■ 夏に大幅な選手入れ替えを断行した名古屋グランパス風間監督の招聘に成功。「1年でのJ1復帰」を目指す名古屋グランパスは夏の移籍市場の期間に大幅な選手の入れ替えを行った。MF磯村(新潟)、DF大武(新潟)、DF古林(仙台)、MF矢田(千葉)、MF高橋諒(湘南)などが抜けた一方で、DF新井一(横浜FM)、DFイム・スンギョム(高麗大)、MFガブリエル・シャビエル(ヴィトーリア)などを獲得。「J2の22クラブの中ではもっとも激しい動きを見せたチーム」と言える。
生え抜きの選手を何人も放出したので「夏の補強」に関して賛否両論あったが、新加入のMFガブリエル・シャビエルとDF新井一とDFイム・スンギョムの3人はいきなりレギュラーとして起用されている。結果を出せなかった6月中旬から7月中旬あたりはDF磯村とDF小林裕という本来はボランチのポジションでプレーする選手をCBで起用。本職ではない選手をCBの位置で起用せざる得ない苦しい陣容だった。
守備の要になることが期待されていた新外国人選手のDFシャルレスが怪我がちでほとんど力を出せなかったことは大きな誤算。「CBの守備力不足」が失点が多かった一番の理由と言えたが、サイズに恵まれたDF新井一とDFイム・スンギョムの加入で雰囲気は変わってきた。ともに高さのある選手なのでセットプレーの威力も増しており、最近の試合はセットプレーからゴールを奪うケースが多くなっている。