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由緒ある府中のくらやみ祭り(1)

今日から東京・府中市にある大國魂神社の例大祭「くらやみ祭り
が始まります。
一般にはお祭りとして賑わうのはゴールデンウィーク後半の3~5日
ですが、お祭りの神事はこの日から始まるのです。

さて、その前にこの大國魂神社ですが、東京都の郊外の府中市で
開催されるローカルなお祭りに何故人が集まるのか。
府中っこやお祭り通ならば知っているでしょうが、都内には明治神宮
や三社祭などもっと有名なお祭りはいっぱいあるのに・・・。

実はこの大國魂神社、創建はなんと西暦で111年。
なんと1900年以上の歴史ある都内でも屈指の由緒正しい神社
です。
ご祭神は大國主。出雲の大國主と御同神です。
武蔵野国に国富を置いたのが、大化の改新(645年)ですかから、
その歴史の古さ、由緒正しさは言わずと知れたところです。

源氏と祖といわれる八幡太郎義家公が奥州へ出征したときにも、
この大國魂神社から出立したといわれ、神社の参道にあるケヤキ
並木は、義家公が寄進したものだそうです。
(徳川家康公も寄進している)

例大祭は有名な国府祭で、八基のお御輿が消燈してまっくらな
闇夜に御旅所に神幸するので、俗に「くらやみ祭」といわれます。

今日はその国府祭の初日で、品川海上禊祓式という神事が
始まります。
「汐盛り」ともいわれます。
神職が品川沖で身を清め、お祭り期間中に使うお浄めの水を
くみ上げて神社に持ち帰ります。
期間中、毎日境内にてお浄めのために使われます。

因みに昔は品川から府中まで品川街道で運ばれたそうですが、
現在は車で高速道などを使って運ばれています。
品川街道と言ってもぴんとこない人が多いでしょうが、あるん
ですね。
多摩川沿いを通るこの道は知る人ぞ知る道かもしれません。

神事まで、関わるお祭り関係者は限られてくると思いますが、
盛大な「くらやみ祭り」はここからスタートです。
ワクワクしてきました!

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Tag : 多摩武蔵野散策歴史文化

今日は昭和の日

今日は昭和の日。
昭和の時代には天皇誕生日、つまりは昭和天皇の御誕生日です。
平成の時代になって、一時期「みどりの日」とされていました。
これは昭和天皇が自然を愛しておられたためだそうです。
国民の声が日増しに大きくなり、「昭和の日」となりました。

昭和天皇のご治世は本当に激動の時代でありました。
その象徴が敗戦です。
おもえば、日本の国難でも最大級のことであったと思います。
国内は焦土と化し、海外からは傷痍兵や資産をすべて失って帰国
した人々、世界中は日本が立ち直るのは不可能と思っていたと
言われています。
現代の中東諸国でも国が荒廃して難民として周辺国や欧州に
大勢の人がなだれ込み社会不安を起こしています。
しかし、日本では昭和天皇が国民を慰め励ますために全国を
行幸されました。
国民は勇気を奮い起こし、焼きただれた大地を復興し、戦後の
高度成長を果たし世界二位の経済大国にまで押し上げたのです。
そのことだけでも驚嘆に値しますが、まず世界中が驚いたのは
敗戦国の君主が国内を回り、さらには国民がこぞって天皇陛下
をお迎えしたことです。

私たち日本人は、何物にも代えがたい、そして日本という國その
ものともいえる天皇とご皇室を戴いております。
そのことを子々孫々に伝えていかねばなりません。
今日は、史上最大の国難を国民と共に歩まれた昭和天皇の
お誕生日です。

日章旗2

Tag : 文化歴史

神は細部に宿る・生誕300年記念「若冲展」

ゴールデンウィークに突入する一歩手前でしたが、本日上野の
東京都美術館で開催されている「若冲展」を観に行きました。
小雨降りしきるなか、肌寒い位の気候でしたが、美術館は熱く
盛り上がっていました。

東京都美術館

なんと、入場に40分の大行列。
雨が降るのに、外で並ぶ人のなんたる多さでしょう。
これは、GWに入る前に観にいこうとの意図の表れか、はたまた
世間の一部は既にGW入りしているのか。
なんにしろ、会場の中も展示を見るために、大勢の人だかりが
できていました。
僕はいろいろと観察してメモでも取ろうかと思っていたのですが、
とてもそんな余裕も空間もありません。

