何十年ものマッカーシーの赤狩りと、エドガー・J・フーバー風の「裏切りのアカ」という社会主義者迫害の悪魔化後のアメリカにおける劇的進展だ。

 最近、大統領立候補を発表した民主党議員はマサチューセッツのエリザベス・ウォーレン上院議員だ。先週末、ブルーカラー・コミュニティーの集会における候補者演説で、ウォーレンは「アメリカ体制の破綻」について痛烈に語った。アメリカ社会における寡頭支配者の1パーセントと、それ以外の大規模な貧困の間の深い分裂について彼女は語った。暗黙の先鋭的な演説だった。

 大企業二大政党、共和党と民主党、両方の政権が監督した何十年もの新自由主義資本主義でアメリカの富を吸い上げた上位1パーセントの超金持ちの中にトランプはいる。

 だが、民主党左派の中には、2020年に大統領を勝ち取るには、党は、2016年の大統領選でヒラリー・クリントンが典型を示したような大企業やウォール街による支援から離脱しなければならないという認識がある。

 トランプの「アメリカ労働者」への思いやりというだましの無駄話を暴露できる本物の競争相手にとっては、格好の標的のはずだ。トランプの露骨な金持ちの向け大減税山賊行為は、社会主義候補者がつけこんで存分に活躍する好機だ。ベネズエラ民主主義に対するトランプ政権の法外な干渉で明らかになったアメリカ帝国主義戦争挑発継続も同様だ。

 大言壮語の不動産業者ドナルド・J・トランプは、左翼から本物の政治的攻撃を受けやすいことを知っている。確信を持った社会主義候補者がそれを生かすことができれば、一般市民の間には「体制」に対する反対の高まりがある。これは、トランプがなぜ最近「我々の偉大な国」に対する社会主義の脅威を「見いだした」かの説明になるだろう。

 問題は、そのような対抗候補者が、現在のアメリカの政治舞台に存在しているかどうか疑わしいことだ。週末、エリザベス・ウォーレンの集会で、彼女は入念に「資本主義」あるいは「社会主義」という単語を使うのを避けているように思われた。トランプの赤狩り風一般教書演説後、彼女のライバルの民主党候補者、ニューヨークの女性下院議員アレクサンドリア・オカシオ・コルテスは、先週のマスコミ・インタビューで、社会主義者とみられないように距離をおいたと報じられている。

 2020年大統領選挙に向かう準備段階の来年、我々はトランプや、既成政治支配層による更なるそうした萎縮させる試みで、たとえ対抗候補者本人が実際、社会主義という単語を使わないにせよ、余りに社会主義者のように聞こえるよう中傷する大義名分を見いだすだろうと想像できる。

 これは皮肉のきわみだ、いや超きわみだ。トランプは彼のロシアとのつながりとされるものに対し魔女狩りを行っているワシントンの政敵や商業マスコミに文句を言っている。それなのにこの少数支配政治詐欺師は、対抗候補者を中傷するため「邪悪な社会主義者」とレッテルを貼る政敵迫害戦術を使うのに良心のとがめもためらいもないのだ。

 社会主義を恐ろしいものとして利用するトランプのこの窮余の策略は、アメリカの支配的富裕階級が、実際、階級政治と社会主義の復活を、資本主義の下で富を吸い上げる自分たちの特権に対する実際の脅威と見なしているのを無意識のうちに示している。

 アメリカ有権者は、彼らの大義に取り組む勇敢な候補者を見いだすことができるだろうか? それはアメリカと世界の国々が必要としている現状打破だ。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2019/02/15/trump-finds-reelection-slogan-evil-socialism.html

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 国会中継、国民民主党、立憲民主党、共産党議員の質問、音声を出して聞いた。

 日刊IWJガイド、小川淳也議員の追求について詳しく報じている。

日刊IWJガイド「統計偽装と違法な辺野古埋め立てを強行する安倍政権!事実を捻じ曲げているのはどっちだ!」 2019.2.19日号~No.2350号~(2019.2.19 8時00分)

 IWJ、先に明石氏の鋭い指摘も報じている。

 『アベノミクスによろしく』明石順平氏「別人の身長を比較して、身長が伸びたと言っているようなもの」~1.22賃金偽装問題・野党合同ヒアリング「毎月勤労統計」の調査が不適切だった問題について 2019.1.22

