「S」 → 「A」 → 「B」 → 「C」 → 「D」 → 「E」 → 「F」
内村圭宏(愛媛→札幌) 評価「B」
→ チームにとっては待望のセカンドトップ。2009年は愛媛FCで18ゴール。同じくらいの活躍が出来れば、チームのJ1昇格に大きく貢献出来るだろう。FW近藤、FW中山とフォワードの層は厚くなったが、期待度は№1。孤立しがちだったFWキリノをどれだけサポートできるのか?
藤山竜仁(FC東京→札幌) 評価「C」
→ 東京一筋だったベテランが札幌に加入。守備的なポジションであればどこでもこなすマルチ性が魅力で、フル出場は厳しいだろうが、ピンポイントで起用していけば、十分な戦力になるだろう。若くて経験の乏しい選手が多い札幌にとっては、FW中山と並んでお手本になれる選手。いい補強といえる。
中山雅史(磐田→札幌) 評価「C」
→ 日本サッカーを引っ張って来た顔も42歳。ここ数年のプレーぶりを見ると、戦力として期待するのは厳しいだろうが、注目度は抜群で、すでにチームに大きなプラス効果を与えている。幸いにも、J2のベンチ入りメンバーが5人から7人になったことで、ベンチ入り出来る可能性は大きくなった。試合に出ていなくても、影響力のある選手であり、彼がいてマイナスになることは無いだろう。
李漢宰(広島→札幌) 評価「C」
→ 2008年のJ1昇格に貢献したが、MFミキッチの加入により出番が激減。札幌に移籍することになったが、ボランチあるいは右サイドとして計算できる選手である。派手なプレーは出来ないが、長いリーグ戦を戦う上で、重宝するのではないだろうか。
近藤祐介(FC東京→札幌) 評価「D」
→ 2007年は日本代表候補に選ばれた屈強なストライカーも、ここ2シーズンは不発。抜群のフィジカルを生かした強引なプレーが披露出来れば面白いが、フォワードの層は厚いので、出場機会を得るのは容易ではない。どれだけコンディションのいい状態でシーズンに臨むことが出来るのか。勝負の1年となるが・・・。
大橋正博(江原→水戸) 評価「C」
→ 横浜FMや川崎FでプレーしたMF大橋がKリーグの江原から水戸入り。MF菊岡が東京Vに移籍した中盤の穴を埋める活躍が期待される。水戸は、FW高崎、FW荒田、MF菊岡の3人の主力が退団したことで、攻撃陣は一から作り直すことが必要となったが、MF大橋も中心候補の1人。セットプレーのキッカーとしても期待される。MF菊岡と同じような役割を与えられれば、それなりの仕事は出来るのではないだろうか。
白谷建人(C大阪→水戸:レンタル) 評価「C」
→ 国見高校出身で期待度の高い20歳のストライカーであるが、選手層の厚いC大阪ではなかなか出番は回って来なかった。経験を積むためには、いい移籍といえるだろう。チャンスメーカーとしてのプレーの質は高いので、あとはあ、いかにしてゴールを奪うのか?プロ初ゴールがが飛躍のきっかけとなる可能性はある。
小池純輝(草津→水戸) 評価「C」
→ 2009年は浦和からレンタル移籍し草津でプレーしたが、今回、水戸に完全移籍することになった。もともとはアタッカーであるが、草津では左サイドバックで起用されてブレークし、6ゴールを記録したが、水戸ではどのポジションで起用されるのだろうか?シュートへの積極性が高く、フォワードに戻っても面白い。
片山真人(岐阜→水戸) 評価「D」
→ 2008年は36試合で8ゴールを挙げたが、2009年は11試合でノーゴール。戦力外となった末に水戸入りが決定した。FW高崎とFW荒田が抜けた水戸にとっては期待をかけたい選手であるが、木山監督が求める強さは不足気味。どちらかというとスマートなプレースタイルなだけに、木山サッカーに適合できるかは現時点では不明。意識チェンジも求められる。ただ、まだ若いので、殻を破ってブレークする可能性はあるが・・・。
高木和正(岐阜→栃木) 評価「B」
→ 岐阜の中心だったMF高木を完全移籍で獲得。サイドハーフの人材難に苦しんだだけに、新チームでも中心としての活躍が期待される。ドリブル、パス、キープで味方を上手く活かすプレーが求められる。怪我なくシーズンを過ごすことが出来れば、大きな戦力になるだろう。
廣瀬浩二(鳥栖→栃木) 評価「C」
→ 攻撃力アップのため、2008年に鳥栖でブレークしたFW廣瀬を獲得。サイドハーフでの起用となるか、フォワードでの起用になるのかは分からないが、キレのあるドリブルはアクセントになるだろう。2009年は不本意な結果しか残せなかったが、伸びしろもあるアタッカー。レギュラーポジションをつかめるか。
レオナルド(東京V→栃木:レンタル延長) 評価「E」
→ 2009年途中に栃木にレンタル移籍し、17試合でPKで挙げた1ゴールのみ。助っ人としては物足りない結果に終わった。東京Vからのレンタルを延長したが、新外国人のFWロボも加入。相当に奮起しないと、出番は回って来ないだろう。
菊池大介(湘南→草津) 評価「B」
→ 湘南がJ1に昇格したことで出場機会の減少が予想されるため、早くから噂が出ていた通り、経験を積むためにレンタルで移籍する事になった。Jリーグ初出場を果たしたのが2007年のことで、学年でいうと高校3年生であるが、超異例といえる18歳でのレンタル移籍となった。ベルマーレ側の高い期待がうかがえるが、チームに慣れて出場機会が得られれば、大きな戦力になるはず。若手育成のモデルケースとなるか?
