■ クルピ監督を招聘したガンバ大阪クルピ監督を招聘したG大阪も大きな注目を集めるだろう。攻撃的なサッカーを志向するタイプで、かつ、若手を積極的に起用するタイプなので主力メンバーが大きく入れ替わる可能性は高い。MF食野、FW高木彰、DF初瀬、MF市丸、FW一美など東京世代に有望な若手をたくさん擁している点が今のG大阪の一番の魅力と言える。新・高校3年生でU-17日本代表のMF中村敬(三菱養和SCユース)にかかる期待も大きい。
10位からの巻き返しを図るが見通しは明るくない。C大阪ならびに磐田も獲得に乗り出して争奪戦になっていたリオ五輪代表のMF矢島慎(浦和)をゲットできたのは大きいがその他の選手で即戦力補強と言えるのは現時点ではCBのDF菅沼(山形)のみ。「加入濃厚」や「加入内定」というニュースもほぼ無いのが現状である。攻守の要となるMF井手口(→リーズ)の移籍も正式決定したので相当に苦しい流れになっている。
当然のことながら、J1では屈指の名門クラブなので「結果」が求められるシーズンになるが現状では引き続いて我慢のシーズンになる可能性が高い。「とにかくJ2に降格しなければOK」と割り切って若手主体のメンバー構成で戦う道を選択するのは、やはり、G大阪クラスの規模のクラブになると難しい。MF倉田、DF三浦弦、GK東口といった現役の代表組がどこまで個人として頑張れるか?にかかっている。