総評 (第6節)→ J1の1stステージの第6節は4月10日(日)に行われた。優勝候補同士の直接対決となった鹿島 vs 広島は後半開始から登場したMFカイオが2ゴール1アシストの大活躍を見せた鹿島が4対1で勝利。4勝1敗1分けで2位に浮上した。前半は広島の右WBのMFミキッチが躍動したが同サイドにMFカイオを投入すると鹿島が主導権を握るようになった。最終的には大差が付いたが後半の途中までは広島が優勢だった。
共に3連勝中。4位の横浜FMと首位の浦和の試合はスコアレスドロー。試合を優位に進めたのはアウェイの浦和だったが横浜FMのキーパーのGK飯倉の活躍もあってゴールは奪えず。横浜FMはあまり見せ場を作れなかった。唯一のナイトマッチとなった柏 vs FC東京は1対0でホームの柏が勝利。下平監督はリーグ戦は3試合目で初勝利を手にした。前半に絶体絶命のシュートを防いだGK中村航(柏)の活躍が目立った。
逆の意味で注目を集めたのは15位の甲府 vs 17位の湘南の試合。J2時代から幾多の名勝負を繰り広げてきた2チームの対戦はJ1の残留争いの行方を占う意味でも大きな試合だったが後半のアディショナルタイムにMFクリスティアーノ(甲府)が2ゴールを挙げてホームの甲府が3対1で勝利。敗れた湘南は開幕から6試合勝ちなし。0勝3敗3分けの福岡と0勝4敗2分けの湘南の2チームが6節終了時点で未勝利となっている。
ベストゴール (第6節) 5位 : MF カイオ(鹿島アントラーズ) ・・・ 自身1点目
4位 : MF アデミウソン (横浜Fマリノス)
3位 : FW 大久保嘉人 (川崎フロンターレ)
2位 : MF クリスティアーノ (ヴァンフォーレ甲府) ・・・ 自身1点目
1位 : MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪)
→ 第6節の総ゴール数は「21」。スコアレスドローに終わった試合が2つもあるなど「どちらかというとゴール数の少ない節」だったが、この中で1位に選んだのはMF宇佐美(G大阪)のドリブルからのシュート。ハーフウェイラインの手前からドリブルを開始して最後はやや距離のあるところからミドルシュートを突き刺した。2位は後半46分に生まれたMFクリスティアーノの劇的な勝ち越しゴール。足先で合わせた。
3位も同様に後半終了間際に生まれたFW大久保(川崎F)のJ1通算159ゴール目。豪快なヘディングシュートで記録更新となった。4位はMFアデミウソン(G大阪)。MF今野とのワンツーから抜け出すとフィニッシュの場面も冷静だった。5位はMFカイオの自身1点目のゴール。角度のないところからネットを揺らした。その他ではFWピーター・ウタカ(広島)の同点ゴール、FW土居(鹿島)やMF泉澤(大宮)のゴールも良かった。
表1. J3+(選定)の各節のベストゴール (1位から5位まで)
1節 | 1位 | FW 伊藤優汰 (アルビレックス新潟) | vs 湘南ベルマーレ |
2位 | FW シモビッチ (名古屋グランパス) | vs ジュビロ磐田 |
3位 | MF クリスティアーノ (ヴァンフォーレ甲府) ・・・ 自身2点目 | vs ヴィッセル神戸 |
4位 | FW 鈴木優磨 (鹿島アントラーズ) | vs ガンバ大阪 |
5位 | MF 三田啓貴 (ベガルタ仙台) | vs 横浜Fマリノス |
2節 | 1位 | DF 岡本拓也 (湘南ベルマーレ) | vs 川崎フロンターレ |
2位 | FW 小林悠 (川崎フロンターレ) | vs 湘南ベルマーレ |
3位 | FW ムルジャ (大宮アルディージャ) ・・・ 自身2点目 | vs 柏レイソル |
4位 | MF 中村俊輔 (横浜Fマリノス) | vs アビスパ福岡 |
5位 | DF 相馬崇人 (ヴィッセル神戸) ・・・ 自身1点目 | vs アルビレックス新潟 |
3節 | 1位 | MF パウリーニョ (湘南ベルマーレ) | vs サンフレッチェ広島 |
2位 | MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ) | vs 名古屋グランパス |
3位 | MF 阿部浩之 (ガンバ大阪) | vs 大宮アルディージャ |
4位 | MF 永井謙佑 (名古屋グランパス) | vs 川崎フロンターレ |