若冲展

都美術館の企画展示室は3階建てになっていますが、入場口の
ある地下一階のフロアから大混雑。
そして、最大の大混雑は目玉の「動植綵絵」24幅+釈迦三尊像
の展示室でした。
京都・相国寺で並べられていた時の再現を意図したレイアウトの
ようで、おそらくは展示準についてもほぼ同じにしているのでは
ないかと思います。

改めてみると、その色彩世界は真似ることのできない境地にある
と思います。
ふつうあれだけ描きこめば、嫌味で下卑た感じになると思いますが
若冲の場合はぎりぎり手前で踏みとどまっている感じです。
鶏の白い羽の胡粉や、歯の葉脈などはなんと神々しく、光彩を放つ
かのようです。

若冲の絵は、日本画には珍しく余白美を意識していないのか、抑え
ているのか、画面いっぱいに描きこんでいるものが多いです。
ですから、なんだか鬱陶しく感じるものもあるのですが、作品として
は成功しているのが不思議です。
まぁ、だからこそ評価されているんでしょうけど・・・。
それでいながら全体構成が破たんしていないのが流石です。

意外に見ごたえがあったのは、墨色のみの水墨画屏風などです。
粗い筆致の水墨世界でも、若冲の確かな技術が確認できます。
曽我蕭白、長沢芦雪と技巧的に劣らないというのは確かでしょう。
古典作品を1千点も模写したという若冲。
松の葉や、地面の草、樹木の枝や笹の葉など、基礎がしっかり
しているなぁ、と思いました。

なんというのでしょう。
鶏や孔雀などの鳥の躍動感あふれるポーズや細部、生命感を
通り越して神々しいまでに無機質な印象まで受けます。
生きている感じがない位工芸的に極まっているのです。

若冲展2
(地下の展示室外にもこんな電光展示が・・・)

いやはや、青物問屋のご隠居が趣味で描いたなどと、江戸時代
の懐の深さではないでしょうか。
士農工商をカースト制みたいな身分制度と例える人もいますが、
最下層の商人が一番裕福なことはどう説明するのでしょうね?

「若冲展」は5月24日(火)まで開催しています。
連休中は大混雑でしょうから、まる一日かけるくらいの余裕で
行くことをお勧めします。

Tag : 文化歴史日本画芸術

オモチャのお片付け

一日中、家の中にいる現代のネコにはオモチャは必需品。
遊んであげなきゃ、イエネコはかわいそうです。

だから、ついつい新しい刺激を・・・とみんなオモチャを
与えては飽きられ、与えては壊され・・・。

ペットショップやペット用品売り場にはフードだけではなく、
魅力的なオモチャが何種類もいっぱいあります。
でも、これって人にとって魅力があるだけで、ネコにはそれ
ほどではないのかも・・・。

だって、結局ネコが一番好きなのは、ネコじゃらしとかただの
紐だったりするんですもの・・・。
気が付いてみれば、家の中にはネコのオモチャがいっぱい。
ゴミのように散乱している家庭が多いのではないでしょうか。

僕のうちでも、床には噛みつき用のハミガキおもちゃが
転がっています。
だけれど・・・・。
ある日トイレで気が付いた。

毎日毎日、「小うず」が遊んでくたびれたネコじゃらしの壊れた
さきっぽがトイレの床にある・・・。
いつもならば、「小うず」が遊んでどこかにいってしまいそうな
ものですが、何故だかこれだけはいつもトイレに几帳面に
戻ってきている・・・。

個室で遊ぼう4
(*画像は壊れる前のキレイなオモチャです)

まさか・・・ですが、「小うず」は、お片づけをしているのか?
このネコじゃらしは、僕がトイレにはいったときに、ドアの
ところで待っている「小うず」を楽しませるために使って
いたものです。
こやつが壊してさきっぽが取れてしまったのです。
この子は、その壊れたおもちゃを遊んではもとに戻して
いたのだ。

