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■ 1年での降格が決まったモンテディオ山形2014年のJ2での成績は18勝14敗10分けで勝ち点「64」。3位の千葉は勝ち点「68」で、4位の磐田は勝ち点「67」で、5位の北九州は勝ち点「64」で、7位の大分が勝ち点「63」だったので、3位の千葉から7位の大分まで僅差だった。山形はギリギリの6位で昇格プレーオフに進んだが、1回戦は後半アディショナルタイムにキーパーのGK山岸が起死回生のヘディングシュートを決めて2対1で劇的な勝利を飾った。
磐田戦(A)の勢いを持った状態で挑んだ昇格プレーオフの決勝戦は千葉戦(N)を1対0で撃破。2試合連続のアップセットで2011年以来のJ1昇格を果たした。「奇跡のJ1昇格」と言われて天皇杯でも決勝進出。天皇杯でクラブ史上初となる準優勝に輝くなど、昨シーズンの終盤は山形がサッカー界の主役となったが、昇格初年度の2015年は4勝16敗12分けで勝ち点「24」。残り2試合となった段階で「J2降格」が決定した。
これでJ1は清水と山形の2チームの「J2降格」が決定した。そして、新潟&鳥栖との直接対決で連敗して土俵際まで追い込まれた昇格1年目の松本山雅が3つ目の降格クラブになる可能性が高くなっている。開幕前は「清水と仙台と甲府と松本山雅と山形の5チームが残留争いの中心になるだろう。」と多くの人が予想していたが、開幕前の予想通り、清水と山形と松本山雅は苦しいシーズンになっている。
■ 結果は出なかったが・・・。2013年は大分、2014年は徳島がJ1で最下位となって1年でJ2に降格したので、これで3年連続で昇格プレーオフを制したチームが1年限りで降格となっている。J2では大分と山形は6位で、徳島は4位だったので、過去3年間はいずれも3位のクラブが昇格を逃しており、順位的に下のクラブがJ1昇格の切符を勝ち取っている。J2のプレーオフ制度自体に疑問符を投げかける人が出てくるのは確実と言える。
ただ、今シーズンの山形については、早い段階で上のクラブとの差が広がって「秋の始めあたりには降格を逃れるのは難しいだろう。」と言われていた2013年の大分や2014年の徳島とは状況がやや異なる。大宮やC大阪など有力クラブがJ2に降格して上位と下位の差が大きくなって残留(と思われる)ラインが例年と比べるとかなり下がっていることも関係しているが、山形は終盤戦まで「J1残留」の可能性を残していた。
今シーズンの山形の試合の大半はフルタイムで観ているが、ノーチャンスの試合はほとんどなかった。敢えて言うとFW佐藤寿にハットトリックを食らった1stステージの16節の広島戦(A)、FW宇佐美にハットトリックを食らった1stステージの最終節のG大阪戦(H)の2つ。この2試合は力の差が露わになったので、山形が勝利する可能性は限りなく低かったが、その他の試合は大半が五分に近い内容だったと言える。
昇格1年目のクラブとJ1の上位クラブが対戦すると試合の立ち上がりから上位クラブが圧倒して内容的にもスコア的にもどうしようもないほどの差が付くケースは多いが、今シーズンの山形がそういう試合になったのは先の2試合くらい。「守備的なチーム」と思われがちであるが、積極的に前からプレスをかけるアグレッシブな守備が持ち味のチームなので、特に試合の序盤は山形が主導権を握ることは多かった。