■ 「好きなおやつ」について「サッカーダイジェストの選手名鑑(大型版)」と「エル・ゴラッソの選手名鑑(大型版)」は共にJリーガーにアンケートを行ってその結果を記載している。質問数は前者が10個で、後者が20個。エル・ゴラッソの方が多い。さらに前者がJ1とJ2の選手のみであるのに対して、エル・ゴラッソの方はJ3の選手にも同じ内容のアンケートを行っているので「エル・ゴラッソの選手名鑑の方が内容もボリュームも上」と言える。
「ニックネーム」や「既婚 or 未婚」や「今年の目標」についてはどちらの選手名鑑にも記載されているが、共通でない項目も多い。エル・ゴラッソの選手名鑑で興味を持ったのは『好きなおやつ』について。「Jリーグがどんなものを食べているのか?」を知る機会はあまり多くないので興味深かった。今回は『好きなおやつ』に関する回答結果を集計してみた。(カウントしたのはJ1とJ2でプレーする選手のみ。)
■ 1番人気はやっぱりチョコレート当然のことながら、アスリートはウエイトオーバーになることは絶対に避けなければならない。さらにハリルホジッチ監督が就任してからは体脂肪率が話題になることが多くて主にFW宇佐美(G大阪)がやり玉に挙げられているが、一般の人とは違って制約は多い。「おやつ」となるとプラスアルファの部分になるので「食べません。」と回答する選手も多かった。12%程度のJリーガーは「食べません。」と回答している。
J1とJ2の全40クラブに所属する選手を対象とした「好きなおやつ」の回答結果をカウントしたところ、1位に輝いたのはチョコ(※ 生チョコも含む)で170票。それ以外でも「甘いもの」と回答している選手も多かったので『実際にはもっと多いのではないか?』と推測できる。身体が疲れたときにチョコレートなど「甘いもの」が欲しくなるのはJリーガーも同じのようだ。「ビターチョコ」という回答も少なくなかった。
2位はグミで74票。ドイツ語でゴムを意味する「Gummi」に由来するという。「HARIBO」という商品名を挙げる選手も多かった。個人的にはおやつとしてグミを食べることはほぼ無いので2位に入ることは全く予想できなかった。3位は「MFレオ・シルバの大好物」として知られているハッピーターン。発売されたのは1976年。『「幸福(ハッピー)」が客に「戻ってくる(ターン)』という願いが込められている。
ハッピーターンというと今シーズンはアルビレックス新潟のユニフォームにロゴが掲載されている。こうなると『ハッピーターンが3位になったのは新潟の選手の集団投票が理由なのではないか?』という疑惑が浮上するのは否めないが、確かに新潟の選手は28人中18人がハッピーターンと回答しているので全面的に否定することはできない。ただ、新潟に所属する選手以外にもハッピーターンと回答した選手は多かった。
名前を挙げるとDF永田充(浦和)、DFエドゥアルド・ネット(川崎F)、MF梶山(FC東京)、DF佐々木翔(広島)、MF宮原(広島)など。元新潟のDF永田充がハッピーターンを挙げているのは興味深いところ。そして、来日1年目で日本に来たばかりのMFエドゥアルド・ネットがハッピーターンと回答しているのも面白いところである。「ショコラ」、「抹茶」、「濃いめ」、「バター醤油」など意外にバリエーションがある。
■ 4位はアイス、5位はせんべい、6位はポテチとじゃがりこ4位はアイスで21票。「Jリーガーは脂っこいものはあまり食べない。」というイメージがあったのでアイスあたりはもっと上に来るかと思ったが意外と票は伸びなかった。アンケートを行った時期は1月中旬から1月下旬だと思うので暑い時期にアンケートを行っていたらアイスの票がもっと伸びた可能性はある。5位はせんべいで19票。「煎餅」の歴史は古くて言葉自体は737年頃の書物の中にも記載されているという。
6位は「ポテトチップス」と「じゃがりこ」で17票。意外だったのはポテトチップス。GIANT KILLINGという漫画の中で怪我をしてモチベーションが下がっていた若手フォワードの世良に対して『そんな油っぽいもん食ってっと脂肪がついて身体が重くなるぞ』と同ポジションのライバルでベテランの堺が忠告するシーンがある。「サッカー選手は基本的にはポテチ系は食べない。」と思っていたのでびっくりした。
もちろん、項目は「好きなおやつ」なので、実際に食べているのか否かは不明。そして「たまに食べる程度」ならば大きな問題は生じないと思うがこれほど多いとは思わなかった。MF青木拓(浦和)、FW森本(川崎F)、MF東慶悟(FC東京)、GK本間(水戸)などが名前を挙げた。話題の高級ポテチ「グランカルビー」はこの間、初めて食べた。話のネタにはなるが「よほどの上流階級の人でないと違いは分からない。」と思う。
同じ17票を獲得したのがじゃがりこ。発売されたのは1995年なので意外と最近。あっという間に市民権を得た。カップ入りの理由は「持ち歩けるスナック」という考えから。「カバンに入れて持って歩ける。」というのも人気の理由と言われている。その高級バージョンは「じゃがポックル」。原料と作り方が異なる。こちらは食べてみると「その差」がはっきりと分かる。「北海道みやげ」で貰えると一番うれしい。
■ 8位タイはケーキとたけのこの里8位タイは「ケーキ」と「たけのこの里」で15票。「たけのこの里」にとって最大のライバルと言える「きのこの山」は3票だけ。Jリーガーに人気なのは「たけのこの里」だった。(※ 売上自体も「たけのこの里」の方が多いという。)「きのこの山」が発売されたのは1975年。「たけのこの里」は1979年。なので少しだけ「きのこの山」の方が先輩になる。ケーキは具体的に「チーズケーキ」と回答する選手が多かった。
10位タイは「アルフォート」、「柿ピー(柿の種)」、「プリン」。アルフォートが発売されたのは1994年。チョコとクッキーの割合が絶妙である。「柿の種」も新潟生まれ。様々な種類があるが「新潟みやげ」として「チョコレート味」や「チーズ味」や「イチゴ味」を渡したら大好評だった。「特大プリンを1人で食べたい。」と思ったことがある人は多いはず。大人になって実現できたら「ちょっとした贅沢」である。
ということで「Jリーガーの好きなおやつ(ベスト10)」は以上のような結果になった。「サッカー選手は90分プレーしたら2キロほど体重が減る。」とも言われているのでエネルギー消費量は半端ないと思うが、一般の人と同様で「食べること」を楽しみにしている選手は多いようだ。「食べません。」と答えるストイックな選手もいるが、「スナック菓子等であっても過度に避ける必要はない。」と言えるのかもしれない。
表1. Jリーガーが好きなおやつ(ベスト20)
ランク | 種類 | 票数 |
1 | チョコレート | 170 |
2 | グミ(HARIBO) | 74 |
3 | ハッピーターン | 36 |
4 | アイス | 21 |
5 | せんべい | 19 |
6 | ポテトチップス | 17 |
6 | じゃがりこ | 17 |
8 | たけのこの里 | 15 |
8 | ケーキ | 15 |
10 | アルフォート | 12 |
10 | 柿ピー(柿の種) | 12 |
10 | プリン | 12 |
13 | ガム | 10 |
13 | 和菓子 | 10 |
13 | ポッキー | 10 |
13 | ハイチュウ | 10 |
17 | わさびのり | 8 |
17 | パン | 8 |
17 | ラムネ | 8 |
17 | ブラックサンダー | 8 |
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