この子は、お皿からこぼれたカリカリを先に食べる几帳面
さがあります。
意外だけど、こんないいとこもあるなんて・・・。

Tag : ネコアメショーねこ

ツツジ咲き乱れる

昨日の記事で紫陽花を出しましたが、ちょっとそれは気が早い。
実際には表はハナミズキに続いて、ツツジが咲いています。
この花もいいですよね。

ツツジ

背丈が低いので、よく垣根などに使われています。
小庵のあるマンションも周囲の垣根がツツジでした。
以前は・・・。
築16年なので、いい加減植栽もくたびれてまして、2年前くらい
にリニューアルしました。
生きているツツジの樹はなるたけ生かすように植木業者に
頼んだので、幾らかは咲いています。

昨日外出した時に、もっと豪勢に咲いているところがあったので
思わずデジカメで撮影。

ツツジは僕的には葉っぱが好きです。
なんとも、シンプルで色合いもさっぱりしていて・・・。
葉の付き方も、四方に開いて上からみると、上の葉に重なら
ないように角度をすらして整然としています。

いやいや、花だって好きですよ。
ただ、ツツジの花は萎れるとちょっと哀しい感じになるので。

穏やかな春の日から、徐々に日差しの強い陽気になって
いきます。
なんだか、文字通り花盛りで嬉しいですね。

Tag : 多摩武蔵野

紫陽花でいっぱいのベランダに

天気も良好で、湿度も低くとても過ごしやすい理想的な春の日。
こんないい日に運よく休日でした。
いつもよりちょっと朝寝坊して、ベッドにシーツの上に引いていた
毛布をしまうためにベランダに出て気が付きました。

紫陽花2016

紫陽花の蕾がちいさいながらもできつつある。
桜が散って、ハナミズキが咲いて、つぎはツツジが咲いてきた。
季節はどんどん次にすすみ、花の色も移ろう。
紫陽花の季節はまだまだ先ですが、こんな小さな蕾でも季節を
感じることができる。

同じベランダで育てていた水仙は、今年は残念ながら咲きま
せんでした。
「小うず」がいたずらするので、外で過ごしたハイビスカスは、
寒さにやられて枯れてしまったようです。

殺風景になりつつある小庵のベランダ。
考えてみれば、ハイビスカスはもう8年目。
その間、植え替えをしたり、永らえてくれました。
もうボチボチ模様替えをする時期でしょうか。

考えてみれば、この紫陽花も同じくらいの時期に購入した
ものですが、植え替えもなにもしていないのに元気だ。
寒い冬も何度も無事に過ごす丈夫さだ。

今年はもうひとつ紫陽花の鉢植えを入れようかな。
なかなか丈夫だし、手もかからない。
せいぜい花が枯れたときに根元もチョンと切るくらい。

リビングの観葉植物もドラセナもくたびれてきた。
いっきに植物たちを総入れ替えしましょうか。

Tag : 多摩武蔵野

日本人の礼儀作法を考える(3)

さて、次は尊称についてです。
つまりは日本でいうと天皇、皇室に関する尊称についてです。
実は僕自身、しっかりとこの尊称というものについて知識が
なかったことを白状します。
少なくとも、数年前までは・・・。

天皇に対しては、ご在位であられる場合は、「陛下」。
皇后についても同じです。
天皇・皇后両陛下という尊称は報道などでよく耳にしますので
これば日本人であれば大概は耳にしている尊称でしょう。
そして、他の皇族方へは「殿下」。
例えば、皇太子は皇太子殿下となります。

一番知られていないのは、「親王」「内親王」でしょう。
これは、天皇の嫡男、および嫡男系嫡出の子孫に対する尊称
です。
これは報道ではほぼ使われることはありません。
「秋篠宮さま」「愛子様」「悠仁さま」などと、不届きにもお名前で
報じているのです。

府中の「くらやみ祭」なんかでも、わかるとおり日本では古来、
貴人の御姿を見ることすら憚れた。
まして、お名前でお呼びするなど不届き千万です。
なにより、頭に来るのはこんなことを知らなかったこと。
そして、平然と報道して社会通念的に行われていることだ。
こんなんじゃ、若い人たちが皇室の有り難さを知らないで育って
しまうよ。

実際、僕がそうだ。
僕の家庭ではそれほど、天皇や皇室を尊ぶ空気がなかった。
実家で取っていた新聞は、ひときわ天皇・皇室に尊称どころか
敬語も使わない新聞だった。

そんな家庭で育った僕でも、天皇や皇室が日本にとってどれ
だけ大切なご存在かはわかる。
昭和天皇の崩御の日には、これからどうなるのかと、社会が
大騒ぎになるような胸騒ぎがしたくらいだ。
自粛ムードはあったけど、社会は日常通りで拍子抜けした
くらいだった。
多分、僕を始め生粋の日本人には遺伝子レベルで組み込ま
れているのだろう。
この数年間で、遺伝子記憶レベルから学んで知識を吸収した。
こんなこと、家庭や学校や教育で身につけるべきものだと思う。

