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旅日記・・・山中湖畔へ(5)

忍野八海に隣接して、歴史ある神社が建っています。

浅間神社。

忍草浅間神社1

観光の際にも、ここは有名なスポットですから・・・と宿の人にも言われました。

菖蒲池が一番近いでしょうか。
じゅんぐりと池を巡っているときに、途中見えたので立ち寄りました。
歴史と風格のある神社です。
祭神は木花咲耶姫命、天津日高日子番能邇邇芸尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)、大山津見命(おおやまつみのみこと)の三神だそうです。
予備知識もなんにもない状態で、詣でたのですが・・・。

手水で口を漱ごうとすると、竜神様のお口から清水が・・・。
なんだかカワイイ。

忍草浅間神社2

やはり富士山に近いということもありますので、木花咲耶姫が鎮座されているのですね。
富士山周辺の地域には、ここだけではなくいたるところに浅間神社があります。
いうまでもありませんが・・・。

そういう意味ではこの神社が代表的な名所旧跡ではありませんが。
富士講で忍野八海を訪れた人々が、登頂を祈念してお参りしたのでしょうか。
富士山ときれいな水と・・・。
霊験あらたかな気がします。

忍草浅間神社3

Tag : 多摩武蔵野歴史散策文化

旅日記・・・山中湖畔へ(4)

さて、旅行2日目。
天気は曇りの予報だったのですが、日がさして実質の晴れ模様。
いい天気に恵まれてとてもラッキーです。

行先は忍野八海です。
実は僕はまだ行ったことがありませんでした。
車で行った方が圧倒的に便利なはずの忍野八海に路線バスを使って行きました。
片道300円で決して安くはありませんが、距離を考えたらそうでもないのかもしれません。

ゴトゴト揺られて15分~20分。
バス停は大型観光バスの駐車場らしき場所にほど近く。
僕が着いたときはさほど混雑はしていませんでした。
標識の順路に従って歩いてみました。

「忍野八海」は、富士山の伏流水に水源を発する湧水池。
国指定の天然記念物、名水百選に指定。県の新富嶽百景にも選定されています。
そして最近では富士信仰の構成要素として、世界文化遺産登録されました。
先日このブログでも取り上げました富士講の人々が、富士登山の際に8つの湧泉を巡礼する八海めぐりをしました。
「出口池」「御釜池」「底抜池」「銚子池」「湧池」「濁池」「鏡池」「菖蒲池」があります。
個人所有のため見れない池やちょっと離れているため行かなかった池もあります。

忍野八海1

ますは歩いて向かう道のなんとも美しいこと。
牧歌的な風景がなんとも日本的な田舎の風景を思わせます。
せせらぎの水もとても綺麗でした。

全ての池の画像はありませんが、まずは「御釜池」。
池の周囲が造成されていて、お食事処がせり出して建っているため、なんだか個人の所有みたいに見えます。

忍野八海4

観光客が土産物を購入するお店が並ぶ賑やかな場所には「湧池」。
透き通るような水は、水深10メートル下まで見通せます。

忍野八海5

この池の横には中池と言って、人口の池もありこれは忍野八海には含まれないようです。
それでも水が綺麗です。
残念なことに、池の中に小銭が数多く沈んでました。
ご利益があるということで、観光客が投げたのでしょう。
いまでは、「小銭を投げ入れたら罰金××万円」となっています。
なんなんでしょうねぇ。

忍野八海2

残念なことに、観光客が集まる忍野八海だけに・・・イナゴの集団がバスの到着の都度ごったがえします。
なにしろ、マナーは悪いは、大声でしゃべりまくるは、雰囲気ぶち壊しです。
狭い道をすれ違う時も、ゆずる気配すらみせません。
なんたる民度。
こんなのにビザなし渡航させるなんて・・・日本の観光地もまもなく台無しになりそうです。

忍野八海3

気分を取り直して、僕も土産物を物色、ちょっとだけ買い物しました。
湧水に30秒手を入れて我慢してみるよう書かれた案内がありましたが、この日はさほど冷たくありませんでした。
この時期にしては、雪もあまり積もっていないようです。
富士山にも雪が少ないので、今シーズンはもうちょっと降雪が欲しいと地元の人が言ってました。

Tag : 多摩武蔵野散策

旅日記・・・山中湖畔へ(3)

この旅行の小道具として活躍してくれたのは、デジカメと、そして双眼鏡。
実は旅行に双眼鏡を待ちだしたのは初めてです。
これって、小学生の頃に買ったものなのですが・・・。

