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【J1・J2・J3】 12段階の個人別の戦力補強の評価 (2019年・夏の移籍市場) (その8) | | |　

71人目： MF 関根貴大 (シントトロイデン→浦和レッズ)　・・・　S-

→　2年間プレーした欧州では怪我の影響もあって力を出し切れなかった。わずか2年間での撤退となったが攻撃力のあるWBを必要としていた浦和にとっては「願ってもない補強」と言える。復帰後は左WBの位置で起用で起用されているが早速大きな存在感を発揮中。1人で仕掛けられる選手がいると攻撃はスムーズになる。「極度の得点力不足に苦しんでいた浦和の救世主になる可能性は結構高い。」と言える。

72人目： GK 大久保択生 (サガン鳥栖→清水エスパルス)　・・・　B+

→　ポルトガルに渡ったGK権田(ポルティモネンセ)の後釜として加入。カレーラス体制のときはスタメンで起用されたがシーズン途中でポジションをGK高丘に奪われた。それでもレギュラー再奪取の可能性は十分に考えられる状況だったのでこのタイミングでの完全移籍は驚きである。GK六反がオーバートレーニング症候群と診断されたのでベテランのGK西部との競争になるが清水で定位置を確保する可能性は高い。

73人目： MF 嶋田慎太郎 (大宮アルディージャ→大分トリニータ)　・・・　C+

→　熊本ユース出身。「熊本ユースが生んだ傑作」とも言われるが大宮では力を出し切れず。今シーズンは開幕当初こそ出場機会を得たがその後はほとんど試合に絡めなかった。「今夏に移籍の道を選択する可能性は高い。」と思っていたがJ1の大分が移籍先になったのは驚きだった。天才肌のアタッカーで独特の感性を持った選手であるがアタッカーの駒が豊富な大分で出場機会を得るのは難しいだろう。

74人目： FW エリキ (パルメイラス→横浜マリノス)　・・・　A-

→　U-20とU-23のブラジル代表経験がある。FWエジガル・ジュニオが骨折をして全治3か月と診断されているがすぐに手を打ってきた。動画を見る限りでは「かなりのスピードを持った選手」である。高速ドリブルは大きな武器になる。右サイドでプレーする機会が多いのでタイプ的にはFW仲川と重なる部分が多いのでどのように棲み分けをするのか？がポイントになるだろう。ハイスペックな選手を獲得できた。

75人目： MF 井手口陽介 (グロイター・フュルト→ガンバ大阪)　・・・　S-

→　怪我の影響もあって欧州では力を発揮できず。一時は確実視されていたロシアW杯のメンバー入りも逃した。「近年、欧州に渡った日本人選手の中では屈指の失敗例」とも言われるがJリーグに撤退。1年半ぶりにG大阪でプレーすることになった。コンディション面は心配されるが力があるのは明らか。G大阪で感覚を取り戻して代表に絡んでほしいところである。まだ22才なので巻き返しを期待したい。

76人目： GK 浅沼優瑠 (SC相模原→栃木SC)　・・・　C-

→　2017年と2018年はY.S.C.C.横浜の正キーパーとして活躍。オフにGK川口が引退したSC相模原に移籍したが2試合の出場のみ。直近の試合は今夏に横浜FMから加入したGK原田がスタメン出場。GK田中雄がサブに回ってGK浅沼はベンチ外となった。183センチなのでサイズのあるキーパーではないが左足のキックが正確。フィード能力は高い。今夏のJリーグのキーパーの玉突き移籍に巻き込まれた感はある。

77人目： GK 石川慧 (栃木SC→サガン鳥栖)　・・・　D+

→　GK大久保(鳥栖→清水)が抜けた鳥栖に移籍することになった。26才なので中堅世代になるがJ1とJ2ではそれぞれ2試合の出場のみ。キャリアのほとんどは控えキーパーとして過ごしている。J1やJ2での実績はほとんどないのでJ1の鳥栖で出場機会を得ることは考えにくい。「数合わせのための補強」とも言われているが・・・。ソニー仙台時代にはJFLで1試合に出場。4つのカテゴリーでプレーした経験がある。

78人目： DF 水本裕貴 (サンフレッチェ広島→松本山雅)　・・・　B-

→　2012年にはJリーグのベストイレブンに選出されるなどJ1通算で400試合以上に出場している鉄人も今シーズンは出場機会に恵まれず。FWレアンドロ・ペレイラとのトレードのような形で松本山雅に移ることになった。スピードを生かした守備が特徴。身体的な能力の高さで勝負するタイプだったが経験を重ねて成熟して来た。反町監督は北京五輪代表チームの時の監督。当時は主力のCBとして起用されている。

79人目： FW レアンドロ・ペレイラ (松本山雅→サンフレッチェ広島)　・・・　B+

→　2度目のJ1昇格を果たした松本山雅のキーマンだったがわずか2ゴールのみ。期待を裏切った。周囲のサポートが少なくて前線で孤立する場面が多くて力を出しやすい環境ではなかった。高額年俸という点もクラブの負担になっていたので放出に成功したのは松本山雅にとっては大きい。ただ、サイドからのクロスが多い広島は彼の良さを出しやすい環境と言える。力はあるので広島では活躍できるのではないか。

80人目： MF 小野伸二 (コンサドーレ札幌→FC琉球)　・・・　B+

→　3度のW杯を経験しているMF小野伸のFC琉球への移籍は驚きだった。怪我の影響もあって札幌での出場機会は限られたが経験豊富なベテランとして近年の札幌の躍進に大きく貢献した。怪我を抱えているのでFC琉球でもプレー機会はそこまで増えないと思うがJ2初年度のFC琉球の発展をピッチ外からサポートすることになるだろう。プロフェッショナルな姿勢はFC琉球の若手にとってはお手本になるだろう。

表1. プレーヤー別の移籍の評価 (2019年の夏の移籍市場)

分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	6	8	14	7	6	0	2	0	0	0	0
J1	札幌
	仙台				1	1	1
	鹿島			1		1
	浦和		1					1
	東京				1
	川崎F									1
	横浜FM		1	1	1		1
	湘南			1				1
	松本					1	2	2
	清水					2	1
	磐田			1		4
	名古屋					1
	G大阪		2		1		1	1
	C大阪					1
	神戸			1	2	1
	広島					2
	鳥栖			1	1		1			1
	大分				1			1
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	4	7	17	14	6	7	5	0	0	0	0	0
J2	山形					1	1
	水戸		1		2				1
	栃木SC			1		2	1		1
	大宮					1
	千葉				1
	柏				3	1	1
	東京V			1	2	1
	町田				2
	横浜FC			1		1
	新潟						1
	金沢					1
	甲府					1			1
	FC岐阜			2	1			1
	京都			1				1
	岡山			1				1	1
	山口				1			1
	徳島				1
	愛媛FC					1
	福岡		1		2		1
	長崎		1		1
	鹿児島					2	1	1	1
	FC琉球		1		1	2		2
分類	クラブ名	S+	S-	A+	A-	B+	B-	C+	C-	D+	D-	E+	E-	？
分類	クラブ名	0	0	0	2	5	7	4	2	1	0	0	0	2
J3	八戸
	岩手						1							2
	秋田
	福島
	群馬				1		1		2
	YS横浜
	相模原				1		1	1		1
	長野					1		1
	富山					2
	藤枝						2	1
	沼津							1
	鳥取						1
	讃岐
	北九州					2	1
	熊本
	合計	0	8	13	27	33	20	17	7	3	0	0	0	2