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「寿命のサイエンス」と「老害化」

「虎ノ門ニュース」11/29の回で、武田邦彦先生がお話しされた「寿命のサイエンス」。
非常に興味深い話でした。
この番組では日替わりのコメンテーターが独自の視点でニュースなどを解説するコーナーがある。
ジャーナリストや政治経済学者などが多く出演しているが、武田先生は科学が専門という変わり種。
それでも、それなりに国際政治に関しても独自の視点を持っておられる。
科学者は専門バカみたいな偏見もあるが、武田先生はその点ご立派。
ただし、もはや講演芸人となっている点は否めない。


<01:13:46~ 虎ノ門サイエンス「寿命のサイエンス」>

詳しくは番組を視聴していただきたいが、僕が興味深いと思ったのは・・・。
動物はオスは敵に喰われて死ぬ。
メスは子供を産めなくなって死ぬ。
つまりは、自分の群れの役に立てなくなると寿命を迎える、というもの。

というのは、生命体というのは「群れ」をなすことで生存可能性が高くなるので「群れ」への貢献度が重要なのだ。
いかにその群れに役に立つ存在であるか・・・。
外敵を追い払う力のあるオスが群れにとって無くてはならない存在だ。
よって、ケガをしたり、運動能力が衰えたオスは外的に喰われて死ぬ。
メスについては説明するまでもない。
(こんなことで男女差別とか言わないで欲しい。動物界の真実なのだから)

単細胞生物というのは、不完全で脆弱な生き物なのだという。
だから、群れをなして多細胞生物となり、さらに多細胞生物が群れをなしてより生存性を高めていく。
細胞レベルでもやはり分業した方がいろんな意味で効率的で強い存在になっていくのだろう。
僕は独身高齢者だが、たしかに一人暮らしというのは健康を失うと弱い。
夫婦で、あるいは親子、家族で助け合うのは社会の基本といわれる。
群れをなすというのは、お互いを補完し合って生きていけるので強い。

ところで、近年は人生百年時代と言われている中で、独り身でいる人が増加しているという事実がある。
ひょっとして、これはより完全な生物へ脱皮しようとしているのではないだろうか、とふと思った。
僕自身そうだが、あらゆる点で、自立しようと考えている。
経済的なこともそうだが、例えば食事を自分で作るようにとか、クリーニングに出すより自分でアイロンをかけるとか・・・。
なんでも自分で出来ることは自分でやろうと。
お金を出して楽をするのではなく、できる限り自立して自分で生活できるように努力している。
おぉ、なんと自分は人間として完全体になろうとしているのか・・・。

まぁないない。
やっぱり助け合って生きていくのが人間として、生物としての与えられた特性なんでしょうね。
このごろ、しゅんとすることが多いんです。
知らず知らず自分が「老害」となっているんじゃないかって・・・。
僕は若い人の前で、自己主張したり意見を強く主張しないで仕事しています。
ひたすら黙々と静かに生きている・・・。
それだけのことしかしていなくても、ときに「老害」になっているような気がするんです。
ただ静かにしていたい、と願っていても邪魔者になるのが宿命なんですかね?

Tag : 文化

にゃんぱく宣言/ACジャパン

「まだ結婚できない男」の途中で流れていたCMですが、大変気に入りました。
広告主はといえば、あのACジャパン。
・・・東日本大震災の時にさんざん見た数々のCM・・・。
久しぶりにその名前を思い出しましたが、映像は秀逸です。

「にゃんぱく宣言」



いわずもがな、あの名曲・さだまさしの「関白宣言」の替え歌ですが、本人が唱っています。
コミカルなこの歌は、結婚した亭主が初夜に妻に対して「関白宣言」するというもの。
一見、夫の傲慢に聞こえますが、その実それはむしろ妻に対する愛情を生涯約束するものと思います。
この頃は男女平等が行きすぎて、むしろ一部では男性差別の世の中です。
男性は平等ならば、とかえって生涯の約束をしなくてよいもの、となってしまっているような・・・。

あ、まぁそれは本題ではありません。
これはにゃんこが偉そうに、飼い主に生涯における責任を要求するというもの。
「俺の身体を俺よりも管理しろ」
「飼えない数を飼ってはいけない」
・・・などなど。

