右サイドバック/右ウイングバック編→ 近年のJ2は3バックを採用するチームが多くなっている。札幌・岡山・愛媛FC・福岡・長崎あたりはほとんどの試合で3バックを採用しており、水戸・FC岐阜・徳島・大分あたりは監督交代あるいは成績不振等の影響もあって3バックなのか4バックなのか定まらない時期もあった。ということで、開幕から一貫して4バックを採用しているチームは大宮やC大阪や磐田や金沢や千葉など半数程度にとどまる。
そんな中で「J2の選手限定の日本代表チーム」の右SB/右WBの候補を考えていこうと思うが、候補として多くの人の頭に浮かんでくると思われるのは金沢のDF辻尾、千葉のDF金井、京都のDF石櫃、東京VのDF安西あたりか。DF辻尾は清水などでプレーしていた当時はスピードと馬力を生かしたプレーが目立ったが、金沢ではプレイスキッカーとして存在感を発揮しており、すでに直接FKで3つのゴールを挙げている。
DF辻尾の精度の高い縦回転の直接FKは金沢の大きな武器になっており、チームの躍進を支えている選手の1人と言える。一方、千葉のDF金井は得点感覚に優れた選手である。175センチなのでサイズ的には日本人のサッカー選手としては並程度であるが、身体能力が高くてセットプレーのときは大きな武器になる。勝負強さも持っているので、こういう選手がいると劣勢の展開をひっくり返すチャンスが大きくなる。
京都のDF石櫃は何と言っても右足のクロスが最大のウリとなる。神戸時代には日本代表候補に選出された経験もあるが、右足のキックは精度も高くてパンチ力もある。運動量も多くてJ2では屈指のサイドプレーヤーである。五輪代表入りも期待される東京VのDF安西は攻撃力が魅力。右サイドハーフでプレーする機会も少なくない。J2でプレーするSBの中では屈指の有望株で、将来が楽しみな選手である。