戸田和幸(慶南→草津) 評価「C」
→ 2002年の日韓ワールドカップ日本代表MFがKリーグの慶南から加入。守備的なポジションの層が薄かった草津にとっては、その経験と実力は期待大である。ボランチのポジションには、MF櫻田、MF松下がいるが、果たして、どういう起用をするのか。起用方法もポイントになる。
柴田慎吾(札幌→草津) 評価「C」
→ 2008年に加入し、J1で3ゴールを記録した期待のディフェンダーだったが、2009年で戦力外。草津に加入することになった。最終ラインに高さの無かった草津にとっては、187cmは魅力であり、24歳と若いので、今後の活躍が期待できる。フィットすれば、効果的な補強になるだろう。
佐藤勇人(京都 → 千葉) 評価「A」
→ 京都退団が決定してから、その移籍先が注目されていたが、電撃的に、2年ぶりの古巣復帰が決定した。J1の京都でも2年間、ポジションを確保しており、経験値と実力はJ2の中ではトップレベル。積極的な補強の成果で中盤の層は厚くなっていたが、絶対的な存在がいなかった千葉にとっては、大きな戦力となるだろう。
福元洋平(大分→千葉:完全移籍) 評価「B」
→ 2009年は大分からのレンタル移籍という立場だったが、混乱の大分から完全移籍することが決定した。若手のセンターバックは不足していたので、千葉にとっては、将来を考えても大きい完全移籍での加入となった。DF内田、DF槙野、DF安田らU-20代表でディフェンスラインを組んだ選手とはやや差が開いた感じであるが、ここから巻き返すことが出来るか。まずは、昇格が至上命題となる。
村井慎二(磐田 → 千葉) 評価「C」
→ こちらは5年ぶりの復帰。磐田では怪我に泣かされたが、実力的には何の問題もない選手である。ただ、MF青木孝、MF谷澤、MF深井とポジションの重なる選手が多く、どれだけ出場機会が得られるかは微妙なところではある。左サイドからの突破とクロスだけではなく、どれだけゴール前に進出していって、シュートシーンを演出できるか。昇格のためには、ゴールとアシストという結果が求められる。
山口慶(名古屋→千葉) 評価「D」
→ J1通算で170試合に出場。経験値の高い選手であるが、名古屋ではストイコビッチ監督のサッカーにフィットすることが出来ずに戦力外となった。しかし、まだ26歳。これからの活躍も期待される。レギュラー候補の1人ではあるが、入団決定後にMF佐藤勇人の加入が決定。ポジションが重なる選手が入ってきて、出場機会が与えられるかは微妙になって来た。MF佐藤勇とダブルボランチを組むという可能性も考えられるが・・・。
林丈統(京都→千葉) 評価「D」
→ こちらも古巣への復帰となった。ジェフ退団後は、京都や磐田でプレーしたものの、サブの域を超えることは出来ずに思うように出場機会が得られなかった。ただ、2009年に京都で見せたプレーは、質はともかく、体のキレはあって、まだまだ、使い方次第では十分な戦力になりそう。ただ、ライバルは多い。
倉田秋(G大阪→千葉:レンタル) 評価「E」
→ G大阪ユース出身で期待のボランチだが、3年間で出場機会はなかなか回って来ず、出場機会を求めて千葉にレンタル移籍。その攻撃力は魅力で能力の高い選手ではあるが、やや移籍先を誤った感はある。MF佐藤勇の復帰は想定外だったとはいえ、千葉のボランチには、MF中後、MF工藤、MF山口がおり、継続的に出場機会を困難な状況といえる。
林陵平(東京V→柏) 評価「B」
→ 186cmの長身ストライカー。大卒1年目は32試合で6ゴールという結果を残したが、財政難のため東京Vを退団し、柏に移籍することになった。柏にはFWフランサとFW澤がいるが、共に怪我がちでコンディションには不安を残す。高さもあるので、起用される機会は多いだろう。23歳で将来を考えても、柏にとっては大きな補強となった。
菊岡拓朗(水戸→東京V) 評価「B」
→ J2で屈指のテクニシャンが東京Vに移籍。財政的な問題で新たな選手の獲得は難しいかと思われていた東京Vだったが、予想外のいい補強が出来た。川勝監督の腕次第ではあるが、MF河野、MF柴崎と組む中盤は大きなストロングポイントになる可能性は高い。
シルビーニョ(サンジョゼ→横浜FC) 評価「A」
→ 仙台、新潟でプレーしたプレーメーカーが2007年以来のJリーグ復帰。3年ぶりの日本でのプレーとなるので、コンディションがどうなのかははっきりとは分からないが、当時のレベルが再現できるのならば、大きな戦力となることは確実。中盤でボールを回すことの出来るタレントがいなかった横浜FCにとっては、これ以上ない補強といえる。
地系治(鳥栖→横浜FC) 評価「B」
→ こちらも鳥栖から移籍してきたユーティリティなレフティ。MFシルビーニョとのダブルボランチの可能性が一番高いが、左サイドバックやサイドハーフでの起用も考えられる。年齢的にも、能力的にも、チームの中心になっていかなければならないが、新しいチームでどれだけ引っ張っていくことが出来るか?