5位 | MF エウシーニョ (川崎フロンターレ) | vs 名古屋グランパス |
4節 | 1位 | MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ) ・・・ 自身1点目 | vs ヴァンフォーレ甲府 |
2位 | FW 興梠慎三 (浦和レッズ) | vs 湘南ベルマーレ |
3位 | MF 中村憲剛 (川崎フロンターレ) ・・・ 自身2点目 | vs ヴァンフォーレ甲府 |
4位 | FW 金崎夢生 (鹿島アントラーズ) ・・・ 自身2点目 | vs FC東京 |
5位 | MF 中町公祐 (横浜Fマリノス) | vs サガン鳥栖 |
5節 | 1位 | MF 中村俊輔 (横浜Fマリノス) | vs ガンバ大阪 |
2位 | MF カイオ(鹿島アントラーズ) | vs 川崎フロンターレ |
3位 | DF 森脇良太 (浦和レッズ) | vs 湘南ベルマーレ |
4位 | MF 菊池大介 (湘南ベルマーレ) | vs ヴィッセル神戸 |
5位 | FW 平山相太 (FC東京) | vs 名古屋グランパス |
6節 | 1位 | MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪) | vs ベガルタ仙台 |
2位 | MF クリスティアーノ (ヴァンフォーレ甲府) ・・・ 自身1点目 | vs 湘南ベルマーレ |
3位 | FW 大久保嘉人 (川崎フロンターレ) | vs サガン鳥栖 |
4位 | MF アデミウソン (ガンバ大阪) | vs ベガルタ仙台 |
5位 | MF カイオ(鹿島アントラーズ) ・・・ 自身1点目 | vs サンフレッチェ広島 |
ベストイレブン (第6節) GK 中村航輔 (柏レイソル)
DF 河本裕之 (大宮アルディージャ)
DF 岩波拓也 (ヴィッセル神戸)
DF 津田琢磨 (ヴァンフォーレ甲府)
MF 柴崎岳 (鹿島アントラーズ)
MF アデミウソン (ガンバ大阪)
MF カイオ (鹿島アントラーズ) ・・・ MVP
MF クリスティアーノ (ヴァンフォーレ甲府)
MF 泉澤仁 (大宮アルディージャ)
FW 大久保嘉人 (川崎フロンターレ)
FW ジェイ (ジュビロ磐田)
→ 今節のMVPに選んだのは途中出場ながら2ゴール1アシストの大活躍を見せたMFカイオ(鹿島)で決まり。後半のアディショナルタイムに2ゴールを挙げて3対1の勝利に大貢献したMFクリスティアーノ(甲府)が次点。今節はキーパーの活躍が目立ったがGKチョン・ソンリョン(川崎F)とGK飯倉(横浜FM)もベストイレブン級の活躍を見せた。他にはGK林彰洋(鳥栖)、GKイ・ボムヨン(福岡)、GK東口(G大阪)を評価した。
最終ラインの選手は殊勲の同点ゴールを決めたDF河本(大宮)、嬉しいJ1初ゴールを決めたDF津田(甲府)、フィード面でもチームに貢献したDF岩波(神戸)をベストイレブンに選出。他にはDF中澤(横浜FM)、DF遠藤航(浦和)、DF奈良(川崎F)、DF塩谷(広島)、DF西大伍(鹿島)、DF田村友(福岡)、DF徳永(FC東京)、DF小川諒(FC東京)、DF菅井(仙台)、DF矢野貴(名古屋)を評価。DF菅井は途中出場で存在感を発揮した。
中盤ではMF武藤雄(浦和)、MF崔誠根(鳥栖)、MF高山薫(湘南)、MF長谷川アーリアジャスール(湘南)、MFミキッチ(広島)、MF茶島(広島)、MF藤田直(神戸)、MF小林成(神戸)、MF中川(柏)、MF米本(FC東京)、MF宇佐美(G大阪)、MF今野(G大阪)、MF水野晃(仙台)、MF遠藤(G大阪)、MFレオ・シルバ(新潟)、MF松井大(磐田)、MF家長(大宮)を評価した。MF宇佐美とMF今野とMF水野晃はベストイレブン級の活躍だった。
最前線はFW小林悠(川崎F)、FW岡田翔(鳥栖)、FWチュカ(甲府)、FWピーター・ウタカ(広島)、FW土居(鹿島)、FWウェリントン(福岡)、FW石津(神戸)、FWディエゴ・オリヴェイラ(柏)、FW長沢駿(G大阪)、FWハモン・ロペス(仙台)、FWラファエル・シルバ(新潟)、FWシモビッチ(名古屋)を評価。注目のFWムリキは後半26分に登場。ボールを持たときは何かしそうな雰囲気がある。チームを劇的に変える可能性あり。
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