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「ハリルJAPANのレギュラー争いに加わることが期待される選手」は誰だろうか？ (右SB編) | | |　

右サイドバック

→　6月3日(金)に行われたキリンカップの準決勝のブルガリア戦(H)ではDF酒井宏(ハノーファー96)がスタメンで起用されて好プレーを見せた。後半12分のMF宇佐美(G大阪)の6点目のゴールをアシストしたがそれ以外にもいいプレーが多かった。日本代表では積極性に欠ける試合が多かったが自分の前にいた選手がムービングタイプのMF小林悠(川崎F)だったことがDF酒井宏にとっては良かったのかもしれない。

普段はMF本田圭が右SHでプレーしているがMF本田圭はサイドを基本に状況に応じて中央に入っていってボールを受けるプレーが多かったがMF小林悠は精力的なフリーランニングで持ち場を離れることも多かった。「どちらかの選手の動き方が良くて、どちらかの選手の動き方に問題がある。」というわけではないがDF酒井宏にとっては目の前に広大なスペースがある方が持ち味を出しやすかったのは確か。

現状はDF酒井高(ハンブルガーSV)が2番手か。左右両サイドをこなす選手なので左SBとしてもDF長友(インテル)に次ぐ2番手の立場になるが右SBとしても左SBとして遜色なくプレーすることができるのは最大のアピールポイントとなる。何だかんだでドイツで経験を積んでおり(近年は低迷しているが)ドイツ屈指の名門クラブであるハンブルガーSVでもしっかりと出場機会を確保した。完全に日本代表に定着している。

ただ、どちらの選手も決め手に欠けるのも事実である。代表の試合で好プレーを見せる試合もあるがそうでない試合も多い。となると怪我のため長期離脱しているDF内田篤(シャルケ)の復帰が待たれる。DF内田篤は組み立てに貢献できる選手で国際経験は随一。特に対戦相手に強烈な(左)サイドアタッカーがいるチームとの試合では良さがフルに発揮される。まずはプレーできる状態にコンディションを戻すのが大事。

国内でプレーするJリーガーの中では昨年8月に行われた東アジアカップのときにフル代表デビューを飾ったDF米倉(G大阪)、何度か日本代表に呼ばれた経験があるDF西大伍(鹿島)、新天地の大宮で躍動しているDF奥井(大宮)、攻撃力のあるMF高橋駿(神戸)あたりが候補となる。DF米倉は東アジアカップのときは左SBでプレーしたが近年は守備力もアップしており攻守両面で貢献できるSBになりつつある。

その一方で「CBタイプの選手」を右SBで起用することも十分に考えられる。実際にメンバー発表の会見の席でハリルホジッチ監督は『そういう起用があり得ること』を何度も示唆している。その候補となるのは東アジアカップのときに右SBでプレーしたDF遠藤航(浦和)とDF塩谷(広島)の2人。DF塩谷は広島で右ストッパーでプレーしており、DF遠藤航は湘南時代は右ストッパーでプレーすることが多かった。

実際に東アジアカップのときはDF遠藤航が右SBで起用されて初戦の北朝鮮でアシストを記録するなど一定の成果を得た。両者とも空中戦に強くて1対1の守備は粘り強い。CBとは思えないほどの推進力があるので強豪チーム(特に長身選手の多い欧州のチーム)との試合で押しまれる展開になる可能性が高いときは彼らを右SBで起用するのは面白い。セットプレーのときにターゲットになれる選手が1枚増えるのも魅力。

若手では五輪代表のDF亀川(福岡)やDF室屋(FC東京)がレギュラー争いに絡んでくることが期待される。DF亀川はフィジカルが強くて推進力がある。左右両サイドを遜色なくこなす点はアピールポイントになる。一方、1月のU-23アジア選手権で大活躍したDF室屋は組み立てにも参加できる現代的な右SB。同じく五輪代表のDFファン・ウェルメスケルケン・際(ドルトレヒト)は様々な部分でレベルアップが必要と言える。

同様にリオ世代となるDF伊東純(柏)は面白い存在と言える。最近は攻撃力を買われて右SHでの起用が多くなっているがフル代表を狙うのであれば競争が激しい2列目よりも右SBの方が可能性が高くなる。守備面など課題は多いが右SBとして代表を狙えるところまでレベルアップできると面白くなる。他には本職はCBながら右SBで好プレーを見せているDF大岩(仙台)もフル代表に絡んできてほしい選手の1人である。

日本代表のレギュラー争いに加わることが期待される選手というと・・・。 (右SB編)

　・DF 酒井宏樹 (ハノーファー96)
　・DF 酒井高徳 (ハンブルガーSV)
　・DF 内田篤人 (シャルケ)
　・DF 米倉恒貴 (ガンバ大阪)
　・DF 西大伍 (鹿島アントラーズ)
　・DF 遠藤航 (浦和レッズ)
　・DF 塩谷司 (サンフレッチェ広島)
　・DF 亀川諒史 (アビスパ福岡)
　・DF 室屋成 (FC東京)
　・DF 伊東純也 (柏レイソル)
　・DF 大岩一貴 (ベガルタ仙台)