そして、「生涯俺の飼い主はお前ただ一人」なのだ、と。
ちょっと、うるっときます。
もちろんだよ、もちろんだよ。

だから、尿結石のときも翌朝一番で獣医さんへ連れて行ったじゃないか。
お前が野良ちゃんだったら、そのまま死んでいたんだよ。
ちゃんと守ってあげたじゃないか・・・。

だから、僕も要求するよ。
ずっとずっと、元気で傍にいるんだよ。

うしろ姿

Tag : ネコねこアメショー

KENかタツオか・・・愛らしい人気のパグ犬

ただいま絶好調のテレビドラマ『まだ結婚できない男』。
13年ぶりの続編ということもあってか、やはりファースト・シリーズファンが多いようです。
僕自身、『結婚できない男』のDVDボックスを持っているほどのファンです。

非常に面白かったし、自分も独身なので共感も、癒やしも得られる。
正直、続編はもっと早く作られると思っていました。
やっぱり、主人公の桑野信介演じる阿部寛が結婚してしまったからでしょうか・・・。
だとすれば、阿部寛はなんと罪作りな・・・。

このふたつのシリーズは、なんといっても桑野信介の絶妙な個性に支えられているのは間違いありませんが、周囲の個性的なキャラも忘れてはいけません。
両方とも出ている大工の棟梁、前作の建築家・金田(今作では桑野さんのスマホに金田のメールが着信していて笑えた)、コンビニの店員・・・。
そして、マスコットキャラクターであるパグ犬。
前作ではKENちゃん、そして今作ではタツオ。



前作のパグ犬は「こつぶ」という役者犬でした。
もう亡くなってしまったのでしょうね・・・。
かなりの演技派でした。
以前、どこかの番組でこの老犬が本名で登場していたの観た覚えがあります。

第3話だったかな・・・。
桑野さんが迷子になっているタツオを見つけて、思わず「ケン!」と呼ぶと、タツオは飛んで駆け寄った。
桑野さんも感動してか、「お前、生まれ変わったのか?」とポロリ。
僕もちょっと胸が締め付けられる思いがしました。

以前、NETの書き込みでこんなのを観ました。
『猫は死んでも、また新しい毛皮を着て生まれ変わる。そしてもとの飼い主のところへやってくる。』
「うず」を亡くした僕には、なんとも切ない書き込み。
そして「小うず」を迎えたのはそんな思いと期待があったからかも・・・。

ドラマに出ているのはパグ犬というブルドッグのようなクシャクシャな顔の可愛い犬種。
表情がほんとうにいいです。
ブサ可愛いいっていうのでしょうね。

タツオの活躍も期待したいです。

現代の「黄巾の乱」を香港の民主化に見る

ご承知の通り、香港では民主化を叫ぶ声が止まるところを知らない。
これは真に自由と独立を守るための市民の戦いなのだ。
香港の住民としては、死活問題である。

香港はイギリスの統治を受けていた時代を経験している。
チャイナ本土と違って、そこでは市民の意思決定が反映される選挙、民主主義を知っている。
チャイナへの返還に伴って、百年の猶予期間を経て一国二制度が約束されていた。
その約束が踏みにじられようとしている。
市民が立ち上がるのも当然といえる。

同じような光景は、かつて、いや現在進行形かもしれないが台湾でもある。
やはりチャイナ共産党の浸食を、当時の政権を通して台湾人が感じたからだ。
チャイナ共産党は人類にとって悪性の癌細胞のようなものだ。

横浜中華街

香港市民はここまで、デモによってチャイナの影響へ対抗してきた。
現在、デモに対しては香港の警察が対応しているといわれているが、その実態はチャイナ人民解放軍が相当入り込んでいると言われている。
警察だけではなく、デモ隊にも人民解放軍が紛れ込み、デモを暴徒化しようと扇動しているようだ。
デモ隊に対して、警察は放水や催涙弾などを発砲しているが、これらはチャイナが提供しているもので、人体に危険な物質が含まれていると聞く。
ネットではこれらをかけられた人の皮膚がただれたり、腫れたりしている画像が掲載されている。
病院に駆け込むと、そこで逮捕された市民もいるらしい。
香港市民は病院にも行けずに耐えているのだ。
昨日は初めて死者が出たが、影で逮捕され行方不明となった市民が多く出ている。
もはや、第二の天安門事件といっても過言ではない。