柳沢将之(鳥栖→横浜FC) 評価「B」
→ 2009年は鳥栖でプレー。鳥栖から4人目の加入となった。右サイドバックとしての実力はJ2では屈指の存在で、サイドバックを固定できなかった横浜FCにとっては心強い戦力である。タフな選手で、ムードメーカーとしても期待できる。
サーレス(仙台→横浜FC) 評価「C」
→ 2008年は甲府で18試合で6ゴール、2009年は仙台で12試合で2ゴール。2010年は昇格を目指す横浜FCでプレーすることになった。MFシルビーニョ、MF武岡、MF高地、MF寺田と中盤を中心に大補強を行った横浜FCだが、これまでのところ、ストライカーの即戦力はFWサーレスくらい。彼にかかる期待は大きい。FWサーレスがフィットするか、しないかは、昇格争いに大きく影響するだろう。
金裕晋(釜山→横浜FC) 評価「C」
→ 2006年に鳥栖でプレーした189cmの長身センターバックが日本に復帰。当時、コーチだった岸野監督の下でプレーすることになった。荒さはあるが、圧倒的な高さは魅力。釜山ではそれほど試合に出ていなかったようで不安な要素はあるが、ディフェンスラインに定着すれば武器になる。
武岡優斗(鳥栖→横浜FC) 評価「C」
→ 2009年は鳥栖でプレー。40試合で3ゴールを挙げたが、1年で鳥栖を離れて岸野監督が就任した横浜FCに移籍することになった。鳥栖では右サイドハーフでプレーし、センスのあるプレーを見せていたが、同じようなプレーを横浜FCでも見せることが出来るのか?G大阪からやって来たMF寺田、MF三浦淳、MF三浦知らライバルとなるが、早い時期から結果を残して、ポジションを確保したい。
渡邉将基(鳥栖→横浜FC) 評価「D」
→ MF武岡と同じく大学を卒業してから、2009年に鳥栖に加入。同じように1年で鳥栖を退団し、横浜FCに移籍することになった。鳥栖では1年目からポジションをつかんだが、ライバルの多い横浜FCではなかなかコンスタントにプレーするのは難しいのではないだろうか。
寺田紳一(G大阪→横浜FC:レンタル) 評価「D」
→ 一時期、ブレーク仕掛けたことがあったが、継続して試合に出場することは出来ず、G大阪を離れることになった。新天地は横浜FCとなったが、サイドハーフのポジションはライバルも多く、アピールが必要となる。岸野監督が中盤の選手に求めるタフな仕事をこなせないようだと、試合から遠ざかることになる。
ハーフナー・マイク(鳥栖→甲府) 評価「A」
→ 2009年途中に横浜FMから鳥栖に移籍。33試合で15ゴールを挙げて大ブレークした。FWパウリーニョ、FWマラニョン、FW金信泳、FWハーフナー・マイクと4人のフォワードが集まったが、普通に考えると、FWハーフナー・マイクが中央に入る3トップが有力と思われる。194cmの高さがチームで生きれば、J1昇格の可能性は高まっていく。
パウリーニョ(スポルチ・レシフェ→甲府) 評価「B」
→ J1・J2での実績抜群のストライカー。2005年のJ2の得点王で能力的には疑問の余地のない選手であるが、エースFWマラニョンとどういう関係を築くのかが、1つの心配材料。この二人の融合が実現すれば破壊力抜群となるが、持ち味を殺しあうようだと、チームはピンチになる。
養父雄仁(川崎F→甲府:レンタル) 評価「B」
→ 川崎Fでは層のある中盤に阻まれて出場機会は少なかったが、そのパスセンスは高く評価されてきた。レンタルでの移籍となるが、甲府の中盤は高齢化が進んでいて、活性化が必要となっている。出番は回ってくるだろう。シーズンを通して安定したプレーが出来るかどうか?
内山俊彦(神戸→甲府) 評価「C」
→ 2009年は左サイドバックを固定できなかった甲府にとっては効果的な補強。前線には破壊力のある選手が揃っているので、サイドバックがそれほど頻繁に攻撃参加しなくても大丈夫な状況。しっかりとバランスを取る仕事をこなしてくれれば、チームは安定するだろう。
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