6人目 : MF 前田直輝 (横浜Fマリノス)→ 名門である東京Vの下部組織出身。手倉森JAPANのエース格だったMF中島翔(FC東京)とはユースで同学年だった。東京Vでの活躍が認められて2015年は松本山雅に期限付き移籍。初となるJ1の舞台で31試合に出場して3ゴールを記録。典型的なドリブラーだったが選手全員にハードワークを求める松本山雅のサッカーでプレーヤーとして大きく成長。オフには多くのクラブが獲得に興味を示した。
MF遠藤航(湘南→浦和)、MF阿部拓(甲府→FC東京)などと並ぶオフの移籍市場の目玉選手の1人になったが横浜FM入りを選択。背番号はMF中村俊(横浜FM)が付けていた出世番号の「25」。次代の横浜FMの顔になることが期待されたがチームに馴染めず。年下のMF遠藤渓や新外国人選手のMFマルティノスとの勝負は劣勢。不本意なシーズンになっているが走力と技術を兼ね備えた選手として期待度は高い。
7人目 : DF 田村友 (アビスパ福岡)→ 九州国際大付属高出身で福岡大のときから大型ボランチとして期待されていた。地元の福岡に入団するとプロ1年目となる2015年はシーズンの後半戦に入ってから3バックの一角でポジションを獲得。CB陣に怪我人が相次いで苦しい台所事情になっていたチームを救う活躍を見せた。初となるJ1の舞台ではここまで13試合に出場。チームは結果を出せずに降格圏に位置するが一定の出場機会を得ている。
最大の武器はフィジカルの強さ。公称は185センチ/88キロ。これだけ体重の重い選手は珍しくてJ1の全選手の中で8番目。身長-体重は「97」となるがこれは188センチ/94キロとなるチームメイトのGK神山(福岡)の「94」に次いでJ1の中では2番目に小さい数字となる。もともとはボランチの選手なので一定以上のフィード力もある。経験不足は否めないがCBとしてもボランチとしても可能性を秘めた選手と言える。
8人目 : MF 中野嘉大 (川崎フロンターレ)→ コンビネーションやパスワークで崩すサッカーが中心となる川崎Fの中でアクセントを付けることができるドリブラー。瞬間的なスピードや一瞬のキレを武器に相手を抜き去るドリブラーは多いが彼の場合はタイミングで抜き去ることができる。ドリブラーもいくつかの種類に分類されるが最近では珍しくなったが「ドリブラーらしいドリブラー」と言える。スルスルと相手を外して決定機を演出することができる。
プロ1年目だった昨シーズンは終盤戦から試合に絡めるようになって2年目の今シーズンはさらなる飛躍が期待されたが思うような活躍は出来ず。一部のサッカーファンから期待されていたリオ五輪のメンバー入りも叶わなかった。やや停滞感を感じるシーズンになっているが技術の高い選手がほとんどである川崎Fの中に混じっても「違い」を生み出すことが出来る選手なのできっかけをつかむことが期待される。
9人目 : FW 皆川佑介 (サンフレッチェ広島)→ ブラジルW杯直後のアギーレ監督の就任初戦となるウルグアイ戦(H)でサプライズで日本代表に召集された。Jリーグでほとんど実績のない選手の代表入りは大きな話題になったがあれから2年。2015年はわずか5試合の出場にとどまったが2016年は全て途中出場で16試合に出場している。トータルでの出場時間は133分なのでプレー時間は決して多くないが出番自体は着実に増えていて、森保監督の信頼を得ている。
当時から「長身でありながら動ける点」が評価されていたが186センチのサイズでありながらこれだけ活発に動ける選手は日本人では珍しい。ハードワークの出来るCFというのはやはり価値がある。FW佐藤寿(広島)が衰えてきてポジションを失っており、FWピーター・ウタカもJ2の清水からの期限付き移籍の身なの立場は微妙。夏にはFW浅野拓が欧州に旅立っており、FW皆川にかかる期待は大きくなっている。
10人目 : MF 小塚和季 (アルビレックス新潟)→ 2014年の途中に当時はJFLだった山口に期限付き移籍。2015年も引き続いてJ3に昇格した山口でプレーしたが36試合で96得点という驚異的な得点力を発揮してJ2昇格を果たした山口の攻撃の中心として大活躍した。ボランチの位置から効果的なパスをたくさん供給して多くのゴールに絡んだ。プロ入り後、新潟では出場機会を得られずに苦しんできたが山口の地でゲームメーカーとしての才能が開花した。
オフに新潟に復帰。パスサッカーを信条とする吉田達磨監督の就任は彼にとって大きなプラスと思われた。実際に開幕スタメンをゲットしたが信頼を勝ち取ることは出来なかった。ここまで6試合の出場にとどまっているが下がり目の位置でボールを捌くだけでなく勝負のパスを前線に届けることが出来て、かつ、創造的なプレーで攻撃に変化を加えることもできる。司令塔としての才能に恵まれた選手である。
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