■ メキシコで完全復活を果たした。昨夏にメキシコリーグのパチューカに移籍したMF本田圭は2017年の10月ならびに11月の日本代表のメンバーから外れた。ロシアW杯のメンバーに入ることができるのか?否か?の当落線上にいるが新天地に移ってからは素晴らしい活躍を見せている。今シーズンは公式戦で合計9ゴール。2018年に入ってからは5試合連続フル出場で3ゴール3アシスト。5試合すべてで得点に絡んでいる。完全復活を果たした。
ACミランでは3年半プレーしてリーグ戦は81試合で9ゴール。10番を背負って高い期待を受けての移籍だったが個人としてもチームとしても奮わない時期がほとんどだった。名門低迷の原因の1つに挙げられることも多くて最終年は8試合で1ゴール。2016年-2017年は代表でもベンチスタートになることが増えてキャリアの中で最も苦しい1年になったが見違えるような動きを見せてパチューカで結果を残し続けている。
MF本田圭にとって2018年のロシアW杯は集大成の大会となる。年齢的に2022年のカタールW杯を目指すのは難しい。カタールW杯のときは36才。現役を引退している可能性も低くはない。自身3度目のW杯にかける思いは非常に強いと思われるがパチューカでこれだけの活躍を見せているので代表復帰を期待する声は日増しに高まっている。3月の代表戦で代表に復帰するのか?否か?に注目が集まっている。
■ MF浅野拓とMF久保裕の調子は下降気味当然、MF本田圭がこの調子を維持し続けることは代表復帰のための最初の条件になるが、ライバルの調子や動向も同じくらい重要なファクターである。MF本田圭がメキシコで活躍している以上に同ポジションのライバルが突出した活躍を見せていたら限られた枠に食い込むのは難しくなる。現時点のMF本田圭は「右サイドハーフの候補の1人」になるがMF浅野拓とMF久保裕のどちらかを蹴落とす必要がある。
相対評価でどちらが代表に必要なのか?でハリルホジッチ監督は判断を下すことになるがMF浅野拓はケガをかかえていることもあってここ最近はプレーできていない。2018年に入ってからは4試合連続で出場機会なし。トータルではドイツ1部で15試合に出場して1ゴール。そのうちの7試合はスタメンになるが思うようにゴールを決めることが出来ずにいる。まずはケガを完治させることが最優先事項と言える。
一方のMF久保裕はベルギー1部で25試合に出場して6ゴール。鮮烈な活躍を見せた昨シーズンほどの輝きを放つことは出来ずにいる。ずっとスタメンで出場しているがここ7試合ゴールなし。スランプ気味である。ここ最近、フルメンバーが揃ったときの日本代表で右サイドハーフとして起用されてきたMF浅野拓ならびにMF久保裕の状態があまり良くない点もMF本田圭の代表復帰の声を大きくしているのは確かである。
■ 競争相手となるMF伊東純も絶好調yその他で右サイドハーフの候補と言えるのはMF小林悠(川崎F)ならびにMF伊東純(柏)というJリーガー2人になる。どちらもE-1 サッカー選手権でチャンスを掴んだが出場機会を得た大半の選手が自分の良さを出せずに評価を大きく下げる中、MF小林悠とMF伊東純の2人は数少ないアピールできた選手と言える。JリーグのMVPのMF小林悠はCFの候補にも挙げられるが右サイドハーフの方が枠に食い込むチャンスは大きい。
2017年のJリーグの主役となったMF小林悠にかかる期待も大きいが、MF伊東純がACLのプレーオフのムアントンU戦(H)とちばぎんカップの千葉戦(A)で目覚ましい活躍を見せて評価をさらに高めている。ムアントンU戦は1ゴール2アシストで、千葉戦は1ゴール3アシスト。柏が記録した7ゴールすべてに絡んでいる。J1の開幕まであと3週間を切ったが早くもエンジン全開。アンストッパブルなプレーを続けている。
代表復帰を目指すMF本田圭にとって最大の障壁になりつつあるが、両者は全く異なるタイプの選手である。左利きでサイズのあるMF本田圭に対して、MF伊東純は典型的なウインガーである。本来はストライカーの選手であるMF浅野拓ならびにMF久保裕にサイドハーフの適性があるのか?否か?という点はしばしば話題になっているがMF本田圭ならびにMF伊東純はこの位置が本職。慣れたポジションである。
厳密に言うとMF伊東純も甲府時代はフォワードでプレーする機会が多かった選手であり、本格的にサイドハーフでプレーするようになったのは柏に移籍した2016年以降の話になるがすっかり板についてきた。MF本田圭はもちろんのこと、MF伊東純の代表入りを推す声も日増しに大きくなっており、現時点ではMF本田圭もMF伊東純も「3月の代表戦で選ばれなかったら騒動になる。」と言えるほどの活躍を見せている。
MF本田圭に関しては代表から外れた理由はコンディション不良であり、ベストパフォーマンスではないという部分だった。サイドハーフの適性があるのか?否か?の部分はほとんど問題視されておらず。ビッグ3と言われているMF本田圭、FW岡崎慎、MF香川の3人の中で最も3月の代表戦のときに代表に復帰する可能性が高いのはMF本田圭だろう。新天地のメキシコで代表復帰に値する活躍を続けている。
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