 明石氏の新刊『データが語る日本財政の未来』では、第5章、アベノミクスの失敗をごまかす「ソノタノミクス」が詳しく語られている。

 小川淳也議員の追求、素晴らしく鋭いが、ノーベル賞については「どれ一つとってもノーベル平和賞に推薦する事はあり得ないし、日本国として恥ずかしい」とは小生思わない。属国ポチ、ご主人にじゃれて当然。たとえ年中虐待されても。典型的ストックホルム症候群。

 リビア、ホンジュラス、ウクライナで政権転覆に成功し、シリアでもほぼ成功しかけたオバマが受賞しているのだから、オバマのシリア転覆作戦を継続し、ベネズエラス政権転覆に邁進し、更にイラン政権転覆を狙っているトランプ、十分資格があるだろう。彼の叔父もベトナム戦争を多いに支援したが、受賞している。彼らは爆薬・兵器を元に富を築いたノーベルの遺産から賞金をもらうのに相応しい。もちろん受賞者全員が戦争犯罪人だというつもりは皆無。アリバイのように、立派な方も混じっている。だが、オバマや、キッシンジャーを見ると、ノーベル戦争賞と呼ぶ方がより相応しく思える。

2016年10月24日 (月)

“連中”は本当に、ドゥテルテ大統領殺害を試みるだろうか?

2016年10月17日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

歯に衣着せぬフィリピン大統領、ロドリゴ・ドゥテルテは、今頃、帝国の権威ある秘密永久暗殺対象者リストに載った可能性がきわめて高い。

暗殺対象者リストは実に長大だ。ここ数十年、リストはずっと長いままだ。数がわからなくなったり、混乱したりしかねない。一体何人が標的にされ、密かに殺害されたのだろう? 彼らの一体何人が実際に死んだのだろう?

暗殺対象者リストは、まるで輝かしい世界指導者のカタログのようだ。ごく一例をあげればパトリス・ルムンバ(ザイール)から、モハンマド・モサデク(イラン)、ウゴ・チャベス(ベネズエラ)、スカルノ(インドネシア)、ジュベナール・ハビャリマナ(ルワンダ)、サルバドール・アジェンデ(チリ)から、ムアマル・カダフィ(リビア)、オマル・アル=バシール(スーダン)や゛フィデル・カストロ(キューバ)に至るまで。

直接、暗殺された人もあり、打倒された‘だけ’の人々もあり、ごく少数の‘著名’指導者だけが実際生き抜くことに成功し、権力の座に止まっている。

彼らのほぼ全員、良く似たいくつかの大罪をおかしていた。こうした罪には、自分の国と国民のきわめて重要な利益を擁護すること、多国籍企業による抑制なしの天然資源略奪を認めないことや、帝国主義の原則への抵抗が含まれている。帝国を批判するだけでも死罪に値することも多い。

ドゥテルテ大統領は、上記のこれらのあらゆる恐ろしい犯罪をおかしている。彼は‘告発の通り有罪’のように見える。彼は何も否定していない。彼に対し告発されている罪を誇りにしているようにすら見える。

‘彼は人生に飽きたのだろうか?’と疑問を抱くむきもある。‘彼は正気を失っているのだろうか? 彼は死ぬ覚悟ができているのだろうか?’

彼は、英雄、新たなアジアのウゴ・チャベスなのだろうか、それとも、抑制の利かないポピュリストに過ぎないのだろうか?

彼は確かに多くのものを危険にさらしている、あるいは彼は、断固あらゆるものを危険にさらしているのかも知れない。彼は今、欧米政権から見て、最も許し難い罪をおかしているのだ。彼は、帝国とその組織(国連、NATOやEUを含む)を公然と侮辱している。彼は連中を軽蔑さえしている!

‘しかも悪いことに、彼はおしゃべりしているだけではない。彼は断固たる行動をしている! 彼はフィリピンの貧しい人々を助けようとしていて、共産主義者や社会主義者といちゃつき、それに加え、彼は基本的に、中国とロシア両国に支援を求めている。

火花が散っている。時折、オバマや法王や、アメリカやEUや国連のような個人や組織が、くたばれと言われたり、ろくでなしや、売女の息子と命名されたりする!