日の丸や国家を大切にしない、天皇や皇室についてその
有り難さを教えない、尊称も敬語も教えない教育、社会はおか
しいと思う。

もう戦後、70年も経ったのだ。
戦前の良いところは復活させて、残すべきだ。

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Tag : 文化読書歴史

日本人の礼儀作法を考える(2)

本を読む前から常々気になっていたのは「挨拶」・・・。
もっといえば、「お辞儀」です。
最近、本当によく見る気分悪いお辞儀。
お腹に手をあてて、両肘を張ってするお辞儀。

なんだか変だ。
しかも、それをスーパーの店員とか、コンビニの店員
みたいな人(女性に多い)がやっている。
恐らくは社員教育みたいなものでやっているのだろう。
百貨店やカーディーラーなどでは朝礼で一斉にやるところ
も多いのではないでしょうか。

因みに正しい(?)お辞儀は小笠原流などで、肘を張らず
に手を前で軽く合わせるようにするそうです。
肘を張るという形は対立を生むのだとか・・・。
だから日本のお辞儀は肘を張らない。

なんでまた、こんなヘンテコな肘を張るお辞儀をこぞって
するようになったのか。

前出の本で竹田恒泰さんはこのように書いています。
この肘を張るお辞儀は●鮮式なんだそううな。
○流だか◎ンサマとかの流れで流行りだしたのかな。

僕なりにも調べたけど、これは●鮮の身分の低い階級
で行われるお辞儀らしい。
だから、アチラの政治家やら財界人のような人たちは
しないし、芸能人なんかもしないようだ。
なんでまた、日本でこんなものが流行るのか・・・。

女性の方々には早く目を覚ましてほしい。
テレビなんかでは客室乗務員やホテルのコンシェルジェ
のようなエレガントな恰好をしている人が肘を張って、
お腹を抱えてお辞儀をしている。
それで、若くて知識がなくて、無防備な人たちには格好
よくエレガントに見えてしまうのかもしれない。
でも、とにかく違和感があるし、気分悪い。

日本人は日本の古式に則った美しいお辞儀をしてほしい
と思います。

<つづく>

Tag : 文化読書歴史

日本人の礼儀作法を考える(1)

「日本の礼儀作法~宮家のおしえ~」(竹田恒泰著・(株)マガジン
ハウス)という本を読みました。
僕自身、つねづね礼儀作法というものを人並みに出来ているのか
なぁ、との不安もあります。
書道なんかをやっていると、ご年輩の多い場でもありますから、
特にそのあたりは心配です。
お中元やお歳暮、謝礼など、会社では略式でないも同然でしたの
で、そのあたりは疎くなります。

で、なんで竹田恒泰氏なのか?
ご存知、明治天皇の玄孫であり旧宮家の血統をお持ちの御仁です。
まぁ、そのあたりは本の選定には影響していません。
ただ、僕がいつも観ているyoutubeで放映している「真相・深入り
虎の門ニュース」(「虎の門ニュース8時入り!」から改称)でゲスト
出演されていたことがきっかけです。

ちょっと旧皇族の方にしては砕けすぎているし、軽薄な印象もあり
ましたが、この番組出演で印象が変わりました。
何より、僕が結論を出せずに悩んでいた(なんで僕が悩む必要が
あるかはいわないで・・・)女系天皇問題について、大きな前進を
出せるような見解を述べられていたからです。

個人的に「この問題は日本人としての問題でもあるが、俗人に答
が出せるものではないので、いっそ皇室の方々に決めていただく
のが最もよいのでは・・・」と責任回避的に考えていたのですが、
その考えがまんざら的外れでもないのかなぁ、と思いました。
詳しくは今回は触れません。

今回は「礼儀作法」です。
考えてみれば、僕の生まれた家庭はあまり礼儀作法とか厳格
ではありませんでした。
父はどちらかというと退廃的でだらしなく、そんな父に
「そこに座りなさい」
とかいわれても反発したくなるようでしたし・・・。
そもそも、食事の際に手を合わせて「いただきます」というのさえ
教えられなかった。

