■ 成績的には決して悪くないが・・・。J1で6年目のシーズンを戦っているサガン鳥栖は26節を終えた時点で10勝9敗7分け。勝ち点「37」を獲得しているので「J1残留」は間違いないと言える。ほぼ残留争いに巻き込まれることなくシーズンを終えようとしている点は「地力が付いてきた証拠」と言えるが、GK権田、MF原川、MF小野裕、FWイバルボとビッグネームを多数獲得して期待度が相当に高まっていたことを考えるとやや物足りない成績とも言える。
降格圏のチームとの差は大きいが、ACL圏内のチームとの差も大きい。よほどのことがない限りは中位グループの10位前後でシーズンを締めくくると思われる。クラブの収益がアップして経営的にも安定してきて「J1残留を果たすだけでは満足できないチーム力」になってきた。悪い成績ではないが満足している人は少ないだろう。そろそろ投資に見合った成績を残してサポーターの期待に応えたいところである。
近年の鳥栖というと代表クラスのビッグネームの獲得に乗り出すケースが多い。昨オフはFW大久保(FC東京)やFW小林悠(川崎F)やDF森重(FC東京)などに強い関心を示したが今夏もMF増田(清水)の獲得に乗り出した。なかなか成功していないのが現実であるが、スポンサーの協力を得て積極的な補強を行えるようになったのは確か。J2時代のように主力を刈り取られる側ではなくて刈り取る側になってきている。