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長月と長かった夏も終わる今日

今日で9月も終わり。

お彼岸も過ぎて、なんとなくではありますがようやく夏が終わった感じがします。
暑かったですからね、今年も・・・。
長かったのは月ではなくて、夏だったかと今更ながらに。

そういえば、今日で今年度も半分になります。
企業年度なんかだと、上半期が終わったとも言います。
いろんな意味で節目ですね。

猛暑日の夕空

何もなかったような、あったような、そんな夏です。
まぁ、夏だからってなにかあるような歳ではありませんがね。
・・・・
気が重くなることばかりです。
とりわけ、いまの世界情勢、日本経済、そして政治の腐敗。
口にしてはならないと思いつつ、脳裏に浮かぶのは「安倍さんがいれば」という言葉です。

しかし、いまの内閣はもうどうしようもないです。
いままで安倍さんがひとりで自民党を必死に左傾化しないよう押しとどめていたのですね。
いまの自民党は本当に20年前に逆戻りしたかのような腐敗が横行しています。
一年前にはほぼ全員が口を揃えて言っていた「安倍さんの遺志を継いで」という言葉も虚しい。
いったい誰が安倍さんの遺志など、繋いでいようか・・・。
みんながみんな、次の選挙と自分の利権についてのみ執心だ。
LGBT法案やら、再生可能エネルギー、そして増税ラッシュ・・・どこの国民がそんなものを望んでいるのだろう。

そんななかで、一筋の光明を見る思いなのは、百田新党・・・日本保守党の存在です。
まだ議員がひとりもいない、国政政党でもない、こんな新興勢力が旗を揚げたことです。
急激な無茶な党勢拡大はしないとのこと。
僕らもじっくりとこの保守の党を見守ってゆかねば成りませぬ。

Tag : 文化

今夜は十五夜

「十五夜」とは旧暦8月15日の夜のことです。
今年は今日が十五夜となります。

毎年決まった日付が十五夜となるわけではありません。
それは月の満ち欠けが時期によって大幅に変わるためです。
新月から満月に移行する日数が、正確には14.5日要するためです。
このため、14日で満月になる月もあれば、16日で満月になる月もあります。



ところで、旧暦の8月の満月は「中秋の名月」ともいわれます。
旧暦では秋は7月から9月。
8月は真ん中にあたるため、「中秋の名月」というわけです。

十五夜はいまでは「お月見」が行われますが、その過ごし方といえばススキとお団子を飾り、月を愛でるというものでしょうか。
しかし、平安時代の貴族は直接月を見上げるのではなく、池や盃に映った月を愛でていたそうです。
時代はくだり、江戸時代になって庶民へも拡がりをみせましたが、その頃には農作物の収穫を祝う行事になっていました。
このため、月見団子と一緒に農作物を飾る習慣もあったようです。

お月見ではありませんが、最近はスーパームーンの夜に月をスマホで撮影する人がよくみかけられます。

Tag : 文化多摩武蔵野自然天文

月今宵あるじの翁舞ひ出でよ

中秋の満月を季語とする句です。

「月今宵あるじの翁舞ひ出でよ」

月今宵あるじの翁舞ひ出でよ1

詠み手は与謝蕪村。

月見の夜に、見ていた舞の舞台で翁舞でも披露されていたのでしょうか。
月明かりの下、幻想的な舞台に感動していたのでしょうか。
いよいよ翁が登場するということで、期待もいっぱいにしびれを切らせていたのかもしれません。

翁舞とは日本の伝統芸能で、長寿の翁が人々の安寧を祈って舞うものです。
こんなもののようです。



中秋とは、旧暦の8月15日を指します。
今年の中秋の名月は明日9月29日です。
ちょっと遅めですね。

すっかり秋の気配が居座り始めました。
お風邪などめされぬように・・・。

Tag : 文化多摩武蔵野歴史自然ネコねこアメショー

並び始めた秋の果物

今年は夏が暑すぎた影響なの、よくわかりませんが、秋になってもまだ青果ものが充実してこない気がします。

おかずに手頃な野菜がなかなか手に入りません。
最近はキャベツをざく切りしたものをチンしてドレッシングをつけて食べています。
まぁ、これはこれで手軽で安いので気に入っていますが・・・。

それはそうとして、ボチボチ果物は出てきましたね。
秋の果物・・・

柿、梨、栗・・・。

次郎柿

とりわけ僕は柿が大好き。
次郎柿がもっともよい。
大ぶりでシャリシャリした食べ心地がとても幸せ。

もうすこし値崩れしてきたら、いっぱい食べよう。
柿って、この季節しか食べれませんよね、ホントに・・・。
りんごなんかはいつも食べられるのに・・・。

梨は僕のなかでは夏の果物。
皮を剥いて、冷蔵庫で冷やして食べると、これはまた、なんと幸せ。
まさしく”夏の果物”と錯覚します。

さて、今年は栗に挑戦してみたいな。
ゆでるだけでいいのかな?
ただ、栗ってやっぱり高価ですからね。

まぁ、まだまだこの先楽しめますように・・・。

Tag : 文化

千の風になって・・・僕はそこにはいないから

お彼岸にかこつけて、ちょっとブルーになるような話題にします。

気に早い人もいると思いますが、みなさんは●後のことはどうお考えでしょうか。
ご家族が入れば、ご一家のお墓に埋葬してもらえるでしょう。
お墓もご一族のものがあるでしょうし、菩提寺もあるかもしれません。