先週末に香港で行われた区議会選挙で、民主化を求める市民の声が圧倒的多数となり、議会の八割を占める結果となった。
香港の行政の中心を担うような選挙ではないが、香港ではもっとも民意が示されやすい選挙らしい。
そこで、圧倒的な勝利をしたことは非常に意味が大きい。
今回の選挙は投票率も大幅に向上したということだ。
(余計な話だが、日本の国政選挙では投票率が上がると、おかしな政権が出来るのと逆の現象であり、日本人としては複雑な心境になる。)

これは第二の天安門事件と先ほど書いたが、ひょっとすると「黄巾の乱」の始まりかもしれない。
チャイナでは易姓革命というものがある。
天命を受けた皇帝が失政によりその権威を失うと、民衆の中から下克上を狙う人物が現れる。
自分こそが、次の天命を受けた者である、と立ち上がるのだ。
チャイナの歴史とはその繰り返しであるが、易姓革命が始まる前には宗教集団が暴れ出すことが多い。
共産党はそのような歴史を知っているためか、近くでは法輪功などを大弾圧していた。

形こそ違うが、香港で起こっていることは民衆が弾圧される「天安門事件」ではなく、易姓革命を始まりの兆候である動乱ではないだろうか?
その動乱の代表的なもののひとつが「三国志」で有名な「黄巾の乱」である。
なんと、僕らは歴史のなかで現代版の「黄巾の乱」を目の当たりにしているのではないだろうか・・・。

我々日本人としては香港の民主化を支持するのが当然だ。
そして、台湾を守ること、それはひいては我が日本を護ることに繋がるのである。

横浜中華街2

Tag : 歴史

新宿サザンテラスでちょっとオイスター

僕には珍しく外食しました。

ん?
ごくたまに飲み屋にいきますが、いずれもさほど特色もない居酒屋ですが。

今回行ったのは、新宿の南口、サザンテラスにあるお店です。
昔、お世話になった人がたまにランチするそうですが、どうかと以前いわれてまして・・・。
今回は僕から、以前話してたお店はどうですか、と切り出したのです。

オイスターバー「WHARF(ワーフ)」というお店。
シンガポールから出店してきたお店だそうですが、たしかに日本的ではありません。
NEWOMANという店舗の一部分というのでしょうか。
中に複数お店があって、各店にはっきりとした仕切りがなくて、入るときに戸惑いました。
店の入り口がなくて、会計のレジのような場所もないし、フードコート・・・とまではいいませんがオープンなスペースです。

まぁ、本当に海外のバーのような感じ。
カウンターと椅子もありますが、そんなに長居したくなるようなゆったりした席ではありません。
気軽にちょいと飲むような感じでしょうか・・・。

お店の名前の通り、牡蠣の料理がメイン。
おでんなんかも食べましたが、メインは生ガキ、チョリソーのチーズ焼き、サラダ・・・等々。
生ガキがおすすめとのことで、三種盛り合わせを頼みました。
産地の違う牡蠣が三種類でてきます。
ワインは生ガキに合わないと思うので、日本酒を注文。
なんと獺祭でがでてきました。

わぁ、たしかにおいしい。
僕は生ガキに抵抗はありませんし、おいしいと思いました。
でも、牡蠣の一番好きな食べ方は牡蠣フライ・・・・それも定食だなぁ・・・。
ランチに牡蠣フライ定食はあるみたいです。

結構、お値段は張ります。
ぐるなびなんかに出ている金額はかかりました。

シンガポールには行ったことありませんけど、同じような海の街としてはケアンズなどの経験があります。
一人旅でしたが、楽しかった。
夜は日本語が通じるので、こんな感じのお店で食事もしました。
懐かしさを感じながら食事を堪能。
ご一緒した先輩も満足そうでした。

新宿夜景1

Tag : 文化散策

すっかり秋・・・紅葉のシーズン

日頃通勤の行き帰りのみが外を歩く時間のほぼすべてを占める。
いつも、行きも帰りも行き先に向けて気ばかりがせいている。
せっかくの紅葉の季節なのに、なんともったいないことだ。

ハナミズキの紅葉2

昼休みに肩こりを和らげる体操を外を見ながらしている。
このときに、高層ビルがにょきにょき立つ街が見える。
よく見ると、街路樹という自然があるじゃないか。
歩いているときはなかなか上を見ないが、ビルの上から見下ろすとこんな街も結構緑があるじゃないか・・・。

