■ 出遅れたハリルJAPANだが・・・。2018年に行われるロシアW杯のアジア最終予選を戦うハリルJAPANは10月6日(木)にホームでイラクと対戦して、10月11日(火)にアウェイでオーストラリアと対戦する。アジア最終予選はここまで1勝1敗。何と言っても初戦のUAE戦(H)を1対2で落としたのは痛恨だった。2戦目はアウェイでタイに2対0で勝利したので少しだけ挽回することができたが「スタートで出遅れた。」と言えるのは間違いないところである。
苦しい流れになっているがこれまでのアジア最終予選の日本代表の戦績を出してみると2006年のドイツW杯のときは5勝1敗。2戦目のアウェイのイラン戦を落として1勝1敗となったが3戦目から4連勝。首位通過を果たした。2010年の南アフリカW杯のときは4勝1敗3分け。オーストラリアに次いで2位でW杯のチケットを獲得した。オーストラリアとの直接対決は0勝1敗1分け。アウェーの試合は1対2で敗れている。
記憶に新しい2014年のブラジルW杯のときは5勝1敗2分け。最初の5試合を4勝1分けと突っ走って6戦目のアウェイのヨルダン戦のときにW杯出場を決めるチャンスがあったが1対2の敗戦。7戦目のオーストラリア戦(H)も後半37分に失点するという嫌な流れになったが後半46分にMF本田圭が同点のPKを決めて2位以内を確定させた。結局、直近の3大会を振り返ってみても取りこぼした試合はいくつもある。
現時点では1勝1敗。「B組で3位になった場合でもプレーオフで出場権を獲得できる可能性がある。」ということを考えると切羽詰まった状況とは言えない。むしろ、「もう1つも負けられない。」とか、「アウェイでも勝ち点「3」を取らなければいけない。」という風に自分たちを追い込んでしまって余裕がなくなることは絶対に避けなければいけないことである。リカバーするチャンスはまだいくつも残っている。