■ 戦力的には頭1つ抜け出た存在Jリーグの移籍市場は終盤戦に投入している。2019年の18クラブの陣容がある程度は見えてきたが史上2チーム目となる3連覇を目指す川崎Fが「大本命」と言える。もともと充実したメンバー構成だったが今オフはFWレアンドロ・ダミアン(SCインテルナシオナル)、MF山村和(C大阪)、DF馬渡(広島)を獲得。新外国人のDFマギーニョ(ヴィラ・ノヴァ)とDFジェジエル(パラナ・クルーベ)も相当にハイスペックな選手である。
唯一、右SBのDFエウシーニョが抜けた穴は気になるがDF馬渡もしくはDFジェジエルであれば埋められる可能性が高い。致命的な穴にはならない可能性が高い。攻撃陣はFWレアンドロ・ダミアンが加入して迫力が増した。FW小林悠とFWレアンドロ・ダミアンの2トップになるのか?FWレアンドロ・ダミアンの1トップでFW小林悠がサイドハーフに回るのか?は始まってみないと分からないがいずれにしても強力である。
生え抜きの谷口彰、DF車屋、MF大島僚などが円熟期を迎えており、戦力的には頭1つ抜け出た存在になりつつある。当然のように1月6日(日)に受付を開始した順位予想バトル(J1編)でも王者の川崎Fが最も高い評価を受けている。1月13日(日)の現時点でのJ1編の参加者数は80名になるが平均予想順位は1.49位。54名が1位に予想しており、4位以下と予想した人は1人だけ。川崎Fが断トツの優勝候補と言える。
→ 2019/01/07 【J1】 順位予想バトル 2019年版 受付開始 (現在の参加者→80名)
■ 2番手は浦和レッズ、3番手は鹿島アントラーズ2番手の浦和が3.46位、3番手の鹿島が4.31位、4番手の神戸が5.76位であることを考えると「川崎Fの1強」とも言えるが、不吉なデータを紹介すると、表1のとおり、 順位予想バトル(J1編)が始まった2007年以降の12年間で開幕前に本命視されたチームは1つも1位にはなっていない点という事実である。本命視されたチームの最終成績は3位→7位→3位→4位→6位→7位→6位→8位→2位→4位→2位→3位となる。
「本命視されたチームが優勝できていない。」というのはJ1の七不思議の1つに挙げられるが、理由としては「絶対的な人気や実力を持ったチームはJリーグには無かった点」、「前評判が高いチームはACLで勝ち上がることが期待されるのでACLの方に力を注がざる得ない点」、「他クラブからのマークが厳しくなる点」などが挙げられるが、ジンクスを打ち破って川崎Fが3連覇を達成するようだと快挙達成と言える。
先のとおり、現時点での川崎Fの平均予想順位は1.49位になるが、これは2012年の名古屋の1.53位を上回って歴代で最小の数字になる。歴代2位は2007年のG大阪の1.63位で、歴代3位は2011年の鹿島の1.97位となるが、「1点台」になるようだと史上4チーム目となる。ストイコビッチ監督時代の2012年の名古屋の1.53位という数字を上回ることが出来るのか?否か?という点も今後の順位予想バトルの注目点になる。
表1. 年度別の開幕前に本命視されたチームの最終成績
年度 | クラブ名 | 前評判(ランク) | 平均予想順位 | 最終順位 |
2007 | ガンバ大阪 | 1 | 1.63 | 3 |
2008 | 浦和レッズ | 1 | 2.49 | 7 |
2009 | ガンバ大阪 | 1 | 2.00 | 3 |
2010 | 鹿島アントラーズ | 1 | 2.84 | 4 |
2011 | 鹿島アントラーズ | 1 | 1.97 | 6 |
2012 | 名古屋グランパス | 1 | 1.53 | 7 |
2013 | 浦和レッズ | 1 | 3.06 | 6 |
2014 | サンフレッチェ広島 | 1 | 3.12 | 8 |
2015 | ガンバ大阪 | 1 | 2.77 | 2 |
2016 | ガンバ大阪 | 1 | 2.20 | 4 |
2017 | 鹿島アントラーズ | 1 | 2.09 | 2 |
2018 | 鹿島アントラーズ | 1 | 2.49 | 3 |
■ MF山中の移籍によって評価が急落川崎Fの対抗馬と言えるのは浦和になる。浦和の平均予想順位は3.46位になる。こちらもFW杉本健(C大阪)、DF鈴木大(柏)、MF山中(横浜FM)を獲得するなど大型補強に成功した。特に大きいのは泣き所だった左WBに日本代表クラスの実力を持つMF山中を獲得できた点になる。「左右のWBの攻撃力が不足している。」という点がMF関根がいなくなった後の浦和の弱点だったがMF山中の獲得で解消されるだろう。
