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【J1】「90分あたりのスプリント回数が多いJリーガー(1位～30位まで)」を書き出してみた。 | | |　

■　1位に輝いたのは断トツでMF永井謙(FC東京)

J1の10節が終了した時点で「トータルの出場時間が180分以上のフィールドプレーヤー」は全部で256名いる。256名の90分あたりのスプリント回数を計算すると1位に輝いたのは昨オフに名古屋から加入したスピードスターのMF永井謙(FC東京)だった。なかなかゴールに絡めずに新天地のFC東京では力を出し切れていない印象もあるが90分あたりのスプリント回数は41.99回/90分。驚異的な数字を残している。

2位のMF蜂須賀(仙台)が30.85回/90分、3位のMF村田和(清水)が30.24回/90分であることを考えると異次元の数字と言える。MF永井謙の90分あたりの走行距離は10.745キロ/90分で154位。平均以下なのでスプリントに特化した選手と言える。4位は開幕直後に鹿島から期限付き移籍で加入したFW赤崎(G大阪)で30.00回/90分。FW赤崎は鹿島時代からスプリント回数の多い選手として知られている。

5位はMFマルティノス(横浜FM)で29.80回/90分。右サイドからの仕掛けとフリーランニングは相手の脅威となる。リーチが長いのでマッチアップする相手は大変である。6位はMF高橋壮(広島)。MFミキッチとMF柏とMF清水航がいるので昨シーズンまではほとんど出番が回ってこなかったが今シーズンはMFミキッチとMF柏が同時期に離脱。右WBで出場機会を得るようになった。広島にとって数少ない収穫と言える。

7位はMF松橋優(甲府)で29.53回/90分。兄のFW松橋章太は元日本代表候補で国見高時代にFW大久保(FC東京)と2トップを組んで高校サッカー界を席巻した。兄も快足フォワードとして鳴らしたが弟も負けず劣らずの快足がウリとなる。8位は新戦力のFWホニ(新潟)で28.71回/90分。FWホニのスピードはJ1屈指と言える。9位はMF菅井(仙台)で28.30回/90分。10位はMF伊東純(柏)で27.89回/90分となる。

■　リオ五輪代表のMF中島翔(FC東京)が16位

11位はリオ五輪代表のFW鈴木武蔵(新潟)で27.58回/90分。FW鈴木武蔵は90分あたりの走行距離が13.124キロ/90分でJ1で3位となる。12位もリオ五輪代表のDF藤春(G大阪)で27.29回/90分。13位は売り出し中の若手のFW鈴木優(鹿島)で26.66回/90分。FW鈴木優は得点力の高さが最大の武器となるが走力もある。14位は柏U-18出身のMF武富(柏)で26.25回/90分。柏の攻撃陣はSP回数の多い選手ばかりである。

15位は大卒2年目のFW長谷川竜也(川崎F)で26.09回/90分、16位はリオ五輪代表で手倉森JAPANの中心として活躍したMF中島翔(FC東京)で25.75回/90分。17位はトリプルボランチの一角でプレーするMF福田晃(鳥栖)で25.66回/90分。昨シーズンの途中から急激に出場機会を増やしているMF福田晃は90分あたりの走行距離も12.036キロ/90分で31位と優秀。ボランチ系の選手としてはJ1屈指の走力を持つ。

18位はDF高橋駿(神戸)で25.50回/90分。DF高橋峻はトータルのSP回数が255回でJ1で2位タイ。日本代表クラスの実力を持っている。19位はMF田中佑(甲府)で25.50回/90分。MF田中佑も走力のある選手で90分あたりの走行距離が12.341キロ/90分でJ1で15位。20位はMFハイネル(川崎F)で25.42回/90分となる。川崎Fでは右WBで起用されることもあるが驚異的なスピードは良いアクセントになっている。

■　90分あたりののスプリント回数が30回以上なのは4人だけ

21位は155センチとJリーガーの中で最も背が低い選手として知られているMF中川(柏)で25.29回/90分。22位はMF石井謙(札幌)で25.08回/90分、23位はブラジル人のMFクリスティアーノ(柏)で25.07回/90分。24位はMF井手口(G大阪)で24.84回/90分となる。MF井手口はボランチを主戦場とする選手の中では17位のMF福田晃(鳥栖)、19位のMF田中佑(甲府)に次いで90分あたりのスプリント回数が3番目となる。

