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■ 宮崎ラウンドの3試合目ニューイヤーカップの宮崎ラウンドの3試合目。宮崎ラウンドは鹿島アントラーズとアビスパ福岡と大分トリニータの3チームが参加しているが、初戦は鹿島が5対2で大分に勝利して、2戦目は同じく鹿島が2対0で福岡に勝利している。2連勝の鹿島の1位は確定して賞金300万円を手にした。この試合が宮崎ラウンドの最終戦となるが、2位になると200万円、3位になると100万円が賞金として与えられる。
福岡は「4-2-2-2」。GK神山。DF中村北、濱田、堤、亀川。MF中原秀、末吉、城後、金森。FW坂田、平井。先の鹿島戦は「3-4-2-1」を採用したが、この日は「4-2-2-2」を採用した。左SBのDF亀川はU-22日本代表に選出されたため、シンガポールに遠征することになる。CBはDFイ・グァンソンがベンチスタートになって、DF濱田とDF堤のコンビとなった。ともに浦和ユース出身で若年層の代表経験がある。
対する大分は「3-4-2-1」。GK武田洋。DF阪田、山口貴、若狭。MFダニエル、兵働、西弘則、松本怜、岡本英、為田。FWエヴァンドロ。大分は2月4日(水)に熊本とテストマッチを行って、このときはサブ組中心のメンバー構成で2対1で勝利しているが、この日は2月1日(日)の鹿島戦と全く同じ11人がスタメンに名を連ねた。鹿島戦では五輪代表入りを狙うMF為田と新外国人のFWエヴァンドロがゴールを決めている。
■ 1対0で福岡が勝利試合の前半は大分が相手を圧倒する。ボランチのMFダニエルを中心とした中盤の守備が機能して、攻撃に移った時は新潟から加入のMF岡本英が存在感を発揮する。前半32分にはペナルティエリア内でMF西弘則のスルーパスを受けたMF岡本英が倒されてPKを獲得。大分が絶好の先制のチャンスを得たが、MF岡本英の強烈なシュートはクロスバー直撃で先制ならず。前半は大分が圧倒したが、0対0で折り返す。
攻守にいいところがなかった福岡は後半13分にMF鈴木惇とMF酒井宣を投入。すると後半16分にゴールやや右寄りの絶好の位置でMF鈴木惇が倒されてFKを獲得する。自ら左足で蹴ったシュートは壁に直撃するが、こぼれ球を拾ったMF末吉のミドルシュートがコース隅に決まって劣勢だった福岡が先制に成功する。昨シーズンは大分で主力として活躍したボランチのMF末吉は古巣相手にゴールという結果を残した。
結局、後半16分のMF末吉のミドルシュートが決勝点となって1対0で福岡が勝利した。井原監督率いる福岡は前半はシュート1本のみだったが、後半は逆に相手の大分のシュートを1本だけに抑えることに成功した。これで宮崎ラウンドは全日程が終了。2連勝した鹿島が優勝で300万円を獲得。福岡は1勝1敗で2位になって200万円を獲得して、0勝2敗に終わった大分は3位で賞金100万円を獲得した。
■ 古巣に戻って来たMF鈴木惇が大活躍サッカーの試合ではありがちな展開であるが、前半は大分が圧倒的に攻め込んだ。しかしながら、MF岡本英がPKを外すなどチャンスをゴールに結びつけることができなかった。後半も序盤はそれまでと同じような流れだったが、後半13分に福岡がMF鈴木惇とMF酒井宣の2人を同時投入すると試合の流れが大きく変わった。攻守両面で抜群の存在感を発揮したMF鈴木惇が途中出場ながらこの試合のMOMと言える。
先の鹿島戦に続いて福岡はテンポアップするシーンがほとんどなくて、所謂、スイッチが全く入らない状態だった。縦パスが入ったとき、誰かが精力的なフリーランニングを見せたとき、守備で相手ボールの近くにいる選手が激しくプレスを掛けたときの3つのシーンは「スイッチ」になりやすいが、そういうプレーが無かった。福岡は攻守ともに低調な内容だったが、MF鈴木惇が投入されるとガラッと雰囲気が変わった。
