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【J1】 2016年開幕前の戦力補強の評価・プレーヤー別 (ベガルタ仙台・鹿島アントラーズ・浦和レッズ編) | | |　

ベガルタ仙台

　MF 水野晃樹 (ジェフ千葉)　→　B-
　MF 三田啓貴 (FC東京)　→　B-　・・・　期限付き移籍
　DF 平岡康裕 (清水エスパルス)　→　C+　・・・　期限付き移籍
　DF 大岩一貴 (ジェフ千葉)　→　A-

→　今オフの選手の入れ替えは最小限にとどまった。FW赤嶺(→G大阪)やDF角田(→川崎F)やMF太田吉(→磐田)など主力が抜けた昨オフと比べると穏やかなオフになっている。今オフのレギュラー級の流出はDF鎌田(→柏)くらい。日本代表のGK六反や外国人助っ人の残留が確定。即戦力になる可能性があるMF差波(明治大)の加入も決まっているので「(派手さはないものの)戦力的にはアップしている。」と言える。

新戦力の中で大きいのはDF大岩(千葉)。高さもあってフィード力もあって経験値もある。26歳なのでこれから何年にも渡って主力として活躍できる選手を補強できたのは非常に良かった。DF鎌田が抜けたのでそのままCBの一角でレギュラーを獲得する可能性がもっとも高いが怪我が増えてきたDF菅井に代わって右SBのレギュラーにおさまる可能性もある。最終ラインであればどこでもプレーできるのはありがたい。

同じ千葉から獲得したMF水野晃(千葉)は典型的なサイドアタッカー。右サイドに張って独力でクロスまで持っていくことができる。欧州から戻ってきた後はかつての輝きを放つことができない時期が長かったが2015年の出来は非常に良かった。仙台の基本システムである「4-2-2-2」に合った選手と言える。MF三田(FC東京)の加入も効果的。こちらは仙台にはいないタイプなので違いを生み出すことが期待される。

鹿島アントラーズ

　MF 永木亮太 (湘南ベルマーレ)　→　S-
　MF 三竿健斗 (東京ヴェルディ)　→　A-
　GK 櫛引政敏 (清水エスパルス)　→　B+　・・・　期限付き移籍
　DF ブエノ (ヴィッセル神戸)　→　B-

→　攻守の要であるMF柴崎岳に関しては「欧州移籍」の噂が流れていたがチームにとどまることになった。新シーズンは10番を背負うことになったので「偉大な番号である10番を貰う。」→「半年だけ鹿島でプレーして夏に欧州に移籍する。」というのは考えにくいのでしばらくの間は鹿島でプレーすることになるだろう。「MF柴崎岳の残留が最大の補強」と言ってもいいほどの存在感があるのは確かである。

ただいつ欧州に旅立つのかは分からない状況で、かつ、パートナーのMF小笠原も今年で37歳になる。「ボランチの補強」が今オフの最優先課題だったが日本代表クラスのMF永木(湘南)と五輪代表のMF三竿健(東京V)の獲得に成功。ボランチに関しては「これ以上を望むのは難しい。」と言えるほどの理想的な補強が出来た。MF永木に関してはこれから数年に渡って鹿島の中盤を支えていく存在になるだろう。

面白いと思うのはDFブエノ(神戸)。千葉国際高時代のチームメイトであるMFカイオが「自分よりもスピードがある。」と言うほどのアスリート能力がある。182センチと高さもあるので大化けする可能性がある。五輪代表の守護神であるGK櫛引(清水)は期限付き移籍となる。「GK曽ヶ端の後継者を探すこと。」がここ数年の大きなテーマになっているがこの1年間でGK曽ヶ端の立場を脅かすことが期待される。

浦和レッズ

　・DF イリッチ (浦和レッズ)　・・・　B+
　・MF 駒井善成 (京都サンガ)　・・・　A-
　・DF 遠藤航 (湘南ベルマーレ)　・・・　S-

→　昨オフはMF武藤雄(仙台)やFWズラタン(大宮)やMF石原直(広島)を獲得するなど「オフの主役」となったが今オフはおとなしい。選手の入れ替えは最小限にとどまっているが何と言っても日本代表&五輪代表のDF遠藤航(湘南)を獲得できたのが大きい。全部で7チームほどが獲得に乗り出しており「大争奪戦」になったが見事にハートを射止めた。「どのポジションで起用するのか？」など起用法も注目される。

昨今は若くて優秀な選手はすぐに欧州リーグに旅立つ時代になったので「年齢的に若い現役の日本代表」を獲得できるチャンスは浦和と言えども多くはない。こういう選手がJリーグの移籍市場に流れるのは稀なので大きな補強である。その他ではDF遠藤航と同学年となるMF駒井(京都)の獲得にも成功した。いろいろなポジションでプレーできるがまずは武器であるドリブルをアピールして出場機会を確保したい。

「DF遠藤航とMF駒井だけでも十分」と言えたが、先日、スロベニア代表として国際Aマッチ出場64試合のDFイリッチ(FCアスタナ)の加入も決まった。DFイリッチは188センチの長身。「最終ラインに高さのある選手がいない。」という点がペトロヴィッチ監督になってからACLで苦戦する一因だったのでこの補強も効果的である。一定以上のスピードもあるので右ストッパーのみならず右WBでもプレーできるだろう。

2016/01/18 【J1】 2016年開幕前の戦力補強の評価・プレーヤー別 (ベガルタ仙台・鹿島アントラーズ・浦和レッズ編)
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