コラム
ハマス指導者ヤヒア・シンワルと10.7(2023)及び10.16(2024)
パレスチナ解放運動の最大組織・ハマスの指導者であるヤヒア・シンワルについては、彼が10月16日にイスラエル軍の攻撃で死(以下「10.16」)に追い込まれてから、様々な報道を通じて興味深い事実関係が明らかになっています。米西側はハマスをテロ組織と決めつけ、2023年10月7日のイスラエルに対する急襲(以下「10.7」)を組織した張本人であるシンワルを極悪非道のテロリストと決めつけています。しかし、イランのプレスTV、ロシアのロシア・トゥデイ(RT)、スプートニク通信、中東のアルジャジーラなど、いわゆるグローバル・サウスを代表する、あるいはこれと緊密に連携する通信社・報道機関の紹介・報道からは、シンワルの人物像、10.7の国際的意味、10.16の国際的影響などについて、正反対の評価が行われていることを見て取ることができます。
私は、米西側の宣伝臭の強い報道よりも、グローバル・サウス側の報道の方がシンワル、10.7そして10.16について正しい評価を行っていると…