しかもフィリピン国民は、これを完全に喜んでいる。ドゥテルテは、僅差で選挙に勝ったのだが、彼の最近の支持率は、急上昇し、びっくり仰天の76%だ。もし‘民主主義’というものが、本当に‘人々による支配’(あるいは、少なくとも、人々の意志を反映すべき)ならば、全て、まさに、全てが、今のフィリピンのようにあるべきではないかと主張する人々もいる。

*

(フィリピン大学ディリマン校)のアジア研究講師、エドゥアルド・クリマコ・タデムは、ドゥテルテの‘大統領らしからぬ’演説や、“市民的、政治的人権問題を否定的に評価している”点には批判的ながら、他の面における彼の実績には明らかに感心している。私宛の最近の手紙で、彼はこう書いている。

“他の面で、積極的な構想が進められています。農業改革、社会福祉や開発や、反貧困対策の閣僚に、共産党党員を任命したのは良いことです。他の左翼や進歩派の人々が、他の労働、文部、厚生、科学や、環境の閣僚になっています。より重要なのは、土地配分を前進させ、契約労働を終わらせ、広く手を差し伸べ、キューバの医療制度に学び、巨大採掘企業による環境上破壊的な事業を抑制する積極的な計画が行われていることです。更に、CPPと、MILF/MNLFそれぞれとの和平交渉も復活し、最初の一歩を踏み出したのは良いことです。

独自の外交政策が発表されており、彼以前の大統領連中とは違って、ドゥテルテはもはや、アメリカや欧米列強にぺこぺこしない。彼は中国との関係も修復しており、南シナ海における領土紛争の解決で、違った、それほど喧嘩腰でないやり方をしている…”

ワシントン、ロンドンと東京からすれば、こうしたことは全て‘悪’、極端な悪だ。このような振る舞いは、必ずや人目をひき、処罰なしには済まない!

今回は、ほぼ即座に、帝国の反撃が行われた。

2016年9月20日、インターナショナル・ビジネス・タイムズはこう報じた。

“フィリピン政府は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領に対するクーデターが画策されていると主張し、政権は画策容疑者を取り締まり中だと述べた。政府の広報担当官は、ニューヨーク在住のフィリピン系アメリカ人の一部が、かんに障る大統領を打倒する計画を立てていると述べた。

策謀の容疑者や計画を明らかにはせずに、フィリピン政府の大統領報道官マーティン・アンダナルは、こう述べた。ドゥテルテに対して陰謀を企んでいるこうした連中は“良く考えるべきだ… ‘アメリカ合州国内の信頼できる筋から、私は情報を得ている。我々は氏名は分かっているが、公表したくない。我々はこれを深刻に受け止めている。我々はこれを調査中だ,’”と、政府職員は述べた。

クーデター、暗殺策謀。Softクーデター、hardクーデター: ブラジル、アルゼンチン、ボリビア、ベネズエラ、シリア、ウクライナ、リビア、パラグアイ、ホンジュラスやスーダン、アフリカの半分… 全てわずか過去数年の間に…そして今、フィリピン? ブラボー、帝国は加速している! 帝国の人殺しの労働倫理は、明らかに進歩している。

*

ドゥテルテ大統領はこの全てを理解している。前述の通り、彼は既に、オバマ大統領を‘ろくでなし’、‘売女の息子’と呼び、最近は‘彼は地獄に堕ちる’と示唆している。

これは“セニョールW”としても知られているジョージ・W・ブッシュについて、ウゴ・チャベス大統領がいつも言っていたことより強烈だ。多くの中南米専門家によれば、チャベス大統領は、彼の率直さ、帝国や帝国主義全般に対する敵意ゆえに、自らの命を支払わされる結果になった。

帝国は、己の醜悪な姿を見せる鏡をつきだす連中を決して許さない。帝国は、不服従や反抗心ほんのわずかな兆しがあれば、容赦なく殺害する。帝国のプロパガンダ機関で右腕のマスコミが、常に適当な説明と正当化をひねり出してくれる。しかも、北アメリカとヨーロッパの国民は全く無頓着で、洗脳されていて、受け身だ。こうした人々は、犠牲者を守らず、自分の狭い利益しか守らない。特に、もし犠牲者が、どこか遙か彼方の‘被差別民’が暮らす国の人であれば。