木々がすっかりと紅葉していた。
行き帰りには見落としている光景。
上から見下ろすと、その紅葉加減もわかりやすい。
ケヤキだろうか・・・背が高くて上の方はこんもり茂っている。
葉が紅葉しているのだが、単純な色調ではない。
緑から黄・・・そして赤へグラデーションを楽しめる。

紅葉した街路樹
(*画像はハナミズキです)

時間とともに紅葉具合も変わるのだろうが、それを一目で理解できる。
この単純ではない色調がとてもいい。
このような色調を画で再現するのは結構やっかりだ。
そのかわり成功すればたいしたもんだ。

公園や山奥でもなければ見れない気がしていたが、街ナカでも楽しめるもんだ。
普段見過ごしているものは、たくさんあるのだろう。
すべてを見逃さずにいることはできまい。
でも、いつかどこかのタイミングで発見できた景色というものは人生の宝物だ。
そんなお宝を少しでも多く、持つには日々の心にゆとりが必要なんだろうけど・・・。

紅葉1

Tag : 文化多摩武蔵野自然

だんだんかしこくなっていく

遊びたい盛りの四歳。
まだまだ元気でいっぱいの若者・・・働き盛りの青年くらいでしょうか・・・。

イタズラと悪ふざけは大の得意です。
でも、叱られるとしゅんとしちゃう小心者。

はじっこのボク

書斎ではとうちゃんはいつも何か書いている。
でもそれに手を出すと直ぐに追い出されちゃう・・・。
叱られるのは嫌だから、おとなしくするようにしているんだ。

いつの間にか、おとなしくすることを覚えた四歳。
年をとるごとににゃんこも賢くなっていく。
経験を積むたびに、どんどんお利口になっていく。

おりこうおすわり1

ほら、こうやって座布団のうえで、おりこうおすわり。
ちょこんとかわいく、おりこうおすわり。

こうしていると、頭を撫でてもらえるんだ。
かまってくれないけど、たまの休憩にボクの傍に来てくれる。
でも、それまでの間はたいくつなんだよなぁ・・・。
仕方ないか、ここはボクが大人になって待っててあげよう。

頭撫でてもらえると、とってもうれしいから・・・。

おりこうおすわり2

Tag : ネコねこアメショー

今日は「新嘗祭」

今日はいわゆる勤労感謝の日。
しかし、本当は『新嘗祭』の日です。
皇室行事の中でも、もっとも大切な宮中祭礼典です。
天皇が御自らその年の収穫への感謝や五穀豊穣、国民国家の安寧を祈られる。

稲穂2

ただし、今年は令和となって初めての新嘗祭は、「大嘗祭」として14日夜~15日未明にかけて行われました。
皇室の祭祀としては、昨日と本日、今上陛下は伊勢神宮へ御親拝されてます。
昨日は外宮で、本日内宮で皇祖神にご祈祷され、天皇となられたことをご報告されているとのことです。

例年ですと、この日に「新嘗祭」が行われます。
ただし、本来は11月下旬の卯(う)の日でしたが、明治6年以降は11月23日に行われることになりました。
今年の大嘗祭の日程はこのような原則で決められたようです。
天皇が新穀を天照大神やその他の神々にお供えし、御自らもお召し上がりになられます。
そのため、昔はこの日まで新米を口にしてはならないことになっていたようです。
不謹慎な現代人は、このような神事の意味も知らず、9月頃から流通を始める新米を口にしています。
(もっとも僕も、古米を貯蔵して持たせることも出来ないため、申し訳なくいただいております)

日本人にとって、何よりも大切な食物であるお米。
それは西洋人のパンとも比較できないくらい食習慣に結びついています。
僕も毎日、ご飯を炊きお弁当におにぎりを作り、いただきます。

日々の食事にも感謝したい日です。

日章旗2

Tag : 文化歴史

これを観に来た!「NO MORE 映画泥棒」

僕は若い頃から映画館へ映画を見に行くのが好きだった。
やっぱり大画面で観るのは迫力があるし、自分自身が映画の世界に入り込める。
でも、昔の映画館はいつも混雑しているし、指定席以外は自由席だったから席取りにも苦労した。

近年になって、シネコンが一般的になってからは混雑もよほどの人気映画でなければ、ほぼない。
見に行く時間帯が夜のせいもあるが、席も両脇を空席にしたり通路脇の席にしたりしやすくなった。
一方で、ガラガラのシネコンの劇場で、映画の興行がうまくいっているのか心配にもなる。
まぁ、待合場所には結構人がいるので問題ないのだろうし、人の嗜好も多様化しているし。

