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作り手の視線の注ぎ方から見たたまこまーけっと。 

たまこまーけっとの7話まで見て、
たまこまーけっとをけいおんと比較して思ったこと。

けいおんとたまこまーけっとの違いについて。
けいおんは、作り手がキャラクターの傍で観察しているような視線/画面で作られ
一方のたまこまーけっとは、作り手がたまこまーけっとという箱庭を作り
この作った箱庭の中を観察したような視線で作られている印象がある。

(※ここでいう作り手はあくまでアニメの制作者達に限定)

たまこのカラフルな部屋も、活気ある商店街も、銭湯も
まるで作り手によって巧妙に作られたよくできたジオラマの中で展開されているように思える。

逆にけいおんは、たまこまーけっとの各舞台のように
作り物感をあんまし出さずに、例えるならテレビドラマ的な空間で
キャラクターを見せていたようにも思える。


言い換えれば、けいおんは作り手がキャラクターに対等の視線を注ぎ
たまこまーけっとは、作り手が対等の視線をキャラに注いではいるが
元々自分達が一から作っているために、その視線が俯瞰的な印象を受ける。

けいおんが水平視線であるなら
たまこまーけっとは垂直視線(水平視線)が強いというか。

このけいおんとたまこまーけっとの違いは
原作有りアニメとオリジナルアニメの作られ方ともいえるし、
けいおんと違うコンセプトを狙っている製作/制作の表れかもしれない。

オリジナルアニメはやはりアニメの制作者が一からこしらえる為に
キャラ造形や設定・物語を作ってしまう側面が見え隠れする。
一方で、原作付きアニメは、まず原作という素材をどう咀嚼しアレンジするか。

こうした原作付きとオリジナルアニメの作られ方の差異が見られたのが
けいおんとたまこまーけっとを同じ棚において、自分なりに感じたことだった。
 
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[ 2013/02/22 12:32 ] たまこまーけっと | TB(1) | CM(1)
商店街がでかいでしょうねー
監督が商店街はあえてポップでそこの人達もファンタジーに振ってると言っていたように
原作云々というよりももはやけいおんとは別物の作りと考えた方が良いかと

そこでチョイが活きてくる
七話目にしてようやくあの理想の商店街を視聴者と同じ外部視点で眺めるキャラが出てきた
視聴者視点であるチョイが異邦人なのも面白い
あの商店街は日本にあるようで実際にはない観念的な商店街なんですね
超能力をもった異邦人が理想の日本社会に訪れるという魔女の宅急便の逆バージョンw
[ 2013/02/24 20:42 ] [ 編集 ]
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たまこまーけっとの第7話を見ました。 第7話 あの子がお嫁に行っちゃった お付きの女の子であるチョイが吹いた笛の音でデラは慌てて飛び起きる。 「階段を落ちる鳥など初め
[2013/02/22 14:56] MAGI☆の日記

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