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2024年9月 4日 (水)

アメリカ請負業者と欧米ジャーナリストはクルスク「奇襲侵攻」を知っていた



ソニア・ファン・デン・エンデ
2024年8月31日
Strategic Culture Foundation

 欧米諸国のジャーナリスト連中は、この「奇襲侵攻」を取材する準備を整えて、ウクライナのクルスク国境で何日も待機していた。

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 2024年6月下旬、2024年8月6日のクルスク攻撃のわずか数週間前、アメリカ軍事請負業者がウクライナに派遣されるとアメリカ・メディアが報じた。

 ロシア連邦クルスク地域侵攻後、アメリカとNATO代理軍は、この侵攻はウクライナ単独による奇襲攻撃だったと主張した。

 ウクライナ軍のクルスク地域攻撃に参加した自軍兵士の写真を掲載したアメリカの民間準軍事組織Forward Observation Groupは、8月6日の攻撃への関与に関するコメントを拒否した

 「アメリカ軍事請負業者のウクライナ派遣に対する事実上の禁止を解除する方向にバイデン政権は動いている」と、事情に詳しい4人のアメリカ当局者がCNNに語った。「アメリカが提供した兵器のウクライナ軍による維持・修理を支援するためだ。」

 CNNによると「ウクライナ軍がロシアに対して優位に立つ方法をアメリカは模索しており、この変更はバイデン政権のウクライナ政策における新たな大転換となるだろう。」

 6月下旬、CNNや他のアメリカや欧州報道機関が、この民間軍事集団派遣の可能性について報じた。公式米軍部隊の隠れ蓑として傭兵を使用する長い実績がアメリカにはある。シリアやイラクでのブラック・ウォーターや傭兵や(ヨルダンで訓練を受けた) ホワイト・ヘルメットを考えてみよう。ISIS (アラビア語でDaesh) は、イラクのキャンプ・ブッカでCIAとモサドに訓練された民間傭兵軍だとさえ言える。

 Foreign Observation Group(皮肉にも頭文字はFOGだ)は、ウクライナやイラクやシリアへ出向き、現地戦闘員(聖戦主義者)と接触し、彼らや欧米諸国がロシアのウクライナ侵攻やシリア「内戦」と呼ぶものの写真や映像を撮影したと主張する民間団体だと言われている。

 これら全ての紛争は、実際は欧米諸国が扇動した代理戦争で、現在、ロシアとアメリカおよびその犯罪的NATO同盟諸国間の「熱い戦争」を引き起こしている。

 ロシアの特別軍事作戦(SMO)が2022年2月に始まる前から、欧米メディアは当時ウクライナ東部だったドンバス地方のFOGなどから得た写真を公開していた。その写真はネオナチのアゾフ大隊メンバーにインタビュー(称賛)したものとして限定的批判を集めた。アゾフ軍のナチス記章は露骨に示されており、ナチスと彼らのつながりは否定できないものだった。当時、欧米メディアとネオナチ準軍事組織とのつながりが、彼らは、いわゆるドキュメンタリー・ジャーナリストなのか、それとも紛争当事者なのかという疑問を引き起こした。

 SMO開始後、欧米メディアはアゾフ大隊のネオナチ・イメージを美化し、彼らをウクライナ解放のために戦う「善玉」と位置付けた。

 FOGグループや他のNATO民間請負業者は、ウクライナ防衛国際旅団に参加するウクライナ戦闘員や外国人志願兵のため医療用品や装備や資金調達にも積極的に取り組んでいる。

 確かに、一線が越えられたという多くの声がクレムリンから聞こえる。アメリカのATACMSミサイルによるクリミア海岸への最近の攻撃をお考え願いたい。アメリカが民間請負業者に自由裁量を与えると発表した日に、クリミア攻撃があった。偶然だろうか? いや、そうは思えない!

 クルスク攻撃以来、戦場には新たな次元が加わり、アメリカやNATO代理勢力とロシアとの間で具体的な紛争や戦争が起きていると我々は言うことができる。代理戦争は終わり、直接対決の新たな段階が進んでいるとも主張できる。

 これまで、ウクライナへの軍事支援をアメリカ政府は徐々に強化してきた。この手法の狙いは、ロシアの「越えてはならない一線」を試し、新たな兵器システム配備や欧米諸国による新たな制裁や、もちろん最近では、主にヨーロッパにある凍結されたロシア資産のウクライナへの寄付に対して、モスクワがどう反応するか見ることだ。

 私の個人的意見では状況は頂点に達している。クルスクに関しては実際ロシアへの攻撃があり、ロシア人が殺害され、民間人がトラックで自宅から連れ出され処刑されるなど虐殺が行われた。SSヘルメットを被り、袖にアドルフ・ヒトラーのライプシュタンダルテ第1SS装甲師団の記章を付けたウクライナ兵が老人を脅迫し、その後殺害した映像もある。