双眼鏡

小学生のころに天文マニアだった僕は、星空を見るのに使っていました。
倍率の高い望遠鏡よりも、視界の広い双眼鏡は星空を漫然と眺めるのは得意です。
景色を見るのにもあまり使うことはありませんでした。
この旅行でも、富士山は近いのでどっちかというと、景色を見るのに使ったのはわずか。
だって、富士山の山肌の観察ができるほど近いので・・・。

そのかわりに、初日の快晴の空は夜まで続き、満天の星空を探索できました。
かつては星座もかなり覚えていましたが、現在ではオリオン座とさそり座くらいしかわかりません。
それでも充分です。

星空1
(*画像はイメージです)

東京ではあまり見えない星まで見えました。
四等星くらいまでは楽に観えたと思います。
双眼鏡でのぞくと星雲までみえそうで・・・。

時間が経つと目が慣れて、徐々にもっと暗い星まで見えてくる。
都会ではとても見えません。
でも昔、那須高原で観た星空はもっとすごかったと思います。
山中湖畔も旅館や街灯の光害の影響がありそうです。

久しぶりに観た星空。
ちょっと寒かったですが、天文少年に戻って楽しみました。

Tag : 多摩散策

旅日記・・・山中湖畔へ(2)

さて、初日は高速バスに揺られて約二時間半。
自分の車で行けば一時間半くらいですが・・・。
河口湖のインターを降りてから、幾つかのJR駅や富士急ハイランドなどに停まったりするのでロス時間もあります。
それでも、ゆったりとのんびりと行きました。

山中湖初日1

さて、到着したのは国道から山中湖周遊の道路に入る手前のバス停です。
湖がとてもきれいでした。
民家の屋根越しに不二のお山もお出迎え。
勿論、高速でも見えていましたけどね。

山中湖から富士山1

宿に荷物を置いて、徒歩で散策。
湖の、富士山を真向かいに見えるほとりのサイクリングロードです。
水が冷たそうですが、綺麗です。

山中湖初日3

ハクチョウやガチョウらもたくさん。
冷たい湖に浮かんでました。

山中湖初日2

山中湖から富士山4

冬枯れの景色がとてもいいです。
ススキも冬木立も・・・。
それでは富士山ショットを数点ご紹介。
短時間にいろんな表情を見せてくれました。

山中湖から富士山2

山中湖から富士山3

いい旅になりそうです。

Tag : 多摩武蔵野散策

旅日記・・・山中湖畔へ(1)

21日~23日の2泊3日で、ちょっと山中湖へ旅行しました。
前職を辞めてから初めての旅行であり、久々のレジャーです。
そこで、旅日記を記録しておきます。
この3日間については予め作っておいた記事を更新していました。
日記とはいえ後付ですが、NET環境のない旅だったので仕方ないです。

さて、事前の計画段階ではこの期間の天気予報は芳しくありませんでした。
そして、この時期の山中湖という場所は行ったことがありませんでしたので、ちょっと悲観的でした。
雨か雪の予報で、1週間前と2週間前にもご当地は雪が降っていたのです。
車はノーマルタイヤではこの時期危ないとのことだったので、旅の脚は高速バスを使いました。

結果的には、好条件が続き、最終日の午前中に雨が降った以外は概ね天気良好。
中日に天気が悪かったら、室内で読書&温泉三昧も覚悟していたので、ついてました。
日頃の行いでしょうかね・・・霊山不二は僕を歓迎してくださったようです。

山中湖は初めてではありません。
なにしろ、日帰りでも行ける距離ですから・・・。
以前は車で行って、日帰り温泉を楽しんできたりしてました。
今回は、初めての冬の山中湖。
そして、高速バスを使うのも初めてです。

バスタ新宿2

新宿のかの有名な箱もの、「バスタ新宿」が始発点です。
南口から甲州街道を渡ると真正面にあります。
地上3階にある待合所でチケットの発券を受けました。
勿論、事前に予約はしてました。

バスタ新宿1

なんだかミニ空港みたいですね。
これが発券カウンターのあるフロア。
行先の表示板など雰囲気はほとんど空港です。

この施設って、甲州街道などの渋滞緩和の効果を狙ったようですが、休日の混雑がちょびっと緩和しただけみたいですね。
さずがお役所仕事・・・。
それまでは西口にあったバスターミナルがここに移転してきたようです。
小学生の頃に使ったくらいなので、あまり西口にあった印象がないです。

バスタ新宿3

今回乗ったバスはこちら、富士急の高速バスです。
機関車トーマスの絵がデザインされていて、楽しい雰囲気。
途中、富士急ハイランドにも停まるようですので、ワクワクして乗る人もいたでしょうか・・・。

バスタ新宿4

それでは出発進行!