僕は外で、僕の後輩が食事前に手を合わせる姿を見て、「あぁ、
こいつは立派だな」と思い、自らするようになりました。
それを実家で食事するときに僕がやるのを見て最近になって
母もそれを倣うようになりました。

また、学生でスポーツをしているときに、同輩がグラウンドに入る
ときに立ち止まって一礼するのをみて、僕もそれに倣った。
スポーツジムでもそうしていると、他の会員の人から「凄い!
武道家みたいですね」言われることがあります。(この「凄い」の
意味はよくよく考えるとなんだか訳分かりませんが・・・)

恥ずかしながら、こんな具合で僕の礼儀作法は育った環境以外
から持ち込んだものがありますので・・・。

<つづく>

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Tag : 文化歴史読書

もうすぐ「くらやみ祭り」

もうすぐ、ゴールデンウィークですね。
大型連休に向けて、行楽を計画されている方も多いのでは
ないでしょうか。
僕はあまり祝日とかカレンダーに関係のない日常なのですが、
毎年、府中市で開催される「くらやみ祭り」が楽しみです。
今年はいけるかどうか、まだわかりませんがでるだけ行きたい
と思っています。

さて、このお祭り・・・祇園祭とか、江戸三大祭りみたいに有名
ではありませんが、ローカルなお祭りとしては規模や歴史が
半端ないです。
以下、ちょっと解説します。

神社のケヤキ

東京都の府中市はかつての武蔵野国府の所在地です。
武蔵国府の存在は奈良・平安時代にまで遡ります。
武蔵国は、現在の東京都、埼玉県の大部分、そして横浜市、
川崎市付近にあたります。
関東平野を縦断する東山道武蔵路と東西に流れる多摩川の
交差する府中は、交通の要衝として、そして地方政治・文化の
中心として国府が設置されました。
国府は現在の大國魂神社付近にあったとされています。

4月30日から5月6日にかけて行われる大國魂神社の例大祭
「くらやみ祭」は、その国府祭に由来するといわれる伝統ある
祭礼です。
毎年、大勢の人で賑わいます。
古来、貴いものは見ることは許されないという儀礼があり、
かつては夜中に行われたことから「くらやみ祭」と呼ばれました。

お祭りは大まかには次のように行われます。
4月30日
品川海上禊祓式。「汐盛り」とも呼ばれる神事です。
お祭りにたずさわる神職は品川から舟で海上に出て身を清め、
清めの海水を持ち帰ります。この海水は祭りのお祓いやお清め
に使用します。
5月1日
お祭りの安全と雨が降らないよう祈りを捧げます。
5月2日
神輿に乗せる8枚の鏡を塩と藁で磨き清める儀式を行います。
5月3日
けやき並木の参道で、勢ぞろいした山車がはやしたて、午後8時
から競馬式が始まります。
6頭の馬が約150メートルを3往復疾走します。
5月4日
午後6時から大鳥居前の旧甲州街道とけやき並木を中心に、
市内から24台の山車が囃子を競演しながら巡行します。
5月5日
「くらやみ祭」のクライマックスです。
3発の花火の合図とともに、
御輿渡御が行われます。8基の御輿は白丁を身にまとった
威勢の良い担ぎ手と大太鼓に導かれ、御旅所まで渡御します。
夜の11時ころに流鏑馬や儀式が行われ締めくくられます.
5月6日早朝
御神輿が御旅所から参道に戻り、くらやみ祭終了の儀式が
行われます。

お祭りには府中市の市民が大勢参加し、支えています。
府中市のケーブルテレビでは毎年お祭りの様子がリアル
タイムで放送されているようです。
このように期間が長く、場所的にも広域で神輿などは神社
から離れた市街地でも何基も移動するため、観客数は数え
にくいでしょうが、相当の観光客がいるようです。

僕もできれば4日か5日は行きたいのですが・・・。

八幡太郎

Tag : 多摩文化散策歴史武蔵野

プロフィール

無心庵ひょっとこ斎

Author:無心庵ひょっとこ斎
郷土と自然とネコをこよなく愛する多摩っこ。

愛猫:
「うず」(十一歳没)
→*「愛猫思い出」(↓カテゴリ)

「小うず」二代目。H27年生。♂
→*「ネコ煩悩」」(↓カテゴリ)

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