偉大なインドネシアのスカルノ大統領は (何よりも)公にアメリカ大使に向かってこう叫んだかどで打倒され潰された。“あなた方の支援などまっぴら御免だ!” …そして、もちろん、彼の国民の利益を、帝国から守ったかどで。アフリカ人が、植民地開拓者連中を有り難く思う理由はないと大胆にも言ったがために、パトリス・ルムンバは暗殺された。

ドゥテルテは、それよりすごいことを言っている。彼は辛辣だが、そうなる無数の理由があってのことだ。アメリカ合州国は、百万人以上のフィリピン人を殺害しているが、その大半が、19世紀末と二十世紀始めのことだ。近年の歴史で、アメリカは、かつては誇り高く有望だった国を、アメリカ政府の気まぐれにひたすら頼り、いいようにされる、屈辱を与えられた半植民地に変えた。資本主義で、全くの親米のフィリピンは、インドネシアのような‘破綻国家’、社会的災厄、知的に荒廃した土地となった。

*

ドゥテルテ大統領は、志を同じくする知識人や官僚の固く決心した閣僚を実現することに成功した。

RTは最近こう報じた。

“時として、ボスの発言の火消し役をしている、ドゥテルテの外務大臣、ペルフェクト・ヤサイが、フェースブックに、“アメリカ は我々を失望させた”と題する声明を発表し、その中で、彼は“我々が永遠にアメリカに感謝すべき無数のことがある”が、アメリカは、決して、完全にフィリピンの独立を尊重したことがない。”と述べている。

“1946年7月4日に、独立を宣言して以来、フィリピン人は、自決と統治に対して十分訓練を受けてきたのに、アメリカ合州国は、本当に独立して、自由を得ることができない茶色の舎弟として、依存と服従へと我々を押さえ込む、目に見えない鎖に我々をつないだできた”と外務大臣は声明で述べている。”

ドゥテルテと彼の閣僚が絶えず悪魔化され、笑い物にされる欧米の主流マスコミで、このような発言が、報道されることは実にまれなことだ。

フィリピンに関する最近の記事見出しは下記の通りだ。

‘ プレイボーイの大物アントニー・モイニハンの麻薬売買をしている娘がフィリピンで射殺された’ (デーリー・メール)。

‘生きた男を、クロコダイルの餌にしたかどで、非難されているフィリピン大統領’ (ヤフー・イギリス & アイルランド・ニュースによるJournal.ie )

‘特報 -ドゥテルテの麻薬撲滅戦争で、現地住民が暗殺対象者リスト作成を支援’(ロイター)

‘ドゥテルテは司法職員を殺害したと、殺し屋がフィリピン上院議員に語る’(AFP)

社会的公正のための戦いについては皆無だ! 欧米帝国主義に対する戦いについては皆無だ。

麻薬撲滅戦争…

そう、多くのフィリピン人は‘死体が山積み’なのを心から懸念しており、現政権のやり方は、余りに手荒で、耐えられないほどだと定義することが可能かも知れない。

しかし、状況はさほど単純ではない。ここはヨーロッパではない。ここはアジアwith 独自の文化的力学や問題を抱えた。フィリピンで、犯罪率は、アジア太平洋の他のどの国でもほとんど見られないほどの異様な高さに達している。犯罪の多くが麻薬に関係している。だから人々は本当にうんざりしている。彼らは断固たる行動を要求しているのだ。

長年、ドゥテルテは、ミンダナオ島の都市、ダバオの市長をつとめていた。ダバオは、犯罪と同義語だった。暮らすのには大変な場所で、多くの人が、統治するのはほぼ不可能だと言っている。

ドゥテルテ氏は正直だ。もし彼が‘十戒を守っていたなら’長年、ダバオ市長を勤めることはできなかったことを彼は公然と認めている。おそらく、誰にも無理だったろう。

彼の人権実績に対する批判に対し、彼は実に敏感だ。国連や、EUや、アメリカなど、どこからのものであれ、彼の反応は極めて反抗的で、いつも同じだ。“くたばれ!”

