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本日閉幕!「没後190年木米」

さて、先月に観に行った展覧会ではあるが、前期と後期で展示もかわるため、また行ってきました。

六本木のミッドタウンにあるサントリー美術館で「没後190年木米」です。
本日が最終日ですが、観に行ったのは23日です。

僕はといえばこの日は13時まで仕事で、それ以降はフリーでした。
大江戸線で一本なんですよ。
近いですしね。

六本木ミッドタウン4

このポスターにある絵がどうしても見たかった。
こちら重要文化財で「兎道朝潡図」・・・。
前期には展示されていませんでした。
なのでどうしても・・・結果的にこの絵のためだけに行ったようなものです。

木米の絵は江戸時代の絵画らしく、伝統的な技法で描かれています。
伝統的な山水画の画法です。
いまどきはほとんどお目にかかれませんが、いまどきの水墨画よりもはるかに文化的・歴史的・芸術的に優れていると思います。

この絵って、実は日本の風景から起こしたものらしいです。
兎道(宇治)の朝景色で、画面中央に宇治川が流れ、右に平等院鳳凰堂、左には宇治橋が配置されています。
とても日本の風景には見えませんが、それがまた水墨画らしさです。
それは見る人が見れば、まさしく宇治の風景を想起させるものなのです。

似顔絵で例えれば、写実で描くよりも漫画的に特徴をデフォルメして描くとすぐに誰かわかりますよね。
例えば、ひげの剃り跡と割れた顎を描くと長嶋英雄になったり、顎を長く描くことでアントニオ猪木になったり。
だから、このような絵も恐らくは宇治の当時の風景を知る人には伝わるのでしょう。

この絵は着色していますが、最低限に使用を控えており、もともとの紙の白さが目立って、さわやかですっきりした作品です。

前回の時にも書きましたが、僕は青木木米に対して何か言いがかりを持っているわけではありません。
ですが、陶芸家であることも知らずに、絵画専門ではないことを知りました。
どこにでも人というものいるのだなぁ、と思いしばらく。

六本木ミッドタウン1

Tag : 文化自然美術芸術

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