そんな映画館で、昔から変わらない普遍性をもつ「もの」がある。
映画を観るときにはこれがないと始まらない・・・、と僕は思う。
それがこれ・・・「NO MORE 映画泥棒」



なかなか秀逸の動画と僕は思う。
これを見ると、本編よりもワクワク感を感じる・・・。
見終わると、そのまま帰ってもおかしくないくらいいい動画だ。

何よりもインパクトあるし、テンポもよい。
訴えたいことが、誰にでもストレートに響く。
こんなに優れた動画って、あるだろうか・・・・。

貼り付けたのは最近バージョンだが4パターンくらい世代があるようだ。
いずれも見覚えがあるが、すべて同じイメージで脳内に保存されている。

ホップコーンのさんが怒ると、あたまからポップコーンが飛び散ったり、頭のポップコーンを自分で食べたり芸が細かい。

うん、やっぱりこれがないと映画が始まらない。

Tag : 文化映画

ラグビーW杯で再評価される日本のある政治家(その3)

そのような僕が森氏について、評価を変えるきっかけとなった本がある。
「人生は残酷である 実存主義の終焉と自然哲学への憧憬」(森神逍遥著 桜の花出版)という本だ。
これを読んだのはいつだったろうか、かなり前だ。
少なくともラグビーW杯など話題にすらなっていないころで、2017年に出版された本なので、それ以降なのは確実だ。
読むきっかけも、どこかのサイトで紹介されていたからであって、森氏とは無関係だ。

この本は哲学の本であり、著者は中高でミッション・スクールに通い、立正大学で仏教を学び、業界紙記者などを経験している。
だが、異色なことに所々で哲学の本らしくなく、現代社会の政治経済についても論述している。
オバマ・トランプ政権や、自衛隊の違憲論争、メディアやチャイナ、韓国・・・後半はほぼ現実社会で起こっている現象について書かれている。

著者は田中角栄氏を大いに評価しているようで、角栄氏について書かれた下りに森喜朗氏についてわずか数行だが盛り込まれていた。
曰く、「森喜朗氏はえひめ丸事件で首相を辞任させられたがあれば明らかにメディアの捏造であった。あのまま続けていたら、日ロ関係や世界での日本のプレゼンスは大いに改善されていた筈だ・・・」とこのような感じの書きぶりだ。
わずか数行であるが、僕は印象的には大きなインパクトを受けた。
まさか、あの「母校の恥」をこんなに評価している人がいるなんて・・・。

お台場レインボー

また、別の日の虎ノ門ニュースであったが、産経新聞出身のジャーナリストが「優秀でよく働く政治家」として森喜朗氏の名前を挙げていたこともあった。
現官房長官である菅義偉氏の名を挙げた直後だったので、これもまた意外だった。
そう、メディアの印象操作を受けずに、本人に接取材をしている記者ならではの話は実感が籠っていた。
僕は明らかに印象操作を植え付けられていたのだ。

日本ではその政治家がいかに日本のために尽くしたか、とかどのような実績があるか、ということよりもメディアにどのように評価を受けるか、の方が影響を大きいのだ。
このように顧みれば、実際どれだけ多くの優秀で有能な政治家がメディアに圧殺されてきたのか。
そして、それによってどれだけの国益を損じてきたのか。
掘り起こせば上述した政治家だけではあるまい。
現にいま現在も、メディアの偏向や捏造がなければ、憲法改正だってとっくに遂げていたに違いない。

世界で最古の文明と伝統を持つ日本、そして科学や文化、製造業、スポーツあらゆる面で世界に進出している日本。
この素晴らしい日本は、左翼思想やリベラル、共産主義やDUPESにがんじがらめにされて、力を封じられている。
これらの手枷足枷をはがすにはどうすればよいのか・・・。
まずは、我々日本国民がそれぞれメディア・リテラシーをもって、正しい知見で政治を選択できるようにすることだ。

≪ おわり ≫

Tag : 文化

プロフィール

無心庵ひょっとこ斎

Author:無心庵ひょっとこ斎
郷土と自然とネコをこよなく愛する多摩っこ。

愛猫:
「うず」(十一歳没)
→*「愛猫思い出」(↓カテゴリ)

「小うず」二代目。H27年生。♂
→*「ネコ煩悩」」(↓カテゴリ)

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