同じタイミングで投入されたMF酒井宣、その後に投入された若手のMF牛之濱のフリーランニングも効いていたが、やはり、MF鈴木惇の積極的なチェイシングが大きなきっかけになった。MF末吉の決勝ゴールにつながった「ボール奪取」は強い印象を残したが、その後にもいくつか好守備を見せた。後半31分には右ポスト直撃のFKを放っており、この試合のMF鈴木惇は攻守両面で出色の出来だったと言える。
25歳のMF鈴木惇は2013年と2014年は東京Vでプレーした。小学生のころから福岡の下部組織でプレーしてきた生え抜きの選手だったので、2012年のオフに東京Vへの移籍が決まったときは福岡のサポーターから大きな批判を受けた。その後、東京Vの一員としてレベスタに戻って来たときも大きなブーイングを浴びたが、それだけアビスパにとっては重要な選手であり、サポーターから非常に愛された選手だった。
批判やブーイングは愛された故の反動だったと思うが、今オフ、チームに戻って来た。当時、ドライな移籍にはならなかったので、わだかまりはサポーターはもちろんのこと、本人にも少なからずあると思うが、今後、ピッチ上で活躍できればそういうネガティブな感情はすぐに吹っ飛んでしまうだろう。MF中原秀もいるのでボランチの争いは非常に激しいが、MF末吉とMF鈴木惇の2人が大きくリードしたと言える。
■ ここまでは順調に来ている大分トリニータ一方の大分は0対1で敗れたが、内容は悪くなかった。むしろ、良かった部類である。圧倒的に攻め込んでいた前半に先制ゴールを奪えなかったことが痛恨で、後半になると全体の運動量が落ちてしまった。先のとおり、後半の大分のシュートは1本のみ。途中出場のMF後藤優は何度かいい動きを見せたが、先制ゴールを許した後は惜しいシーンすら作れなかった。先制された後、もう少し見せ場を作りたかった。
田坂監督は「(後半は)セカンドボールを拾えなくなった。」とコメントしているが、要のMFダニエルが前半のみで「お役御免」となったことが大きく影響したのは間違いない。代わって投入されたMFキム・ジョンヒョンも能力の高いボランチであるが、この日は精彩を欠いた。今シーズンは助っ人としては異例とも言えるチームキャプテンを任されているが、改めてMFダニエルの存在の大きさを知ることになった。
鹿島戦に続いてベテランのMF兵働とMFダニエルがWボランチを組むことになったが、この2人がどこまでできるか?が今シーズンの注目ポイントになる。昨シーズンはMF末吉とMF伊藤大が中盤のかじ取り役となったが、揃ってチームを離れた。一番、大事なポジションの選手が同時に抜けるというのは非常に痛いが、ともに十分過ぎるほどJリーグで実績を残している選手なので、2人にかかる期待は自然と大きくなる。
MFダニエルは甲府や名古屋ではCBでプレーすることが多かった。空中戦の強さやボール奪取力の高さに定評があるが、攻撃力もまずまず。攻守両面でチームに貢献できるが、ボランチのときはかなり前に行きたがるタイプである。攻撃のときはもちろん、守備のときも自分の持ち場を離れてボールを奪いに行くシーンが多いので、相方でバランスを取る役割を期待されるMF兵働の出来は勝敗に大きく影響するだろう。
これで大分はニューイヤーカップは2連敗。3位という結果に終わったが、2月4日(水)に行われたトレーニングマッチの熊本戦は2対1で勝利しているので、その試合を含めると1勝2敗という成績となる。オフにレギュラー格の選手が何人か抜けており、基本システムも変わっているので、チームが出来上がるまでに時間がかかるかと思ったが、意外とスムーズである。開幕に向けて順調にきているのではないかと思われる。
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