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【移籍市場】「いい補強」に思えるDFオ・ジェソク(ガンバ大阪→名古屋グランパス？？？)の獲得 | | |　

■　ウインドーも変更になった。

Jリーグの再開は目前に迫ってきたが6月末のこの時期は例年であれば夏の移籍市場で盛り上がる。2020年のJリーグの第2登録期間(ウインドー)は2020年7月17日(金)～8月14日(金)だったが新型コロナの影響で2020年7月31日(金)～8月28日(金)に変更となった。夏の移籍市場で獲得した選手は8月1日(土)以降に行われる試合で起用することが出来るがすでに横浜FMはMF天野純とDF小池龍を獲得している。

新型コロナの影響で全てのJリーグのクラブは財政的な部分で大きなダメージを負っているので「例年と比べると積極的な動きは見せない。」と思われるが「新型コロナの影響で財政難に陥ったクラブからいい選手をリーズナブルな価格で獲得できるチャンスがある。」とも言える。なので、他のJリーグのクラブと比較すると財政的な余裕のあるビッグクラブがJリーグの夏の移籍市場をかき回すことは十分に考えられる。

これから続々とJリーグ(Jリーガー)の夏の移籍に関するニュースが流れると思うが元・韓国代表のDFオ・ジェソク(G大阪)の移籍話が浮上している。韓国のメディアが6月24日(水)に「今年、古巣に帰ったDFオ・ジェソクは夏の移籍市場での新たな挑戦の準備をしている。Kリーグのチームも彼に大きな関心を見せて複数のクラブが迎え入れようとしたが日本で挑戦するという本人の意志が強かった。」と報じている。

日本のメディアも移籍の話を報じており、スポニチは「すでに名古屋が正式オファーを提示。移籍交渉は大詰めとみられる。」と報じた。スポーツ報知も「左右のSBとして高い守備力を誇るDFオ・ジェソクには母国のＫリーグのチームも興味を示しているが、獲得競争は名古屋がリードしている模様」と報じた。日韓の複数のメディアが一斉に名古屋への移籍を報じたことでDFオ・ジェソクの移籍話の信憑性は高まった。

■　DFオ・ジェソクの名古屋に移籍か！？

今年のJリーグは超・過密日程になるので「選手層を厚くしたい。」というのはどのチームにも共通する考えになるが財政的な余裕がないクラブも多い。うまい具合にそのあたりのバランスを取らないといけないが左右のSBをこなせるDFオ・ジェソクを獲得できると名古屋にとっては大きい。風間監督になってからDF宮原が右SBの定位置を確保していたが怪我の影響もあって19歳のDF成瀬が右SBで起用されている。

DF成瀬は評価を高めつつあるがもともとはサイドハーフの選手である。DF宮原が早い段階で戦列に復帰できるのであれば「DF宮原を軸にDF成瀬もいる。DF吉田豊もプレー可能。」なので即戦力クラスの右SBの獲得に動く必要性はあまり高くないがDF宮原が離脱してプレーできないのであれば補強は必要である。DF宮原の怪我の具合は気になるがDFオ・ジェソクのような選手がいると心強いのは確かである。

彼のプレースタイルを考えると名古屋のサッカーにフィットする可能性は高い。「4-2-2-2」を採用する名古屋は右SHで起用されるだろうMF前田直もしくはMFマテウスの突破が最大の武器になる。どちらも単独で仕掛けてサイドを切り裂くことが出来る選手なので右SBの選手は守備的な選手でも大きな問題は生じない。SBとしてはJ1屈指の守備力を誇るDFオ・ジェソクはフィッカデンティ監督が好みそうな選手である。

名古屋にDFオ・ジェソクが加入した場合、立場が厳しくなるのはDF秋山陽だろう。2019年の後半戦は磐田でプレーして名古屋に復帰してきたがDF吉田豊がいて、DF太田宏がいて、左SBでもプレーできるDFオ・ジェソクが加入すると出番を得るのは相当に難しくなる。攻撃力の高い左SBを必要としているJ2のクラブはたくさんあることを考えると余剰戦力になりそうなDF秋山陽へのオファーは殺到するかもしれない。

■　DFオ・ジェソクが抜けると・・・。

一方、横浜FMとの開幕戦では右SBで起用されて勝利に貢献したDFオ・ジェソクがこのタイミングで抜けるのはG大阪にとってショッキングである。ずっとDF米倉と右SBの定位置を争ってきたがDF米倉は昨夏にJ2の千葉に移籍している。大卒2年目のDF高尾がいるが高卒3年目のDF松田陸はJ3のG大阪U-23ではCBで起用されるケースが多い。DFオ・ジェソクが抜けると4バックを使用するのは相当に難しくなる。

横浜FMとの開幕戦には怪我明けのDF昌子が間に合わなかったので4バックを採用しているが今夏の移籍市場でDFオ・ジェソクの穴を埋める右SBの補強がないとしたら4バックは諦めて「ほぼ3バック」で今シーズンは戦うつもりなのだろう。DF三浦弦、DFキム・ヨングォン、DF昌子という日韓の代表プレーヤーで構成する3バックは「J1屈指」と言えるが「4バックというオプション」を手放すのは勿体ない気もする。

CB(3バック)の控えはDF高尾、DF新里亮、DF菅沼、DF松田陸になるがレギュラー組との落差は大きい。DF昌子のコンディションも考慮すると「4バックをメインに戦って3人のCBを入れ替えながら戦う。」というのが超・過密日程になる今シーズンのJ1では最も効果的に感じるが3バックであればDFオ・ジェソクの能力は生かされにくい。攻撃力が高い選手ではないので右WBになると攻撃の部分で物足りなさが露呈する。

今シーズンもMF小野瀬を右WBで起用して、その控えとしてMF福田湧やMF高木大やDF高尾などを起用するのだろう。日本代表を目指すのであればMF小野瀬は2列目やフォワードの方がアピールしやすいがDFオ・ジェソクが抜けるとMF小野瀬を前目のポジションで起用するのは難しくなる。日本語(関西弁)もペラペラで左右のSBをこなす使い勝手のいい選手なのでG大阪にとって「痛い流出」になるのは間違いない。

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