僕も一応、実家のお墓があります。
僕の父も、祖父も祖母もそこで埋葬され、眠っています。

多磨墓地参道の桜

一年に何度か、そう、お正月と春秋お彼岸くらいは最低限お参りしています。
父がもう亡くなっているため、父の弟・・・つまりは僕にとって伯父が、いまはお墓の清掃などの費用を負担しているようです。
いずれ、母も・・・兄たちもそこに入るのでしょう。

しかし、僕は入らないこともあると覚悟しています。
僕は家族・・・子供もいませんので、僕が●んでもそこへ運び込んでくる人がいないのです。
兄が存命のうちに、僕が●ねばありうるかもしれませんが、僕の方が長生きになれば埋葬されることはないでしょう。

僕が死ぬ頃には、おそらく「おひとりさま」として成仏する人がわんさとでるでしょう。
自治体のなかにはもうすでに、そのための施策を展開してところもあるし、検討始めているところもあるでしょう。
どうもこれは民間には難しそうに思います。
いくらでもドロンできるからです。

僕はおそらく、ひとりで生きて、ひとりで●んでいく。
それでいいと思うし、仕方がないことだと思う。
なので、遺体も別に丁重に葬って欲しいとも思いません。
お墓に入れなくても仕方ありません。

基本的にお墓や葬儀みたいなものは、仏様のものではなくご遺族のためにあると思います。
亡くなった人を偲ぶために、お墓があるし、葬儀なんかを行うのです。
遺族の心を癒やすために、みなお墓に手を合わせるのです。



だったら、僕にはたぶん偲んでくれる人もいないでしょう。
でも、それでいいと思う。
たぶん、僕はそこにはいないから・・・。

Tag : 文化多摩武蔵野歴史読書ペットロス

これから暑さも一息かな?

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、果たしてどうでしょう。

昨日は「秋分」・・・今は二十四節気でも「秋分」です。
そして、お彼岸の時期でもあります。
昨日が中日で、あさってまでを「秋の彼岸」です。

紅葉1

今年の夏は例年よりも確実に暑かったようです。
たしかに、不快でよく眠れない夜が続いた気がします。
お陰で午前中はこっくりこっくりと船を漕ぐ日々でした

今月にはいってからというもの、確かに暑かったけれども、やっぱりちょっと秋の気配はしましたね。
夕方の空気がこもったまんまではなくて、やや冷えてきた感じがありました。

台風や大雨もありましたが、それで涼しくなったということはありません。
普通は雨が降れば気温が下降していきそうなものですが、なんとそうでもありません。
逆に湿気が猛烈に発散してしまって、蒸し風呂状態でした。

まぁ、でも漸く落ち着くでしょうよ。
そう願っています。
涼しい秋の季節よ、早く来い来い。

Tag : 文化多摩武蔵野自然

午後の雨に濡れる銀座

先週のことですが、所用があって銀座へ行きました。

因みに仕事ではないです。
いよいよ秋の気配が強まっているが、かといって暑さがまったくないという侯ではなかったです。
その日は小庵の居住する地域は曇りでしたが、都内は雨が降っていたようです。

雨の銀座1

事前にジムで見ていたテレビでは、都心で雨が降っている映像を流していました。
そのうちこの辺りにも雨雲がくるのかなぁ、などと半信半疑でしたが、念の為折り畳みの傘を持っていきました。

僕は銀座へアプローチするときは、都営浅草線の東銀座駅を使います。
この日は新宿から大江戸線を使って大門へ。
大門で浅草線に乗り換えて二駅目が東銀座です。

浅草線に乗るとちょっと不愉快になるんですよね。
車内の停車駅案内のモニターには、四カ国語が網羅されているからです。
見づらくて仕方がない。
なんですか、あの「おでん」みたいな文字や愚民文字みたいな漢字は・・・?
必要ないですよ。
JR東海はその点、優秀さです。
主たる顧客(乗客)である日本人のために日本語表示と、外国人のためには国際語である英語(ローマ字)表記のみにしているそうです。
表示の煩雑さを無くして、みやすい表示づくりに腐心されているようです。