加入が決まったのは1月10日(木)の朝だった。当日の朝のスポーツ新聞で「浦和が完全移籍で獲得する。」と報じられたが、それまでは彼の動向に関する情報は全くなかった。大きな驚きと言えたが、MF山中の加入が決まったことで順位予想バトル(J1編)における浦和の評価も上がっている。彼の加入が発表される前に投稿された51名の平均予想順位は3.76位だったが、加入後の29名の平均予想順位は2.93位になる。
逆に主力流出となった横浜FMの順位予想バトル(J1編)での評価は急落している。流出が確定する前の段階で投稿された51名の平均予想順位は9.59位だったが流出確定後の29名の平均予想順位は11.97位となる。一昨年のオフはFW大前(清水→大宮)の電撃移籍が確定した後、清水の評価が急落して、大宮の評価が急上昇しているが、1人の選手の移籍のニュースが順位予想に大きな影響を及ぼすことは珍しくない。
「横浜FM側は多額の移籍金を獲得できている。」と報じられているので幾分かはマシな状況ではあるが「攻撃力のある左利きの左SB/WB」は日本人では限られる。具体的に名前を挙げていってもMF山中(浦和)、DF丸橋(C大阪)、DF太田宏(FC東京)、DF松原后(清水)、DF車屋(川崎F)など両手で数えられるほど。人材が豊富なアタッカーやボランチと比べると流出した選手の穴を埋めるのが大変なポジションである。
3番手は鹿島になるが平均予想順位は4.31位。2018年にアジア制覇を達成した名門クラブであることを考えるとやや控えめである。やはり、DF昌子(→トゥールーズ)とDF西大伍(→神戸)が抜けた穴を埋めるのは簡単ではないと感じる人が多くなっているようだ。ただ、「大物の獲得に乗り出している。」ということをフロントが示唆しているので新たな補強選手によっては鹿島の評価が高まることは十分に考えられる。
→ 2019/01/10 【J1】 全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (13位-18位)
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→ 2019/01/12 【J1】 全18クラブのオフの補強の充実度ランキング (01位-06位)表2. 2019年の順位予想バトル(J1編)の途中経過 (80名)
ランク | クラブ名 | 平均予想順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | 11位 | 12位 | 13位 | 14位 | 15位 | 16位 | 17位 | 18位 |
1 | 川崎フロンターレ | 1.49 | 54 | 14 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2 | 浦和レッズ | 3.46 | 6 | 23 | 20 | 11 | 8 | 8 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
3 | 鹿島アントラーズ | 4.31 | 7 | 16 | 10 | 16 | 12 | 6 | 4 | 3 | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
4 | ヴィッセル神戸 | 5.76 | 5 | 6 | 12 | 11 | 8 | 10 | 9 | 3 | 6 | 1 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 |
5 | ガンバ大阪 | 6.75 | 2 | 8 | 6 | 8 | 10 | 8 | 11 | 6 | 3 | 5 | 4 | 2 | 2 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 |
6 | コンサドーレ札幌 | 6.83 | 2 | 7 | 3 | 10 | 12 | 6 | 10 | 8 | 3 | 8 | 3 | 3 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 |
7 | 清水エスパルス | 7.13 | 2 | 0 | 7 | 11 | 8 | 10 | 8 | 11 | 6 | 4 | 3 | 5 | 1 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
8 | 名古屋グランパス | 8.68 | 0 | 4 | 2 | 3 | 8 | 7 | 6 | 10 | 7 | 10 | 6 | 4 | 6 | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 |
9 | FC東京 | 9.13 | 0 | 0 | 2 | 2 | 5 | 8 | 12 | 7 | 9 | 6 | 14 | 4 | 3 | 3 | 2 | 2 | 1 | 0 |