そして、欧米でいつも報じられるのはこのことだ。

しかし、ロドリゴ・ドゥテルテが、いつもこう言って続けることは省かれている。

人権について私にお説教か? 最近のイラクや、リビアやシリアを含め、世界中であなた方が殺害している何百万人もの人々についてはどうなのだ? あなた方が殺害したフィリピン国民はどうなのだ? 毎日、警官に虐殺されているあなた方の自国民、アフリカ系アメリカ人はどうなのだ?

彼は欧米の偽善に対する深い反感を隠そうとはしていない。何世紀も、アメリカ合州国とヨーロッパは、何百万人も殺害し、大陸を丸ごと略奪しておいて、他の国々を評価し、批判し、偉そうに命令する権利を保持している。直接、あるいは国連のような連中が支配している機関を通して。またしても、彼の答えは明らかに、スカルノ風だ: あなた方など御免だ! あなた方の支援など、まっぴら御免だ!!”

だが、ニューヨーク・タイムズやエコノミストでこういう話題を読むことは決してない。‘麻薬撲滅戦争’の話題だけ、‘無辜の犠牲者’と、そしてもちろん‘独裁者’ドゥテルテの話題だけだ。

*

状況は急速に進展している。

最近、ドゥテルテ大統領は、‘フィリピン水陸両用上陸演習’(Phiblex)と呼ばれている軍事演習の中止を命じた。演習は、10月4日に始まり、一週間以上続く予定だった。約1,400人のアメリカ人と、500人のフィリピン人兵士が、南シナ海の紛争になっている島嶼に危険なほど近い海域で、軍事演習に参加した。

数人の主要なフィリピン人知識人によれば、アメリカは、常に中国に敵対し、挑発して、地域における攻撃的な帝国主義的野望に、フィリピンを利用し続けてきた。

ドゥテルテ政権は、欧米離れをし、一層中国寄りにすると決意している。フィリピンと中国が、予見しうる将来に、全ての意見の相違を解決できる可能性は極めて高い。つまり、もしアメリカを外して、よせつけずにいれば。

中国に対する善意を実証するため、また新たな自立の道を示すべく、マニラは、アメリカ合州国との28件の年次軍事演習全てをキャンセルすることも計画している。

ドゥテルテ大統領は、一体何が危機に瀕しているかは十分承知している。大統領の座について、100日を記念して、彼はいくつか激しい演説をし、欧米が彼を大統領の座から排除しようとして、彼を殺害さえする可能性もあることを認めた。

“私を追い出したいのか? CIAを使いたいのか? おやりなさい… どうぞご自由に。どうでも良い! 私が追い出される? 結構。(もしそうなら)それも私の運命だ。運命は余りに多くのものをもたらす。私がもし死んだら、それも私の運命だ。大統領は暗殺さされるものだ。”

そう。大統領たちは暗殺されることが多いのだ。

しかし、最近では世界中の国々が続々と反帝国主義連合に参加しつつある。なんとか克服している国もある。不安定化させられたり(ブラジルのように)、経済的に混乱させられたり(ベネズエラのように)、完全に破壊されたりしている(シリアのように)国もある。ロシアから中国、朝鮮民主主義人民共和国やイランに至るまで、反抗的な国々は、欧米政府プロパガンダとマスコミによって、ことごとく悪魔化されている。

しかし世界はもううんざりしているように見える。帝国は崩壊しつつある。帝国はパニックになっている。帝国は益々多くの人を殺害しているが、勝利してはいない。

フィリピン人も、この同盟に参加しようとしているのだろうか? 大統領に就任して、わずか100日で、ドゥテルテ大統領は覚悟を決めたように見える。もう隷属はしない! 戻ってくるな!

彼は生き残るつもりだろうか? 彼は今の路線を続けるつもりだろうか?

