■ 優勝チームの監督≠最優秀監督年末に開催されるJリーグアウォーズで表彰される「最優秀監督賞」であるが、「原則として明治安田生命J1リーグ優勝チームの監督が選ばれる。」と規定されている。年間優勝を目前にしていたチームの監督が体調不良等でアクシデント的に監督が交代した場合は誰がどう考えても前監督の方が最優秀監督賞にふさわしい。そういうレアケースを想定して「原則として」というフレーズが組み込まれていると想像できる。
結局のところ、よほどのことがない限りは年間王者に輝いたチームの監督が選ばれる。2012年と2013年と2015年は広島の森保監督が順当に選出されており、2014年はG大阪の長谷川監督が選出されている。MVPやベストヤングプレーヤー賞やベストイレブンに関しては受賞者が発表されるときは「いったい誰が選ばれるのか?」というドキドキ感があるが最優秀監督賞だけは別である。確実に予測が出来る。
Jリーグは戦力が拮抗したリーグなので年間王者に輝いたチームの監督が優秀であることは間違いないが、その一方で年間王者に輝いたチームの監督がイコール18人の中で最も優秀な監督とは言えない部分がある。例えば「最下位候補の大本命」と言われていたチームが奮闘して年間順位で2位や3位になったとしたらそのチームを率いた監督がそのシーズンのJリーグの最優秀監督賞にもっともふさわしい可能性が高い。