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今年も中止で僕も啼くなり「くらやみ祭」

おしあうて蛙啼くなり五月闇

「おしあうて蛙啼くなり五月闇」 蓼太

五月闇という言葉がありますがこれは季語で「梅雨時のころの鬱蒼とした暗さをいう。昼間の厚い雲に覆われた暗
さでもあるが、月のない闇夜のことでもある。」とのことです。
説明によれば、曇り空の暗さ・・・つまりは晴れた空との対比で暗さ・・・ということですが、一方でこの時期の闇夜の暗さも意味するようです。
これまた、雲などで星も月もなくて暗い闇をさしているようです。
梅雨時とのことですから、アマガエルが闇夜か曇りの天気の日にケロケロ啼いている状況でしょう。

上野公園のカエル

あまりにも度が過ぎると騒々しいでしょうけど、可愛らしく啼いている声を静かに聴いているのもよさそうな・・・。
僕たち日本人はこのようなカエルや秋の虫の鳴き声を愉しむことが出来ますが、欧米の人の耳には騒音としか聞こえないようです。
自然と格闘してきた西洋人と、自然を愛でともに生きてきた日本人とでは感性が違うようです。
聞こえる音域なんかも違うらしいですね。

さて、僕個人としては「五月闇」と聞くと、ここ3年ほど中止になっている「くらやみ祭」なんかを連想してしまいます。
来年こそは・・・・、と願いつつケロケロと・・・。

くらやみ祭6

Tag : 文化多摩武蔵野自然俳句

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