25位は韓国代表経験のあるMFオ・ジェソク(G大阪)で24.82回/90分、26位はMF河野(FC東京)で24.74回/90分、27位はDF室屋(FC東京)で24.57回/90分、28位はU-20日本代表のMF三好(川崎F)で24.26回/90分、29位は大卒ルーキーのDF永戸(仙台)で24.11回/90分、30位はU-20日本代表のMF堂安(G大阪)で23.82回/90分となる。リオ世代や東京世代の有望な若手がたくさんランクインしていることが分かる。

まとめると平均値が40回を超えるのはMF永井謙(FC東京)のみ。30回以上はMF永井謙(FC東京)、MF蜂須賀(仙台)、MF村田和(清水)、FW赤崎(G大阪)の4人。25回以上は23位のMFクリスティアーノ(柏)までの23名で、20回を超えるのは83位のDF小川大(磐田)までの83名。逆にワースト1位はDF鎌田(柏)で5.27回/90分、ワースト2位はMF兵働(甲府)で5.70回/90分、ワースト3位はDF岩波(神戸)で5.93回/90分となる。

表1. 90分あたりのスプリント回数のベスト30 (出場時間が180分以上の選手限定)

順位	名前	クラブ名	試合数	出場時間	ゴール数	90分あたりの走行距離	90分あたりのSP回数
1	永井　謙佑	FC東京	9	478	0	10.745	41.99
2	蜂須賀　孝治	ベガルタ仙台	7	213	0	13.185	30.85
3	村田　和哉	清水エスパルス	8	247	0	12.601	30.24
4	赤﨑　秀平	ガンバ大阪	5	255	0	12.734	30.00
5	マルティノス	横浜Fマリノス	9	737	2	10.623	29.80
6	高橋　壮也	サンフレッチェ広島	6	425	0	11.960	29.65
7	松橋　優	ヴァンフォーレ甲府	10	899	1	10.190	29.53
8	ホニ	アルビレックス新潟	9	765	2	10.143	28.71
9	菅井　直樹	ベガルタ仙台	10	687	1	11.632	28.30
10	伊東　純也	柏レイソル	10	768	0	10.765	27.89
11	鈴木　武蔵	アルビレックス新潟	8	186	0	13.124	27.58
12	藤春　廣輝	ガンバ大阪	9	785	1	11.676	27.29
13	鈴木　優磨	鹿島アントラーズ	9	341	2	10.805	26.66
14	武富　孝介	柏レイソル	6	336	2	11.643	26.25
15	長谷川　竜也	川崎フロンターレ	7	345	1	12.064	26.09
16	中島　翔哉	FC東京	7	374	1	11.390	25.75
17	福田　晃斗	サガン鳥栖	9	670	0	12.036	25.66
18	高橋　峻希	ヴィッセル神戸	10	900	0	10.432	25.50
19	田中　佑昌	ヴァンフォーレ甲府	8	653	0	12.341	25.50
20	ハイネル	川崎フロンターレ	8	478	1	10.312	25.42
21	中川　寛斗	柏レイソル	8	605	1	12.092	25.29
22	石井　謙伍	コンサドーレ札幌	4	244	0	10.945	25.08
23	クリスティアーノ	柏レイソル	10	822	3	12.002	25.07
24	井手口　陽介	ガンバ大阪	8	605	2	12.073	24.84
25	オ　ジェソク	ガンバ大阪	8	504	0	11.203	24.82
26	河野　広貴	FC東京	6	331	0	11.069	24.74
27	室屋　成	FC東京	7	630	0	11.311	24.57
28	三好　康児	川崎フロンターレ	7	204	0	12.227	24.26
29	永戸　勝也	ベガルタ仙台	10	810	0	11.003	24.11
30	堂安　律	ガンバ大阪	8	393	3	12.036	23.82