■ 9月7日のチリ戦が初陣新生・日本代表は9月7日(金)に札幌ドームでチリ代表と対戦して、9月11日(火)にはパナソニックスタジアム吹田でコスタリカ代表と対戦する。いよいよポイチJAPANの活動がスタートするが、今後の予定は10月にも2試合、11月にも2試合の国際Aマッチが組まれている。年内の6試合は全て国内での試合となるが、来年の1月には2大会ぶりの優勝を目指すアジアカップが控えている。準備期間は4か月ほどしかない。
9月の2連戦の日本代表メンバー23名は8月30日(木)に発表されたがW杯に出場した海外組はゼロ。MF山口蛍(C大阪)とMF大島僚(川崎F)はともに怪我のため辞退したのでW杯メンバーはGK東口(G大阪)、DF槙野(浦和)、DF遠藤航(シントトロイデン)、DF植田直(セルクル・ブルージュ)の4人だけ。中盤から前目の選手は全てW杯に参加しなかった選手になる。平均年齢も3才ほど低くなってフレッシュな顔ぶれになった。
初代表はMF天野純(横浜FM)、DF佐々木翔(広島)、MF堂安(FCフローニンゲン)、MF伊藤達(ハンブルガーSV)、DF冨安(シントトロイデン)、MF守田(川崎F)の6人。欧州でプレーする東京世代の選手が3人も選出されたのが目に付く。拘束力がない五輪代表に欧州組を呼ぶのはなかなか難しいので「それならばA代表に呼んで目の前で見たい。」と森保監督は考えたのだろう。両方を兼任する監督ならではの方法である。
■ キャップ数「0」の選手は7名実績のある選手はほとんど召集されなかったので、キャップ数が「10」を超えているのDF槙野とDF遠藤航とFW小林悠とFW浅野拓の4人だけ。Aマッチでゴールを決めているのもDF槙野とMF青山敏とMF中島翔とFW小林悠とFW浅野拓とFW杉本健の6人だけ。ロシアW杯のときはおっさんJAPANと揶揄されたが様変わりした。キャップ数が「0」の選手も7人いるので、代表デビューを飾る選手が何人も出てくるだろう。
当面の目標であるアジアカップのメンバー入りを目指して早くも生き残りを賭けた競争がスタートすることになるが、今回、注目したいのはGKシュミット・ダニエル(仙台)になる。2016年の秋に行われたキーパーオンリーの日本代表候補合宿に召集されているので厳密に言うと初代表ではないが、限りなく初代表に近い。ここに来て仙台で定位置を確保しているが、パフォーマンスが評価されて大きなチャンスを得た。
先のロシアW杯はキーパーが目立つ大会になった。日本代表の守護神のGK川島は初戦のコロンビア戦と2戦目のセネガル戦は十分なプレーが出来ず。決勝Tの1回戦のベルギー戦の1失点目も(難しいボールではあったが)悔やまれる形の失点だった。「キーパーが弱点」と世界中から言われてしまったが特に逆転負けを喫したベルギー戦は「199センチのGKクルトワ(ベルギー)との差」を誰しも感じる試合になった。
■ 190センチ以上ないと良いキーパーとは言えない?W杯のメンバーだったGK川島とGK中村航は185センチで、GK東口は184センチになるが、世界基準で考えると小柄な部類に入る。2016年の秋のキーパー合宿のときに当時のハリルホジッチ監督は『現代フットボールでは190センチ以上ないと良いキーパーとは言えない。クラブでも代表チームでもそういう統計になっている。180センチ台でもハイレベルで戦えるかもしれないがかなり困難』とコメントしている。
この発言は物議を醸し出したがあながち間違いとは言えない。Jリーグレベルやアジアレベルで考えると185センチ前後でも何ら問題はないが、世界相手の戦いの場合、185センチ前後だといろいろな面で厳しい。そういう統計になっているのか?否か?は分からないが、「W杯でGLを突破してベスト8に進出する。」という目標を達成するためには190センチ以上のサイズを持ったキーパーの台頭は不可欠と言える。
J1で主力を張っているキーパーの中で190センチを超える日本人キーパーというとGKシュミット・ダニエル(仙台)とGK林彰洋(FC東京)の2人になるが、いくつかの部分で不都合が生じることは覚悟した上でGKシュミット・ダニエルのようなキーパーを抜擢するのはいいことだと思う。197センチと日本人キーパーとしては歴代でも屈指の破格のサイズを持っており、新たな日本代表の武器になる可能性を秘めている。
もちろん、184センチのGK東口を起用する可能性もあるし、187センチのGK権田を起用する可能性もあるが、個人的にはGKシュミット・ダニエルを2連戦のどこかで起用してほしいと思う。日本代表を次のレベルに引き上げる際の大きなパワーになり得る選手だと思うが、197センチの長身でありながら身体的な能力が非常に高くて、もっさりしたところがほとんど感じられないのは彼の大きな武器である。
キャッチングが安定している点も魅力の1つで、最終ラインの裏のスペースをケアする能力も高い。Jリーグでの経験値はそこまで豊富ではないが彼の可能性に賭けるのは面白いアイディアだと思う。当然、森保監督の志向するサッカーを実現するためには「フィード力の高いキーパー」が必要になってくるがGKシュミット・ダニエルはフィード力にも定評がある。中でもキック力は日本人最高レベルである。
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