Tag : 多摩武蔵野散策

珈琲をちょっと一杯・・・

電車の中の掲示広告に目が引かれました。
本屋大賞でお薦めの書籍の広告です。
その本を読むつもりはありませんし、紹介するつもりもありません。
だから、本の名前などはあげませんが・・・。

なんでも、自分の過去に戻ることができる不思議な話のようです。
まぁ、それだけとればそんなに目新しい発想ではありません。
だけれども、過去をやり直したい、取り戻したい、そんな願望はよくあるということでしょうね。

コーヒーメーカー

みんな、そんなに過去に戻りたいとか思いますか?
僕はそうでもありません。
過去に反省は多いけれども、後悔はあんまりありません。
当時の自分としてはベストを尽くしたんだろうな、と思っています。
いや、別に清々しく思っている訳ではないです。
どっちかというと、仕方ねぇジャン・・・みたいな。

以前の僕は確かに過去の浮かれていたあの時に戻りたい、とか、失敗を悔やんで悔やんで仕様がなかったことはあります。
でも、僕はうつ病でどん底に落ちて、ふっきれて以来は本当に欲が少なくなりました。
過去のこともすっきり諦観できるようになりました。
むしろ、あんな面倒で苦しい思い、また経験するなんてまっぴら、なんて思ってます。

欲が少なくなった、なんてちょっと哀しい感じもあります。
例えば、異性や恋愛感情などもごくごく淡泊です。
にゃんこと幸せに暮らしているので十分な感じです。

みんな、過去に戻ってみたいなんて本当に思いますか?
僕は別に悟った訳でもなんてもなく、失敗の連続だったけど後悔はあんまりないなぁ・・・。

蓮

鳩ぽっぽの恩返し

あたたかな昼時の日、外で弁当を食べました。
ほんのちょっと肌寒さも残りますがいい気持でした。

植木のはざまにあるベンチに座ってお弁当。
明太子と昆布のおにぎりです。

ときおりむせると麦茶を水筒でゴクリ。
小学生の時の遠足みたいですね。

のんびりとおにぎりを頬張っていると、足元に鳩ぽっぽが・・・。
鳩はいつでも警戒心があまりない動物です。
人間をそれほど怖がっていません。

鳩ぽっぽ1

悪いことと思いつつ、ごはんつぶを一粒ひょいと落っことす。
一目散に走って行って、ついばみました。
3羽集まったので、均等に食べれるように、一粒、そして二粒・・・。

意外と素早い。

気が付くと、くちばしのところにお弁当が・・・。
なんとごはんつぶがくっついている。
粘り気があるからね。

ほかの鳩もくちばしにお弁当が・・・。
微笑ましい光景でした。

おにぎりを食べ終わって、ちょっと甘いものをと、鞄の中から飴玉を。
すると、なんと!

鳩ぽっぽ2

一粒入りの袋の中に、さらに四分の一くらいのひとかけらが入ってました。
なんて珍しい!
きっと鳩ぽっぽがさっきの恩返しをしてくれたんだ!

平和なお昼のひとときでした・・・。

一足早めに梅花咲く

本駒込にある文京グリーンコートという場所に来ています。
あんまりなじみのない場所ではありますが、この日の天気は良く晴れて昼間の気温も上昇。
比較的暖かでいい感じでした。

グリーンコートの裏庭のようなところには梅林が・・・。
なんて、植樹されているだけですが、上向きの枝振りが特徴的です。
でも、まだちょっと開花には早いようです。
どの枝もまるはだか。

文京の梅1

近くの小学校の生垣にも梅が植えられています。
こっちは、なんと早々と開花しています。
こっちは白梅・・・。

文京の梅3

こっちには紅梅です。

文京の梅4

一足早めに春が来たようです。
梅の花は、桜よりも早く春を知らせてくれます。
ちいさくて可憐な花が好きです。

夜はこんな風に・・・。

文京の梅2

電飾がちょっと迷惑そう。
梅の木がちょっと気の毒ですが、こちらも早く咲いて欲しいですね。

Tag : 多摩武蔵野散策

地域の学問「多摩学」って・・・(6)

「多摩学」の稿もこれで終わりしようと思います。
簡単にくくったつもりだったし、それほど中身のない文章でしたが、それでも続いてしまいました。
これも、また僕の多摩愛、武蔵野愛・・・郷土愛です。

この「多摩学」の本の最終章には、多摩信用金庫・・・通称「たましん」について書かれています。
さて、いうまでもなく、。地域の相互扶助を目的とした金融機関です。
僕個人としては、お世話になったことはありませんし、口座も持ってません。
そもそも、都銀以外の金融機関はあまり使ったことがありません。
お勤めしている人は、そんなものかもしれません。
地銀ですらあまり使いませんので。
転勤する人などは、地方では地銀を使うと便利だったりします。
だけれど、確かに地域の中小零細企業は、大手都市銀行やメガバンクなどにお世話になるよりも地元の金融機関の方が機会が多いのかもしれません。