 第二次世界大戦は、ロシア社会にとって極めて敏感な問題で、2,600万人以上が亡くなったナチスドイツとの大祖国戦争で戦死した犠牲者、戦死した兵士、祖父、叔父、従兄弟、叔母や全ての家族が関係していると認識しながら、欧米諸国はロシアを極限まで追い詰めようとしている。ほとんどのロシア人がアメリカとNATO共犯者が関与していると感じているクルスク地域での最近の行動は露骨な挑発だ。実際、挑発以上で、ロシア人の魂を侵害して、私たちは全く異なる次元に陥ってしまったのだ。おそらく「帰らざる道」と言えるのかもしれない。

 クルスクで既に流血事件が起きているのをアメリカと欧米諸国は知りながら、汚いゲームを続けている。

 本来の「クルスクの戦い」というのは、第二次世界大戦の東部戦線でナチスドイツとソ連軍が1943年夏に戦った大規模戦闘で、ソ連軍の勝利に終わった。それは戦争史上最大の戦闘だった。おそらく精神錯乱から、81年前のクルスクの戦いを再現したい、あるいは再現できるとNATO枢軸諸国は考えたのだろう。彼らは非常にロシア嫌いで過激化しているため、これは現実になりかねない。

 クルスク地域では、傭兵だけでなく、傭兵やウクライナ軍大隊とともに欧米諸国のジャーナリストもロシア国境を違法に越えている。国営放送局RAIやアメリカ人ジャーナリストのおかげで、イタリア人については良く知られている。オランダとベルギーの主要メディアに勤務するベルギー人ジャーナリスト、ヤン・フニンもいる。彼はロッテルダムのオランダ紙アルヘメン・ダグブラッドの見出しにある通り「ウクライナのクルスク」と題する記事を書いた最初のジャーナリストの一人だと主張している。クルスクは現在ウクライナ領で、ロシア領ではないと彼は記事で主張し、ユーリ・ガガーリンなどの像が破壊され倒されたのを喜んでいる。従って、このことから、クルスク地域への侵攻はウクライナだけでなく、アメリカと、その代理組織NATOによる計画的行動だったと結論付けられる。オランダのラジオNPOのポッドキャストでヤン・フニンが主張している通り、欧米諸国のジャーナリストたちはウクライナ国境の反対側で侵攻軍に同行する準備ができていたのだ。

 欧米ジャーナリストや政治家連中は起きることを知っていたのだ。そうでなければ、クルスク国境にジャーナリストを派遣して侵攻を取材するはずがない。キーウ政権と、任期がとうに切れている俳優大統領によれば「ウクライナはロシアのクルスク州での作戦準備をキーウの同盟諸国には明かさなかった。それをロシアの「最も深刻な越えてはならない一線」を越えると世界が受け止めるかもしれないからだ」。

 この事実は、「奇襲侵攻」を取材するために欧米諸国のジャーナリストがウクライナのクルスク国境で何日も待機していた事実により否定されている。彼らは明らかに差し迫った攻撃について十分情報を得ており、攻撃の青信号が出た時点で行動を起こし、傭兵やウクライナ軍とともに違法に入国できるようにしていたのだ。

 ウクライナ軍兵士と、NATO軍兵士や教官の支援を受けた外国請負業者がロシア国民を捕らえ、ロシア軍兵士を国境を越えてウクライナに引きずり込んだ事実は一言も語られていない。ロシア国民が殺害され、家や財産が破壊されたのだ。全てウクライナと「自由な欧米」の栄光のためだ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2024/08/31/us-contractors-and-western-journalists-knew-about-surprise-invasion-of-kursk/

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 東京新聞 特報面左上「本音のコラム」今日は斎藤美奈子氏。

 「もし野だ」の憂鬱 に座布団十枚! 夏目漱石の『坊ちゃん』に「野だいこ」略して「野だ」という人物がいる。...で始まる力作。的確な元首相批判。

 耕助のブログ 翻訳記事
No. 2259 ハマスとヒズボラの消耗戦が続けばイスラエルは1年以内に崩壊するだろう
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ハリス氏、日鉄のUSスチール買収に慎重、「米で所有されるべき」。米国大統領選挙では、「スイング・ステート」の動向が重要。就中USスチール本社あるペンシルベニア州は最重要区。労働組合が反対する中、日鉄のUSスチール買収に両大統領候補反対は当然。理解できない日鉄の能力不足。

