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【J1】 18クラブの中で「前評判よりも良さそうなチーム」をいくつか挙げてみた。 (上) | | |　

■　最大のサプライズはサンフレッチェ広島

J1は4月7日(土)と4月8日(日)に6節が行われた。W杯イヤーということもあってかなりの過密日程になっており、どのクラブも総力戦になっているが5勝1分けで勝ち点「16」の広島が首位を走っている。2017年は15位。33節でJ1残留を確定させることが出来たが残留圏ギリギリの15位。前評判は非常に低かったので「広島の快進撃」は最大のサプライズと言える。6試合で6得点/1失点。守備の堅さが際立っている。

6試合で6得点なので点は取れていないが「1対0で逃げ切る。」というのがパターンになっている。注目すべきは開幕前の評価が高かったチームとの対戦が続くハード日程だったにも関わらず結果を出している点になる。1節は札幌戦(H)、2節は浦和戦(A)、3節は鹿島戦(A)、4節は磐田戦(H)、5節は川崎F戦(A)、6節は柏戦(A)。ハードな日程だったが4節の磐田戦(H)で引き分けただけ。見事というしかない結果である。

城福監督に対する評価はうなぎ登りと言えるが城福監督というと2面性を持った監督である。FC東京を率いたときは攻撃的なサッカーを志向したが、甲府では「3-4-2-1」を採用。強固な守備組織を作り上げてしぶとく勝ち点を積み上げた。「広島ではどちらになるのか？」が注目されていたが「まずは守備」と公言。攻撃力のあるチームとの対戦が続く中、わずか1失点。リアリスティックな城福監督が広島を率いている。

■　好スタートを切った清水エスパルス

2位の川崎Fは3勝1敗2分けで勝ち点「11」なので早くも「5差」が付いている。広島が頭1つ抜け出す形になっている。「広島をどこが止めるのか？」が興味の対象になってきたが3位の仙台も3勝1敗2分け。好スタートを切った。6試合で5得点/3失点。攻撃陣はまだエンジンがかかっていないがどちらかというと不安視されていた守備陣が奮闘中。6試合で3失点というのは立派である。GK関の頑張りが目立っている。

広島とは対照的で仙台は序盤は前評判の低いチームとの対戦が多かった。毎年、春先に力を発揮するチームなので「今シーズンも仙台が序盤に順調に勝ち点を積み上げるのではないか？」と開幕前から予想していたがそのとおり。順調に勝ち点を積み上げている。渡辺晋監督は早くも5シーズン目。長期政権になっているので「集大成のシーズン」と言えるがどこまで上位争いに食らいついていけるか。

清水は一時と比べるとやや勢いが落ちてきているがそれでも6節を終えた時点では2勝1敗3分け。5位と上位争いに絡んでいる。前評判は非常に低くて「降格候補」に挙げる人が多かったが開幕3試合を2勝1分けで乗り切った。3ゴールを挙げているMF金子翔が覚醒。岡山から戻ってきたMF石毛の活躍も際立っており、右SBで起用されている五輪代表のDF立田も奮闘中。20才前後の若手が躍動している。

■　J1最多の得点数を記録するFC東京

6節終了時点では首位の広島、3位の仙台、5位の清水の3チームの頑張りが目立つ。前評判を大きく上回る成績を残して序盤戦のJ1を掻き回しているが、3勝2敗1分けのFC東京も前評判以上と言える。開幕3試合は0勝2敗1分けと出遅れたがここから3連勝。6節の長崎戦(A)は5対2で大勝した。この試合で得点を荒稼ぎしたこともあって6試合で10得点というのはJ1最多。攻撃陣のエンジンがかかってきた。

エースのFWディエゴ・オリヴェイラは長崎戦(A)でハットトリック達成するなど攻撃陣をけん引しており、相方として起用されているFW永井謙が持ち前の快足を生かして躍動している。2列目のMF東慶悟とMF大森はハードワークをしつつ、たくさんのチャンスシーンに絡んでいるのでバランスのいいチームになっている。守備陣はDF森重を中心に代表クラスの選手が揃っているので面白い流れになってきた。

開幕前の時点では「守備陣は計算できるが攻撃陣は未知数」と言われていたので(長崎戦(A)で荒稼ぎしたとは言っても)J1最多得点というのは見事である。今シーズンから長谷川監督がチームを指揮しているが「誰が監督をやっても難しい。」と言われるFC東京を変えつつある。中堅世代の選手が多くて年齢的に脂の乗り切った年代の選手が多いのが今シーズンの特徴と言える。FC東京の頑張りもサプライズと言える。