実際、彼は一体どれほど強靱なのだろう? 帝国と対決するには、鋼の神経が必要だ! 無数の複雑な暗殺策謀、巧妙なプロパガンダ作戦や、策略を生き抜くには、人は少なくとも不死身でなければならない。こうしたもの全てに対し、彼は覚悟できているのだろうか? 彼は覚悟しているように見える。

彼の国のエリート連中は、完全に欧米に寝返っている。インドネシアや、かなりの程度、タイやマレーシアの連中同様に。

これは困難な闘いになるだろう。すでにそうなっている。

だが国民の大多数は彼を支持している。現代史で初めて、フィリピン国民が、自らの運命を、自らの手で決める好機を得る可能性があるのだ。

そして、もし欧米が、マニラから溢れ出るものが気に入らなかったら? ドゥテルテ大統領は気にしていない。逆に質問する項目をたっぷり用意したと彼は宣言している。そして、もし、欧米がそれに答えられなかったら。

“もし連中が答えることができないなら、売女の息子よ、うせろ、けだもの。今度は蹴るぞ。私を怒らせるな。連中が私より賢明なはずがない、本当だ!”

十中八九、連中はそうではない。連中は彼より賢明ではない。しかし連中は絶対に遥かに冷酷で、遥かに残忍だ。

連中は彼の何を非難しているのだろう?‘麻薬撲滅戦争’で、約3,000人を殺害したことだろうか?

欧米(最近フィリピンでは、多くの人々が‘売女の息子’連中と呼んでいる)は、第二次世界大戦終結以降、世界中で一体何人の命を奪っただろう? 4000万人、それとも5000万人? 数え方次第だ。‘直接’か‘間接’。

帝国は、ほぼ確実に、ドゥテルテ大統領を殺害しようとするだろう、それも近い内に、ごく近い内に。

生き残る為、前進し続ける為、戦い続ける為、虐待され、搾取されてきた彼の国を守る為に、彼は十戒の全てを永久に絶対に忘れなければなるまい。

アンドレ・ブルチェクは哲学者、小説家、映画制作者で、調査ジャーナリスト、彼は’Vltchek’s Worldの作者で、熱心なツイッター・ユーザー、本記事はオンライン雑誌“New Eastern Outlook”独占。

記事原文のurl:http://journal-neo.org/2016/10/17/will-they-really-try-to-kill-president-duterte/
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うらやましくて、ため息がでるような政治家。属国化推進しかしない傀儡連中や、連中と一緒に食事することを楽しみ、自慢に思う堕落した売女組織幹部と全く逆。

「志村建世のブログ」最新記事、アメリカに一度は言ってみたい「ドゥテルテ語録」に同感。

「十戒」といえば、知人にすすめられて見た芝居「るつぼ」を思い出す。アメリカの赤狩りを、中世の魔女狩りを舞台に描いたもの。劇中で、十戒を唱える場面もある。重い内容ながら、満員。プログラムには、関連する映画も載っていた。

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』と、ハリウッド・ブラック・リストの歴史

9/11後のマスコミにおける、現代版赤狩り で触れた『グッドナイト&グッドラック』

それにつけても、今、時代錯誤のレッド・パージを推進している「連合」の悪辣さを思う。これについては今日の日刊IWJガイド記事をそのままコピーさせていただく。

■■■ 日刊IWJガイド「衆院補選は東京10区・福岡6区ダブルで自民党系候補が勝利~『連合』の『野党共闘阻止』圧力に従うばかりの民進党に有権者が『NO』!/『土人差別暴言』擁護で、松井一郎大阪府知事、自民府議の『言ったらあかんと諭すべき』との指摘に開き直り!/差別発言で相次ぐ大阪府警の部隊撤退を求める声!500人規模の機動隊投入の黒幕は警察庁!?」2016.10.24日号~No.1501号~ ■■■
(2016.10.24 8時00分)

 2週連続で選挙結果をお伝えします、IWJ記者の城石エマと申します!

 7月の参院選以来初の国政選挙として、昨日、衆院補欠選挙が東京10区と福岡6区で行われました。

 小池百合子氏の都政転出にともなう東京10区では、都知事選で自民党からの「除名覚悟」(?)で小池氏の応援に徹した若狭勝氏が当選確実となりました。若狭氏は、結局除名されることはなく、それどころか自民党公認で出馬し、選挙の全期間を通じて小池知事の応援を最大限に活用。安倍総理も応援に駆けつけ、後ろ盾の強さを見せつけました。

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※安倍総理と小池都知事、「小池グリーン」で仲良く演説! 衆議院東京10区補選、若狭勝候補が池袋東口で演説~安倍総理「朝から青汁を飲んで腹の底から緑になっている」!? 2016.10.16

