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【J1】 2013年のベストプレーヤーを考える。 (フォワード編)フォワード → 今シーズンは日本人ストライカーの活躍が目立つシーズンだった。これだけ得点ランキングの上位を日本人が独占して、かつ、ハイレベルな争いになったのは、Jリーグの歴史の中でも初めてと言える。FW大久保(川崎F)が26ゴールを挙げて自身初の得点王に輝いたが、FW川又(新潟)も23ゴールで、FW柿谷(C大阪)が21ゴールで、FW豊田(鳥栖)も20ゴールと4人が大台となる20ゴールをクリアした。
さらに、FW大迫(鹿島)とFW工藤(柏)が19ゴール、FW渡邉千(FC東京)とFW佐藤寿(広島)も17ゴールをマークした。2012年はFW佐藤寿が22ゴールを挙げて得点王に輝いたが、2位が19ゴールのFW豊田で、3位はFW赤嶺(仙台)とFWレアンドロ(G大阪)の2人で14ゴールだった。それを考えると、今シーズンの得点ランキング上位者のペースというのは異常で、期待された日本人ストライカーが軒並み結果を残した。
こうなった理由はいくつか考えられる。1つは東アジアカップの存在で、欧州組は召集できなくて、国内組中心で挑むことになったので、Jリーガーのモチベーションが一気に高まった。また、中盤戦以降は、東アジアカップで活躍したFW柿谷、FW工藤、FW大迫、FW豊田に加えて、代表経験のあるFW大久保やFW佐藤寿らが、互いの活躍に受けて、高いレベルでの競争が始まった。
1位を選ぶとしたら、やはりFW大久保(川崎F)になるだろう。ヴォルフスブルクから復帰した後は、2009年は19試合で8ゴール、2010年は17試合で4ゴール、2011年は30試合で9ゴール、2012年は26試合で4ゴールだった。神戸ではサイドハーフでプレーすることが多かったが、開幕の時点で30歳。「ピークは過ぎた。」という声も多かったが、復帰後の3年半で挙げたゴール数を上回る26ゴールを挙げた。
シーズン当初は右ウイングで起用されたが、シーズン途中から1トップでプレーするようになった。これまで1トップでプレーする機会というのはほとんどなかったと思うので新たな挑戦となったが、新しいポジションで圧倒的なパフォーマンスを見せた。とにかくコンディションが良くて、精神的にも安定していて、自信がみなぎっていた。シーズン途中で31歳になったが、キャリア最高のシーズンを送ったと言える。
2位候補には、FW柿谷(C大阪)、FW川又(新潟)、FW大迫(鹿島)、FW豊田(鳥栖)、FW佐藤寿(広島)、FW工藤(柏)、FW興梠(浦和)の7名を挙げることができる。リーグ戦で記録したゴール数ではFW川又やFW柿谷やFW豊田が上回っているが、存在感が尋常ではなかったFW大迫を2位に選出したい。2012年の終盤戦から本格化の兆しを見せていたが、完全に一皮剥けて、日本人で最高のフォワードの1人となった。
今シーズンはFWダヴィが加わったので2トップを組む機会が多かった。FWダヴィは自己主張の強い選手なので、FWダヴィと2トップを組むことによって、FW大迫の良さが消されてしまうのではないか?という心配もあったが、全く問題は無かった。もちろん、19ゴールというゴール数も申し分ないものだったが、ポストワークの安定感もリーグトップで、味方を使うプレーも秀逸で、守備での貢献度も非常に高かった。
3位はFW柿谷とFW川又の争いとなるが、FW柿谷がやや上回っているか。大飛躍のシーズンとなったが、代表入りが自信になったのか、シーズンの終盤は明らかに余裕を持ってプレーしていて、周りでプレーしているFW杉本やMF南野の能力を引き出そうと奔走した。代表入りがプレッシャーになってマイナスに作用する選手もいるが、FW柿谷に関しては、代表入りがさらなる成長を促したと言える。
よって4位はFW川又となる。開幕当初はFWブルーノ・ロペスがいて、FW田中達がいて、FW岡本やFW鈴木武蔵らとフォワードの3番手争いをしていたが、8節の鹿島戦で初スタメンを飾ると、それ以降の27試合で23ゴールを記録した。J2の岡山で磨いたポストワークでもチームに貢献して、これまでJ1通算で29試合でノーゴールだった選手がプロ5年目で一気に日本代表入りが期待されるところまで駆け上がった。
5位の候補は、FW豊田(鳥栖)、FW工藤(柏)、FW佐藤寿(広島)、FW興梠(浦和)の4人。それ以外では、17ゴールを挙げたFW渡邉千(FC東京)、16ゴールを挙げたFWマルキーニョス(横浜FM)もいるが、この2人は大事なシーズン終盤でゴールを決められずに苦しんだので、その分、印象が悪くなる。シーズン前半戦から夏の終わりごろまでのパフォーマンスは見事だったが、秋以降のプレーはマイナスポイントとなる。
FW豊田なのか、FW工藤なのか、FW佐藤寿なのか、FW興梠なのか。甲乙つけがたいが、20ゴールという数字は立派なので、5位にはFW豊田を選出する。微妙な差なので、何にプライオリティーを置くかで、評価は変わってくるだろう。FW豊田も東アジアカップで初めて日本代表に選出されたが、鳥栖では2度のハットトリックを記録。勝負どころの時間帯でのゴールも多くて、今年も「頼れるエース」だった。
ということで、当サイトの管理人が選ぶ2013年のJ1のポジション別ベストプレーヤーのフォワード部門は以下のとおりとする。
1位: 大久保嘉人 (川崎フロンターレ)
2位: 大迫勇也 (鹿島アントラーズ)
3位: 柿谷曜一朗 (セレッソ大阪)
4位: 川又堅碁 (アルビレックス新潟)
5位: 豊田陽平 (サガン鳥栖)
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