10 | 横浜Fマリノス | 10.51 | 2 | 1 | 3 | 3 | 2 | 5 | 3 | 7 | 4 | 7 | 7 | 6 | 11 | 1 | 6 | 7 | 5 | 0 |
11 | セレッソ大阪 | 10.69 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 | 6 | 3 | 8 | 11 | 10 | 8 | 9 | 4 | 5 | 4 | 1 | 2 | 5 |
12 | サンフレッチェ広島 | 10.70 | 0 | 0 | 3 | 1 | 2 | 4 | 3 | 6 | 9 | 10 | 7 | 12 | 5 | 7 | 4 | 4 | 3 | 0 |
13 | 湘南ベルマーレ | 12.21 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 4 | 1 | 10 | 7 | 3 | 9 | 9 | 15 | 8 | 5 | 6 | 0 |
14 | サガン鳥栖 | 13.16 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 | 2 | 4 | 7 | 8 | 13 | 11 | 12 | 10 | 6 | 1 |
15 | ベガルタ仙台 | 13.41 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 3 | 5 | 5 | 10 | 8 | 8 | 8 | 15 | 7 | 4 |
16 | ジュビロ磐田 | 14.50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 4 | 0 | 6 | 4 | 5 | 9 | 13 | 14 | 16 | 6 |
17 | 大分トリニータ | 15.31 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 10 | 5 | 16 | 14 | 11 | 17 |
18 | 松本山雅 | 16.95 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 4 | 4 | 18 | 45 |
2019年の順位予想バトル(J1編) ・・・ 新シーズンの受付を開始しました。 受付期間 : 2019年1月6日(日)~2019年2月21日(木)
→ 不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
→ 順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
→ 同ポイントで並んだときは投稿時期が早かった人が上の順位になります。
→ 早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
【質問内容】
(項目1) ハンドル名
(項目2) 年代
(項目3) 性別
(項目4) 地域
(項目5) 好きなJリーグのクラブはどこですか? (複数選択可)
(項目6) J1の全18クラブの順位を予想をしてください。
(項目7) その理由を簡単にお書きください。
(項目8) 2019年のJ1で注目するクラブとその理由をお書きください。(好きなクラブ以外で)
(項目9) 2019年のJ1で注目する選手とその理由をお書きください。
(項目10) 2019年のJ1でブレイクすると思う若手選手は誰ですか?
(項目11) 特に好きだった外国人Jリーガーは誰ですか? (今、Jリーグでプレーしている選手は除く。)
・投稿用フォーム (J1編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=d891dd2db0db8597
・投稿用フォーム (J2編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=1d0624440ac55df6
・投稿用フォーム (J3編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=855132f3d67e69b7
※ たくさんの予想が集まった方が面白いので気軽に順位予想バトルに参加してください。
※ シーズン終了後には「成績の発表」を行います。できるだけ私情を挟まずに予想することをお勧めします。
※ 誤字や脱字、クラブ名の間違い(=栃木FCなど)、言い回しの間違い等があったとしても、よほどのことがない限り、そのままアップしています。特にクラブ名の間違いにはご注意ください。
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