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■ 宮崎ラウンドの2試合目「スカパー! ニューイヤーカップ」の宮崎ラウンドの2試合目。初戦はJ2の大分に5対2で勝利した鹿島アントラーズと、元日本代表の井原監督を迎え入れたアビスパ福岡がKIRISHIMAハイビスカス陸上競技場で対戦した。宮崎ラウンドは鹿島・大分・福岡の3チームで構成されており、この試合で鹿島が勝利すると早くも鹿島の優勝が確定する。宮崎ラウンドで優勝したチームには300万円が賞金として贈られる。
鹿島は「4-2-3-1」。GK曽ヶ端。DF西、植田、昌子、山本脩。MF梅鉢、柴崎岳、杉本太、土居、豊川。FW高崎。合流間もないこともあって2月1日(日)に行われた大分戦には出場しなかったアジア杯組のDF植田とDF昌子とMF柴崎岳の3人がスタメン出場となった。初戦の大分戦のスタメンから大きくメンバーが入れ替わる中、ボランチのMF梅鉢とトップ下のMF土居の2人は2試合連続スタメンとなった。
対する福岡は「3-4-1-2」。GK神山。DFイ・グァンソン、濱田、堤。MF末吉、鈴木惇、中村北、亀川、城後、平井。FW坂田。4バックなのか、3バックなのかが注目されたが、とりあえずとして3バックを採用。新加入選手ではDF濱田、MF末吉、MF鈴木惇、MF中村北、MF亀川の5人がスタメンで起用された。五輪代表候補で今シーズンから7番を背負うことになったMF金森はベンチスタートとなった。
■ 2連勝の鹿島の優勝が決定!!!試合は実力で優る鹿島ペースで進んでいく。試合の序盤から主導権を握ると、前半7分に中盤の攻防をうまく体を使って突破したMF土居のスルーパスを受けたFW高崎があまり角度のないところから右足で豪快に決めて鹿島が先制に成功する。さらに前半38分にもスローインから右SBのDF西大伍がクロスを上げると、誰も触れずに逆サイドまで流れたボールに反応した左SBのDF山本脩が頭で決めて2点目を挙げる。
選手交代は8名まで認められているので、後半になると両チームともメンバーが大きく変わったが、鹿島がややペースダウンした一方で、福岡は途中出場のMF金森やMF三島のドリブルがアクセントになって、徐々に福岡も攻撃ができるようになる。しかし、鹿島のゴール前を脅かすようなシーンはほとんど作れず。終了間際に鹿島はカウンターからMF本山がシュートを放つが、これはポスト直撃で3点目とはならず。
結局、最後まで試合をコントロールした鹿島が2対0で危なげなく勝利をおさめた。2連勝となった鹿島は最終戦の大分と福岡の結果を待つことなく、宮崎ラウンドの初代王者に輝いた。「後半はあまりチャンスを作れなかった点」が反省材料と言えるが、2月末に行われるACLの開幕戦に向けて順調に調整が進んでいることを感じさせる試合を見せた。一方の福岡はシュートわずか5本に抑え込まれてしまった。
■ 期待の新戦力のFW高崎寛之が先制ゴール2試合ともいい試合を見せた鹿島が2連勝して賞金の300万円を獲得した。鹿島はこの日が「宮崎合宿の最終日」ということで、疲労がたまっていた選手は多かったと思うが、極端に動きが悪いという選手はいなかった。先のとおり、後半はあまりチャンスを作れなかった点は反省材料で、MF豊川やFW杉本太などアピールしたい若手は大きなインパクトを残すことはできなかったが、ピンチの場面はほとんどなかった。
鹿島は監督は変わらず、システムも同じで、戦術もほとんど変わらない。中心選手も同じなので、「ある程度は出来上がったチーム」と言えるが、ここまでは順調で、この日は前半の内容がなかなか良かった。期待の新戦力のFW高崎にゴールが生まれたが、前回の大分戦は試合終了間際に決定機を外している。「遠慮しているのか?」と思えるほど余所行きのプレーに終始したが、この日は違和感はなかった。