個人的には「たましん」で思いつくのは国立駅前にあるたましん歴史・美術館。
地域の人が個展などを開催するときなどにも開放しているそうです。
そして、奥多摩の御岳にある「たましん御岳美術館。
「たましん」は芸術文化事業などに精力的です。
またハイカルチャーだけではなくて、生活様式や行動様式なども、文化の一端として、地域の情報誌などと連携して取り組んでいるそうです。
「たまらび」なんて地元の情報誌の名前が出てきて嬉しくなりました。
当然ながら、地域経済のプレイヤーである地元企業や産業への支援、学校など教育機関への関与などもあり、地域をより魅力のあるものとするために活躍する金融機関です。

詳しくは、「多摩学」を読んでいただくこととして、正直んまところ地元の金融機関などの存在を軽く見ていたな、と思い直しました。
そうですよね。
メガバンクや大手都銀が地域密着で、盛りたてることはありませんよね。
地元のことは、やはり地元の企業、金融機関、行政がもっとも責任もって盛り立てなければ・・・。

読んでみて。面白い本でした。
あまりトリビアや新発見はありませんでしたが、再確認や見落としなどはあったと思います。
学問ですから、それだけでは空理空論です。
実社会で役立てるのは行政や企業、地域住民などだと思います。
だけど、みんなが無秩序にバラバラなことをするのはなく、整理された考えのもとでよりよい社会や生活を創り出すほうが効果的。
こんな学問があると知って、なんだか嬉しい。
さぁ、この先は僕たちひとりひとりの出番ですよ。

(終)

はけの道・桜

Tag : 多摩武蔵野文化歴史読書

地域の学問「多摩学」って・・・(5)

さて、今後の多摩地域の地域活性化はいかにして図るのか。
地方創生を掲げる政府の方針に沿うものでもあります。
人が集まり、生活をし、学び、働き、遊び、カネを落とす。
ちょっと最後は下卑た表現になりましたけど、いずれも地域が栄えるために必要なことです。
そして、いずれもがその地域に魅力がなければ集まるものではありません。
そんな魅力あふれる地域とし、アピールする力を持つにはどうすればいいのか。

この本では、「多摩地域のブランド構築」として章を組んでいます。
地域のブランドを構築するためには戦略的ゾーニングが必要と、なにやら小難しいですが、要すれば誰に対して何をアピールするのか、売り込むのか、ということでしょう。

さて、本を離れて漠然と考えてみますと・・・。
多摩地域の魅力とは・・・。
①首都東京のもっとも人や産業などのすべてが密集するエリアの近郊にある
②自然や歴史、観光資源も多い
③既にブランド価値のあるエリアも多い(吉祥寺、国分寺、立川、八王子などの中央線沿線都市など)
④文化、芸術などの振興に熱心な自治体が多い
⑤交通の利便性も高く、流通、企業、生活インフラなども整備されてい暮らしやすい

などがあげられるでしょうか。
高尾山や奥多摩のような自然、吉祥寺のような地方へのアピール度も高い都市ブランドの存在、サブカルチャー文化・文芸・映画などの存在、中央高速や都心型放射状に延びる鉄道などの利便性・・・。
地方都市に比べるとなんとも資源に恵まれていると思います。
財政の豊かな自治体も多いですから・・・。

ただし、世界的な観光都市である都内があるだけに、生半可な資源では影が薄くなります。
課題は数多くある資源を有機的に結び付けて、お互いに補完しあうことで魅力を増幅させることでしょうね。
僕は歴史や文化芸術で結びつけることも有力と思います。
なんたって、武蔵野国の中心だったのですから。
歴史もあって、文学が土地と結びついて文化度が高く、近代は例えば中央線沿線のようなサブカルチャー文化を構成していますし。
以前僕はある機会があって、多摩武蔵野地域の文化振興のための論文レポートを書いたことがあります。
まぁ、ご立派な学術論文ではなくて、大学の単位を取得するためのレポートですけどね。
いい街にしたい。
地元を発展させたい。
僕なりに思いはあります。
そして、地元を発展させるのはご立派な立場や政治力、経済力ではなくて、個人個人の力の集積だと思うのです。

(もうちょっと、つづく)

大國魂神社の欅

Tag : 多摩武蔵野文化歴史読書

プロフィール

無心庵ひょっとこ斎

Author:無心庵ひょっとこ斎
郷土と自然とネコをこよなく愛する多摩っこ。

愛猫:
「うず」(十一歳没)
→*「愛猫思い出」(↓カテゴリ)

「小うず」二代目。H27年生。♂
→*「ネコ煩悩」」(↓カテゴリ)

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