スタメンGK 権田修一 (FC東京) 6.0
→ 約1年半ぶりの国際Aマッチ出場。プレーに関与するシーンはそれほど多くなかった。シュートストップなどキーパーの見せ場になるようなシーンは少なかったが、味方選手に対して不安を与えるようなプレーは無かった。ようやく巡ってきたチャンスでまずまずのアピールができたと言える。
DF 酒井宏樹 (ハノーファー96) 5.5
→ 関塚ジャパンのときからMF清武弘とのコンビネーションは非常に良かった。特に前半は同じロンドン世代となるMF清武弘とMF永井謙とDF酒井宏の3人の関係が良かった。絡み自体はまずまずだったが、相手に囲まれてボールを失いそうになるシーンが少し多かった点は気になった。
DF 吉田麻也 (サウサンプトン) 6.0
→ 数少ないアジアカップ2015のスタメン組の生き残り。アギーレ体制での主力選手のほとんどがスタメンから外れた中でスタメンに起用されたのでハリルホジッチ監督の評価の高さがうかがえるが、十分に信頼にこたえるプレーを見せた。CKで競り勝つシーンが何度かあったのが印象的。
DF 槙野智章 (浦和レッズ) 6.5
→ 代表入り自体がやや驚き。スタメン出場もかなりの驚きだった。「監督はこういうタイプのCBを求めているのか・・・。」と多くの人が感じたと思うが、いいプレーを見せたと思う。特異なプレースタイルなので、代表の中で居場所を見つけることが出来ずにいたが、ようやく得たチャンスを生かした。
DF 藤春廣輝 (ガンバ大阪) 6.0
→ 海外でプレーしている選手は彼のスタイルが十分には分かっていなかったと思う。持ち味である「圧倒的な走力」が生きるようなパスがなかなか出てこなかった。その点は少し残念だったが、デビュー戦にも関わらず、臆することなく高いポジションを取れたことは評価できる。
MF 長谷部誠 (フランクフルト) 6.5
→ 数少ない生き残り組の1人。攻撃においても、守備においても、存在感を発揮した。近年は怪我の影響等もあって本来のプレーを出し切れていなかったが、今シーズンは状態が良い。アギーレ体制において「もっとも安定したパフォーマンス」を見せた選手の1人と言えたが、この日も安定してた。
MF 山口蛍 (セレッソ大阪) 6.5
→ 昨年8月に大怪我をしてシーズンの後半戦を棒に振った。結局、アギーレ体制では出場機会なし。昨年6月のブラジルW杯以来の代表復帰となったが、出来としてはかなり良かった。持ち味である運動量の多さとアプローチの速さに加えて効果的な縦パスを入れるシーンが多かった。
MF 永井謙佑 (名古屋グランパス) 5.5
→ 名古屋では左サイドハーフでプレーする機会が多くなっているが、この日は右サイドハーフに回った。序盤から日本の右サイドが機能しており、FW川又やMF清武弘と絡んで惜しいシーンを作る場面は何度かあった。出来としては悪くなかったが、強烈なインパクトは残せず。やや不完全燃焼だった。
MF 清武弘嗣 (ハノーファー96) 5.5
→ MF本田圭やMF香川を押し退けてトップ下でスタメン。両サイドが突破型のMF永井謙とMF武藤嘉だったので、MF清武弘にかかる負担は大きかった。唯一と言えるラストパスの出どころで、相手のマークは厳しかった。いくつか光るプレーを見せた。悪くはなかったが、持ち味を出し切れたとは言えず。
MF 武藤嘉紀 (FC東京) 5.5
→ トップ下のMF清武弘が右サイドに流れることが多かった。意図的なのか、偶々なのか、この辺りは定かではないが、左サイドで孤立するシーンが多かった。ゲーム展開上、仕方がないことであり、個人でどうにかするのは難しいシチュエーションだったが、『「5.0」に近い「5.5」だった。』と言える。
FW 川又堅碁 (名古屋グランパス) 6.0
→ いきなり1トップでスタメンということでわずかな期間でハリルホジッチ監督の評価を急上昇させたが、期待に応えるプレーはできた。3回程度はチャンスシーンがあったので、どれか1つを決めているともっと高い評価を受けることが出来たが、デビュー戦と言うことを考えると上々の出来と言える。
途中出場MF 本田圭佑 (ACミラン) 7.0
→ 後半15分にMF香川と同時投入。「(0対0の中で)この2人は違いを見せることができるか否か。」に注目が集まったが、1ゴール1アシスト。不要論を唱えていた人たちを黙らせる活躍だった。特にFW岡崎慎の先制ゴールにつながったクロスが素晴らしかった。
MF 香川真司 (ドルトムント) 7.0 (MOM)
→ 同様に後半15分に登場。「ゴールに絡むこと。」が求められたが、期待通りの活躍だった。MF清武弘と比べると力強さやボール奪取力では劣るが、「縦に速いサッカー」の代名詞と言えるドルトムントでプレーしている選手なので、ハリルホジッチ監督のサッカーとの相性は非常に良いと思われる。
FW 岡崎慎司 (マインツ) 7.0
→ 後半27分に登場。最初の決定機はシュートに持ち込めなかったが、MF本田圭のクロスを綺麗に合わせて試合を動かす先制ゴールを記録した。ゴールだけでなく、何度も中央で攻撃の起点になっており、ゴールシーン以外のプレーの質も高かった。こちらも途中出場でさすがのプレーを見せた。
MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪) 6.5
→ 待望のデビュー戦。注目されたポジションは左サイドハーフ。 相手が疲れていて攻撃のパワーを失っていた時間帯だったこともあって、守備の場面でも大きな問題はなかった。攻撃面ではうまく3人に絡んでいった。MF香川のパスから迎えた大チャンスを決めていれば言うことなしのデビュー戦になった。
DF 内田篤人 (シャルケ) なし
→ 怪我を抱えていることもあってこの日はベンチスタート。2対0となった後の後半39分にピッチに送り出された。無理をしなければならない状況ではなかったので、無難にプレーした。登場したときの歓声は凄まじかったが、コンディションは良くないのか、表情は冴えなかった。
MF 今野泰幸 (ガンバ大阪) 6.0
→ 同じく後半39分に登場。ゴールにはつながらなかったが、MF香川→FW宇佐美の決定機(=右ポスト直撃)につながった一連のプレーのボール奪取は見事。核となる選手たちと長くプレーしているので、コンビネーションも良好。クローザー役としては極めて優秀。
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