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/339212

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 そんな若狭氏が選挙中に訴えたことは、小池知事とのつながりを強調して「いかに都政との連携を強めることができるか」。しかし、その他の、TPPや年金問題、改憲問題、安保法に基づく南スーダンでの駆けつけ警護など国政の重要な課題については、言及することがありませんでした。

 鳩山邦夫氏の逝去にともない行われた、福岡6区の補選では、無所属で鳩山氏の次男である鳩山二郎氏が当確。これを受け、自民党は鳩山氏を追加公認しました。

 自民党は、失った2つの議席を取り戻したことになります。

 今回の補選では、東京10区・福岡6区ともに民進党が候補者を立て、共産・社民・自由(旧生活)が独自候補を出すことなく、民進党候補者に譲る形で、事実上の野党候補「一本化」の形となりました。

 しかし、連合に気がねした民進党のやり方は、「一本化」ではあっても、「野党共闘」とは到底呼べないやり方でした。特に東京10区の補選の舞台裏で起きた「事件」を、IWJは詳細に報じてきました。

 投開票の3日前、東京・池袋では、日本共産党の志位和夫委員長や社民党の福島みずほ副党首、自由党の山本太郎共同代表らそうそうたるメンバーが集まって、東京10区で出馬した民進党の鈴木庸介候補を応援する合同街宣を実施しました。

 しかし、応援されている当の鈴木候補本人は、その場に姿を見せず、その後の個人演説会では、IWJの取材に対し「小池さんと若狭さん(が相手)だったら、勝てるわけないんですよ、こっちが今いくら束になっても」と、「野党共闘」を足蹴にするばかりか、自分自身の出馬も選挙戦も勝算のない無意味なものであるかのような言い方をしています。

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※「小池さんと若狭さんが相手では勝てるわけないんです、こっちが今いくら束になっても」もはや諦めモード!? 衆院東京10区補選で「野党共闘」に二の足を踏み続ける民進党に有権者の怒り殺到! 2016.10.20

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/340091

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 鈴木候補は、告示日前に岩上さんのインタビューを受けた際にも、「野党共闘」については、「蓮舫さんがリーダーシップで大きな方向性を示していただいているので、やはりそれについていく」と歯切れの悪い回答をしていました。

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※【衆院東京10区補選】思えばすでに連合の圧力が。自分は「野党共闘」の候補者ではないと不自然に強調する鈴木庸介候補に岩上安身が緊急インタビュー! 涙の場面含めて完全テキスト化! 2016.10.9

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/337458

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 民進党は、あくまで自分たちだけの力で選挙を乗り切ってみせる、という不可解な自信に満ちた姿勢を貫きましたが、結果は大方の予想の通りの惨敗でした。
※「野党共闘」は絶対に実現させないという「圧力」を鈴木庸介候補にかけた連合!~理不尽な「いじめ」にあっている時は、「いじめられている」とSOSを主張すべき! さもなくば身も心ももたなくなる!

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/340799

※「野党統一候補なら応援は控える」という連合の傲慢な姿勢に市民から反発の声!「自分たちの利害で、こんな立派な人の応援をやめるのはどうかと思う」~衆院東京10区補選、鈴木庸介候補街頭演説 2016.10.21

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/340513

 先に行われた新潟県知事選では、民進党と連合新潟抜きの3野党が共闘して応援した米山隆一候補が奇跡的な巻き返しをはかり、最後は民進党も勝ち馬に乗る形で応援した結果、見事、自公推薦候補を破り当選。

 新潟県知事選と今回の補選で明らかになったのは、民進党と連合抜きの野党共闘モデルの方が、与党候補と互角の勝負ができるという事実であり、同時に民進党の「応援団」を自称する「連合」が、「野党共闘」を阻むべく、民進党に圧力をかけまくる実態です。

 IWJは、新潟県知事選直後に連合新潟の事務局長・牧野茂夫氏へインタビューをし、「連合新潟」が米山氏の野党共闘候補としての擁立を抑え込めと民進党に迫っていたことを明らかにしています。

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※【IWJ検証レポート】「米山氏の出馬はしっかり抑えてほしいと民進党新潟県連には申し入れた」~連合新潟事務局長に直撃取材!民進党と連合の間で何が!?今、明かされる「本音」!! 2016.10.17