雨の銀座2

さて、ちょっと横道にそれました。
東銀座駅に着いて、外へ出るとびっくり。
土砂降りとまではいきませんでしたが、結構な降りかたでしたので・・・。

でも、さすが銀座ですね。
街並みにまだ、かすかに明治~昭和初期の懐かしさが残っています。
そのため、雨に濡れていてもそことなくお洒落な感じがします。
雨もまた、良しだなぁ・・と思いました。

あれこれと歩き回ったわけではありませんが、平日でしたので人の出はさほどではなかったでしょうか。
此が混雑していたら、雨の銀座もお洒落だなぁ、などと言ってられなかったでしょうね。

銀座の象徴とも言える、和光のビルが工事中だったようです。
銀座らしいところの写真を撮っておこうなどと思ったのですが、工事中のようで残念です。

雨の銀座3

Tag : 文化多摩武蔵野散策

今日は『秋季皇霊祭』【二十四節気】今日は「秋分」

さて、今日は祭日と二十四節気が一緒の日のため、タイトルに苦労する。

俗には「秋分の日」という祝日だが、もとは皇室由来の祭礼のある日であり「秋季皇霊祭」という。
歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式で、宮中祭祀のひとつで、大祭。
「秋季皇霊祭」はいまでも宮中にて執り行われている。
我々一般国民もその意味や重みをしっかりと押さえておきたい。



「秋分」とは、地球の赤道と、太陽の通り道である黄道が交差する2点のうち、秋に交差する点だ。
春の交差点を「春分」と呼ぶ。
江戸時代の暦便覧には秋分は「陰陽の中分なれば也」と記されており、秋の真ん中の季節であると説明されている。
太陽の日の出と日の入りが丁度真東・真西となっていて、昼と夜の長さがほぼ同じ日である。
このため古代よりこの日を基準にして耕作のための暦が作られている。

「秋分」の日には太陽が真東から昇り、真西に沈む。
このため、彼岸と此岸がもっとも近いとされている。
お彼岸はご先祖様を供養するために、お墓参りをする習慣がある。
「秋分」を挟んで、それぞれ三日間の計7日間が春秋の「お彼岸」だ。

ご先祖様や墓前には「おはぎ」「ぼたもち」をお供えする。
これはそれぞれのお彼岸の季節に由来してるが、「おはぎ」は秋の草花である「萩」を、「ぼたもち」は春の草花「牡丹」から来ている。

季節的にも、「暑さ寒さも彼岸まで」という。
これから涼しくなってますます秋らしくなっていくだろう。

日章旗2



Tag : 文化多摩武蔵野歴史自然天文

山伏の火をきりこぼす花野かな

「山伏の火をきりこぼす花野かな」

読み手は志太野坡です。

山伏の木を伐りこぼす花野かな

花の咲いている秋ので、山伏が火を切り起こしています。
火打石を打ち合わせて火を起こそうと、懸命に作業している様子がうかがえます。

歌意はともかくとして、この散らし書きですが、通常とは句の順序を入れ替えています。
5-7-5の最後の5語を冒頭に書きだしてから、初句を下の段に書いているのです。

この場合でも、落款は俳句の終わり箇所にパーツとして追加します。
ちょっと反省もあるとすれば、右半分に重い部分が集まってしまったかな、と。
でも、こんな散らしも楽しいでしょう?

いろんなことを考えるんですね、僕らの先人は・・・。

Tag : 文化多摩武蔵野歴史自然芸術美術

富岡鉄斎の仙境はいずこ(その3)

これこそが鉄斎を「最後の文人」といわしめた所以であると思う。
たんなる美しいだけの展覧会芸術、展覧会書道とは一線を画した。
自らを称して、弘法大師と肩を並べると豪語するほどの自負心。
時代を代表する書家を並べて、「ワシより上手い書家はいない」、と言ったとある。

それが単なる自意識過剰ではない証拠に、帝室技芸員、帝国美術院会員という美術界最高の栄誉へ任ぜられ、、そして正五位に叙されている。
自らの作品を美術展などとは一線を画しながらも・・・である。
「画業は余技」であることを自認しながら、このような評価を受けることに鉄斎はいささかも矛盾やアイロニーを感じなかったであろうか・・・。

令和四年靖国初詣4

僕はこのような境遇に関わらず、鉄斎の持ち続けた哲学に感銘を受ける。
画業をより高みに到達したいと欲すれば、自己を研鑽し、学識を高め、人格を磨くことである。
絵画の技術や筆技に頼るのではなく、まして展覧会芸術に陥らぬようそれを避けた。
自らを「文人」と自認し、「文人画」の精神性と世界を憧憬した。

ある意味、僕の理想とするところへ到達された偉大なる先人であると思う。

< おわり >

Tag : 文化歴史読書芸術日本画美術

プロフィール

無心庵ひょっとこ斎

Author:無心庵ひょっとこ斎
郷土と自然とネコをこよなく愛する多摩っこ。

愛猫:
「うず」(十一歳没)
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「小うず」二代目。H27年生。♂
→*「ネコ煩悩」」(↓カテゴリ)

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