「フォワードの軸」の候補だったFWジネイはメディカルチェックをパスできなくて正式契約には至らなかった。能力の高そうなストライカーだったので大きな誤算と言えるが、FW高崎やFW赤崎には大きなチャンスである。ACLのことを考えると、この2人だけで乗り切ろうとするのはちょっとリスキーな気もするが、FW高崎の189センチの高さというのはこれまでの鹿島にはなかった武器である。
日本代表から戻って来た選手の中ではDF昌子の活躍が目立った。残念ながらDF植田と同様でアジア杯の舞台では出場機会がなかったが、まだ22歳という非常に若い選手である。長い時間、日本代表の一員として活動できたことはいい経験になったと思われる。昨シーズンも途中から堂々とプレーしていたが、さらに自信を付けて帰って来たようで、守備の要として貫禄すら感じさせるプレーを随所に見せた。
W杯も同様であるが、「登録メンバー全員に出場機会を与える。」というのはなかなか難しい。全員の選手を試合で起用できるのは2試合を終えた時点で突破あるいは敗退が決まったチームか、相当に余裕のあるチームのどちらかである。何人かの選手は出場機会を与えられずに大会を終えることになるが、不貞腐れてしまうか、出場機会がないことを自身の成長の糧にできるかは本当に人それぞれである。
■ カギを握りそうな新戦力の中原貴之一方の福岡は何と言っても元日本代表の名CBで、サッカー界のレジェンドである井原監督に注目が集まっている。「井原効果」なのか、久々にユニフォームのスポンサーの枠も埋まって、経営的な問題も一時期ほどは深刻ではないようだ。オフの補強も積極的で、「J2の22クラブの中ではもっともいい補強ができた。」と言えたが、正直なところ、この試合はいいところを見せることはできなかった。
もともとの実力差に加えて、鹿島はACLの初戦が2月25日(水)に予定されている一方で、福岡の開幕戦は3月8日(日)なので、当然のことながら、鹿島の方がチームとしての仕上がりが早い。そして、鹿島のセレーゾ監督は就任3年目で、福岡の井原監督は初年度である。不利な要素が多かったので、そのあたりは十分に考慮する必要があるが、ポジティブな要素を見つけるのが難しい試合になった。
今オフ、福岡が補強した選手はほとんどが守備的なポジションの選手である。その中でCBのDF濱田、右WBのMF中村北、左WBのMF亀川、ボランチのMF末吉とMF中村北の5人がスタメンに名を連ねたが、ボランチから後ろのメンバーに関しては実績のある選手や能力の高い選手が多い。なので、あまり心配する必要はないと思うが、上を狙うのであれば、補強が少なかった攻撃的なポジションの選手の奮起が必要となる。
もちろん、FW坂田、MF平井、MF城後、MF金森、FW酒井宣などがいる。流出や退団の可能性があったMF城後やMF金森やFW酒井宣を引き留めることができたのは大きくて、ネームバリューのある選手は多いが、「絶対的なエース」は見当たらない。いずれの選手も7ゴールから10ゴール程度は確実に計算できるが、J2の場合、1人で15ゴールから20ゴール程度を記録できるストライカーがいないと上位進出は難しい。
そういう意味では「唯一ともいえる攻撃的なポジションの即戦力」であるFW中原貴に期待したい。この日はほとんどの選手が持ち味を出し切れなかったが、途中出場でJ1の仙台から加入してきたFW中原貴は存在感があった。試合の終盤にはサイドからのクロスに反応して強烈なヘディングシュートを放っているが、90分の中でこのシーンがもっとも福岡のサポーターの印象に残ったプレーではないかと思う。
福岡はクロス数は多い。2013年はリーグ1位で、2014年もリーグ7位だった。チャンスメーカーは多いが、「クロスがなかなかゴールに結びつかない。」という点が悩みの種だった。なので、「空中戦の強さはJ1の中でも上位クラス」と言えるFW中原貴の加入はかなりタイムリーな補強だったと思える。復帰組の3人に期待と注目が集まっているが、実はFW中原貴がキーマンと言えるのかもしれない。
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