■ アウェイで引き分けた川崎Fは2試合連続ドローJリーグの代表としてACLに出場している川崎フロンターレは3月1日(水)にアウェイで香港の東方体育会足球隊と対戦したが1対1のドローに終わった。東方体育会足球隊はACLに初出場したチームであるが、ACLの初戦は広州恒大に0対7で大敗している。前半2分と前半34分に退場者を出しているので致し方ない所もあるが、1つ前の試合で7点差負けを喫したチームを相手にドローというのは不十分な結果と言える。
ACL組はこの時期というのは必ず過密日程になるが、川崎Fの場合、2月22日(水)にACLの1節の水原三星戦(H)を戦って、2月25日(土)にJ1の開幕節の大宮戦(A)を戦って、3月1日(水)に東方体育会足球隊戦(A)を戦って、3月5日(日)にJ1の2節の鳥栖戦(H)が予定されているので中2日→中3日→中3日の4連戦となる。ゼロックスがない分、鹿島や浦和よりは少しマシであるが川崎FとG大阪もタフな日程になっている。
ハードスケジュールというのはACLに参加するくらいの強豪チームにとっては宿命とも言えるが、まだルヴァン杯が開幕していないので中6日あるいは中7日でじっくりと次の試合に向けて調整を行うことができる他のJリーグのクラブと比較すると相当に大変なことである。特にACLのGLとJ1のリーグ戦を並行して戦うことになる2月・3月・4月の時期はほとんど全てのACL組が思うような結果を出せずに苦労する。
■ サブ組中心のスタメンとなった東方体育会足球隊戦「ACLとJ1のリーグ戦のどちらが大事なのか?」というと当然のことながらJ1のリーグ戦である。J1には降格制度があるが、2012年のG大阪や2014年のC大阪はACLに出場した年にJ2降格を味わっている。J1のリーグ戦を疎かにできないのは間違いないが、Jリーグの代表として戦っている以上、ACLも蔑ろにすることはできない。結局、両方のステージで最大限の力を発揮することがACL組には期待されている。
ただし、これだけの過密日程になると全ての試合をベストと思われるメンバーで挑むのは難しい。ACLの場合、長距離移動になることが多いので移動だけでも大変である。場合によっては主力選手をACLのアウェイ遠征には連れて行かずに日本に残して次の試合に向けて調整をさせておくことも必要なって来るが、川崎Fは東方体育会足球隊戦のときにMF中村憲やMF大島僚やDF谷口彰などを香港遠征に帯同させなかった。
東方体育会足球隊戦ではGK新井、DF舞行龍ジェームズ、DF井川、DF奈良、DF車屋、MF森谷、MF板倉、MFハイネル、MF狩野、MF三好、FW森本という11人がスタメンで起用されたが、レギュラー格と言えるのはDF舞行龍ジェームズとDF車屋の2人くらい。DF井川、MF板倉、MF狩野などなかなか出場機会が得られていない選手を思い切ってスタメンに抜擢してきたが、先のとおり、引き分けという結果だった。