 デモクラシータイムス
斎藤知事 「嘘八百」は嘘だった!【横田一×西谷文和 とざいトーザイ】 20240903 1:28:41


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                     冥土への土産

  最近,ある代議士がElon Musk氏の”X”を利用されているので小生も利用するようになった。しかし書き込んだ内容を取り消す場合などその操作が全く分からない。IT不得手は相変わらずだからお許しいただくとしても,SNSで提供する手段が増えてきた。使用料をとるところもあるがとらないところもある。それは当たり前だが「寿司食いえね」といった啖呵を切って無料のママで情報を提供してくれるところが少なくなった。
  「ちと死ぬのも慰み」と言った江戸時代の批評家もいたような気がするがいよいよ棺桶に片足を突っ込みそうな小生に異な”Follower”が現れた。イナ・バウワ-ではない。しかしその方の名前を出すと迷惑がかかるから出さないがウクライナとブラジルに強く関係している方である。ただこれは日本人的な思いやりあるいは忖度に過ぎないのだろうけれど,意識し始めて1週間もたたないのに彼は毎日「いいね」を付けてくるか挨拶をしてくださる。余計なことだがお母様はお奇麗で気品があるご婦人である。そのご一家が私の書いた文章を痛く気に入られたらしく「いいね」を付けてきた。
  YahooやRt.comに投稿し始めた頃,「いいね」の数が『瞬く間』に9,000を越えたのを偶然見てしまった。それで「いいね」数でさえヤラセ,サクラ行為の結果なのだと悟った次第。この2年ほどの例で言えばダッピみたい集団がいることを知った。以来,「いいね」欄には興味を感じること少なくなった。しかし今回は,僅かな「いいね」でさえ無視できない。任期が切れた大統領とはいえ,日本のほとんどの国会議員が総立ちして迎えたゼレンスキ-の,要請を断った方である。今朝も俺は君の"follower”だといって「いいね」を付けてきた。しかし彼の投稿数は毎日7,8以上あって”Yes”か”No”で応えよと迫ってくる。例えば「神はいると思うか」,「大金は人の心を変えるか」あるいは「”xyz”という商号をどう思うか」などと2分法で容易には答えられない質問をしてくる。
  彼は50歳を越えていて精力的である。現在は夏休み中なのであろう。こちらは年がら年中,無為にして四季を過ごしているが,彼と彼の家族はイタリアに旅したようだ。そしてたくさんの写真を公開している。ピサの斜塔で撮った写真があったので,「約XYZ年前にピサの斜塔に行ったが,自分が地上に立っているとは思えない感覚を味わった」と返信した。どうもこれが彼らのお気に入りになったようだ。
  彼の会社がブラジルから撤退するかどうか知らないが,「悪いのはZYXでルラ大統領ではない」と返信した。良く分からないがルラ大統領も自由の闘士で「表現の自由」を求めることに熱心であるが今回の件で相当頭を痛めているようだと返信しておいた。その後の彼の文章をみるに,焦点は「ZYX」に定められたようだ。
  ひと夏の経験ではないがピサの斜塔で眼が眩んだときも夏だった。しかし夏は幽霊の季節でもある。そこでSNSばかりに時間を割けないと感じ,手元にあった加藤の『芸術的精神史的考察』(平凡社)を読み返し始めた。すると頭のもやもやが晴れてすっきりしてくる。なぜだろうか。それは分からない。
  ところで”X”上で永田誠先生から幸運にも「いいね」を頂いた。遺跡が多いと言われる九州にお住まいなのであろうか。台風が去ったら一度は訪れて遺跡を訪ね回ってみたい。例えばさつま甑島。秋のお祭りの日に山の蔓(かずら)を刈って撒いて綱にし市内を練り歩く。そして渦を巻く。最近の少子化によって綱を運ぶ運び手が少なくなってきたそうだ。このお祭りを知ったのは加藤周一の「日本 その心とかたち」(NHK出版)であることは以前にも紹介したが渦を巻く行列とそのお祭りがミャンマ-の最北端カチン州のカチン族にある。早とちりの小生は甑島の方々はミャンマ-出身なのかなどと納得していたら,中国雲南省のアチャン族の方もカチン族に似たお祭りをする。そしてサイチョウの形をした板の上に別の板(民族の文様)を立てるところは同じ。
 現在ミャンマ-政府軍は総崩れでカチン族に圧されているそうだが,ウクライナにもブラジルにも中東にも平和あれとしか言いようがない。つまり民族の伝統や表現の自由が守られて存続することを一老人は願っている。

追記: パキスタンの状況は良く分からない。
追記2:アフリカからは朗報が届く。植民地主義が払しょくされつつあり,民族独自の政権が樹立されて動き出した。BRICSはますますその存在を増すだろう。コロナワクチンや消費税を国民に課す日本だけが衰退の道を歩んでいるようである。

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