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/339577

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 そして今回の補選では、野党合同街宣のあと、鈴木候補の選対事務所から運動員を引き上げた「連合東京」が、IWJの取材に対し、野党合同街宣によって「迷惑を被った」などと発言しました。これはIWJのスクープ報道です。

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※スクープ!!衆院補選東京10区の鈴木庸介候補の応援から突如手を引いた連合東京!「結局は『野党共闘』になっている。だから『応援を控えるぞ』」!?連合の本音に迫るべくIWJが直撃取材! 2016.10.22

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/340730

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 衆院補選が2議席とも自民党候補の勝利に終わり、衆院解散総選挙も現実味をますます強めてきました。新潟県知事選での野党共闘候補の勝利と、衆院補選での民進党の、「野党共闘」に対する冷淡な態度が敗北を喫した現実を見て、民進党は本当にこのまま「連合」の言いなりになるだけでよいのか、真剣に考えるべきではないでしょうか?

 もし、民進党が「連合」に引きずられて姿勢を改めないならば、新潟知事選モデルを思い出して、市民自ら、非連合・非民進・非自公の野党候補を押し出して戦う必要があるのではないでしょうか。

■「饗宴」アンケートご回答の御礼~岩上さんの最終決断は、近日中にご報告いたします!

 さて先日、岩上さんから、毎年IWJで開催している年末のシンポジウム「饗宴」の開催に関して、みなさまにアンケートの呼びかけをさせていただきました。

 毎年全国各地からご参加いただき、好評を得ている「饗宴」ですが、実は例年赤字必至で、昨年も会場費や人件費などで50万円の赤字となってしまいました。

 その昨年の決算期は、一時3000万円もの大赤字の危機となり、岩上さんからみなさまにSOSを発信し、みなさまからの温かいご寄付やカンパのお支えで、なんとか乗り切ることができました。今年は昨年のような大赤字の危機を避けようと、岩上さんは会社の支出を減らすべく、日々頭を抱えています。

 そんななかで、今年もやってきた「饗宴」です。会社全体で深夜残業を減らし、配信規模を縮小するなどしている中で、赤字必至のイベントを開催すべきかどうか…。岩上さんからみなさまのご意見をうかがってみようとアンケートを実施したところ、700件以上ものご回答をいただきました。お寄せいただいたみなさま、ありがとうございました。

 これまでと同規模で開催する、規模を縮小して開催する、開催を取りやめる、の3択でお聞きしたところ、たくさんのご意見も同時にお送りいただきました。その一つ一つが、「開催してほしいけれど、一番大事なのはIWJの存続です」「今は無理しなくてもいいのでは」「これまでもずっと続けてきたのだから、やはり今年も開催してほしいです」など、岩上さんもスタッフも読んでいて励まされるものばかりでした。

 私がIWJに来たのは昨年の8月でした。まだIWJ歴1年の私にとって、「饗宴」は私の知らないIWJの歴史の重みを感じる場でもありました。昨年初めて参加したときには、いかに多くの人が、本当にIWJを必要と思い、支えてくださっているのかを思い知り、「みなさんの思いに応えられるように頑張ろう!」と身の引き締まる思いがしたものでした。

 予約していた会場のキャンセル料問題も発生しますので、岩上さんは、近日中にも今年の「饗宴」の開催について、判断を下し、みなさまにきちんとご報告する予定ですので、今しばらくお待ち下さい。

 いかなる形になるとしても、IWJがみなさまに「本当に必要な情報をお届けすること」をモットーに頑張り続けることに変わりはありません。マスコミが大事なことを報じなくなってきている今こそ、どうぞみなさま、IWJの会員にご登録いただき、みなさまの会費でIWJをお支えください。

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、支出を切り詰めているとはいえ、現在のIWJの会員数(5759名)では、各地での取材費用、スタッフの人件費、機材費など、すべてをまかなうことができません。再びあの3000万円の赤字の危機に陥るわけにはいかない…と、岩上さんは常に危機感を持っています。どうぞ、IWJがこれからも安定して取材活動を続けていくことができますよう、みなさまのご寄付・カンパでIWJをお支えください。

※ご寄付・カンパをどうぞお願いいたします!

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